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「いますぐはじめて一生役立つお金の教科書」出張版 vol.6

はじめての人のための3000円からはじめる「トクする金融商品の選び方」

Owlly編集部 2017年12月27日 14:00
2017年6月に刊行された「いますぐはじめて一生役立つお金の教科書」より、お金にまつわる知っておきたい知識、学びをお届けします。

まずはバランスファンドを選んであとはほったらかすだけ(前編)

世界中の資産に分散投資 いたれりつくせりのバランスファンドが正解

銘柄の選び方や買い方の注意点を把握した次は、具体的に投資信託ではどんな銘柄を買えばいいのかを解説します。
答えはずばり、「信託報酬の安いバランスファンド1本」です。
バランスファンドとは、株式や債券、海外や国内など、いろいろな資産を1つにまとめた投資信託(ファンド)のことです。
ここで勘のいい方は、「ほかの投資信託も単一の銘柄に投資しないのに、何が違うの?」と疑問に思うことでしょう。
詳しくは後述しますが、投資信託にはバランス型のほかにインデックス型、アクティブ型と呼ばれる性格の異なる商品があります。これらのタイプの投資信託も、いくつか投資先を分けて運用しているという点では、バランス型と違いはありません。ただし、その多くは「株式のなかでいくつかの銘柄に投資」「海外債券のなかで新興国や先進国を織り交ぜて投資」など、投資先の括りはバランスファンドよりも細かいのが大きな違いです。

投資信託の種類

一方でこのバランスファンドは国内や海外、株式や債券など、より幅広い資産に投資して、リスクをコントロールしながら運用しているのが特徴です。
つまり、投資信託のなかであれこれ選ぶ必要はなく、1本で完成度の高い分散投資を実践できる非常に便利な金融商品なのです。
また、投資信託は運用成果次第で株式や債券の保有比率が変わっていきます。インデックス型、アクティブ型は自分でその比率を調整しないといけないのですが、バランス型は配分比率も含めて投資のプロにお任せするので、自動積立の設定をしたあとは基本的にはほったらかしで問題ありません。まさにいたれりつくせりの商品なのです。

業界最低水準のコストの8資産均等型をセレクト

バランスファンドのなかでも、国内の資産比率が高めで守り重視のものや、国内外の株式を多く保有してリターンをしっかり狙うタイプもあったりと、「幅広く投資する」といっても細かく見ると内容はさまざまです。
でも、そういった違いまで見ていくと判断基準が多くなり、かえって選びにくくなるのも事実です。
そこで私がおすすめする銘柄は、保有している期間のコストが安い「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」です。

横山さんおすすめのバランスファンド

銘柄名にある通り、国内外の8資産を対象に均等に投資するのが特徴です。まさに資産のバランスを重視した運用方針で、かつ2017年5月に新設されたばかりの後発商品のため、同タイプのほかの銘柄と比べて信託報酬が安いのも特徴です。
この銘柄を選んだあとは、基本的にほったらかしで問題ありません。長期でじっくり運用しましょう。

Check! 一時的な価格の上下に一喜一憂しない

投資信託の値動きは、基本的に買いと売りのバランス、つまり「需給」により基準価額が決まります。ただ、取引市場に大きな影響を与える材料が出たときは、買う人が例外的に多くなったり、逆に売りが売りを呼ぶ展開となることも珍しくありません。たとえばアメリカの大統領選では、トランプ氏が有利との報道が広がると当日の相場は大きく下落しました。逆にフランスはマクロン大統領が当選したとき、EU脱退のリスクがおさまったと見て、市場は安定を取り戻しました。このように政治と金融市場は深い結びつきがあり、選挙や要人の発言などの材料による値動きは、一時的な上下となることも珍しくありません。投資信託ではたとえイレギュラーな出来事により相場が乱高下しても、一喜一憂しないことが重要です。

主な値動き材料
・政策金利の変動
・選挙などによる内政波乱
・為替
・テロなど地政学的リスクの発生
・中央銀行や政府要人の発言

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