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2014年10月16日

Let's クラッシュ!(後編)
水没スマホは乾燥剤パックで復活するか?

 

 


前回のおさらい。「スマホ・携帯・デジタル機器用 乾燥剤パック DN-11552」を確かめるべく、端末を水没させたのがハイライト

 「スマホ・携帯・デジタル機器用 乾燥剤パック DN-11552」(税込699円)は、水没した端末をレスキューするためのもの。前回にも記しているが、カンペキな復活を約束するものではないが、実用的なのか気になる人は多いハズ。

 そこで編集部にあるiPhone 6を水没させる作戦だったが、持ち主が「まだ一度も落としてないからヤダ!」とだだをこねたので、iPhone 3GSとOptimus chat L-04Cをサクッと水没させたわけだ。

 なお、製品の詳しい紹介を知りたい方は前編も合わせてご覧いただきたい。

2日後、普通に起動した件について

 DN-11552はシリカゲルに加えて、工業用のモレキュラーシーブを混合した乾燥剤パックと密閉用の袋がセットの製品だ。12~48時間で収納しておくのが使い方となる。

 開封についてのルールはなく、たっぷりと乾燥させたら開封するだけでいい。ちなみに乾燥剤パックは何度か使用可能であり、モレキュラーシーブの色が水色になったら寿命という判断ができる。

 というわけで、2日間ガッツリ乾燥させた「水没スマホ」は動くだろうか?

48時間ほど使用した乾燥剤パック。まだ色が変わっておらず、もう1回遊べるわけだ

 さて、まずはOptimus chat L-04Cから見てみよう。

 まず、充電を開始したところ、即座にLGのロゴが表示された。それから充電要求の画面が表示となり、ちゃんとbootに成功。キー入力にも問題なく、水没と前との違いは発見できなかった。前回の動画を見てもわかるように、水没しても浸水しにくい構造からか、状況としては軽い水没程度なので、他の端末であっても高い確率で復活すると思われる。

別段、ハードウェアトラブルもなく、無事に再起動したOptimus chat L-04C

 次にiPhone 3GSだ。

 液晶パネルと強化ガラス間にある空気層にも浸水しており、状況としては長時間の水没に似た状況となっている。この場合、筆者の体験だとシリカゲルなどによる救済作戦をしても、液晶パネルと強化ガラス間に水分が残ってしまい、「完全復活」とはいかないことが多い。

 では、DN-11552ならばどうなのか。

 結果を先に書くと、懸念の水分は(液晶パネル - 強化ガラス間を含め)しっかり除去され、また問題なく起動するところを確認できた。タップやフリックなども行なえる。

1台は完全復活ならず それでもデータの復旧は可能!

DN-11552に入れる前の状態。ディスプレイ端を見ると浸水しているとわかる 開封後に充電している様子。ティスプレイの表示にも問題ナシである
操作テストをしてみたところ、OS操作に支障は発見できなかった

 なお、水没してしまった後は、一見復活したようでも時間経過でエラーが出ることがある。

 これは滑落などの衝撃が加わった場合も同様だが、今回の場合、実は、iPhone 3GSがこれに該当。バックライトがときおり点灯しなくなる現象と突然の再起動を確認している。つまり、今回のiPhone 3GSの場合は「完全復活」というわけではない。

 ただ、まったく起動しない端末を破棄・交換した場合、端末内のデータは一切復旧できないが、今回のような状況まで持ってこれれば、写真やテキストなどのデータのバックアップは行なえる。クラウドへのバックアップも頻度や容量に限度があるし、「少なくともデータは救える(可能性がある)」というのは、端末を水没させてショックな状況下、一つの「希望の光」と言えそうだ。

 なるべくお世話になりたくないアイテムではあるが、単価も安いため、水没したらすぐ使えるよう、「事前にひとつ持っておく」というのも十分アリだろう。

スマホ・携帯・デジタル機器用 乾燥剤パック DN-11552
http://www.donya.jp/item/26627.html

 

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