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| 『少女~an adolescent』 |
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【人間ドラマ】 2001年 日本 132分
9月29日よりシアター・イメージフォーラムほかにて公開
監督:奥田瑛二
原作:連城三紀彦
出演:奥田瑛二、小沢まゆ、夏木マリ、小路晃、室田日出男ほか
配給:ニッポンムービー大阪、ゼロ・ピクチュアズ
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事件らしい事件も起きない町で、知的障害を持つ若者と拳銃を撃ったり、人妻との情事を楽しんでいる中年の不良警官、友川。そんな彼の背中には、比翼の鳥の刺青がある。ある日、「ねぇ、おじさん。SEXしない?」と声を掛けてきた女子高生、実は15歳の陽子と友川は恋に落ちる。だが陽子の祖父が友川に刺青を入れたこと、陽子の兄が知的障害であったこと、陽子の母との関係などが明らかになっていき…。
本作で主演、企画、製作、そして初監督を務めた奥田瑛二は、16年前、故・神代辰巳監督とともに本作を映画化することを切望していたという。そう聞くと、神代辰巳だったらどう撮っただろうかと比較したくなるし、おそらく奥田自身、その考えにとらわれてしまう怖さはあっただろう。だが、こうしてできあがった作品は、画家として絵本の挿画も描いている奥田らしい、デリケートでやさしく切ない映画になっている。雄と雌がそれぞれ一つずつ翼と目を持っていて、一緒になったとき初めて完全な姿となって空を飛べるという中国の伝説が、中年男と少女の純愛をつなぐ。陽子を演じた小沢まゆの一途さが印象的だ。
【関連サイト】
・OFFICIAL SITE
http://www.cinemoney.com/
(C) 2001 ゼロ・ピクチュアズ
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