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2000/02/23 08:40

iモード・1周年記念レセプション開催!
~次世代携帯電話とiモードサービス戦略~


会場

 22日夕刻、東京ホテルオークラの平安の間にて、iモード関係者500名以上が一同に招待される大レセプションが開催された。iモード機はNTTドコモから昨年2月22日に発売され、以来順調に販売台数を延ばし先頃400万台を突破。1歳の誕生日を迎えさらなる飛躍が期待されるiモードを祝う、非常に盛大なイベントとなった。

 「NEXT iモードプレゼンテーション」と題し、フジTVのアナウンサーによる司会進行のもと、ゲートウェイビジネス部部長の榎氏、同担当部長の夏野氏のセミナーを開催。その後、立川社長の挨拶、そしてピアノやバイオリンの生演奏などを交えたプログラム構成となっていた。



■「日本のビジネスの成功を世界向けて展開していきたい」
  ~NTTドコモ ゲートウェイビジネス部 部長 榎啓一氏

iモードの大きなロゴと榎氏

 iモードは順調に販売台数を伸ばしている。2月21日現在で423万7千台の加入者となり、1週間当たり10~15万台の新規加入のペースで純増している。また、オフィシャルコンテンツ提供を行なっている事業者(IP)も341社、550サイトに上り、非オフィシャルサイトも5,841サイトと非常に大きなボリュームとなっている。いわゆる「もしもしはいはい」の音声のみの時代から、ショートメッセージの簡易文字通信の時代、そしてiモードによるコンテンツ情報検索の時代に突入したと言える。榎氏は「今年はブラウザ戦争に突入するだろう」と今後の可能性を示唆。IMT2000及びW-CDMAが2001年春以降に始まるにあたって、映像伝送も可能となり1,000万台レベルの映像市場も生まれると見込まれている。

 日本でのマーケットに勝ち抜くと言うことは、世界市場においてリードをとっているということであり、「業界関係の皆さんと世界に向けてビジネス展開していきたい」と語った。

iBOARDサンプル iモードの発展戦略



■「成功はコンテンツサービスのバランスの良さのおかげ」
  ~NTTドコモ ゲートウェイビジネス部 担当部長 夏野剛氏

夏野氏

 iモードの1日当たりの総ページビュー(PV)は4000万を超え、1人平均で10PVと非常に活発にユーザに利用されており、またメールの利用数も1日当たり1,200万通と日本最大のプロバイダーとなった。金融・情報といった分野のコンテンツから始まり、エンターテイメント情報へとiモードのポータル機能としてのバランスに気を使うことで、「iメニュー」における効率のよいユーザナビゲーションを実現。また、2月より導入されたメニューの2階層化とアクセス数による人気上位サイトの「小見出し」制の導入で数多くのサイトの効率的整理と同時に、年齢、性別による13パターンの「今週のお知らせ」を導入していくことで、「ポータル機能としてさらに発展させ、日本最大のISPとしてユーザをガイドしていく」と語った。

 インターネットビジネスにはない、iモードの最大の特徴として、ユーザ課金の現実性が挙げられる。2月20日現在の段階で、延べ81.5%のiモードユーザがなんらかの有料サイトに登録。ユニークユーザ(端末別)でみても40%のユーザが平均2サイトくらい有料利用しているのが現状。想像以上にユーザ課金型のモデルが成功していると言える。

 今年秋のJavaの導入、そして来年春のW-CDMAの導入によってどんな世界が実現するのか、夏野氏は簡単なサービスイメージを語った。

 まず、Javaが導入されることで大きく2つのタイプのアプレット(Javaプログラム)がコンテンツとして利用される。1つはゲームなどに利用される「ダウンロード型アプレット」、そしてもう一つは「クライアント・エージェント型アプレット」である。これら2種類のアプレットを組み合わせ、セキュリティ面の強化をより一層図っていくことで、将来的には「電子ウォレット(財布)にしていきたい」とのこと。また、同時に赤外線通信やBluetoothなどの短距離通信機能を備えた外部インターフェースを整備していくそうだ。

 これらの技術を組み合わせて、現在イメージしているコンテンツサービスは以下の通り。

(1)ニュースの決定的瞬間や現場映像のMPEG4技術によるストリーミング
(2)音楽・映画のプロモーション(15秒~30秒のデモ映像)
(3)カラオケ(MIDI+JAVA)の実装
(4)レストラン検索(GPS連動)
(5)ゲームのダウンロード
(6)短距離通信機能による町中の「モノ」との通信
(7)ビデオ予約
(8)個人エージェント機能

 夏野氏は、「技術が進歩しても、今までのコンテンツに手を加えずユーザはそのまま見ることができる。また、さらに簡単な技術を利用することで、既存のものにも無理なく新しいコンテンツサービスを導入することがIPにはできるだろう」と語った。

iモード ジャンル別アクセス数 提携企業数の推移



■「WIN-WIN-WINの3者全員が勝てる関係を築きたい」
  ~NTTドコモ 代表取締役社長 立川敬二氏

3者がともに勝てる関係を、と挨拶に立った立川社長

 423万台を超えたiモードの勝因は、やはり多様なコンテンツがあったことが最大のポイント。ドコモとしてはこのiモードをさらに普及させるべく、夏以降をめどにドコモが扱う全機種に対してiモードを標準装備し、現在の20シリーズ及び50シリーズを統一していくことになる。「3Gの時代になってもiモードが標準となり、その中でコンテンツプロバイダー(IP)、端末メーカー及びNTTドコモの3者が全員WIN-WIN-WINの関係を築くことができるようにしていきたい」と熱く語った。


(KOTA、kota@i.am)



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