Owlly
これからのお金と暮らしを立ち止まって考える

ビットコインはどうやってできたの?

できるビットコイン入門 話題の仮想通貨の仕組みから使い方までよく分かる本 レッスン2

ビットバンク株式会社&できる編集部 2018年2月6日 07:00
値動きの激しさから投資・投機などで注目されがちの「ビットコイン」。しかしそれだけではなく、インターネット時代の「お金」として従来の通貨にはない長所を数多く持っています。ビットコインの概念をはじめ、「ブロックチェーン」「マイニング」などの技術背景、日本円での購入方法、実店舗での使い方まで分かりやすく紹介した「できる ビットコイン入門」から5回にわたってその内容を紹介します。第3回目となる今回は、ビットコインのアイデアが生まれ、広がった歴史についてです。

レッスン2 ビットコインはどうやってできたの?
~ビットコインの歴史、最初の取引

ビットコインのアイデアはインターネット上で生まれ、その後世界中に大きく広がっていきました。ここではその歴史を追っていきます。

暗号技術から通貨が誕生した

ビットコインがこの世に登場したのは、2008年11月のことでした。インターネット上で暗号技術について議論を重ねるための場で、サトシ・ナカモトと名乗る人物がP2P(ピア・ツー・ピア)技術を駆使した通貨のアイデアを披露したのが始まりです。その投稿に添付されたファイルは「Bitcoin:A Peer-to-Peer Electronic CashSystem」(ビットコイン:P2P型電子貨幣システム)というタイトルでした。これがビットコインのホワイトペーパー(原論文)と呼ばれるものです。

ビットコイン年表
年 月
できごと
2008年 11月ビットコインの概念が公表される
2009年 1月ビットコインが初めて譲渡される
2010年 5月ビットコインでピザが買われる
2010年 7月マウントゴックス取引所が創設される
2012年 11月最初の半減期
2013年 12月1BTC=12万円に上昇
2014年 2月マウントゴックスが破綻
2015年 1月1BTC=2万円まで下落
2015年 8月ビットコイン支払いに対応した店舗が世界で16万軒に
2016年 7月2度目の半減期
2017年 8月ビットコインが分岐しビットコインキャッシュが誕生
2017年 11月BTC=80万円まで上昇

HINT! P2P(ピア・ツー・ピア)とは

P2Pとは、ネットワーク参加者が、サーバーなどを介さずに直接通信するプロトコル方式です。通常は企業などがサーバーを用意し、ユーザーはそのサーバーにアクセスすることで必要な情報を受け取ります。

HINT! ホワイトペーパー(原論文)に原理が明記されている

ビットコインのホワイトペーパーには、ビットコインが何を目的に作られ、どのような原理で動いているかなどが書かれています。ビットコインで使われているのは以前から存在する基本的な技術ばかりですが、それらを巧妙に組み合わせて、管理者のいないインターネット上の貨幣という概念を作り出しています。

HINT! 半減期とは

ビットコインには定期的に「半減期」という期限が設定されており、一度に発行される量がそれまでの半分に減らされます。

420億円の宅配ピザ

ビットコインが実際の支払いに使われたのは、誕生から1年と4カ月がたった2010年5月22日のことです。イギリス人のプログラマーであるラズロー・ヘニエイツ氏が、アメリカ大手宅配ピザ、パパ・ジョンズのピザ2枚(25ドル)を10,000BTCで購入したのです。現在(2017年11月時点)の価格に換算すると、ヘニエイツ氏は420億円でたった2枚のピザを買ったことになります。この逸話は今でも「Bitcoin Pizza Day」として語り継がれており、毎年5月22日は、世界中の愛好家がピザパーティーを開催する記念日として親しまれるようになりました。

宅配ピザの支払いに初めて使われた

HINT! 「ビットコインでピザ」の真相

イギリス人の男性が2枚のピザを10,000BTCで買ったのは事実ですが、その真相は少しだけ拍子抜けするものだったりします。というのも、彼は宅配ピザのパパ・ジョンズに直接ビットコインを支払ったのではなく、BitcoinTalkという掲示板の中で、1人のユーザーにビットコインを送り、代わりに注文してもらったのでした。

広がりを見せるビットコイン

2010年7月にはマウントゴックス取引所が登場します。この取引所は全世界におけるビットコイン取引の90%以上を占めるほどに拡大しましたが、後に破たんすることとなりました。
2011年には実店舗のビットコイン決済サービスを提供するビットペイが創業、2013年にはアメリカ・シリコンバレーの投資家たちが仮想通貨関連会社への積極的な投資を始めます。同年末、アメリカ大手ネット通販のオーバーストックが決済手段にビットコインを採用したことを皮切りに、翌2014年にはアメリカ最大手旅行代理店エクスペディア、そしてマイクロソフトなどが次々とビットコイン決済への対応を開始します。2017年4月には、日本でビックカメラがビットコイン決済に対応したことで大きな話題を呼びました。

HINT! 取引所は何をするところ?

仮想通貨の取引所では、ビットコインを始めとする仮想通貨の売買や保管ができます。

Point 急拡大は始まったばかり

始めは一部のユーザーのお遊び通貨だったビットコインも、価格が付いて取引所ができると投機的な動きも相まって急激に広まっていきました。ピザが買われ、実際に使えるんだという共通認識ができたことで、ビットコインの価値が認められていくことになります。では、なぜビットコインの価値は認められたのでしょうか? この次のレッスンで解説していきます。
本書は、iPhoneやWindows 10、Microsoft Edge、Google Chrome、Ledger Nano Sの操作方法について、2017年11月時点での情報を掲載しています。本書は情報の提供を目的とし、投資勧誘を目的とはしていません。運用結果につきましては、筆者および出版社は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。紹介しているハードウェアやソフトウェア、サービスの使用法は用途の一例であり、すべての製品やサービスが本書の手順と同様に動作することを保証するものではありません。また、本書で紹介した手続きや法令などは変更される可能性があります。本書の利用によって生じる直接的または間接的被害について、著者ならびに弊社では一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。