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大画面テレビについて

テレビはイベントでは買い換えない
大多数は店頭で画質を確認して購入


 大画面テレビは、画面サイズはもちろん、液晶かプラズマか、またはデジタルチューナー内蔵かどうかなど、各社から多数の製品が出ていて迷うところだ。Impress Watchとgooリサーチが共同で、大画面テレビの動向を調査した。

 今回のアンケートでは、「大画面テレビ」の定義として画面サイズが32インチ以上のものとした。そのため現状で主流の「うす型テレビ」だけでなくブラウン管末期の製品についての回答も多かった。現時点ではブラウン管の32インチクラスを所有している人が42%いて、これらの多くにはデジタルチューナーは搭載されていない。2011年のアナログ波停止までまだ5年もあることから、使えるうちは無理して買い換えないという人もかなり多い。

あなたは32インチ以上の大画面テレビを所有していますか。
[Impress Watch]
あなたは32インチ以上の大画面テレビを所有していますか。
[gooリサーチ消費者モニター]


 現在所有している大画面テレビの画面サイズでもっとも多かったのは32インチで、約54%だった。次に36・37インチの約22%、42インチの約8%と続く。50インチは約4%と、回答者全体の1%程度だった。大画面テレビはまず部屋に設置できるかどうかが問題である。今回のアンケート回答者でもっとも多い層は民間企業の一般社員で、全体の約40%を占める。また全体のほぼ半数は独身で年収500万円未満となっており、設置できる画面サイズに制限が多い部屋に住んでいる人が多いと思われる。一方、次に買いたい大画面テレビの画面サイズでは50インチがもっとも多く約18%、42インチの約12%、37インチの約11%が続く。この比率はgooリサーチの調査でもほぼ同じであり、今後の居住環境の変化と製品の価格下落を見越して、より画面が広い製品へ移行したいと思っている。


 デジタル機器の情報に詳しいWatchの読者のうち、大画面テレビをすでに所有する人は、大画面テレビを選んだ基準としてまず「画質」をあげた人が多い。gooリサーチでの調査では「価格」だったことと比べると、スペック重視の傾向が見られる。購入場所は家電量販店の60.5%、カメラ量販店の12.29%、家電専門店の11.85%であり、購入時に画質を確認できる店で購入している人が85%となっており、実際の画面の映りを見て最終決定している。この傾向はgooリサーチの結果でもほぼ同様であり、通販やECサイトで購入する人はどちらも予想以上に少なかった。ただし、画質を重視しているWatch読者のほうが、指名買い率が高いのではないだろうか。

大画面テレビを選ぶときの優先順位を教えてください。
(順位1位のグラフを載せています)
[Impress Watch]
大画面テレビを選ぶときの優先順位を教えてください。
(順位1位のグラフを載せています)
[gooリサーチ消費者モニター]

大画面テレビの購入場所を教えてください。
[Impress Watch]
大画面テレビの購入場所を教えてください。
[gooリサーチ消費者モニター]


 メーカーの人気度では、ソニー、パナソニック、シャープの3社が群を抜いている。またメーカーを選んだ理由の自由回答では、製品ブランドの指名も目立っている。シャープの「AQUOS」、パナソニックの「VIERA(ビエラ)」が人気で、このふたつについてはブランド戦略が成功したといえるだろう。また「液晶ならシャープ」という回答も多数あり、シャープはブランド名と企業戦略の両方で人気を得ている。ソニーについては「ソニーだから」という回答がかなり多かった。<ブラビア>ブランドは後発だが、ソニーという「企業名イコールブランド」で急激にシャープとパナソニックを追い上げた。

あなたが所有している大画面テレビのメーカー名を教えてください。
[Impress Watch]
あなたが所有している大画面テレビのメーカー名を教えてください。
[gooリサーチ消費者モニター]

 ディスプレイ種別では、液晶がプラズマを大きく上回っている。液晶とプラズマの両方を製品ラインアップに採用しているメーカーでは、より大きい画面のモデルにプラズマディスプレイを使っていることもあり、「プラズマは大きい」という先入観があるのかもしれない。しかし最近は37インチのプラズマモデルも人気が出てきている。それではプラズマは今後液晶のシェアに食い込んでいくのだろうか。今回のアンケート結果では、「否」であった。

あなたが所有している大画面テレビのディスプレイの種類を教えてください。
[Impress Watch]
あなたが所有している大画面テレビのディスプレイの種類を教えてください。
[gooリサーチ消費者モニター]


 次に買いたい大画面テレビのディスプレイ種別は、液晶がプラズマの2倍となり、現在所有しているものの比率より差が開いている。液晶にもプラズマにも長所と短所がそれぞれあり、また映りにもそれぞれ特徴がある。だがディスプレイ種別を製品選びで重視した人、次に買う際にディスプレイ種別を重視したい人はともにかなり少なく、プラズマ指名買いというような行動は少ないといえるだろう。部屋に設置できる画面サイズと予算で製品を絞り込み、さらに店頭で実際の映りを見てから決定するという購買行動が大多数であり、いくつか見て気に入ったものがたまたまプラズマだった、または液晶だったということになる。また、プラズマモデルをもつメーカーが少ないこともある。今回のアンケート結果での3大人気メーカーでプラズマモデルを出しているのはパナソニックだけである。

 また、Watch読者が次に買いたい製品のディスプレイで「SED(Surface-Conduction Electron-emitter Display)」をあげている人が約18%いたのが興味深い。SEDはまだ製品化されておらず、メーカー発の情報や専門メディアの報道でしかポテンシャルを知り得ない状態だが、新しいモノ好きのWatch読者らしい回答といえる。一方gooリサーチでは次にSEDを選ぶ人は約4%であり、ふだん読んでいるメディアからの情報の差が顕著に出ている。ただし東芝とキヤノンが2007年第4四半期にSED搭載テレビを発売することはすでに発表されており、2008年の北京オリンピック商戦をねらった来年には状況が変わってくるだろう。SEDは基本的な原理がブラウン管とかなり近いため、現在32インチクラスのブラウン管テレビを使っている人は映りを想像できるので、慣れ親しんだ映りのSEDテレビに買い換えるかもしれない。

次に大画面テレビを購入するとしたら、どのディスプレイの種類の大画面テレビを購入しますか。
[Impress Watch]
次に大画面テレビを購入するとしたら、どのディスプレイの種類の大画面テレビを購入しますか。
[gooリサーチ消費者モニター]


 今年はトリノ冬季オリンピックとサッカーワールドカップドイツ大会というスポーツの大イベントがふたつも開催されたが、各メーカーが狙ったイベント商戦にWatch読者は乗ったのだろうか。2004年アテネ、2006年トリノのふたつのオリンピックと、2006年サッカーワールドカップのどれかが大画面テレビ購入の動機となった人は7%にすぎず、これらのイベントが購入動機となっていない人が70%を超えている。またgooリサーチにおいても75%もの人が上記3つのイベントを購入動機にあげていない。この結果は少し意外であった。

大画面テレビの購入にあたって、動機となったイベントを教えてください。
[Impress Watch]
大画面テレビの購入にあたって、動機となったイベントを教えてください。
[gooリサーチ消費者モニター]


 デジタルチューナーの有無については、製品選択条件の上位に入っていないものの、半数以上が内蔵型を購入している。非内蔵型を購入した人の自由回答で目立ったのは、ケーブルテレビ加入である。またDVDレコーダーなどの周辺機器にデジタルチューナーが内蔵されているから不要という回答も多かった。非内蔵型は安価なこともあり、まずは画面を大きくしたいという人が飛びついているように思える。ただし現在は大画面テレビを「所有していないが購入したい」人は内蔵型をあげる人が75%以上もいるので、予算内におさまるなら内蔵されているほうがいいということだろう。

所有している大画面テレビにデジタルチューナーは内蔵されていますか。
[Impress Watch]
所有している大画面テレビにデジタルチューナーは内蔵されていますか。
[gooリサーチ消費者モニター]

大画面テレビを購入するとしたら、デジタルチューナーは必要ですか。
[Impress Watch]

大画面テレビを購入するとしたら、デジタルチューナーは必要ですか。
[gooリサーチ消費者モニター]

 今回のアンケート結果を総括してみると、イベントでテレビを買い換える行動は少ないため、2008年の北京オリンピックを動機とした買い換えも多くはなさそうだ。ディスプレイ種別も製品選びの上位条件ではなく、店頭で実際の映りを見てから選ぶという行動に変化はないだろう。2011年のアナログ波停止での駆け込み需要は、北京オリンピック後の2009年から急激にありそうだ。SEDテレビも製品としてこなれているだろうし、全体的にさらなる販売価格低下もある。これから大画面テレビを買おうとしている人がもっとも重要な条件にあげているのは、Watch読者・gooリサーチともに「価格」である。メーカーにとっては体力勝負のきびしい状況になっていくと思うが、消費者は現在よりも安心してテレビを選べる時期になっているだろう。



 Impress Watchでの調査は7月12日16時から7月19日16時にかけてImpress Watchの読者を対象にインターネット上で行い、11,988の回答があった。 gooリサーチでの調査はImpress Watchと同じ期間、gooリサーチの消費者モニターを対象にインターネット上で行い、1,054の回答があった。

<主な属性>
性別
[Impress Watch]
性別
[gooリサーチ消費者モニター]

年齢
[Impress Watch]
年齢
[gooリサーチ消費者モニター]

職業
[Impress Watch]
職業
[gooリサーチ消費者モニター]


gooリサーチで単純集計を無料でお申し込みいただけます。

2006/08/02
Impress Watch編集部

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