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Windows 2000の登場により、ビジネスユーザーだけでなく、これまでWindows 98を利用していたコンシューマも大きな恩恵を被ることになりそうだ。 まず、ビジネス向けにラインアップされるWindows 2000 Server、Advenced Server、Datacenter Serverのサーバー製品群は、当然これまで以上の信頼性や拡張性を備えている。さらに、Active DirectoryやIntelli Mirrorといった新しい技術が搭載されたことで、企業のネットワーク管理が飛躍的に簡単になり、管理や構築にかかるコストも大幅に削減することが可能になった。また、より高機能でわかりやすいインターフェースを備えているため、RASやVPNといった広範囲なネットワークの構築も容易に実現できるのだ。 一方、コンシューマ向けのOSとなるWindows 2000 Professionalは、Windows 98とWindows NTの優れた点を統合することで、これまでのどのOSよりも高機能かつ使いやすいOSに仕上がっている。簡単な設定で、高度なネットワーク機能を利用できるし、マルチプロセッサへの対応やDVD、IEEE1394といった最新機器のサポートにより、ビデオ編集や画像処理といった高い負荷がかかるマルチメディア系の処理もストレスなく楽しむことができる。 ただ、まったく新しいOSと言えるWindows 2000にアップグレードする際には、PCの環境も見直したい。OSというPCの最も基本的な部分を変更するわけだから、これに合わせてPC側の環境も見直す必要があるのは当然のことだろう。 Windows 2000に最適化された プリインストールPC これまでのどのOSよりも簡単な操作でセットアップできるWindows 2000だが、導入にあたってはPCがWindows 2000に対応していることが前提条件となる。というのも、Windows 2000で搭載されている高度な電源管理機能ACPIや、さまざまな周辺機器を活用するためには、BIOSやドライバがWindows 2000に対応している必要があるからだ。 しかし、これまで利用していたWindows 98がインストールされたPCやそれ以前のものでは、このような条件が満たされていないことが多い。そのため、Windows 2000にアップグレードしても、電源管理やPCに独自に用意された特殊なボタンなどが動作しなくなることがある。また、根本的にCPUやメモリのスペックが低いとWindows 2000は快適に動作しない。 そこで、おすすめしたいのがWindows 2000をプリインストールしたPCへの買い換えだ。プリインストールされたPCはビジネスモデル中心にWindows 2000の登場と同時に各メーカーからリリースされている。ほかには、Windows 2000への無償アップグレードを前提としたWindows NT搭載のビジネスモデルも多数販売されているので、そうしたPCならば安心して使用できる。 このようなPCなら、はじめからWindows 2000に最適化されているため、前述した機能制限の問題はまったく心配ない。しかも、Windows 2000用のBIOS、ドライバなども適用されており、Windows 2000の性能をフルに発揮できることは間違いない。 周辺機器の 対応状況にも注意しよう PC本体と同様に注意が必要なのがプリンタやグラフィックカード、TAといった周辺機器だ。当然のことながら、これら周辺機器もWindows 2000に対応していないと利用できない。 もちろん、周辺機器もファームウェアやドライバのアップデートでWindows 2000に対応可能だが、もっとも確実な方法はWindows 2000対応の製品に買い換えることだ。日進月歩ならぬ秒進分歩のPCの世界では、周辺機器もWindows 98登場時点にくらべて格段に進化している。今やゲームやDVDビデオなどをより快適に動作させることができるビデオカードや、複数のPCから同時にインターネットに接続できる機能を持ったTA、美しいカラー印刷に対応したカラーレーザープリンタなどが手軽に入手可能だ。 やはり、Windows 2000の導入にあたっては、PCや周辺機器の環境を見直さなければ、新世代OSの持つ新機能や快適さを引き出すことはできないと言えるだろう。 |
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