■セックスというテーマを、全く別の視点であらためて見て欲しい

 5月。『ロマンスX』のカトリーヌ・ブレイヤ監督と主演のキャロリーヌ・デュセ イが来日した。同25日(金)には二人の来日を記念して特別試写会が行われ、女性ばかり200名が来場。上映終了後にはトークセッションが行われた。

  前半は司会を務める坂上みきの質問に答える形で監督、主演女優の二人が熱心に映画への思いを語った。
「性というのは人の関心を引き、話題となるテーマ。従来なら成人向け映像という枠でくくられたであろうセックスというテーマを、全く別の視点であらためて見て欲しいと思ってこの作品を作った」とブレイヤ監督。そんな監督入魂の作品を成功に導いた要因のひとつが主演のキャロリーヌ・デュセイだ。この作品で初めて主役を演じた彼女は、脚本を読み「この映画を監督と一緒に作らなければ」と本能で感じたという。「女優にしてみれば、ブレイヤ監督のように個性的な世界を持った監督の世界に入ることができるというのは幸せなこと。断わる理由なんてなかった」と語る。「もっと自分が成し遂げたことを誇らしげに自慢するべきよ」とデュセイに語りかける監督。二人が並んで座り、視線を交わす様子を見るだけでも、お互いがいかに信頼し合い才能を尊重しあっているかが感じ取れる。

  また、作品の随所に登場する和風のエッセンスから「相当な親日家とお見受けしますが」との坂上の問いに、「私は昔から日本映画通として知られているんですよ」と監督。『愛のコリーダ』強い影響を受け、その結果、誕生したのが本作であった、というエピソードも披露された。



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