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2011年8月31日

車のバックミラーでDVDを視聴!
1台2役の「バックミラーモニター」を使ってみた

 

上海問屋の取り扱う多数の製品の中から、注目の一品を紹介するこのコーナー。今回は、車用のカスタマイズアイテムとして人気上昇中の「バックミラーモニター」を紹介したい。車の中でDVDやゲームを楽しむためには、非常に便利なアイテムだ。

愛車に手軽にディスプレイを付けられる
バックミラーモニターとは

本体の外観。右側の反射が若干暗い箇所に、液晶ディスプレイが内蔵された構造だ
裏面にはバックミラーに固定するための機構が。バネ付きの足でミラーを挟み込むだけで簡単に装着できる
付属のリアビューカメラ。実物を見ても、しっかりとした防塵・防滴構造となっているため、十分実用に耐えるだろう

今回紹介する製品は、車用の手軽なディスプレイとして人気上昇中の、バックミラーモニターだ。これはバックミラーの中に、液晶ディスプレイを内蔵したもの。運転中などはバックミラーとして使え、停車中などはディスプレイとして使えるという、便利なアイテムだ。

メリットは、装着が楽なこと。車用のディスプレイというと、ダッシュボードに装着するタイプが一般的だが、取り付けには手間が掛かる。対してバックミラーモニターは、元から付いているバックミラーを挟むように取り付けられるため、非常に簡単だ。また、バックミラーと一体化しているため、余分な場所も取らない。

ただしバックミラーとして運転の邪魔にならない大きさにしないといけないため、画面は比較的小さいというデメリットもある。今回紹介する今回紹介する「DN-BK043RB」も、本体の大きさは、幅27.8cm×高さ7.8cm×奥行き2.5cmと、一般的なバックミラーより1回りほど大きなサイズだが、内蔵される液晶ディスプレイは4.3型ワイドと小さめだ。

搭載される液晶パネルの画素数は480×272ドットと、ソニーのPSPと同等だ。ただし、入力がアナログビデオ信号なので、動画などはPSPほど鮮明には映らないのは残念なところ。

なお、液晶ディスプレイとして使わない場合は、全面がバックミラーとして使える構造になっているので、バックミラーとして使いにくいのでは?

という心配は無用だ(ただし、ディスプレイがある部分の明るさなどは若干落ちる)。

また、この「DN-BK043RB」の特徴として、バックモニター用カメラ(リアビューカメラ)が付属すること。カメラを車の後部に装着しておくと、バックギアを検知した際に画面をカメラに切り換えて、後部の様子を監視することができる。これは駐車時などに非常に便利だ。

なお、カメラは防塵・防水規格として、IP67-68に準拠する。これは粉塵が吹き付けても内部に侵入せず、連続水没もOKという、最も高い性能なので、車でも安心して使える。

本体側の入力端子は、コンポジットビデオ入力端子が2系統。そのうち1系統は実質的に付属のリアビューカメラ用となっている。入力はバックギアを検知して自動切り替えされるので、自動車メーカー純正のバックモニターのような感覚で使用可能だ。

マニュアルが若干惜しいが 基本性能とコストパフォーマンスは◎

本体を使う際に必要なケーブル類とリアビューカメラ。本体とビデオ機器、電源接続用(左)と、リアビューカメラの信号ケーブル(右上)、リアビューカメラ用電源ケーブル(右)、リアビューカメラ本体(右下)だ。

実際に製品を手にしてまず驚いたのは、付属品の多さ。接続に必要なケーブルが多いのは車載用ディスプレイとしては標準的なのだが、なんとドリルまで入っている。最初「これはなんだ?」と思ったが、取り付けマニュアルを読むと、なんとリアビューカメラ装着用のドリルだった。

このドリルはカメラと同じ直径の穴が空けられるので、カメラを取り付ける手段がない車の場合でも、あまり苦労をせずに取り付けられるように……という配慮がなされているというわけだ。ただし逆に言えば、リアビューカメラを取り付けようと思うと、最悪の場合、車に穴を空ける必要があるということでもある。このあたりは購入前に注意が必要だ。

合わせて気になったのは、マニュアルがシンプルで、なおかつ英語版のみである点。本体のマニュアルとカメラの取り付けマニュアルの2種類あるのだが、両方とも記載はほぼ最低限となっている。

これが問題の(?)ドリル。外箱を開けてこれが出てきたときには、正直かなり驚いた(笑) 本体マニュアル。かなり簡易的な記載なので、慣れないユーザーはちょっと戸惑いそうだ こちらはリアビューカメラマニュアルの取り付け説明。「drilling a hole」(ドリルで穴を開けろ)とさらっと書かれているが、このあたりで困ってしまうユーザーがいそうだ

PC周辺機器であれば、シンプルなマニュアルでも問題ない場合も多いのだが、取り付けが必要になるアイテムが英語のみというのは若干敷居が高いようにも思う。できれば取り付けマニュアルだけでも日本語版があるとよいと思う。ただし、実際の取り付け手順自体は、車用のディスプレイとしては標準的で、難しいわけではない。特に本体の固定は、バックミラーに固定するクリップの加減がちょうどよく、取り付けやすい。

また画質に関しては、バックミラー内蔵型としてはなかなか良好。ただし、コントラストの調整可能な範囲が若干狭い点は気になるが、かなり使える印象である。ミラーとしての性能も十分なもので、反射軽減加工の精度などもかなり良好だ。

実際にディスプレイとして使用した状態。撮影したのは暗所だが、輝度を上げると明るい場所でも十分な視認性がある ミラーとしての反射を確認。ディスプレイの部分でもあまり変化がないのが確認できるだろう 画面調整用の設定メニュー。設定は上部のメニュー一覧と下部の調整量メーターで確認できる。PSPメニューの映りから、おおよその画質も判断できるだろう
操作用のタッチパネル。電源のオン・オフもここで操作する。感度はかなり良好なので、運転席からも楽に操作ができる

また、ディスプレイの明るさやコントラストなどの設定は、ディスプレイ右にあるタッチパネルでの操作となるが、このタッチの感度も良好。低価格な製品ではなかなか思うような操作ができない製品もあるが、この製品は難なく操作ができた。

リアビューカメラも、精細度はけっして高くはないものの、駐車時などの後方確認用としては十分実用に耐える画質である。総じて、基本的な性能に関しては、十分なものを持っていると言えそうだ。

製品保証が初期不良のみ(2週間)と、車用のアイテムとしては比較的短いのが気になるが、リアビューカメラ付属で8,999円(税込・送料別)というのは、バックミラーモニターとしてもかなり安価。

手頃なバックミラーモニターを使ってみたいという中級者以上のユーザーには、コストパフォーマンスの点からオススメできるだろう。

■タッチボタン式 4.3インチ バックミラーモニター
DN-BK043RB 製品情報

http://www.donya.jp/item/20142.html#cat

 

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