無線LAN接続時のスマホ&ゲーム機のフィルタリングを!
無料で使える「WNDR4500」のペアレンタルコントロール

2012.04.23

この製品の販売は終了しております。 最新製品のレビューはこちらへ

忘れがちな無線LAN通信時のフィルタリング

「そろそろ子供にもスマートフォンを……」、新学期を迎え、家族との連絡手段としてスマートフォンを子供に買い与えた、もしくはこれから購入しようと考えている人も少なくないのではないだろうか。

もはやフィーチャーフォンの選択肢が少なくなりつつあるうえ、子供向けの端末として提供されている機種も低年齢向けのものしかないことを考えると、仕方のないところではあるが、今や情報端末のメインストリームとも言えるスマートフォンを子供が使うことを、親として、これ以上拒むことはできない時代と言えるだろう。

とは言え、何も考えずに子供にスマートフォンを与えることもできない。今やPC以上に豊富なコンテンツにアクセス可能なスマートフォンを経験が浅く、善悪の判断ができない年齢の子供に与えれば、そこから犯罪や事件に巻き込まれたり、偏った思考や性癖が子供の心に大きな影響を与えてしまう可能性がある。

もちろん、このような対策として、通信事業者側はフィルタリングサービスをスマートフォン向けにも提供しており、ネットワーク経由での有害なサイトへのアクセスを制限することが可能となっている。

しかし、これには1つ穴がある。無線LANを利用した3G以外でのアクセスだ。通信事業者が未成年向けに提供しているフィルタリングサービスは、通信事業者側のネットワーク上での対策となるため、基本的に3Gで接続している場合しか適用されない。

オプションとして提供されている端末上で動作するフィルタリングアプリを利用すれば、ネットワーク環境に関係なくフィルタリングを適用することも可能だが、これは有料サービスとなっており、月額数百円のコストがかかる。

また、無線LANルーターでの対策も可能だが、現状発売されている無線LANルーターに搭載されているフィルタリング機能も年間数千円前後の費用が必要になる。そこで活用したいのが、NETGEARから発売された2.4GHz/5GHzのどちらも450Mbpsに対応した高速無線LANルーター「WNDR4500」だ。「ペアレンタルコントロール」と呼ばれるフィルタリングサービスが無料で利用可能となっており、手軽に不適切なサイトへのアクセスを制限することが可能となっている。

スマートフォンだけでなく、PC、ゲーム機、ネットワーク対応テレビなど、あらゆる機器のフィルタリングが可能となっているため、家庭のネットワークをまるごと対策するのに適した製品だ。

OpenDNSを無線LANルーターから利用

WNDR4500に搭載されている「ペアレンタルコントロール(Live Parental Controls powerd by OpenDNS)」は、海外では知名度の高いOpenDNSを利用するサービスだ。

OpenDNSは、キャッシュによる高速性やフィッシングフィルター、ドメインブロック機能などを利用可能なオープンなDNSサービスで、国内でも一時期、話題になったが、手動でDNSの設定を変更することが一般ではなかったうえ、海外のDNSサーバーに問い合わせをすることから高速性というメリットが活かされなかったこともあり、あまり普及しなかった。

しかしながら、悪質なサイトへのアクセスをブロックするという観点で考えれば利用価値の高いサービスとなっており、さらにWNDR4500では、これをウィザードによる簡単な設定と、PCやスマートフォンなどの端末側の設定が不要で利用可能にしたのが特長だ。

もちろん、OpenDNS単体でサービスを利用することも可能だが、これをより使いやすくしたのがWNDR4500のペアレンタルコントロールと考えると良いだろう。

それでは、実際の設定を見ていこう。WNDR4500の設定ページ(NETGEAR Genie)にアクセスすると、ホーム画面にペアレンタルコントロールという項目が表示される。標準では有効になっていないので、有効にするためにこの項目をクリックしよう。

すると、Live Parental ControlsのWebサイトが表示される。残念ながら英語の表示となるが、設定はさほど難しくない。Webページの「Windows Users」ボタンをクリックし、クライアント用のユーティリティをダウンロードして、インストールしよう。

スマートフォンの利用を制限したい場合でも、初期設定などの管理作業はPCから行なうことになるため、初回はユーティリティのインストールが必要となる。Windows版だけでなく、Mac OS X版もあるので、必ずインストールしておこう。

続いて、OpenDNSのアカウントを登録する。すでにOpenDNSを利用している場合はそのアカウントに対して、WNDR4500を関連づけすることができるが、通常はユーザー名とパスワード、メールアドレスなどを指定して新しいアカウントを作成しておこう。

アカウントが登録されたら、フィルタリングのレベルを選択する。標準では[Minimal]、つまり最小限の設定が選択されているが、後から設定変更できるので、まずはそのままセットアップを完了しよう。

ユーティリティのセットアップが完了したら、設定ページからペアレンタルコントロールの詳細設定を変更する。ペアレンタルコントロールでは、前述したフィルタリングのレベルだけでなく、適用する時間を設定したり、保護者用のPCなどからアクセスした場合などを考慮してフィルタリングをバイパスするためのアカウントも設定できる。

たとえば、子供が主に利用する夕方から朝までレベルをHigh(YouTubeやWebメールなども制限されるためかなり厳しい)に設定するといったことが可能だ。子供の生活時間帯などにあわせて設定しておこう。

設定が完了したら、後は無線LANで端末を接続するだけでいい。iPadやiPhone、Android端末などをWNDR4500に接続後、ブラウザから禁止されているサイトにアクセスしようとすると、URLがリダイレクトされ、アクセスが禁止されたことを示す画面が表示されるようになる。

 

メールベースの申請でホワイトリスト登録も可能

このように、ペアレンタルコントロールを利用すれば、手軽にサイトへのアクセスを制限することができる。海外向けのサービスとなるため、国内の個人ブログや小規模なサイトなどはフィルタリングから漏れてしまうケースはあるが、大手のアダルトサイトなどは的確にブロックすることができる。

むしろ悪質サイトの場合、海外のサイトでの被害例の方が多く、英語など内容を理解せずに利用してしまうことによるトラブルの方が深刻となる。その点では、海外のサイトを中心にブロックできるWNDR4500のペアレンタルコントロールのメリットは大きいだろう。

なお、フィルタリングが有効な状態でも、前述したようにバイパス用のアカウントを登録している場合は、PCのユーティリティで管理アカウントでログインすることでフィルタリングを回避できるが、スマートフォンやタブレットの場合、ユーティリティが利用できないので、注意しよう。

もちろん、一方的に制限するだけでなく、申請によって閲覧を許可することも可能だ。ブロックされた画面に表示されている「Contact your netwoerk administrator」をクリックすると、メールを送信するためのフォームが表示される。

このフォームから管理者にメールを送信後、管理者がメールに記載されたURLをホワイトリストに追加すれば、次回からこのURLへのアクセスが可能になる。学校の課題の調査などでどうしてもアクセスしたいURLがある場合でも、この方法で手軽に許可できる。このあたりは柔軟な運用ができる印象だ。

 

特性を理解して使い分けよう

以上、NETGEARのWNDR4500に搭載されているペアレンタルコントロール機能について紹介したが、無料のサービスということを考えると、なかなか便利なサービスと言える。

海外のサービスであることさえ意識して利用すれば、無線LANで接続したスマートフォンから悪質なサイトへのアクセスを禁止できるので、安心して子供にスマートフォンやタブレットを使わせることが可能になる。

ちなみに、DNSベースでインターネットへのアクセスを禁止できるため、たとえば動画共有サイトを禁止した場合にYoutubeアプリからのアクセスも禁止できるなど、インターネット上のネットサービスの利用を前提としたアプリの利用も禁止できる。こういったしくみは、アプリの利用が主体となるスマートフォンやタブレット向けとして、今後、ニーズが高くなりそうだ。

ただし、冒頭とは逆の話になるが、本サービスはあくまでも無線LANルーター経由でのアクセスしか制御できない。3Gネットワークでの通信、さらには外出先などで提供されている公衆無線LANなどでの通信は、当たり前だが制御できない。このような特性を理解して、他のサービスとの組み合わせたり、使い分けたりする工夫が必要だ。

(Reported by 清水理史)

関連リンク

WNDR4500 製品情報
http://www.netgear.jp/products/details/WNDR4500.html

BACKNUMBERS


ご購入はコチラから