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2012年6月15日

Android搭載メディアプレイヤー
「DN-68632」で
のほほん省エネライフに突入せよ

 

「DN-68632」はボックスタイプのAndroid端末。大きさはiPhone 4SやHYBRID W-ZERO 3よりも少しデカいくらい

今回のアイテムは「DN-68632」。上海問屋サイト上の名称を引用すると「【フルHD 1080p 対応】HDMI出力 USB/SD対応 メディアプレーヤー DN-68632」になり、もう説明がここで完了してしまうが、わかりやすいネーミングで大変よろしい。書くのは大変だが、HDMI入力やビデオ入力できる機器につないで動画や音楽などを楽しもう的なアイテムだ。

上海問屋サイトでの販売価格は3,999円(税込・配送料別)となかなか安価。

手乗りサイズのメディアプレイヤー

「メディアプレーヤー DN-68632」は、手のひらサイズで、幅120mm×高さ90mm×奥行25mm、重量約120g。持ってみると、不安なくらい軽いのだが、OSにはAndroid 2.2を搭載しているため、スマホと思えば納得の軽さだ。付属品にはACアダプター、HMDIケーブル、ビデオ出力ケーブル、そして本体操作用のリモコンが付属する。主な機能は、動画再生、スライドショー、音楽再生、Webブラウザー、アプリケーションなど。Androidの画面と微妙に異なるが、基本的な操作体系は同じなのでスマホユーザーならば困ることはないだろう。

ただ操作はタッチパネルではなく(タッチパネル対応のディスプレイならOKだと思われるが)、リモコンかマウス+キーボードで行う。リモコンでの操作の場合にはPOWERを押して起動、矢印キーで選択、OKで実行といった感じで、Windows Media Center用リモコン感覚だ。

マウス+キーボードで操作する場合は、Windowsの操作と同じ。右クリックがメニューキーに相当していたり、HOMEキーがホームキーに相当していたりとちょっと楽しかった。大半のマウスとキーボードに対応しているようだったので、今回はLenovo製ThinkPad USB トラックポイントキーボード 55Y9024でチェックしてみた。トラックポイントでのマウスカーソル操作やクリックボタンもちゃんと認識。低消費電力なので、電力が不安になる夏場の自堕落用メディアプレイヤーとしてちょうど良さそうだ。

なお、メディアへの対応は以下の通り。

動画コーデック MPEG1、MPEG2、MPEG4 SP、ASP、AVC(H.264 x264)、XviD、DivX、WMV9(VC1)、RealVideo 8/9/10
動画フォーマット AVI、MKV、TS、TP、M2TS、MPG、MP4、MOV、M4V、VOB、ISO、DAT、WMV、ASF、RM、RMVB、FLV、BD-ISO
音声フォーマット MP3、WMA、WAV、OGG、AAC、LPCM、FLAC、AC3、APE、DTS、Dolby TrueHD、DTS-HD MA
画像フォーマット JPG/JPEG、BMP、PNG、GIF

TSやMKVの対応が熱いところだろうか。MKVはいくつかチェックしてみたが、たまにもたつきがあった。そのほかはとくに問題なしといったところ。

手のひらに載せてみたところ 専用リモコン。再生や停止といった操作にも対応している USB端子にキーボードやマウスを接続しての操作もできる。写真はLenovo製ThinkPad USB トラックポイントキーボード 55Y9024。今回はコレで操作していた
本体左側面には、UBSポート×2。キーボードやマウスのほか、USBメモリやUSB接続のHDDなどを認識する 本体右側面にはSD/SDHCカードスロット
本体背面。左から電源コネクター、AV出力、HDMI出力、LAN、Optical出力 本体底面。四隅に四隅のメッシュ部分から熱排気を行う

あくまでメディアプレイヤーの運用が基本

初回起動時は英語だが、日本語にも対応しているため、設定から変更するといい。ただ中国語フォントが混じった……中華系Android端末お約束のフォントなので、気が向いたらRootを取ってフォントを入れ替えてみるといいだろう。またカンのいい読者はわかっていると思うが、例によってGoogle Playには非対応なので、アプリのインストールには制限がある。

中華系Android端末でよく見る「安卓市場」のアイコンがなくてさみしいが、Slideme(注:apkファイルを直接ダウンロードできる非公式マーケット)などからアプリをインストールしてみるのも面白そうだ。なおInternal storageは43.44MB。apkファイルのインストールなどのAndroid OS部分やネットワーク接続に関しては保証がないので、平素から溢れる“ジャンク品ラブ”なソウルで対応しよう。

さて、ソフトウェア側を見てみよう。起動が終わるとビデオや写真、音楽、ブックマーク、アプリケーション、設定のアイコンが並ぶホームスクリーンが表示される。このときUSBメモリやSDカードを接続していれば、サムネイルを確認できるだろう。

またネットワーク経由の場合は、DLNAに対応した機器があればまず認識するため、まずはWindows 7相手にチェックしてみるといい。出力は1080pにまで対応なので、大半の動画を視聴するに問題なく、USB接続のHDD経由ならば消費電力も少なくて済む。

ホームスクリーン。主だって実用的な機能がわかりやすい ネットワーク機能もちゃんと生きているので、ネットワーク上の機器を認識する

ブラウザやアプリはちょっともっさり

メディアプレイヤーとしての性能は上々なのだが、ブラウザやアプリの実行となると、ひと昔前のスマホな感じで、もっさり感を否めない。また日本語IMEを別途インストールしないと日本語入力もできずといった具合だ。プリインストールアプリには「iRadio」「iTV」「Thunder」「Tudou」「Youtube」「Picasa」などがある。便利なのは「iRadio」「Toudou」「Youtube」で、「iRadio」はストリーミングラジオ用アプリ。「Toudou」は中国版のYoutubeで、一応視聴できた。「Youtube」「Picasa」はお馴染みなので説明は不要だろう。Android OS部分はサポート対象外だし、Picasaにログインするのに抵抗はあったのだが(苦笑)。

用途としては応答速度を考えると、動画再生機がちょうどいいだろうか。場所も取らず、消費電力も少なく、ゲーミング仕様のPCで動画を出力していると部屋が暑いという人にとても向いている。またGoogle Play外のアプリで遊ぶこともできるため、ちょっと変なアプリを試したいという人にも安価でいい端末ではないだろうか。

ウェブサイトを見るには見られるが、レンダリングは遅い デフォルトの状態だと日本語入力はできないが、Google先生のサジェストは偉大だ。またキー入力はキーボード接続時でもソフトウェアキーボードが表示される プリインストールアプリの一覧。ファームウェアのアップデートにも対応しているが、外部メディアからの読み込みのみに対応……カスタムROM行けるかも?
「iRadio」を再生中。アジア圏炸裂だった 「Youtube」は検索や再生もOK。ときどき再生できないこともあったが 動画再生時の消費電力はとても低い

HDMI出力 USB/SD対応 メディアプレーヤー
DN-68632 製品情報

http://www.donya.jp/item/21347.html

 

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