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NTT-MEがデータ転送量による従量課金制を導入

  エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)は25日から、ユーザーのデータ転送量による料金を設定した新サービスメニューを開始する。長時間でしかも大量のデータ転送を行うヘビーユーザーと一般的な利用者とで料金に不公平感が出ないようにしたもの。NTT-MEによれば転送量に対する従量課金制は業界で初めて、という。

  NTT東西が昨年12月から全国でスタートさせたフレッツ・ADSLに対応する「WAKWAK(わくわく)ざんまいADSL」サービスで導入する。転送量1ギガバイトまでは基本料金月額800円で、それ以上は100メガバイトごとに100円加算する“ざんまいADSL”と、転送量と時間に関係なく無制限に使える月額1万円の2コースを用意した。

  NTT-MEによると、ヘビーユーザーと一般的な利用者の間には通信料に100倍の開きがあることが分かった。バックボーン帯域のほとんどをごく一部のユーザーによるトラフィックに占められ、一般ユーザーの通信品質にも影響が出る状況もあった、という。

  そこでヘビーユーザーには1万円で無制限の「ざんまいADSLワイド」を、一般的な使い方と思われるユーザーにはデータ転送量1ギガバイトまで月々800円で済む「ざんまいADSL」を設定した。

■URL
・ニュースリリース
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2001/nws010118.html
・NTT、ADSLでモデム別の料金設定~ISDNは3月から値下げ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/18/doc1710.htm
・遅いISDNはもう要らない?~NTTに見直し論浮上
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/17/doc1688.htm
・11月末のDSL加入者は前月比7割増に~郵政省の普及調査
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/26/doc1540.htm

(市川徹)
2001/01/19 14:59