今回は多くのFMVに搭載されている「ワンタッチボタン」について解説したい。ワンタッチボタンはキーボードの拡張ボタンのような位置づけで設けられており、モデルによって数や形状などは異なるが、機能自体はほぼ変わらない。このボタンを押すことで、あらかじめ設定したソフトウェアが起動するという仕組みだ。
そもそもワンタッチボタンを気にしていなかった人や、使ってみたけれどいまいち活用方法がわからないという人も、この記事を読んで、その便利さを知っていただければ幸いだ。
省エネもソフト探しもワンタッチで
ノートPCであるFMV LIFEBOOK AH77/Rの場合は、キーボード上部にワンタッチボタンが3つ並び、それぞれ左から「ECO」「MENU」「SUPPORT」という名前が付いている。
ECOボタンを押せば、FMVの省電力モードのオン・オフをワンタッチで切り替えることが可能。省電力モードがオンになると、ディスプレイの輝度を落としたり、Wi-FiやBluetoothをオフにするといったアクションを自動で行ってくれる。FMVを充電できない外出時など、バッテリー消費をできるだけ抑えたい時に活躍してくれる機能だ。
MENUボタンは、FMVにプリインストールされたソフトを簡単に探せる「@メニュー」が起動するようになっている。なお、@メニューについての詳細は前回の記事を参照してほしい。
3つ目のSUPPORTボタンは、@メニューが起動するという点ではMENUボタンと同じだが、こちらはサポートに関連した項目が選択された状態で起動する。PCを使っていて困ったことが起きた時に、ワンタッチでサッと解決できるように工夫されているのは、PC初心者にとってありがたいのではないだろうか。
ワンタッチボタンを自分好みにカスタマイズしよう
PCに慣れていてこれらの機能をあまり使わない人にとっては、ワンタッチボタンは不要だと思うかもしれない。しかし、ワンタッチボタンは各ボタンに好きなソフトを起動できるよう設定できるカスタマイズ機能も備えているので、そのあたりに抜かりはない。
各ボタンに設定できるソフトはインストール済みのものならなんでもOK。ソフトではなく、指定フォルダを開くようにすることも可能だ。デスクトップなどにソフトのショートカットを置いていてもすぐに探し出せない時や、できるだけデスクトップにショートカットを置きたくない場合でも役立つ機能だといえる。
ワンタッチボタンはPC初心者はもちろん、PCの扱いに慣れているユーザーでも便利に使える。使用するソフトがほぼ決まっていたり、いざという時に素早く呼び出したいソフトがあるなら、使わない手はないだろう。
| 品名 | LIFEBOOK AH77/R |
|---|---|
| CPU | インテル® Core™ i7-4712HQ プロセッサー(最大3.30GHz) |
| OS | Windows 8.1 Update 64ビット版 |
| メモリ | 8GB (4GB x 2) |
| ストレージ | HDD(約1TB) |
| 液晶 | 15.6型ワイドフルHD[1920×1080] Wide Angle液晶 フルフラットファインパネル(タッチ対応) |
| 光学ドライブ | BDXL対応 Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応) |
| サイズ | W377.2×D256.6×H16.0~23.8mm |
| 質量 | 約2.5kg |
| 駆動時間 | JEITA Ver.1.0:約7.7時間 JIETA Ver.2.0:約5.7時間 |
| 付属ソフト | Microsoft Office Home and Business 2013 ほか |









