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「いますぐはじめて一生役立つお金の教科書」出張版 vol.5

はじめての人のための3000円からはじめる「トクする金融商品の選び方」

Owlly編集部 2017年12月20日 12:00
2017年6月に刊行された「いますぐはじめて一生役立つお金の教科書」より、お金にまつわる知っておきたい知識、学びをお届けします。

毎月100円からでOK 無理なくコツコツ投資デビュー(後編)

大損を防ぐために分散投資のいろはを知る

投資信託がどういった金融商品かを押さえたら、次に「買い方の違い」について押さえておきましょう。
投資信託に限らず、資産を着実に増やす上で知っておきたいのが「分散投資」の考え方です。
分散投資とは、性格の違う商品や、同じ商品内でも性格の違う銘柄に分けて投資し、より安定して利益を上げる投資方法を指します。身近な例を挙げると、初めて行くスーパーの買い物でおいしそうな食材を1つだけ大量に購入するのではなく、2〜3種類を選んで好みでないものをセレクトしないように味見してみる、という考え方に近いでしょうか。
分散投資の種類には、「通貨分散」「地域分散」「銘柄分散」「時間分散」の4つがあります。

通貨分散とは、文字通り通貨の異なる海外の資産に投資すること。米ドルとユーロ、ユーロと円など値動きが異なる世界中の通貨に分散投資することで、値動きの大きな変動を抑えます。

[通貨分散]

地域分散も海外への分散投資という点では共通しますが、先進国か新興国かの違いが重要となります。一般的に先進国は株式や債券の価格が安定しやすく、逆に伸びしろが少ない分、大きな資産拡大は目指しにくいという性格があります。対して新興国は成長余地が大きいですが、逆に経済や政治状況によって大きく下落する可能性もあり、ハイリスク・ハイリターンの性格が強い資産と言えます。どちらが良いというわけではなく、違いを把握して、それぞれの投資スタンスに合うように偏りなく保有するのが、分散投資の基本です。

[地域分散]

銘柄分散は同じ株式に投資する投資信託でも、時価総額の大きい会社の株式だけに投資するものもあれば、今後の成長に期待して中小企業やベンチャーに投資するタイプもあります。投資信託は基本的に1つの会社だけに投資するという銘柄はありませんが、業種で分けるか、業績まで細かくチェックしているかなど、組み入れる基準はさまざまです。一概に多くの企業に分散しているほど優秀とは言えませんが、どういった基準で銘柄を分散しているのかはチェックしておきましょう。

[銘柄分散]

時間分散は「毎月決まった額」が重要

そして、とくに重要なのは時間分散です。
なぜ重要かというと、この時間分散に関しては、投資をする読者の方が直接的に関わる部分だからです。

[時間分散]

何度か先述している通り、投資は毎月コツコツ積み立て感覚で気長に行うことを私はおすすめしています。
この根拠には、無理のない家計の範囲で行うというメリットだけでなく、時間分散の効果の存在があります。
投資信託はほかの金融商品と同様に、日々時価(基準価額)が変動しています。ただ、その値動きはプロでも完全に推測することが難しく、ときには高値で買ってしまう場合もあります。一度にまとめて投資をして高値で買ってしまっては、収益を上げることが難しくなるので、時間を分けて投資を行うことで、高値で買ってしまうリスクを低減することができます。
ただ、時間を分けて投資することだけで、リスクを完全に抑えることはできません。
時間分散のコツは、「決まった金額を定期的に購入する」ことです。

時間分散の実施イメージ

たとえば相場が安いのでお買い得と思って投資額を増やしたり、逆に高値だからといって投資額を減らしたりすることは、その時点で購入者の「相場の読み」が含まれています。しかし、相場が安いと思っても、ときにはそのままズルズルと値下がりし続けることも珍しくなく、結局は相場の割安感や割高感はあとになってみないとわかりません。
プロでも難しいこの相場の読みを、投資経験の未熟な方が行うことはおすすめできません。毎月決まった金額を購入することは、大勝ちもありませんが大負けするリスクを抑えることができ、結果的にどのような相場のときも中立のスタンスでコツコツ利益を積み立てられる可能性が高まります。
ただ、収入が増えたので途中から毎月の投資額を増やしたり、ボーナス月は上乗せしたりと、家計に応じた増額は問題ありません。基本的に積み立てのベース金額を一定にすることが、負けない投資のコツです。

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本誌では投資に関する情報を扱いますが、情報の提供を目的とし、著者および監修者の独自見解を述べたものです。投資信託などの金融商品の取引や証券会社の利用においては、その意思決定ならびに最終判断はご自身の責任で行ってください。本誌の運用の結果について生じる直接的、または間接的な被害および損失について、著者および監修者、株式会社インプレスでは一切の責任を負いかねます。また、本誌の中で紹介する商品名などは、各会社の商標、あるいは登録商標です。本誌の内容は、2017年6月までの情報をもとに画面等を再現しています。あらかじめご了承ください。