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宮井芳行・ジャパンネット銀行社長
に聞く
[インタビュー一覧]
宮井芳行社長

 さくら銀行が中心となって設立した国内初のインターネット専業銀行、ジャパンネット銀行が10月12日に営業開始した。ネットの普及加速を背景に、24時間決済などネットの特性が生かせる専業銀行の成長も期待されている。しかし、三和銀行が設立計画を見合わせるなど、慎重な動きもある。ジャパンネット銀行の宮井芳行社長(略歴)に、事業の展望などを聞いた。
(聞き手 池原 照雄)

――これまでの口座開設など、事業開始の手応えは。

宮井:11月初めの時点で、約2万2,000口座となっており、まずまずかなと評価している。顧客の構成をざっと見ると、男女比は男性85%、女性15%で、これはネット人口からすると女性が少なく、これからの課題だと思っている。一方、地域別では首都圏が約53%、あとは全国にまたがっており、ネット人口の分布とほぼリンクしている。年齢別では、30歳代が最も多く37%程度、次いで20代の28%程度、さらに40代が25%くらいとなっている。いずれにせよ、11月6日からは決済機能、さらに13日からは送金サービスも開始するので、これからが勝負だ。

――金利は高く、手数料は安くという事業モデルの設定で苦心した
   ところは。

宮井:よく使っていただく顧客に最大のメリットと利便性を提供したいと考えた。預金残高が30万円未満の方には口座手数料(月1,050円)を頂戴するが、システムの維持費を負担いただくということ。一方で、金利はこういう(低金利)情勢ということもあるが、店舗を構える普通の銀行に比べてほぼ2倍、手数料もはるかに安い。店舗投資がなく、現状ではカスタマーセンターのパートも含めて要員は約100人と、ギリギリまで低コスト体質を追求した。金利については、ネットバンクとして構造的に高く設定できる強みがある。つまり、大口定期でも小口定期でも、基本的に処理する手間は変わらない。10万円でも1億円でも同じ金利を設定できたのは、ネットならではのサービスといえよう。

――銀行なので、3年間で収益体質に転換するという縛りもありますが、
   中期的な目標と、達成の可能性は。

宮井:3年後に100万口座、預金残高1兆円の獲得が目標だ。当社の株主は、金融機関や通信、商社、電機、電力とそうそうたる企業なので、そうした株主さんとさまざまなアライアンスを組んで、事業展開していくことにもなる、間もなく始まる「iモード」でのサービスもその典型例となる。速くかつ着実に進めていきたい。黒字確保については、目標ラインを高めに設定しているので行けると考えている。

――ネット専業バンクは定着するのでしょうか。また、定着させるための
   方策は。

宮井:ネット人口の増加に伴って、顧客もこれからますます増えるだろう。現在、日本で既存の銀行によるものも含め、ネットバンクの口座はまだ約100万といわれている。24時間どこでも利用できるメリットは大きく、確実に需要は増える。日本初のネットバンクということで、比較的認知していただけるのに時間はかからなかったかもしれない。だが、ソニー、イーバンクのような同業他社も増加する中で激しい競争が繰り広げられることになろう。最も大切なのはブランドを確立し、最初の専業行として顧客に安心感を持っていただくことだ。

■URL
・初のネット専業銀、12日営業開始~ジャパンネット銀行
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/11/doc664.htm
・ジャパンネット銀がネット決済サービス~6日から
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/01/doc905.htm

池原 照雄
2000/11/6
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