『ジターノ』

【ラブ・ストーリー】 2000年　スペイン、ドイツ合作　102分 8月4日よりシネスイッチ銀座、関内アカデミーにて公開 監督：マヌエル・パラシオス 出演：ホアキン・コルテス、レティシア・カスタほか 配給：コムストック

　誇りを重んじ、名誉を守るためには死をも辞さないという意志を先祖からを受け継いだ男、アンドレ。フラメンコ・ミュージシャンとして将来を約束されていた彼だったが、身に覚えのない罪によって刑務所に入れられ、出所したばかりだ。だが、彼を待っていたのは、大切な従弟の死と愛する妻の裏切りだった。

　最近、各界でラテン・アーティストの活躍が目立つ。ダンサーとしてすでに世界に名を馳せているコルテスは、そんなラテン・ブームの先駆者と言えるだろう。本格的な演技は初めてとはいえ、パフォーミングアーツのベテランである彼にとって、演技は慣れ親しんだ身体表現方法のひとつにすぎないのだろう。その証拠に本作で見せる哀愁、苦悩に満ちた表情は並みの俳優では及ばないほどの迫力を持っている。ジ情熱を受け継いだ男というはまり役を獲てよりカリスマ性を増したアーティスト、ホアキン・コルテスの今後が益々楽しみに思えてくる作品だ。


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http://www.tv-tokyo.co.jp/telecine/cinema/gitano/

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