相米慎二監督、肺がんで死去
薬師丸ひろ子主演の映画『セーラー服と機関銃』(81)や毎日映画コンクール日本映画優秀賞受賞『お引越し』(93)などの作品で知られる相米慎二監督(53)が、9日午後4時10分、神奈川県伊勢原市の病院で肺がんのため死去した。53歳という早すぎる死に多くの出演者や関係者は驚きを隠せない様子だ。
相米監督は、小泉今日子と浅野忠信の共演作品『風花』撮影後に体調を崩し 6月より入院していた。しかし、初めて舞台演出を手掛ける、長塚京三と大沢たかおの2人芝居「DEFIELD」や、映画の脚本が今年4月に完成していた『壬生義士伝』(浅田次郎原作)では、クランクインを来年に控えおり、最後まで復帰に意欲を見せていたという。
監督はワンカット、ワンシーンの長回しという独特の演出法により多くの傑作を生み出した。『あ、春』(98)ではベルリン映画祭国際批評家連盟賞、キネマ旬報ベストテン第1位を受賞。また俳優への演技指導の厳しさでも知られていた。
通夜は13日(木)午後6時より、告別式は14日(金)午前11時より築地本願寺にて行われる。喪主は兄の琢磨氏が務める。
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