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 昨年7月にも大画面テレビについて調査を実施したが、ほぼ一年が経過して、状況はどのように変化しているのか。広告合戦や値下げ競争も加熱してきている。Impress Watchとgooリサーチが共同で、大画面テレビの動向を調査した。

 前回の調査では、大画面のブラウン管テレビも対象にしていたが、今回ではブラウン管テレビは対象外とした。

 まず32インチ以上の薄型大画面テレビの普及度だが、Watch読者では25%強がすでに所有、56%が所有していないが購入したいという結果になり、gooリサーチでは約18%が所有、約62%が所有していないが購入したいと答えている。購入時期は、最近になるほど増えてきており、Watch読者・gooリサーチともに今年購入した人がもっとも多かった。


あなたは32インチ以上の薄型大画面テレビを所有していますか。 (n=11,142)
[Impress Watch]
あなたは32インチ以上の薄型大画面テレビを所有していますか。 (n=1,088)
[gooリサーチ消費者モニター]

薄型大画面テレビの購入時期を教えてください。 (n=2859)
[Impress Watch]
薄型大画面テレビの購入時期を教えてください。 (n=201)
[gooリサーチ消費者モニター]

 メーカー別の人気度では、gooリサーチでのシャープが約35%で群を抜いている。Watch読者でも約24%でトップだった。やはり「液晶のシャープ」と「AQUOS」ブランド、亀山工場製で、ブランド戦略が成果を上げているようだ。ソニーの「BRAVIA」は海外で好調なだけでなく、国内でも伸びてきている。

 一方、三番手の位置がおびやかされているのが松下だ。「VIERA」ブランドの認知度は広告などで高くなってきているが、東芝が背後まで迫ってきている。東芝の「REGZA」はブランド名としては浸透度が高くないものの、メーカー名での指名買いが多い。とくに画質の傾向やゲームモードなどがマニア層の人気を集め、Watch読者では松下とほぼ変わらないシェアを占めている。そのほか「Wooo」の知名度が上がってきた日立までが「五強」で、今後も熾烈な戦いが繰り広げられていくと思われる。

あなたが所有している薄型大画面テレビのメーカー名を教えてください。 (n=2,859)
[Impress Watch]
あなたが所有している薄型大画面テレビのメーカー名を教えてください。 (n=201)
[gooリサーチ消費者モニター]

 さて、その戦いのなかで、勝ち抜ける要素は何であろうか。今回の回答者が最も重視したのは、「価格」だった。一年前の調査では、gooリサーチでは価格がトップだったのに対し、Watch読者では「画質」だった。ところが今回ではWatch読者も価格を最も重視してテレビを選んでいた。

薄型大画面テレビを選んだときの優先順位を教えてください。(優先順位1番目) (n=2,859)
[Impress Watch]
薄型大画面テレビを選んだときの優先順位を教えてください。(優先順位1番目) (n=201)
[gooリサーチ消費者モニター]

 これから薄型大画面テレビを買おうとしている回答者が望む価格帯は、20万円未満が40%前後、20万円以上30万円未満が30%台だった。各メーカーとも消耗戦ともいえる価格下落で苦労しているが、消費者は「まだ下がるだろう」と待ちの姿勢である。しかし、最近新聞でテレビの販売価格の下げ止まりが報道され、今後の競争は価格だけではなく、ほかの要素に移っていくと思われる。

薄型大画面テレビを購入するとしたら、購入予算はどの程度をお考えですか。 (n=6,241)
[Impress Watch]
薄型大画面テレビを購入するとしたら、購入予算はどの程度をお考えですか。 (n=672)
[gooリサーチ消費者モニター]

 今回の調査で二番目に重視された要素は「画質」だ。各社とも使用パネルや映像エンジンに技術の粋を投入し、「画質のよさ」を競っている。ただ、画質については視聴者の好みが強く反映されるため、評価がしにくい要素ではある。「自然」な映像を「地味」と感じる人もいるし、「鮮やか」な色を「派手すぎる」ととらえる人もいるからだ。

 テレビのディスプレイ種類では、プラズマは苦境に立たされている。液晶でも大画面化が進み、大画面ならプラズマが有利とはいえなくなりつつある。プラズマを推している松下が、今後どのような戦略で巻き返しを図るか注目される。

あなたが所有している薄型大画面テレビのディスプレイの種類を教えてください。 (n=2,859)
[Impress Watch]
あなたが所有している薄型大画面テレビのディスプレイの種類を教えてください。 (n=201)
[gooリサーチ消費者モニター]

 購入場所は、Watch読者・gooリサーチともに家電量販店が圧倒的に多く、カメラ量販店や家電専門店を大きく引き離している。画質を重視するなら自分の目で映りを確かめたい。しかし興味深いのが、ECサイトでテレビを買っているWatch読者が、メーカー直販とその他を合わせて13%強もいたことだ。画質よりも価格を重視しているユーザーがここを選んでいるのだろうか。

薄型大画面テレビの購入場所を教えてください。(n=6,270)
[Impress Watch]
薄型大画面テレビの購入場所を教えてください。(n=728)
[gooリサーチ消費者モニター]

 上記で五強としたメーカーが、画質以外にアピールしている要素は、さまざまな便利機能だ。周辺機器との一体感や、EPGの使いやすさ、録画機能内蔵など、各社が工夫をこらしている。ところが、それらはあまりユーザーに響いていない回答結果となっている。また、本体のデザインはあまり重視されていない。

 画面サイズの傾向はどうだろうか。Watch読者は、32インチが10%、37インチが6%、40インチが1%、42インチが3%、50インチが1%となった。一方gooリサーチでは、32インチが8%、37インチが4%、40インチが0.6%、42インチが1%、50インチが0.4%だった。各メーカーの主力サイズは、昨年は37インチだったが、今年は42インチに移ってきているという。設置性が向上してきているので、ワンサイズ上のテレビを選べるようになってきたようだ。

 デジタルチューナーの内蔵度では、「内蔵されていない」と回答している人が、Watch読者・gooリサーチともに10%弱いる。しかしデジタルチューナーについては、国産メーカーではほとんどに内蔵されており、非内蔵製品を探すほうが手間がかかる。これから非内蔵製品を買おうとする人は、ケーブルテレビの視聴者や、レコーダー内蔵のチューナーを使う人で、テレビ本体の購入価格は安いほうがいいと考える人に限られていくだろう。

所有している薄型大画面テレビにデジタルチューナーは内蔵されていますか。(n=2,859)
[Impress Watch]
所有している薄型大画面テレビにデジタルチューナーは内蔵されていますか。(n=201)
[gooリサーチ消費者モニター]

 2011年のアナログ波停波に向けて、これからも薄型大画面テレビは売れていくだろう。価格下げ止まりといわれるが、さらなる画質の向上、便利機能の充実など、魅力ある製品が続々と市場に投入されていく。さて、買いどきはいつか。メーカーの思惑に消費者はついてくるか。まだまだ目が離せない。





 Impress Watchでの調査は6月20日16時から6月27日16時にかけてImpress Watchの読者を対象にインターネット上で行い、11,142の回答があった。 gooリサーチでの調査はImpress Watchと同じ期間、gooリサーチの消費者モニターを対象にインターネット上で行い、1,088の回答があった。

<主な属性>
性別
[Impress Watch]
性別
[gooリサーチ消費者モニター]

年齢
[Impress Watch]
年齢
[gooリサーチ消費者モニター]

職種
[Impress Watch]
職種
[gooリサーチ消費者モニター]


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2007/07/11
Impress Watch編集部

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