Subject: [MOVIE Watch:20001110]

■MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)───────── 2000-11-10

☆HEADLINE☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★MOVIE Watchプレゼント情報
  本誌でも執筆中の、相田冬二・編の単行本
  『映画×音楽 セッション・レポート103』を5名の方にプレゼント

01:おすすめロードショー
  『チャーリーズ・エンジェル』
   約20年ぶりに復活した新生エンジェルが大活躍
  『弱虫<チンピラ>』
   軟弱ヤクザの生き様を描いた、一風変わった青春映画
  ○さらにチェック!
  『シャフト』、『漂流街 THE HAZARD CITY』 ほか

02:新作先取り情報
  『ファイナル・デスティネーション』
   “死の筋書き”から逃れた7人を待ち受けていた運命とは……
  『ファストフード・ファストウーマン』
   注目の女優アンナ・トムソン主演のおしゃれなラブ・コメディ ほか

03:シネマニュース
  延期されていた『エクソシスト/ディレクターズ・カット版』が年内公開へ
  メキシコ映画が「第13回東京国際映画祭」のグランプリを受賞 ほか

04:PICK UP MOVIE
  『スペース・カウボーイ』
   大きな感動を与えてくれる、イーストウッドの初SF作品

05:興行成績ベストテン
  『スペース・カウボーイ』が初登場で1位を獲得

06:BACK TO THE MOVIE
  武田真治の、怒涛の快進撃の幕開けを告げた『TOKYO EYES』

07:おすすめVIDEO
  『グリーンマイル』
   奇跡を起こす死刑囚と、彼に癒される人々を描いた感動の物語
  ○さらにチェック!
  ○新着DVD情報
  ○Weeklyレンタルビデオランキング

08:今週の美女
  キルスティン・ダンスト

09:読者のみなさんの映画評を大募集!!

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          http://www.watch.impress.co.jp/movie/

☆*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~* MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆

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01:おすすめロードショー
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        【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】
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『チャーリーズ・エンジェル』 約20年ぶりに復活した新生エンジェルが大活躍
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11月11日より有楽町・日本劇場ほかにて公開 2000年/アメリカ/1時間38分 ◆監
督:マックジー ◆脚本:ライアン・ロウ、エド・ソロモン、ジョン・オーガスト
◆出演:キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー、ビル・
マーレー ◆配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 70年代に一世を風靡したTVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」が装いも新たに
スクリーンで復活。思い入れのある方もない方も、そんなのまったく知らないって方
も、とりあえず観ておいて損はない。極めて娯楽映画らしいアクション・エンターテ
インメントだ。秘密指令を受けた美女スパイ3人組が、あの手この手で悪党どもを追
いつめる。クンフー活劇はもちろん、はつらつとしたお色気シーンもたっぷり。しか
し、なんといっても大笑いさせてくれるのが、大変装大会だ。全身でコスプレを楽し
んでいる彼女たちの姿は、勇ましく堂々としており新しい時代のヒロイン誕生を実感
させる。

□OFFICIAL SITE
 http://www.charliesangels-jp.com/
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『弱虫<チンピラ>』 軟弱ヤクザの生き様を描いた、一風変わった青春映画
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11月11日より新宿トーアにて公開 2000年/日本/1時間49分 ◆監督:望月六郎 ◆
脚本:石川雅也、平山幸樹 ◆出演:北村一輝、星遙子、田口トモロヲ、宮前希依、
長門裕之、竹中直人、大杉漣、麿赤兒 ◆配給:グルーヴコーポレーション

 北村一輝という俳優をご存知だろうか。昨年、『皆月』で印象的な演技を披露し、
「キネマ旬報」誌で最優秀新人男優賞に輝くなど、映画業界では大いに注目を集めた
新鋭である。最近も『ひまわり』や『SWING MAN』などでキラリと光る名助演を見せ
ていたが、本作は立原あゆみの同名漫画を映画化した主演第2作だ。タイトルどお
り、さえないチンピラの生き様を綴った一編だが、ヤクザ社会の生々しい抗争劇など
には主軸を置いていない、一風変わった青春映画だ。それなりに仕事はできるが、決
して主体的には動こうとはしなかった青年が、組長の若い愛人の“SOS”によって能
動的に生きはじめる……。主要登場人物がひとりも死なず、ヤクザ映画としては異色
だが、北村の抑制の効いた演技は非ドラマ的な物語を見事に輝かせている。

□OFFICIAL SITE
 http://www.groove.or.jp/chinpira/
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○さらにチェック! 今週末時点の劇場公開作、5本紹介
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■『シャフト』 11月11日より丸の内ルーブル ほか
 アイザック・ヘイズがサントラを手がけたことでも有名な70年代ブラック・シネマ
『黒いジャガー』を、サミュエル・L・ジャクソン主演でリメイク。警察内部にも敵
を作りながら、不正と真っ向勝負するタフな刑事シャフトの闘いと信念を流麗に描き
出していく。監督は『ボーイズ’ン・ザ・フッド』『ポエティック・ジャスティス愛
するということ』のジョン・シングルトン。
□OFFICIAL SITE
 http://www.uipjapan.com/shaft/

■『漂流街 THE HAZARD CITY』 11月11日より有楽町・ニュー東宝シネマ ほか
 すでに『DEAD OR ALIVE2 逃亡者』『天国から来た男たち』と2本の新作が完成待
機中という気鋭、三池崇史ならではの豪快にして緻密な映像美学が炸裂。日系ブラジ
ル人青年&中国人美女 vs 日本人ヤクザ、チャイニーズ・マフィアの激闘が、めくる
めくスピードで画面に展開される。馳星周の原作イメージを大胆に塗り変えた快作。
□OFFICIAL SITE
 http://www.hyoryugai.com/

■『十五才 学校IV』 11月11日より丸の内プラゼール ほか
 山田洋次監督によるシリーズ第4作。学校を舞台に教師と生徒の交流を見つめた過
去3作品とは異なり、ひとりの少年のヒッチハイク旅行に目を向け、15歳の成長を
綴ったロードムービーになっている。屋久島の縄文杉をめざして日本縦断を試みる主
人公の姿とともに、人生にと惑う大人たちの心境が胸を打つ。
□OFFICIAL SITE
 http://www.shochiku.co.jp/gakko4/

■『悪いことしましョ!』 11月11日より日比谷映画 ほか
 『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』のブレンダン・フレイザー主演によるファン
タジックな味わいのラブ・コメディ。内気な青年が、憧れの彼女のハートをゲットす
るべく、美人悪魔と取引きする。かくして7つの願いをかなえてもらうことになった
彼は、カッコよく変身するが……。『オースティン・パワーズ』のエリザベス・ハー
レーが、セクシーな悪魔を好演。
□OFFICIAL SITE
 http://www.foxjapan.com/movies/bedazzled/

■『愛ここにありて』 11月11日より有楽町スバル座 ほか
 『ディープ・インパクト』のリリー・ソビエスキーや『ヴァージン・スーサイズ』
のジョシュ・ハートネットら、21世紀での大活躍が期待される注目の若手スターが競
演する古風な恋愛劇。エリート学生と、ガンに冒された少女、彼女の幼なじみとの三
角関係を、しっとりと綴っていく。
□OFFICIAL SITE
 http://www.foxjapan.com/movies/hereonearth/

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02:新作先取り情報
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       【 公開を待ちわびる新作情報をお届けします 】
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■『ファイナル・デスティネーション』
2001年1月下旬より 日比谷・みゆき座 ほか
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 フランスへの修学旅行当日、飛行機の中で自分たちが乗った旅客機が離陸直前に大
爆発を起こす、そんな悪夢を見てしまったアレックス。パニックに陥った彼は、友人
や先生とともに飛行機を降ろされてしまう。だが、あろうことか彼の夢は現実のもの
に……。その後、奇妙な予兆どおりに起こる数々の事件は、いったい何を意味してい
るのか?
≪プロモーターからひと言≫
 人生は全て「運命」によって決められている。どこで何をして、そしていつ死ぬの
かも。もしもその筋書きを読むことができたら? そしてそれに逆らったら……?
全米公開10週連続TOP10入りを果たした、サドンデス・ムービーがついに日本上陸!
ゴーストも、殺人鬼も登場しない、前代未聞の恐怖。これを観た後、今までどおりに
生活できますか?               (リベロ、宣伝担当/杉山悦子)
□OFFICIAL SITE
 http://www.final-jp.com
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■『ファストフード・ファストウーマン』
2001年1月下旬より シネマライズ渋谷
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 マンハッタンのダイナー・カフェで働くベラは、恋愛も人生もちょっぴり停滞気味
の35歳。母親から持ちかけられた見合いで、離婚して2人の子供を抱えるブルノと知
り合い、その日のうちに意気投合。そして、暴漢に襲われそうになっている老女を助
けた一件が、ベラを思いがけない幸運へと導く……。
≪プロモーターからひと言≫
 NY発パリ経由、そして『FFFW』はついに日本に到着した。華奢な体に豊満な胸、小
さな顔に大きな唇。60年代の香りを纏った主演女優アンナ・トムソン。危うい儚さと
包み込むような母性を合わせ持ったアンナは、日本でも大ブレイクするはず。ちなみ
に、映画の中で着ている服は、全て本人の自前です。
                  (シネマパリジャン、宣伝担当/岡ゆかり)
□OFFICIAL SITE(仏語)
 http://www.fastfoodfastwomen-lefilm.com/
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■『二人の短い物語~ニューヨークの片隅で~』
2001年2月10日より 池袋シネマ・ロサ
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 サイモンは、非合法に録音したライブテープを密売し、ギリギリの暮らしをしてい
る男。ある日、彼の前に昔の恋人マーティーが現れ、彼の母が死んだことを告げる。
密売に絡んだ敵から逃げ延び、たどり着いた海岸で2人は結ばれるのだが、彼には向
き合うべき過酷な運命が待っていた……。マシュー・ハリソン監督の長編第2作!
≪プロモーターからひと言≫
 あのマーティン・スコセッシが「創造性豊かなうえにエキサイティングな傑作!」
と大絶賛。サンダンス映画祭で最優秀監督賞を受賞した、マシュー・ハリソンのスタ
イリッシュなラブ・ストーリー。マンハッタンのロウアー・イーストサイドを舞台に
切なくも感動的な愛の形を見せてくれます。
                  (オンリー・ハーツ、宣伝担当/永田麻子)

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03:シネマニュース
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★延期されていた『エクソシスト/ディレクターズ・カット版』が年内公開へ
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 10月7日公開予定だった『エクソシスト/ディレクターズ・カット版』が年内に公
開されることが決定した。公開日、劇場などの詳細は、11月10日に下記サイトで発表
される。フィルムの一部が公開できる質に達していないという監督の指示で、公開2
日前に突然延期が決まったこの作品。オカルト映画の草分けとして、オリジナルが公
開された74年に爆発的ヒットしたが、今回も15分間の未収録シーンを盛り込むとあっ
て話題になっていた。ちなみに、10月公開の前売り券も利用できるとのこと。
□『エクソシスト/ディレクターズ・カット版』OFFICIAL SITE
 http://www.exorcist-jp.com/
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★メキシコ映画が「第13回東京国際映画祭」のグランプリを受賞
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 10月28日から東京・渋谷で開催されていた「第13回東京国際映画祭」が、11月5日
に閉幕、同日に授賞式も行われた。今年度のコンペティション部門には、世界各国か
ら選ばれた日本未公開作品全16作がエントリー。最優秀作品に贈られる“東京グラン
プリ”は、メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督による『アモー
レス・ペロス(原題)』が受賞、同監督は優秀監督賞にも輝いた。その他、審査員特
別賞はホン・サンスウ監督の『オ! スジョン』に、日本作品では庵野秀明監督の
『式日(SHIKI-JITSU)』が優秀芸術貢献賞を受賞し、9日間の祭典に幕を下ろした。
□「東京国際映画祭」OFFICIAL SITE
 http://www.tokyo-filmfest.or.jp/
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★最新のヨーロッパ映画を満喫できる「大阪ヨーロッパ映画祭」が開催
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 現代ヨーロッパの映像を紹介する、というコンセプトのもと生まれた「大阪ヨー
ロッパ映画祭」。7回目の今年は、11月20日~26日まで、大阪港天保山の海遊館ホー
ルで開催される。1999~2000年に海外の国際映画祭で話題となった日本未公開映画を
中心に、ヨーロッパの長編最新作品を上映。ヨーロッパ各国から監督、俳優などを招
き、観客とのディスカッションも予定されている。過去、延べ22ヶ国が参加し、
「ヨーロッパの現在を伝え、映像技術面や内容の充実した作品」を選りすぐり上映す
るというスタイルで、関西の文化イベントとして定着している。
□「大阪ヨーロッパ映画祭」OFFICIAL SITE
 http://www.mmjp.or.jp/-OEFF-/
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★世界中で注目を集めたドキュメンタリー映画の傑作を一挙に公開
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 東京・渋谷のユーロスペースで、12月2日~15日まで「第6回アート・ドキュメンタ
リー映画祭」が開催される。今回は、アーティスト、オノ・ヨーコの素顔に迫った作
品やポーランド人作家、クシュトフ・ウディチコが広島で行った「パブリック・プロ
ジェクション」を映像化した作品など、バラエティに富んだ作品を取り上げている。
中でも、フランス人女性監督ブリジット・コルナンの『CHERE LOUISE~親愛なるル
イーズ』と、故ナイジェル・フィンチ監督の『ルイーズ・ブルジョア』はともに上映
されるので観比べてみるのも楽しいかもしれない。フィンチ監督作品は4本が特集さ
れる予定だ。
□「アート・ドキュメンタリー映画祭」OFFICIAL SITE
 http://www.ufer.co.jp/eurospace/festival.html
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★記憶に残る映画人逝く(11月3日~11月9日)
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 21世紀に語り継がれる輝かしい足跡を残した映画人が他界した。11月4日、英国の
女優ステファニー・ローレンスが、ロンドン郊外の自宅で死亡しているのが発見され
た。死因は不明。享年50歳だった。ミュージカルなど舞台を中心に活躍していた彼女
だが、『バスター』(88年)や『オペラ座の怪人』(90年)などの作品で、映画界か
らも高い評価を得ていた。また、『暖流』(39年)などで知られる吉村公三郎監督が
11月7日に死去した。享年89歳。監督は29年に松竹蒲田撮影所に入所。50年には新藤
兼人監督らとともに、日本初の独立プロ「近代映画協会」を設立した。これまでも、
いくつかの大病を克服してきた監督だが、74年の「襤褸(らんる)の旗」以降第一線
からは退いていただけに、同作品が遺作となる。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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04:PICK UP MOVIE
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       【 劇場公開中の作品レビューをお届けします 】
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『スペース・カウボーイ』 大きな感動を与えてくれる、イーストウッドの初SF作品
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 昨年末ひっそりと公開されたクリント・イーストウッド監督・主演作『トゥルー・
クライム』は、ベテラン新聞記者の気概を追った恐るべき傑作だった。さしものイー
ストウッドも、しばらくはこれ以上の快作を手中におさめる機会は訪れないだろうと
思っていたら、予想をくつがえすスケールの大きな感涙作が到着した。40年前、すん
でのところでロケット搭乗の夢を奪われ、引退した4人の男たち。ロシアの通信衛星
を修理するため、NASAは彼らを再び招集する。ついにスペースシャトルに乗り込む
チャンスをつかんだ男たちは、厳しい訓練に耐え、宇宙に旅立つのだが……。4人で
延べ160年の雪辱戦。“宇宙”と“老人”の遭遇を、イーストウッドは万感の思いを
込めながらも、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」のジャジー・サウンドにのせて
軽快に描ききる。老雄イーストウッドのシブイ存在感はもちろん、トミー・リー・
ジョーンズほか脇を固める3人のベテラン俳優のユーモラスな好演も必見。これを観
れば、死ぬことなど怖くなくなる。そして、21世紀を生き抜く勇気がわいてくる。
                                (相田冬二)

□OFFICIAL SITE
 http://spacecowboy-jp.com/
◆丸の内ピカデリー1ほかにて公開中

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05:興行成績ベストテン
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新作が続々と公開されており、今週は4作が初登場。1位の『スペース・カウボーイ』
をはじめ、『世にも奇妙な物語 映画の特別編』『グリーン・デスティニー』『カ
ル』とバラエティに富んだラインナップだ。そのため、『ナッティ・プロフェッ
サー2 クランプ家の面々』や『薔薇の眠り』といった話題作が、2週目にして早くも
ベストテン圏外に落ちている。
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今週 先週 タイトル                        上映週
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 1 初(―)スペース・カウボーイ                   ( 1週)
 2 ↓( 1)太陽の法 エル・カンターレへの道             ( 2週)
 3 初(―)世にも奇妙な物語 映画の特別編              ( 1週)
 4 初(―)グリーン・デスティニー                  ( 1週)
 5 ↓( 3)X-メン                         ( 5週)
 6 ↓( 2)インビジブル                       ( 4週)
 7 初(―)カル                           ( 1週)
 8 ↓( 6)オータム・イン・ニューヨーク               ( 7週)
 9 ↑(12)ああっ女神さまっ!                    ( 3週)
10 ↓( 7)バトルフィールド・アース                 ( 3週)

 興行通信社調べ2000/11/4~2000/11/8(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

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06:BACK TO THE MOVIE
 『世にも奇妙な物語 映画の特別編』(有楽町・日劇東宝ほかにて公開中)
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“武田真治の、怒涛の快進撃の幕開けを告げた『TOKYO EYES』”

 4話オムニバス『世にも奇妙な物語 映画の特別編』の1エピソード『チェス』。TV
ディレクター、星護の監督デビュー作としても話題の1編だが、このスタイリッシュ
きわまりない心理ゲームに誘う主人公を妙演しているのが武田真治である。もともと
芸達者で知られる武田だが、とくにここ数年は目覚しい映画進出を見せており、昨年
末、大島渚の『御法度』と黒沢清の『大いなる幻影』に主演するなど、すでに現代日
本映画界の重要人物と呼んでいい働きを果たしている。そんな彼が“自分の意志で映
画を選ぶようになった”と名言するのが98年の『TOKYO EYES』。フランス人監督、
ジャン・ピエール・リモザンが東京ロケを敢行したこの奇妙な青春映画で武田は、意
図的な殺人未遂を繰り返すメガネ青年を体現している。闇の鼓動や沈黙の情感などが
皮膚感覚で伝わってくる希有な演技表現は、すでに世界的レベルにあると言える。ぜ
ひ触れていただきたい作品である。                (相田冬二)

【VIDEO】
『TOKYO EYES』(1998年/日本=フランス/1時間38分/日活:16,000円)
『御法度』(1999年/日本/1時間40分/松竹:16,000円)
『大いなる幻影』(1999年/日本/1時間35分/ブロードウェイ:16,000円)
□OFFICIAL SITE
 http://www.fujitv.co.jp/kimyo/

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07:おすすめVIDEO
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    【 今週発売されるVIDEO&DVDの情報をチェック 】
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『グリーンマイル』 奇跡を起こす死刑囚と、彼に癒される人々を描いた感動の物語
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【データ】
1999年/アメリカ/3時間8分(11/15発売:ポニーキャニオン)
監督:フランク・ダラボン 出演:トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカン
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜18,000円)

 少女を殺害した罪で死刑判決を下された黒人死刑囚、コーフィ。ある日、尿感染症
を患う看守ポールの手を握るだけでその痛みを消してしまう。これをきっかけに、
ポールはコーフィに怪我や病気を治す不思議な“力”があると確信する。やがて、凶
悪犯というイメージとは裏腹な心優しい彼の人間性に触れるうち、判決を疑問視して
いる自分に気づくのだが、時は無情に過ぎてゆく。そしてついに、死刑執行の日が訪
れ……。ベストセラーを次々と世に送り出す、スティーブン・キングの原作をもと
に、オリジナル・エピソードを盛り込んだ心温まるヒューマン・ファンタジー。

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○さらにチェック!
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■『ハーモニーベイの夜明け』1999年/アメリカ/2時間4分(11/15発売:ポニーキャ
ニオン)
 密林で2人の男を殺害した罪で、重犯罪刑務所に収容された人類学者パウエル。担
当の精神鑑定医との間にいつしか信頼と友情が芽生えるが、パウエルの口からは衝撃
的な真相が明かされる……。2大オスカー俳優の共演で贈るサスペンス・ドラマ。
監督:ジョン・タートルトーブ 出演:アンソニー・ホプキンス
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

■『ミフネ』1999年/デンマーク/98分(11/15発売:ブエナ ビスタ ホームエンター
テイメント)
 父の訃報で田舎の荒れ果てた生家に戻った若き野心家クレステンは、知的障害を持
つ兄と再会。そこから、メイドを雇っての奇妙な共同生活が始まるが……。人間に
とって本当に大切なものとは何かを問う、ヒューマン・ドラマ。
監督:ソーレン・クラウ・ヤコブセン 出演:アナス・ベアテルセン
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

■『2番目に幸せなこと』2000年/アメリカ/1時間48分(11/15発売:ブエナ ビスタ
ホームエンターテイメント)
 こと恋愛運には見放されている感のあるアビーは、うさばらしにゲイの友人ロバー
トとカクテルをがぶ飲みし、酔った勢いで一夜を共にしてしまう。それがもとで妊娠
した彼女は、考えた末に親友関係のまま2人で子育てをしようと決心するが……。
監督:ジョン・シュレシンジャー 出演:マドンナ、ルパート・エベレット
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

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○新着DVD情報
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■『インデペンデンス・デイ プレミアム・エディション~特別限定版~』
1996年/アメリカ/2時間34分(11/17発売:フォックス ホーム エンターテイメント)
 超巨大UFOの襲来に、人々を救うべく立ち上がった人々の戦いを描くSFスペクタク
ル。初回限定2枚組セットは、1枚目に本編(劇場版)と、約9分の未公開シーン、監
督やスタッフの解説を盛り込んた完全版の2バージョンを収録。2枚目はメイキングや
「もうひとつのエンディング」など、貴重映像が満載だ。
監督:ローランド・エメリッヒ 出演:ウィル・スミス、ビル・プルマン
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜5,700円)

■『ストレイト・ストーリー』1999年/アメリカ/1時間51分(11/15発売:ポニーキャ
ニオン)
 アメリカの自然を背景に、時速8キロのトラクターで旅をする老人の実話をもとに
した人間ドラマ。惜しまれつつも先頃亡くなったリチャード・ファーンズワースの来
日記者会見や、監督のスペシャルインタビューなど、オリジナル特典映像も必見。
監督:デヴィッド・リンチ 出演:リチャード・ファーンズワース
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,700円)

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○ Weeklyレンタルビデオランキング          10月29日~11月4日
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デンゼル・ワシントン主演の『ボーン・コレクター』が初登場で首位を獲得。『ザ・
ビーチ』の1位は3週止まりだった。また、『トイ・ストーリー2』が3位に、『スペー
ストラベラーズ』が8位にそれぞれ初登場。5位から2位にランクアップしている『ア
メリカン・ビューティー』以外の作品は、全て順位を下げている。
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今週  先週  タイトル                         発売元
……………………………………………………………………………………………………
 1 初(―)ボーン・コレクター    ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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 2 ↑( 5)アメリカン・ビューティー           CIC・ビクタービデオ
----------------------------------------------------------------------------
 3 初(―)トイ・ストーリー2     ブエナ ビスタ ホ-ムエンタ-テイメント
----------------------------------------------------------------------------
 4 ↓( 1)ザ・ビーチ          フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 5 ↓( 2)スリー・キングス              ワーナー ホーム ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 6 ↓( 3)シックス・センス                 ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
 7 ↓( 4)マーシャル・ロー       フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 8 初(―)スペーストラベラーズ             アミューズソフト販売
----------------------------------------------------------------------------
 9 ↓( 7)シュリ                    アミューズソフト販売
----------------------------------------------------------------------------
10 ↓( 6)アンドリューNDR114    ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
----------------------------------------------------------------------------
*このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。
              □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

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08:今週の美女
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◆Kirsten Dunst◆キルスティン・ダンスト [1982.4.30.生まれ]
 愛くるしい子役時代を経て、今年18歳になった彼女は、評価の高い演技力はもちろ
ん、大人のフェロモンを漂わすナイスボディを兼ね備えたトップ女優に成長した。そ
のスタイルのよさとチャームポイントでもあるブロンドのロングヘアがほどよくマッ
チ。鋭く見つめるつぶらな瞳は、小悪魔的な印象すら与える。

▽最新作情報
『私が美しくなった100の秘密』1999
 監督:ベンジャミン・ロス 出演:リーヴ・シュレイバー
□OFFICIAL SITE
 http://www.ponycanyon.co.jp/pc-movies/roadshow/dropdeadgorgeus/

▽おすすめな出演作品
『ヴァージン・スーサイズ』1999
 監督:ソフィア・コッポラ 出演:ジェームズ・ウッズ
『スモール・ソルジャーズ』1998
 監督:ジョー・ダンテ 出演:グレゴリー・スミス
『うわさの真相/ワグ・ザ・ドッグ』1997
 監督:バリー・レビンソン 出演:ロバート・デ・ニーロ
『ジュマンジ』1995
 監督:ジョー・ジョンストン 出演:ロビン・ウイリアムス
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』1995
 監督:ニール・ジョーダン 出演:トム・クルーズ
『若草物語』1994
 監督:デニス・ディ・ノーヴィ 出演:ウィノナ・ライダー
『虚栄のかがり火』1990
 監督:ピーター・グーバー 出演:トム・ハンクス
『ニューヨーク・ストーリー』1989
 監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:ロザンナ・アークエット

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09:読者のみなさんの映画評を大募集!!
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 「MOVIE Watch」では、今後、読者のみなさんの映画評を紹介していきたいと思っ
ております。現在劇場で公開中の映画であれば、作品は問いません。150文字以内の
原稿と、住所、氏名(ペンネーム可)、年齢、職業、電話番号を必ずお書き添えのう
え、下記メールアドレスまでご応募ください。(なお、スペース等の都合上、文章を
一部変更、割愛させていただく場合がありますので、ご了承ください)

  ■応募先メールアドレス
   movie@m-sta.co.jp

★ MOVIE Watchプレゼント情報
──────────────────────────────────────
★本誌でも執筆中の、相田冬二・編の単行本
 『映画×音楽 セッション・レポート103』を5名の方にプレゼント
──────────────────────────────────────
 本誌でも執筆している映画ライター、相田冬二の企画・構成による単行本『映画×
音楽 セッション・レポート103』(音楽之友社/1,800円)を5名の方にプレゼント
いたします。

◆本書は、1977年以降に公開された映画のなかから103作品ピックアップし、その映
像と音楽の関係にスポットを当てた1冊。『未知との遭遇』や『パリ・テキサス』と
いった名作から、2001年に公開予定の最新作『EUREKA ユリイカ』まで、これまであ
まり語られることのなかった映像と音楽とのジャム・セッションの模様をたっぷりと
解説している。

<応募方法>
 ご希望の方は、「『映画×音楽』希望」と明記して、送付先住所(郵便番号)、氏
名、年齢、職業、電話番号、「MOVIE Watch」を読んだ意見・感想、現在劇場で公開
中の映画を観た感想(150文字以内)をお書き添えのうえ、下記メールアドレスまで
ご応募ください(発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます)。

  ■応募先メールアドレス
   movie-watch-present@impress.co.jp
  ■締め切りは11月17日(金)

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      http://www.ips.co.jp/pointup/enchgv.htm
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