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2011年12月6日

ノートPCの拡張を手頃な値段で!!
超多機能なUSB 2.0ドッキングステーションを使ってみた

 

上海問屋の取り扱う多数の製品の中から、注目の一品を紹介するこのコーナー。今回は、USBケーブル1本でパソコンと接続するだけで、ディスプレイ出力やサウンド機能など、さまざまな機能が拡張できるUSBドッキングステーションだ。

同種の製品は最近人気が出てきたことからライバルも多いのだが、そこはさすが上海問屋製品。機能の多さと価格の安さから注目できるアイテムとなっている。

1台で4台分の機能を搭載

USBドッキングステーションとは、パソコン本体とUSB 2.0で接続することで、複数の機能を拡張できる機器である。今回紹介する「DN-DS200」の場合、以下の4つの機能が1台に集約されているので、USBケーブル1本で使えるわけだ。

・ディスプレイ出力機能
・有線ネットワーク(LAN)機能
・サウンド機能
・4ポートのUSBハブ機能

こうした機能のうち、有線LANやサウンド機能は、パソコン本体にも搭載されている場合が多い。ではなぜ本機に搭載されているのか?

といえば、ノートパソコンで使う際に便利なように考えられているためだ。

本機にLANや外付けディスプレイ、サウンド、キーボード、マウスなど、ケーブル接続が必要な機器をまとめて接続しておけば、本機との接続を切り離すだけで、ノートパソコン本体だけを持ちだせる。(合体しないのに)「ドッキングステーション」と名付けられているのも、こうしたイメージからだ。

それぞれの機能ごとに特徴を見ていくと、まずディスプレイ出力には、USBディスプレイアダプタでは定評のあるDisplayLink社のコントローラを搭載。対応解像度もフルHD(1,920×1,080ドット)までと高い。また、ディスプレイとの接続はデジタル出力端子(DVI-I)なので、画面も綺麗だ。

「DN-DS200」本体。正面にはUSB×1とサウンドという、抜き差しの頻度の多い端子がある 接続端子が詰め込まれた背面。USB×3と有線LAN、DVI-I(ディスプレイ出力)、USB入力端子、ACアダプタ用端子が配置される パッケージはマグネット留めを使ったタイプ。デザインなどもしっかりとしており、高級感がある

また、付属のアダプタでHDMI端子やVGA(DSub15ピン)端子への変換も可能なので、ディスプレイを選ばないのも魅力。もちろん、パソコン本体とのマルチディスプレイでの使用も可能となっている。

有線LAN機能はUSB 2.0接続としては標準的な100Mbpsまで。ギガビット(1Gbps)対応ではない点が気になるが、これはUSB 2.0の側が速度制限になってしまい、実用面での速度が大きく変わらないためと思われる。

サウンド機能に関しては、サラウンド出力にこそ対応しないものの、基本的な仕様は押さえられており、パソコン本体の代替として十分な機能を持っている。

付属品一覧。ACアダプタとセットアップ用CD、ディスプレイ変換アダプタ2種とUSBケーブルの、計5点だ。USBケーブルは品質優先のためか、非常にガッチリとしたものだ ディスプレイ変換アダプタは、DVI→VGA(DSub15ピン)変換用と、DVI→HDMI変換用の2種類が付属。単体で購入すると800円程度なので、この本体価格で付属するのはいい意味で意外だ

「ビデオの最適化」で動画もOK
コストパフォーマンスはかなり高い

ソフトウェアのセットアップ画面。インストールはVideo(ディスプレイ)ドライバとLANドライバの2回実行する必要がある。なお、64bit版Windows 7でも問題なく動作可能だった

実際に使ってみてちょっと気になったのは、サウンド部とソフトウェアのセットアップ手順の2点だ。

サウンド部に関しては、ヘッドホンを接続した際、端子が接触した際にポップノイズ(「ポッ」という雑音)が発生するのが気になった。ただし、一旦機器を接続すればノイズなどは入らないため、品質的には悪くない。さすがに高級なサウンド機能の品質には勝てないものの、USB接続のサウンドユニットとしても一定水準の品質ではないかと思う。

ソフトウェアのセットアップに関しては、マニュアルが英語で、また手順自体も若干わかりにくい点がある(ディスプレイ部と有線LAN部のドライバ、2つを別々にインストールする必要があるなど)のが気になった。ただしセットアップ後のユーティリティやヘルプ画面はしっかりと日本語化されているため、本当に迷いそうな部分はフォローがなされているのは好感触だ。

個人的に優れていると感じたのはディスプレイ部だ。DisplayLink社の手によるユーティリティは操作方法がこなれており、日本語化もかなりきちんとなされているので、基本的な操作はほとんど迷わない。

ユニークなのは、「ビデオの最適化」と呼ばれる動画モードだ。本来USB接続のディスプレイアダプタは、高解像度の動画を再生しようとすると、コマ落ちが避けられないのだが、このモードを有効にした状態で、本機に接続したディスプレイでHD動画(1,280×720ドット以上)を再生すると、画面の解像度を間引きしてコマ落ちのない再生が可能になるのだ。

DisplayLink製ユーティリティの設定メニューは、通知領域のアイコンから表示できる。「アップデート確認中...」という表示は自動アップデート機能によるものだ 「モニタに合わせる」という機能は、マルチディスプレイで必要となる、追加ディスプレイの解像度調整を自動設定するもの。特殊な縦横比のディスプレイなどもこの機能で対応できる これが「ビデオの最適化」機能を有効にしてフルHD動画を再生した状態。スタートメニューの文字などから、解像度が間引きされている(粗くなっている)ことがわかるだろう

ちなみに3Dゲームなどは基本的に表示できないものの、Windowsのデスクトップ表示などはほぼパソコン本体のディスプレイと同じ感覚で使える。本体とのマルチディスプレイが簡単に構成できるので、ビジネス用途などでは非常に便利だ。

そしてなんといっても、上海問屋製品らしいのが価格だ。これだけの機能を備えて5,999円(税込・送料別)というのは非常に安い。市場にはディスプレイ出力機能のみなのに本製品より高価な製品もあるので、コストパフォーマンスという点では群を抜いた存在となっている。

とくにビジネス用にノートパソコンを活用としているSOHO系の方などに、安価な液晶ディスプレイと合わせての導入をお勧めしたい。

USB2.0 ドッキングステーション
DN-DS200 製品情報

http://www.donya.jp/item/20583.html

 

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