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「いますぐはじめて一生役立つお金の教科書」出張版 vol.4

はじめての人のための3000円からはじめる「トクする金融商品の選び方」

Owlly編集部 2017年12月13日 08:00
2017年6月に刊行された「いますぐはじめて一生役立つお金の教科書」より、お金にまつわる知っておきたい知識、学びをお届けします。

毎月100円からでOK 無理なくコツコツ投資デビュー(中編)

口座開設も売買もすべてネットで完結

株式投資やFX、不動産投資や貴金属投資など、世の中には多くの金融商品があります。この中から、投資ビギナーの方が自分にあった商品を選ぶのは、決して簡単なことではありません。
 ただ、私がおすすめする商品は投資信託1本です。これ以外はむしろどんなにおいしい話に思えても、最初は検討すらしなくていいと考えています。
 そもそも投資信託とは、多くの投資家から集めた資金をプロが運用して、利益を生み出してくれる金融商品のこと。投資というと相場やニュースを逐一追いかけて機動的に売買を繰り返すイメージを持つ人もいるかもしれませんが、投資信託は一度買ったらあとはプロにお任せなのでビギナー向けです。
 そして、世界中の株式や債券が手軽に買えるのもメリット。分散投資が負けない投資において重要なことですが、投資信託なら先進国の株式と新興国の債券など、異なる資産に簡単に分散投資できます。

[投資信託のしくみ]

 また、頻繁に株式やFXを売買したり、不動産投資を始めるために融資手数料を払ったりといったほかの金融商品と比べて、極めて低コストなのも特徴です。
 たとえば10万円分の投資信託を保有していた場合、インデックス型と呼ばれる手数料の安い商品タイプだと、年間でかかるコストは2~400円程度。それ以外は一切費用がかからず、売却しない限りは確定申告などの手間もかからないので、金銭的にも時間的にも低コストと言えます。
 また海外の株式を個別に買おうとすると手数料が高くなりがちですが、投資信託であれば投資家たちのまとまったお金で買うので、個別に買うよりもコストが抑えられます。
 さらに、ネットで手続きが完了するのもポイントです。昔のように証券会社の実店舗に足を運んでなじみの担当者と相談しながら銘柄を選ぶ、というスタイルは個人投資家の間では少数派となり、多くの人がネット証券で手軽に売買するようになりました。口座開設も含めて、店舗窓口に足を運んで手続きするような手間は一切ないので、すぐにでも投資生活をスタートできます。
 投資信託はまさに投資ビギナー向けの商品と言えるのです。

[投資信託のメリット]

長期間じっくり値上がり益を増やしていく

 投資信託を選べばいいのはわかったけど、具体的にどうすれば利益を受け取れるのかまだピンとこない人もいるかと思います。
 投資信託で利益を上げる方法は、値上がり益と分配金の2つです。
 値上がり益とは、簡単にいうと投資信託を「買ったときより高く売ること」による儲けです。購入時との差分が利益となり、逆に投資信託の値段(基準価額)が下がっていれば損失となります。
 たとえば、基準価額が1万円のときに買って、1万1,000円のときに売れると、差額の1,000円が利益となります。100単位分買っていれば、1,000円×100=10万円の利益となります。
 ただ、この利益はあくまで売却したときの利益で、買ったあとの保有期間中は手元には入ってきません。「含み益」として、「今売却したら○○円の利益が受け取れる」という目安として計算しておきましょう。なお、投資信託は株式よりも値動きが緩やかなケースが多く、「大きく値上がりしたから売って手じまいしよう」と機動的に売買することには向いていません。上がるときもあれば下がるときもある、という程度に値動きは見守っておきましょう。

 一方で、分配金とは決算ごとに受け取れるお金のことです。
 投資信託も会社と同じように、資産・負債を計算して財務状況を定期的に明らかにしています。決算の結果、運用している投資信託に収益があったら、収益の一部が 「分配金」として投資家に還元されます。何だか難しいようですが、要は「保有していたら定期的にもらえるお金」のことです。ただ、収益が出ていなくても特別に分配金を出す銘柄もあり、基準価額はそのたびに下がってしまうので、決算回数が多く分配金をもらえる回数が多かったり、利回りが高かったりという理由で銘柄を選ぶのはおすすめできません。あくまでオマケとして捉えておきましょう。

[利益を上げる方法はこの2つ]

 つまり、長期間の運用で資産を増やすために注目したいのは「値上がり益」のほうです。「値下がりしては元も子もないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、毎月コツコツと長期間積み立てて投資することで、大きく負ける可能性は抑えることができます。
 また、もうひとつ押さえておきたいのが投資信託のコストです。
 投資信託は買うとき、保有している期間、売るときの3つのタイミングで手数料がかかります。

[投資信託のコスト]※コストの数字は年率

 とくに注目したいのは保有中にかかる「信託報酬」です。いくら運用成績が高くてもここが高いと利益幅も小さくなってしまうので、0.3%以下を目安になるべく安い銘柄を選ぶのもポイントです。

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本誌では投資に関する情報を扱いますが、情報の提供を目的とし、著者および監修者の独自見解を述べたものです。投資信託などの金融商品の取引や証券会社の利用においては、その意思決定ならびに最終判断はご自身の責任で行ってください。本誌の運用の結果について生じる直接的、または間接的な被害および損失について、著者および監修者、株式会社インプレスでは一切の責任を負いかねます。また、本誌の中で紹介する商品名などは、各会社の商標、あるいは登録商標です。本誌の内容は、2017年6月までの情報をもとに画面等を再現しています。あらかじめご了承ください。