Subject: [MOVIE Watch:20001222]

■MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)───────── 2000-12-22

☆HEADLINE☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★MOVIE Watchプレゼント情報
  『ザ・カップ』の試写会に10組20名様をご招待。さらに、『最終絶叫計画』の
  缶バッジとパーフェクトガイドをセットで5名にプレゼント。

01:おすすめロードショー
  『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
   ビョークが薄幸の女性を演じた感涙ミュージカル
  『ジュリアン』
   精神を病んだ青年とその家族を描いた、若き異才監督の衝撃作
  ○さらにチェック!
  『流星』『深紅の愛 DEEP CRIMSON』 ほか

02:新作先取り情報
  『山の郵便配達』
   中国の大自然の中で繰り広げられる父子の愛情物語
  『彼女を見ればわかること』
   人生の痛みと孤独、そして希望を5人のハリウッド女優が好演 ほか

03:シネマニュース
  ○『クイルズ』が「ナショナル・ボード・オブ・レビュー」の作品賞を受賞
  ○新作『BRUCE LEE IN G.O.D 死亡的遊戯』公開記念のブルースー・リー・
   イベントが各地で開催 ほか

04:興行成績ベストテン
  『バトル・ロワイアル』が、ハリウッド作品に大差をつけて首位を獲得

05:BACK TO THE MOVIE
  『ゲーム』
  “『ファイト・クラブ』が話題の、デビッド・フィンチャー監督の隠れた傑作”

06:おすすめVIDEO(DVD/VHS)
  【DVD】
   『サイダーハウス・ルールDTS特別版』
    大人への成長過程を爽やかに描いた感動作
   ○さらにチェック!
   ○WeeklyセルDVDランキング
  【VHS】
   『ヴァージン・スーサイズ』
    思春期の感情を描いたソフィア・コッポラ初監督作品
   ○さらにチェック!
   ○Weeklyレンタルビデオランキング

07:今週の美女
  ヴィヴィアン・リー

08:読者の映画評
  『スペース・カウボーイ』 ほか

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          http://www.watch.impress.co.jp/movie/

☆*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~* MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆
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01:おすすめロードショー
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        【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】
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『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 ビョークが薄幸の女性を演じた感涙ミュージカル
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12月23日より有楽町・丸の内プラゼールほかにて公開 2000年/デンマーク/2時間20
分 ◆監督・脚本:ラース・フォン・トリアー ◆出演:ビョーク、カトリーヌ・ド
ヌーブ、デビッド・モース、ピーター・ストーメア、ジョエル・グレイ、ビンセン
ト・パターソン、カーラ・セイモア ◆配給:松竹=アスミック・エース

 『奇跡の海』のラース・フォン・トリアー監督が、ワールドワイドに活躍するカリ
スマ歌姫ビョークを主演に迎えて放つ、感涙のミュージカル。女手ひとつで育てた息
子のためにコツコツと貯めてきた手術費用を盗まれたシングルマザーの悲劇が、坂道
から落下するように流転していく。奇病で視力を失いつつあるヒロインが、辛いと
き、悲しいとき、どうしようもないとき、脳裏と魂で“見つめる”のが自分が主人公
のミュージカル。デジタルビデオで撮影されたその鮮やかなシークエンスに対比され
るように、現実場面の映像は深く沈みこみ荒々しく揺れ動く。観客もまた、救われた
りドン底に突き落とされたりしながら、最後の最後に聞くことになるビョークの叫び
に胸を刺しぬかれるしかない。まさに必見の作品だ。

□OFFICIAL SITE
 http://www.dancerinthedark.net/
□MOVIE Watchシネマプレビュー
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/dancerin/danserin.htm
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『ジュリアン』 精神を病んだ青年とその家族を描いた、若き異才監督の衝撃作
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12月23日より渋谷・シネマライズにて公開 1999年/アメリカ/1時間41分 ◆監督・
脚本:ハーモニー・コリン ◆出演:ユアン・ブレンナー、クロエ・セヴィニー、
ヴェルナー・ヘルツォーク、エヴァン・ニューマン ◆配給:東北新社

 ラリー・クラークの『KIDS』の脚本家として華々しく登場し、初監督作『ガンモ』
で映画の新しい地平を切り開いたハーモニー・コリン。待望の第2作は、前作以上に
ワイルドなタッチで崩壊寸前の家族の情景を切り取っている。盲学校の職員をしてい
る青年ジュリアンの深層心理に宿る闇が、未婚で妊娠中の姉パールの悲劇に遭遇した
とき、まざまざと明るみにされていく……。グランジ以後の映画作家として認識され
ることの多いコリンだが、ストーリーラインや説明ショットに支配されることのない
映像構成は、ポスト・ロックのミュージシャンが奏でる“響き”を重視したサウンド
にもっとも近い。“観る”よりも、“脳に触れる”ように味わいたい1作である。

□OFFICIAL SITE
 http://www.tfc-movie.net/movie/julien/index.htm
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○さらにチェック! 今週末時点の劇場公開作、5本紹介
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■『流星』 12月23日より新宿・シネマ・カリテ ほか
 チャーリー・チャップリンの名作『キッド』をモデルに、俊英ジェイコブ・チャン
が撮り上げた心温まる人情物語。株の大暴落ですべてを失った敏腕証券アナリストが
捨て子を育てることになり、人生の意味を考え直していく。先頃、日本公演も大成功
に終わった香港映画界の至宝レスリー・チャンが主演。
□OFFICIAL SITE
 http://www.tokuma.com/toko/ryuusei/ryuusei1.html

■『深紅の愛 DEEP CRIMSON』 12月23日より渋谷・シアター・イメージフォーラム
 フランソワ・トリュフォーも愛したカルトムービーとして昨年ようやく日本でも公
開された『ハネムーン・キラーズ』(1970年)を、メキシコのベテラン監督、アル
トゥーロ・リプスティンがリメイクした情熱的な愛のドラマ。文通で知り合った太め
の看護婦と結婚詐欺師。2人の残忍な犯罪と逃避行を、ラテン色たっぷりに綴る。
□OFFICIAL SITE
 http://www.cablehogue.co.jp/deepcrimson/

■『ルアンの歌』 12月23日より東京・キネカ大森 ほか
 『一瞬の夢』のジャ・ジャンクーや『クレイジー・イングリッシュ』のチャン・ユ
エンらと同様、オリジナリティを持った中国人映画作家として注目されているワン・
シャオシュアイの日本初紹介作品。兄貴分と一緒に、夢を抱いて都会に来た青年の挫
折を、急変する80年代の中国経済の有様とともに、鮮やかに映し出している。
□OFFICIAL SITE
 http://www.bitters.co.jp/ruan/

■『ゴッド・アンド・モンスター』 12月23日より銀座テアトルシネマ
 アカデミー賞最優秀脚色賞に輝きながら、日本劇場公開が遅れていた佳作。『フラ
ンケンシュタイン』で知られる実在の映画監督ジェームズ・ホエールの晩年を、庭師
の青年との友情から浮き彫りにしていく。『X-メン』のイアン・マッケラン、『ハム
ナプトラ・失われた砂漠の都』のブレンダン・フレイザーが共に好演。
□OFFICIAL SITE
 http://www.nifty.com/fmovie/GM/

■『ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説』 12月23日より銀座シネパトス ほか
 TV番組「ウリナリ!」から生まれた人気キャラクター、南々見狂也(南原清隆)主
演による大らかな娯楽ミュージカル。平凡なペンキ職人が人気女優のボディガードに
抜擢されたことから体験する苦難と冒険を、インド・ロケによる多彩なダンスととも
に見せていく。共演ネハ・ドゥピアの美貌も見逃せない。

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02:新作先取り情報
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       【 公開を待ちわびる新作情報をお届けします 】
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■『山の郵便配達』
2001年4月より 東京・神保町、岩波ホール
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 現代でも交通手段のない山岳地帯を仕事場とする、年老いた郵便配達人。退職を目
前にした最後の配達に、彼は1人息子を連れて行く。初めは心の隔たりを感じていた2
人だが、山里の人々の素朴さや少数民族の美しい少女との出会いなどから、次第に父
子の心を通わせていく……。
≪プロモーターからひと言≫
 題名どおり、山深い村々へ定期的に郵便を運ぶ郵便配達夫の姿を、中国の緑溢れる
山々を背景に静かに、そして温かな眼差しで描いた良作です。この作品を観て生活の
中で忘れかけた心と心、そして家族との“絆”を思い出してください!
                      (東宝東和、宣伝担当/三樹祐太)
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■『彼女を見ればわかること』
2001年春より 渋谷・Bunkamura ル・シネマ ほか
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 ロサンゼルスでそれぞれに異なる境遇で生活を送っている5人の独身女性。ひたす
ら人生を走り続けてきた彼女たちが、ふとしたきっかけで立ち止まったとき、本当の
愛を求めている自分に気づく……。彼女たちの人生の転機を5話構成で展開。
≪プロモーターからひと言≫
 ノーベル文学賞作家、ガルシア・マルケスの息子、ロドリコ・マルケスの鮮烈な監
督デビュー作です。キャリスタ・フロックハート、キャメロン・ディアス、グレン・
クローズら、ハリウッドを代表する名女優が脚本に惚れ込んで演出を快諾。良質な短
編集のような味わい深さと美しさを持つ珠玉のアンサンブルです。
                  (ギャガ・Gシネマ、宣伝担当/内藤克彦)
□OFFICIAL SITE(英語)
 http://www.mgm.com/thingsyoucantell/
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■『もういちど』
2001年3月より シネスイッチ銀座 ほか
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 70歳に近づいたクレアのもとに、50年前の恋人アンドレアスから一通の手紙が届い
たことで、夫や子供たちとの平穏な生活を捨て、2人は一緒に暮らし始める。しか
し、突然倒れたクレアの葬儀の日、アンドレアスにクレアからの手紙が届く……。
≪プロモーターからひと言≫
 女であろうとするクレア、嫉妬に狂う夫、末期ガンを宣告されるアンドレアス、戸
惑いながらも良き理解者となる息子や娘などの姿を通し、愛すること、生きること、
老いることなどを描く。モントリオール映画祭グランプリを受賞した感動の秀作。
                    (コムストック、宣伝担当/川口清隆)

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03:シネマニュース
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★『クイルズ』が「ナショナル・ボード・オブ・レビュー」の作品賞を受賞
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 ニューヨークの映画講師や学生、評論家たちから構成される「ナショナル・ボー
ド・オブ・レビュー」の2000年度の優秀作品が決定した。作品賞にはフィリップ・カ
ウフマン監督の『クイルズ』(出演:ジェフリー・ラッシュ)が受賞した。同作品
は、人生の4分の1を幽閉されて過ごし、サディズムという言葉の起源にもなった文学
者、マルキ・ド・サドの晩年にスポットを当てた舞台劇を映画化したもの。日本では
2001年5月下旬より、東宝洋画系で公開される予定となっている。またこのほか、脚
本賞は『オール・ザ・プリティ・ホーシズ』、外国語映画賞は『グリーン・ディス
ティニー』に輝いた。さらに、監督賞はスティーブン・ソダーバーグ(『エリン・ブ
ロコビッチ』ほか)に、ジアビアー・バーデム、ジュリア・ロバーツはそれぞれ主演
男優賞、主演女優賞に選ばれた。
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★新作『BRUCE LEE IN G.O.D 死亡的遊戯』公開記念のブルースー・リー・イベント
 が各地で開催
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 2001年1月13日より、渋谷・シネマ・ソサエティほかにて公開される、ブルース・
リーの新作映画『BRUCE LEE IN G.O.D 死亡的遊戯』の公開を記念して、各地でブ
ルースー・リーにまつわるイベントが目白押しだ。
 池袋HUMAXシネマズ4では2001年1月13日に、新作『BRUCE LEE IN G.O.D 死亡的遊
戯』と、旧作『ブルース・リーの生と死』、『死亡遊戯』をオールナイト上映する
「生誕60周年ブルース・リー・メモリアルナイト」(開場/20:30、開映/21:00)が
行われる。
 また新宿シアターアプルでは、2001年1月20日に「ドラゴン復活祭 2001」と題し、
劇場上映が約20年ぶりとなる『ドラゴン怒りの鉄拳』(72年)、監督・主演など1人5
役をこなして話題となった『ドラゴンへの道』(73年)、本人が完成を見ることなく
急逝したため代役を使って公開にこぎつけた『死亡遊戯』の3作を2部構成(1部/
10:30~、2部/16:00~)で上映する。
 上映の詳細は、下記のアートポート・オフィシャルサイトを参照のこと。
□「アートポート」OFFICIAL SITE
 http://www.artport.co.jp/
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★西部劇の名優、ジョージ・モンゴメリーが死去
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 アメリカを代表する俳優、ジョージ・モンゴメリー(84歳)が12月12日、心不全の
ためロサンゼルス郊外の自宅で死去した。1935年にスタントマンとして映画の世界へ
入り、30~40年代にかけ、カウボーイ役や戦争映画の兵士役などで有名となった。代
表作には『バルジ大作戦』(65年)などがあり、合計87本の映画出演経験を持つ。ま
た、俳優業のかたわら監督やプロデューサー、脚本家としても活躍したほか、建築
家、芸術家としても知られている。特に、彼と親交の深かった西部劇のヒーロー、
ジョン・ウェインやレーガン元米大統領の銅像を製作したことは有名。謹んでご冥福
をお祈りいたします。
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○その他の今週のニュース
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★ラテンアメリカ映画界の巨匠アルトゥーロ・リプステインが舞台挨拶
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2000/1220.htm
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★『ぼくの国、パパの国』1月20日(土)より、恵比寿ガーデンシネマにて公開決定!
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2000/1219.htm
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★「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」来年2月15日~19日開催決定
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2000/1218.htm
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★【新コーナー】今週のプレゼント情報
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2000/1220_2.htm

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04:興行成績ベストテン
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今週は5作が初登場し、ベストテンもお正月映画一色に染まった。日米の話題作が出
そろった中、日本映画『バトル・ロワイアル』が2位以下に大差をつけて1位を獲得。
R15指定にも関わらず、『13デイズ』や『シックス・デイ』といったハリウッド製の
大作を押さえての首位は、まさに好スタートを切ったといえる。2週目以降の作品で
は、『ダイナソー』が先週の1位から5位と大幅にダウン。唯一11月公開作品、『エク
ソシスト ディレクターズ・カット版』の健闘も光っている。
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今週 先週 タイトル                        上映週
……………………………………………………………………………………………………
 1 初(―)バトル・ロワイアル                    ( 1週)
 2 初(―)13デイズ                         ( 1週)
 3 ↓( 2)バーティカル・リミット                  ( 2週)
 4 初(―)シックス・デイ                      ( 1週)
 5 ↓( 1)ダイナソー                        ( 2週)
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□さらにチェック!
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/ranking/ranking.htm

 興行通信社調べ2000/12/16~2000/12/20(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

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05:BACK TO THE MOVIE
 『ゲーム』
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“『ファイト・クラブ』が話題の、デビッド・フィンチャー監督の隠れた傑作”

 過激すぎて劇場で流れることはなかった幻の予告編が特典映像として収録されるな
ど、大きな話題を呼んでいる『ファイト・クラブ』。デビッド・フィンチャー監督
は、本作と『セブン』の印象が強烈な監督だが、その間に撮り上げた『ゲーム』も侮
れない名作だ。成功した実業家であり、孤独な富豪である男が、弟が誕生日プレゼン
トにくれた謎の“招待状”をきっかけに、いきなり破滅していく。誰が、いったい何
のために……? しかし、映画は仕組まれた罠を解明する凡庸なミステリーではな
く、自分とは何者か? 世界はなんのために存在しているのか? といった極めて哲
学的な命題を大胆に切り取っていく。いわばこれは、大きな論議を呼んだTV版「新世
紀エヴァンゲリオン」最終回とも通底する、新しいカタチの“リアリティ発見”物語
なのだ。果たして、世界は自分のために回っているのか? それとも自分が世界のた
めに生きているのか? 自分自身にそう問わずにはいられない、深遠な1作である。
                                (相田冬二)
【DVD】
『セブン』(1995年/アメリカ/発売未定)
『ゲーム』(1997年/アメリカ/2時間8分/東宝:6,000円)
『ファイト・クラブ プレミアム・エディション』
(1999年/アメリカ/2時間19分/フォックス ホーム エンターテイメント:5,700円)

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06:おすすめVIDEO(DVD/VHS)
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【DVD】 今週発売されるDVDの情報をチェック
          (DVDのご購入はコチラで→ http://direct.ips.co.jp/ )
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『サイダーハウス・ルールDTS特別版』 大人への成長過程を爽やかに描いた感動作
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【データ】
1999年/アメリカ/2時間6分(12/22発売:アスミック・エース)
監督:ラッセ・ハルストレム 出演:トビー・マグワイア、シャーリーズ・セロン
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,700円)

 セント・クラウズの孤児院で生まれたホーマーは成長するにつれ、自分の未来に疑
問を持ち始める。ある日、彼の前に現れた若いカップルとともに孤児院を飛び出し、
りんご園の収穫人宿舎“サイダーハウス”で暮らすことに……。初めて見る外の世
界、初めての恋と新しい生活の中でホーマーの成長過程を描いた感動ドラマ。今回
は、特典映像に監督・原作者・プロデューサーの音声解説、未公開シーン、メイキン
グ、予告編などを収録、初回限定のピクチャーディスク仕様で発売。

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○さらにチェック!
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■『リプリー スペシャル・エディション』1999年/アメリカ/2時間20分
(12/21発売:松竹)
 パトリシア・ハイスミスの大ベストセラーの原作をもとに、ミンゲラ監督が描くサ
スペンスドラマ。キャストや監督がそれぞれのキャラクターや完成までの経緯を語る
インタビューやストーリー紹介など、約53分の特典映像を収録。
監督:アンソニー・ミンゲラ 出演:マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,700円)

■『ジョニー・スエード』1991年/アメリカ=スイス/1時間35分(12/21発売:エイ
チ・アール・エス・フナイ)
 ロカビリー歌手を目指す青年、ジョニーの3つの出会いをもとに、ほろ苦い恋と現
実の厳しさを紡いだ青春物語。ブラッド・ピットの本格主演第1作目としても注目を
集めている。初回限定盤は、ピクチャーディスクでの発売。
監督:トム・ディチロ 出演:ブラッド・ピット、キャサリン・キーナー
カラー/ステレオ/字幕(税抜4,800円)

■『ファニーとアレクサンデル』1983年/スウェーデン/3時間(12/21発売:ムービー
テレビジョン)
 最初から劇場用(約3時間)とTV放映用(5時間)の両方を念頭に置いて製作された
ベルイマン監督の自伝的大作をニュープリント・ニューテレシネバージョンで発売。
スウェーデンのブルジョワ一族の2年間を2人の孫の目を通して描く群像劇だ。
監督:イングマール・ベルイマン 出演:グン・ヴォールグレーン
カラー/モノラル/字幕(税抜7,800円)

■『最後の誘惑』1988年/アメリカ/2時間43分(12/22発売:ソニー・ピクチャーズ
エンタテインメント)
 紀元前1世紀のパレスチナで、神からの啓示を待ちわびるイエス。しかし、旧友ユ
ダの裏切りで十字架に張り付けられる……。ギリシャの哲学者かつ作家のニコス・カ
ザンザキスの小説を原作に、構想10年で実現させた巨匠スコセッシ監督作品。映像特
典としてオリジナル劇場予告編を収録。
監督:マーティン・スコセッシ 出演:ウィレム・デフォー、ハーベイ・カイテル
カラー/ステレオ/字幕(税抜3,800円)

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○ WeeklyセルDVDランキング           12月10日~12月16日
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◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆
           映画セルDVD全国総合ランキング

2枚組の特典映像満載でリリースされた『グリーンマイル~』が、『パーフェクト・
ストーム~』を押しのけて1位に初登場。この夏の話題を集めたアメリカ製アニメ大
作『タイタンA.E.~』が、初登場で9位にランクインしている。また、ほかの作品が
軒並みランクダウン、もしくは現状維持の中、『マトリックス~』のみが7位から6位
にランクアップしていることにも注目。
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今週  先週  タイトル                         発売元
……………………………………………………………………………………………………
 1 初(―)グリーンマイル SPECIAL BOX           ポニーキャニオン
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 2 ↓( 1)パーフェクト・ストーム 特別版      ワーナー・ホーム・ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 3 →( 3)ジュラシック・パーク&ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
      ツインパック       ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
----------------------------------------------------------------------------
 4 ↓( 2)ファイト・クラブ プレミアム・エディション
                     フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 5 ↓( 4)ロミオ・マスト・ダイ 特別版       ワーナー・ホーム・ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 6 ↑( 7)マトリックス 特別版           ワーナー・ホーム・ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 7 ↓( 6)インデペンデンス・デイ プレミアム・エディション
                     フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 8 ↓( 5)ファンタジア2000      ブエナ ビスタ ホ-ムエンタ-テイメント
----------------------------------------------------------------------------
 9 初(―)タイタンA.E. 特別編     フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
10 ↓( 8)プライベート・ライアン~スペシャル・リミテッド・エディション
                             CIC・ビクタービデオ
----------------------------------------------------------------------------
            *このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータに基づき、
                   MOVIE Watch編集部がランキングしました。
              □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

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【VHS】 今週発売されるVHSビデオの情報をチェック
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『ヴァージン・スーサイズ』 思春期の感情を描いたソフィア・コッポラ初監督作品
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【データ】
1999年/アメリカ/1時間38分(12/22発売:東北新社)
監督:ソフィア・コッポラ 出演:ジェームズ・ウッズ、キャスリーン・ターナー
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

 70年代のアメリカの郊外を舞台に、年子の美人姉妹に魅了された13~17歳の少年た
ちの思い出を回想形式で綴った青春映画。少年少女の微妙な心の動きを、独特なタッ
チで心優しく描き出している点に注目したい。ソフィア・コッポラ監督は、名前から
もおわかりのとおり、巨匠フランシス・フォード=コッポラの愛娘。彼自身もこの作
品にプロデューサーとして関与している。

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○さらにチェック!
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■『マグノリア』1999年/アメリカ/3時間7分(1月1日レンタル開始:日本ヘラルド映
画)
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/video/2000/1222_2.htm

■『グラディエーター』2000年/アメリカ/2時間35分(12/22レンタル開始:ソニー・
ピクチャーズ エンタテインメント)
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/video/2000/1222_3.htm

■『オール・アバウト・マイ・マザー』1999年/スペイン/1時間41分(12/22発売:ア
ミューズピクチャーズ)
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/video/2000/1222_4.htm

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○ Weeklyレンタルビデオランキング         12月10日~12月16日
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         ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪    【TSUTAYA調べ】

先週に引き続き、トップ10内の顔ぶれは変わらず。1位の『パーフェクト・ストー
ム』と2位の『グリーンマイル』は盤石だが、3位以下には小さな変動があった。ま
た、6位以上はすべて11月以降にリリースされた作品が占めており、10月以前に発売
された作品は、そろそろ息切れの兆しか。
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今週  先週  タイトル                         発売元
……………………………………………………………………………………………………
 1 →( 1)パーフェクト・ストーム          ワーナー・ホーム・ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 2 →( 2)グリーンマイル                  ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
 3 ↑( 5)エリン・ブロコビッチ   ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
----------------------------------------------------------------------------
 4 ↑(10)ボーン・コレクター    ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
----------------------------------------------------------------------------
 5 ↓( 4)トイ・ストーリー2     ブエナ ビスタ ホ-ムエンタ-テイメント
----------------------------------------------------------------------------
□さらにチェック!
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/ranking/ranking.htm#video

*このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。
              □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

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07:今週の美女
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◆ヴィヴィアン・リー◆Vivien Leigh [1913.11.5.生まれ]
 鋭くも澄んだ瞳が印象的。正統派の美人といえる整った顔立ちは、世界中に多くの
ファンを有していたことも納得だ。ほっそりとした輪郭だが、笑ったとき頬骨の辺り
が盛り上がる様に、清純な優しさを感じる人も多いのではないだろうか。出生地がイ
ンドという事実は、意外と知られていないことかも……。
□今週の美女の写真はコチラで
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/bijo/2000/1222.htm

▽最新公開作品情報
『風と共に去りぬ』1939
監督:ビクター・フレミング 出演:クラーク・ゲーブル
(※12月23日より、渋谷・シアター・イメージフォーラムにて、リニューアル・カ
ラー/デジタル・サラウンドバージョンで公開予定)
□OFFICIAL SITE(英語)
 http://www.franklymydear.com/

▽おすすめな出演作品
『愚か者の船』1965
 監督:スタンリー・クレイマー 出演:リー・マーヴィン
『ローマの哀愁』1961
 監督:ホセ・キンテーロ 出演:ウォーレン・ビーティー
『愛情は深く海の如く』1955
 監督:アナトール・リトヴァク 出演:エムリン・ウィリアムズ
『欲望という名の列車』1951
 監督:エリア・カザン 出演:マーロン・ブランド
『アンナ・カレニナ』1948
 監督:ジュリアン・デュビビエ 出演:サリー・アン・ハウエス
『シーザーとクレオパトラ』1946
 監督:ガブリエル・パスカル 出演:クロード・レインズ
『美女ありき』1941
 監督:アレクサンダー・コルダ 出演:ローレンス・オリヴィエ
『哀愁』1940
 監督:マービン・ルロイ 出演:ロバート・テイラー
『響け凱歌』1938
 監督:ジャック・コンウェイ 出演:モーリン・オサリヴァン
『茶碗の中の嵐』1937
 監督:ヴィクター・サヴィル 出演:レックス・ハリソン
『間諜』1937
 監督:ヴィクター・サヴィル 出演:コンラート・ファイト
『無敵艦隊』1937
 監督:ウィリアム・K・ハワード 出演:ローレンス・オリヴィエ

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08:読者の映画評
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     【 劇場公開中の作品の、読者のレビューをお届けします 】
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『スペース・カウボーイ』 新宿ピカデリー4ほかにて公開中
 見終わった直後、「畜生、アンタらカッコよすぎるゼ」と鼻をすすってしまった。
壮大な宇宙ものですが、ストーリーのメインはよくある極限アクションではなく、さ
まざまな人間ドラマでした。友情・対立・恋愛、そして夢と意地と譲れない気持ち。
そのどれもが笑えて切なくて、カッコいい。彼らの潔い姿に心を動かされた人は多い
ことでしょう。何歳になっても素敵なままでいられるということを教えてくれる作品
です。                         (青森県/大地さん)
□OFFICIAL SITE
 http://spacecowboy-jp.com/

『ウーマン・オン・トップ』 日比谷スカラ座ほかにて公開中
 とにかく主演のペネロペ・クルスにつきる! あの小麦色の肌とさわやかだけど何
とも言えないフェロモン出まくりの雰囲気は、この映画にぴったりって感じでした。
そしてラテン音楽好きのボクにとっては、終始バックで流れるボサノバやサンバなど
も堪能でき、最高でした。                (東京都/唐沢さん)
□OFFICIAL SITE
 http://www.foxjapan.com/movies/womanontop/

『ナインスゲート』 ビデオ&DVD発売中
 ポランスキー監督独特の雰囲気を醸し出しているこの作品。「悪魔の書」の謎に振
り回されるジョニー・デップもカッコいいだけじゃなく、いい味を出している。彼が
演じる探偵は、かなり鋭い感覚を持った人物だけに、この作品の怖さを観ている側に
もひしひしと感じさせる。果たして彼が探し求める「悪魔の書」とは……。それは観
てのお楽しみです。       (三重県/ただで逃げろジョニー・ボーイさん)

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○ 読者のみなさんの映画評を大募集!!
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 「MOVIE Watch」では、今後、読者のみなさんの映画評を、メールマガジン及びサ
イト上で紹介していきたいと思っております。劇場やビデオで観た映画であれば、作
品は問いません。200文字程度の原稿と、住所、氏名(ペンネーム可)、年齢、職
業、電話番号を必ずお書き添えのうえ、下記メールアドレスまでご応募ください。
(なお、スペース等の都合上、文章を一部変更、割愛させていただく場合があります
ので、ご了承ください)

  ■映画評応募先メールアドレス
   movie@m-sta.co.jp

★ MOVIE Watchプレゼント情報
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★『ザ・カップ』の試写会に10組20名様をご招待。さらに、『最終絶叫計画』の
 缶バッジとパーフェクトガイドをセットで5名にプレゼント。
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【1】2001年2月より、渋谷・Bunkamura ル・シネマにて公開予定の『ザ・カップ』
(監督/ケンツェ・ノルブ、出演/ウルゲン・トップゲン、ネテン・チョックリン ほ
か)の試写会に10組20名の方をご招待いたします。

◆ヒマラヤ山麓、ブータンの僧院で修行の日々を送る少年僧たち。彼らの最大の楽し
み「サッカー・ワールドカップ」をめぐる、少年僧同士の友情や高僧との交流が、ヒ
マラヤの大自然を背景に描かれている。神秘の国ブータン初の劇映画であり、監督も
出演者もチベット仏教の僧侶というユニークな作品だ。

<日時>2001年1月23日(火)18:00開場/18:30開映
<場所>東京・ヤクルトホール(JR新橋駅下車5分)

□OFFICIAL SITE
 http://www.pan-dora.co.jp/the_cup/

【2】2001年1月26日に、ビデオとDVDが同時発売される『最終絶叫計画』(監督/
キーネン・アイボリー・ウェイアンズ、出演/ショーン・ウェイアンズ ほか)の缶
バッジとパーフェクトガイドをセットで5名の方にプレゼントいたします。

<応募方法>
【1】をご希望の方は、「『ザ・カップ』試写会希望」、【2】をご希望の方は
「『最終絶叫計画』缶バッジ希望」とそれぞれ明記、送付先住所(郵便番号)、氏
名、年齢、職業、電話番号、「MOVIE Watch」を読んだ意見・感想をお書き添えのう
え、下記メールアドレスまでご応募ください。
<発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます>

  ■応募先メールアドレス
   movie-watch-present@impress.co.jp
  ■締め切りは12月29日(金)

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【お詫びと訂正】
 12/15発行号で掲載いたしました、「今週の美女」のペネロペ・クルスの母国はス
ペインの誤りでした。お詫びするとともに、訂正させていただきます。ご迷惑をおか
けしまして、大変申し訳ございませんでした。
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▼配信先の変更 ──────────────────────────────
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