Subject: [MOVIE Watch:20000825] ■MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)──────────2000-8-25 ☆HEADLINE☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★MOVIE Watchプレゼント情報 リュック・ベッソン提供・脚本・原案によるフランス映画 『ダンサー』の試写会に25組50名の方をご招待 01:おすすめロードショー 『だれも知らない夏の空』 シンガーを目指す少女の旅を、新人監督が爽やかに描写 『電話で抱きしめて』 メグ・ライアン主演による味わい深いホーム・ドラマ ○さらにチェック! 『コーンウォールの森へ』、『ステューピッド・イン・ニューヨーク』 ほか 02:新作先取り情報 『薔薇の眠り』 同時に2つの生活を生きる女性を描いたファンタジックな恋愛物語 『ウェブマスター』 36時間以内に犯人を捜せ! デンマーク産サイバーパンク・ムービー ほか 03:シネマニュース 『ダンサー』完成披露試写にリュック・ベッソンらが来日 映画『火垂(ほたる)』が第53回ロカルノ国際映画祭で2賞を受賞 ほか 04:PICK UP MOVIE 『顔』 藤山直美主演による、異色の女アウトロー物語 05:興行成績ベストテン 『M:I-2』を退け、『ホワイトアウト』が初登場で首位を獲得 06:BACK TO THE MOVIE 『イギリスから来た男』のテレンス・スタンプの代表作『コレクター』 07:おすすめVIDEO 『シャンドライの恋』 巨匠ベルトルッチが描く大人の純愛物語 ○さらにチェック! ○新着DVD情報 ○Weeklyレンタルビデオランキング 08:今週の美女 ダイアン・キートン <<<<<<<<MOVIE Watchのホームページは毎日ニュース満載!>>>>>>> http://www.watch.impress.co.jp/movie/ ☆*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~* MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆ ============================================================================ 01:おすすめロードショー ============================================================================ 【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】 ────────────────────────────────────── 『だれも知らない夏の空』 シンガーを目指す少女の旅を、新人監督が爽やかに描写 ────────────────────────────────────── 8月26日より中野武蔵野ホールにて公開 1999年/日本/1時間19分 ◆監督・脚本:中 治人 ◆出演:いしのだなつよ、渡辺智江、加茂大輔、椿野晋平、東野健一、浜勝人 ◆配給:アルゴ・ピクチャーズ 爽やかな新人監督の登場である。大阪在住の中治人監督による本作は、そのタイト ルが示す通り、まだ誰にも知られていない映画作家の長編第1作ながら、まさに“夏 の空”のように雄大でイマジネイティブな映像世界が広がっている。シンガー・ソン グライターになることを決意した女子高校生ナツ(いしのだなつよ)が旅に出る。彼 女はやがて、すでに弾き語りの巡業歌手として全国を流浪していた姉トモ(渡辺智 江)と再会し、さらには幼い日の思い出の源を探す寡黙な兄弟と一緒に行動をするこ とになる……。自己満足に陥らない良質のアマチュアイズムから醸し出される、適度 に甘酸っぱい夏の日の情景が穏やかに胸に染み入ってくる。加えて、今年メジャー・ デビューを果たした、いしのだなつよと、関西のインディーズ・シーンで異彩を放つ 渡辺智江の妙演には、誰もが心を揺さぶられるに違いない。 □OFFICIAL SITE http://hobos.tripod.co.jp/ ────────────────────────────────────── 『電話で抱きしめて』 メグ・ライアン主演による味わい深いホーム・ドラマ ────────────────────────────────────── 8月26日より日比谷シャンテ・シネほかにて公開 2000年/アメリカ/1時間34分 ◆監 督・出演:ダイアン・キートン ◆脚本:デリア・エフロン、ノーラ・エフロン ◆ 出演:メグ・ライアン、リサ・クードロー、ウォルター・マッソー、クロリス・リー チマン ◆配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント TV-CFでもおなじみのメグ・ライアンの最新主演作が到着。アメリカン・ラブ・コ メディの印象が濃厚な彼女だが、本作ではややシリアスなホームドラマに挑戦、持ち 前の快活なキャラクターを輝かせている。主人公はアルコール中毒で入院した父親を 介護することになったキャリア・ウーマン。三人姉妹の次女である彼女が、無責任な 姉や妹に損な役回りを押しつけられ、我慢に我慢を重ねたあげく、最後には爆発して しまう……。一見、深刻な題材ながら、“無理ばかりしないで生きていこう”という メッセージが秘められた爽やかな作品。監督は、長女役で出演もしている女優のダイ アン・キートン。監督作は日本未公開が多いが、TVドラマ「ツイン・ピークス」のエ ピソードも手がけるなど、芸達者な女性だ。 □OFFICIAL SITE http://www.spe.co.jp/movie/hangingup/ ────────────────────────────────────── ○さらにチェック! 今週末時点の劇場公開作、4本紹介 ────────────────────────────────────── ■『コーンウォールの森へ』 8月26日より新宿シネマ・カリテ 『ラストエンペラー』や『シェルタリング・スカイ』など、ベルナルド・ベルト ルッチ作品のプロデューサーとして知られるジェレミー・トーマスが初めてメガホン をとった人間ドラマ。幼少時に遭った交通事故が原因で脳に障害を持つ青年が、母親 の死をきっかけに家を飛び出し、成長していく姿を描く。一見、陰鬱な物語を、あく までも穏やかな映像タッチで解きほぐし、主人公の生き様を解放する手腕が見事。 □OFFICIAL SITE http://www.shochiku.co.jp/cinema/atla/ ■『ステューピッド・イン・ニューヨーク』 8月26日より渋谷ユーロスペースほか タイトルの意味は“ニューヨークのおバカさん”。失業に続いて、火事で家まで 失ったついてない男が、叔父に頼まれたヤバい仕事をきっかけに、さらなる不運に突 入していく。運からとことん見放されているのに、野心を捨てられず、ドツボには まっていく主人公像が、ひたすらおかしい。製作を手がけたのは、以前同様の男の悲 劇『アフター・アワーズ』を監督したマーティン・スコセッシだ。 □OFFICIAL SITE http://www.daiei.tokuma.com/stupid/ ■『未来日記』 8月26日より丸の内ピカデリー2 ほか アミューズメント・パークのアトラクションにも採用されるなど、一大ブームを巻 き起こしているTV番組「ウンナンのホントコ!」の人気コーナー「未来日記」の劇場 版。公募した素人の男女が、割り振られた脚本世界を演じていくうち、それまでとは 違う“日常”を獲得していく様を、ドキュメント・スタイルで追うという内容。TVな らではのプライベート感漂う独特の映像質感が、スクリーン上でよりリアルに。 □OFFICIAL SITE http://www.shochiku.co.jp/cinema/diary/ ■『NAGISA なぎさ』 8月26日より吉祥寺バウスシアター2/JAV 鬼才、小沼勝監督が12年ぶりに手がけた劇場用映画。村上もとかの漫画を映画化し た青春ドラマだが、ほかの誰にも真似のできない“小沼流”思春期映画といえる。舞 台は、1960年代の江ノ島。母と2人暮しの小学6年生なぎさが、憧れのレコードプレイ ヤーをゲットするため、海の家でバイトを始め、さまざまな人々に出会い、成長して いく……。ノスタルジーに溺れず、あくまでも現実をみつめる視点に、鬼才ならでは の語り口が発揮された好編だ。 □OFFICIAL SITE http://www.filmcity.co.jp/ ============================================================================ 02:新作先取り情報 ============================================================================ 【 公開を待ちわびる新作情報をお届けします 】 ────────────────────────────────────── ■『薔薇の眠り』 今秋 丸の内ピカデリー2 ほか ────────────────────────────────────── もしも同時に2つの人生を生きることができたら? 誰しもが夢見る“もうひとつ の人生”。しかし、主人公マリーの夢に出てくる女性は、あまりにも現実感があ り……。主演は、本作において、しなやかで、豊かな女性としての一面をみせたデ ミ・ムーア。 ≪プロモーターからひと言≫ この作品は2つの生活と2人の恋人の間で揺れ動きながら、新しい自分を発見してい く、今秋話題の大人の恋愛映画。『僕はバラ色の人生』で数々の映画賞を受賞した俊 英アラン・ベルリネール監督による、時間や空間を超越したロマンティックな物語 を、ぜひ劇場にてご覧ください。 (メディア・ボックス、宣伝担当/山崎由美子) □OFFICIAL SITE http://www.passionofmind.com/ ────────────────────────────────────── ■『ウェブマスター』 10月7日 新宿シネマ・カリテ ほか ────────────────────────────────────── 舞台は近未来。腕利きのハッカーJBは、バーチャル・ネット界でもっとも恐れられ ている男ストイスの“システム保護”を担当する。しかし何者かがストイスの口座に アクセスし大金を盗んでしまった! JBを疑ったストイスは、犯人を見つけなければ 人工心臓を止めると宣言。制限時間の36時間以内に、犯人を捕まえられるか……? ≪プロモーターからひと言≫ 今、映画界の熱い注目が注がれている国デンマークから『ブレードランナー』を彷 佛させるエネルギッシュなサイバーパンク・ムービーの登場です。デジタル画像をふ んだんに盛り込んだ斬新な映像と、ゲーム性のあるストーリー展開で魅せる注目作。 どうぞお見逃しなく! (オムロピクチャーズ、宣伝担当/石田裕子) ────────────────────────────────────── ■『ジミ・ヘンドリックス』 9月15日 渋谷シネパレス ────────────────────────────────────── 天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのステージを中心に編集されたドキュメン ト映画。ギターを歯で弾き、火をつけるなど怒濤のライブパフォーマンスをたっぷり と収録。さらに、エリック・クラプトンや、ミック・ジャガー、ルー・リードなど、 ジミと親交のあったアーティストたちが彼への思いとその魅力を語っていく。 ≪プロモーターからひと言≫ 2000年9月18日に、没後30年を迎えるジミ・ヘンドリックス。1973年に製作された この作品は、父親や恋人、そして当時を代表するミュージシャン達がジミを語りま す。ライブ映像では改めて彼の音楽に圧倒されます。今も色褪せることのない才能 を、ぜひスクリーンでご堪能ください。 (ケイブルホーグ、宣伝担当/小林桃代) □OFFICIAL SITE http://www.cablehogue.co.jp/jimi%20/jimi.html ============================================================================ 03:シネマニュース ============================================================================ ★『ダンサー』完成披露試写にリュック・ベッソンらが来日 ---------------------------------------------------------------------------- 8月22日に行われた10月公開予定の映画『ダンサー』の完成披露試写会に、脚本・ 原案を担当したリュック・ベッソンと監督のフレッド・ギャルソン、主演のミア・フ ライアが来日し、舞台挨拶を行った。今やフランスの巨匠ともいわれ、現在日本で公 開中の映画『TAXi2』の脚本なども手がけているベッソン。なぜ、“ダンサー”とい う題材を選んだのか、という質問に「7年前にミアの踊りを見て感動したんです。そ れ以来、彼女を主演とする映画を撮りたかったんですが、実現するまでに7年もか かってしまいました。でも、彼女がこの7年でより良いダンサーに成長していたの で、結果的にはよかったですね」とコメント。今作ではベッソンが企画した原案を弱 冠29歳というギャルソン監督に託したことでも話題となっているが、「ミアもフレッ ドも、平気そうに見えて緊張しています。応援してあげてください」と、最後まで新 人女優のフライアと新鋭監督を気遣っていた。<「MOVIE Watchプレゼント情報」で 『ダンサー』の試写会に25組50名をご招待します> □『ダンサー』OFFICIAL SITE http://www.luc-besson.com/fr/films/thedancer/ ---------------------------------------------------------------------------- ★映画『火垂(ほたる)』が第53回ロカルノ国際映画祭で2賞を受賞 ---------------------------------------------------------------------------- 8月2~12日にわたり、スイスで開催されていた第53回ロカルノ国際映画祭におい て、日本からコンペティション部門に正式招待されていた、河瀬直美監督の映画『火 垂(ほたる)』が、国際批評家連盟賞とヨーロッパ国際芸術映画連盟賞をW受賞し た。ストリッパーと陶芸家の悲しくも激しい純愛を描いた同作は、世界を視野に入れ た意欲的な映画をプロデュースするために結成された“J-WORKS”の第2弾作品。第1 弾は、今年のカンヌ映画祭で2つの賞を獲得した青山真治監督の『EUREKA(ユリイ カ)』で、第5弾までが予定されている。なお、『火垂(ほたる)』の公開は来年の 予定。 ---------------------------------------------------------------------------- ★『スター・ウォーズ エピソードII』の最新情報は公式サイトでチェック! ---------------------------------------------------------------------------- 2002年の公開に向け、オーストラリアで撮影が行われているジョージ・ルーカス監 督の映画『スター・ウォーズ エピソードII』。撮影状況などはベールに包まれてい ると思いきや、ファン・サイトでマニアが製作した非公式の予告編が流され、話題と なった。本物は?というファンの要望に応えたわけでもないのだろうが、スター・ウ ォーズの公式サイトでは、エピソードIIに関する最新ニュースやキャスト、スタッフ などの情報をたっぷりと公開中。さらに、8月1日からは撮影に関連した映像も観るこ とができ、ファンならずとも必見のサイトとなっている。 □『スター・ウォーズ エピソードII』OFFICIAL SITE http://www.starwars.com/episode-ii/ --------------------------------------------------------------------------- ★『ミュージック・オブ・ハート』がTV試写会を敢行 ---------------------------------------------------------------------------- 8月20日、映画『ミュージック・オブ・ハート』の試写が9月9日の公開を前に、ス カイパーフェクトTV!のムービーチャンネルで放送された。これはTV試写に応募し、 抽選で選ばれた1,000人のみに向けて放送されたもの。大都市にあるホールを使って 行われてきた映画の試写会だが、衛星デジタル放送を利用すれば、ローコストで全国 に一斉に上映できる。上映後は視聴者からの反響も多く、映画の配給サイドも成功と 受けとめているとのこと。今後も「スカパー・プレミア」として行われるので、試写 会のひとつの形として定着する可能性は高い。同作はヴァイオリンを教える小学校の 教師と50人の生徒の実話をもとにした感動の人間ドラマ。教師を熱演したメリル・ス トリープは、この作品で第72回アカデミー主演女優賞にノミネートされた。 □『ミュージック・オブ・ハート』OFFICIAL SITE http://www.iijnet.or.jp/ASMIK/M/MusicOfTheHeart/ ---------------------------------------------------------------------------- ★映画『三文役者』公開記念、新藤兼人レスペクト ---------------------------------------------------------------------------- 9月9日より東京の銀座テアトルシネマにて新藤兼人監督が50~70年代に生み出して きた傑作映画7作品が、「新藤兼人レスペクト」と題して7週連続で上映される。これ は名脇役として数百本の映画に出演し、89年に亡くなった故殿山泰司の俳優人生を描 いた新藤監督の最新作『三文役者』の公開記念上映。加えて監督自身が設立したプロ ダクション・近代映画協会の50周年、さらには今年で88歳になる監督の米寿のお祝い なども重なり、7作ともニュープリントされた。チケットはすべて当日券のみの発 売。また、監督の46作目となる『三文役者』は10月下旬より東京のテアトル新宿にて 公開される。 □「新藤兼人レスペクト」OFFICIAL SITE http://www.kindaieikyo.com/event.htm ============================================================================ 04:PICK UP MOVIE ============================================================================ 【 劇場公開中の作品レビューをお届けします 】 ────────────────────────────────────── 『顔』 藤山直美の主演による、異色の女アウトロー物語 ────────────────────────────────────── ミニシアター公開ながら、すでに東京、大阪で大ヒットを記録している同作品。そ れもそのはず、すこぶる小気味いい快作なのだ。『どついたるねん』や『トカレ フ』、『傷だらけの天使』など男臭い作品で知られ、どちらかと言えば女性を描くの は苦手と思われていた阪本順治監督が、自分と同年齢の喜劇俳優、藤山直美を主演に 迎え、かつてなかったタイプの“女性映画”を完成させている。1995年、内向的な性 格の35歳、正子(藤山直美)は家に閉じこもりっきりの生活を送っていた。ところ が、クリーニング屋を営んでいた母親が急死したショックから、自身に軽蔑のまなざ しを送っていた妹を衝動的に殺してしまう。やむなく逃げ出すことになった正子は、 逃亡先で大震災に遭遇しながらも、逆境のどさくさから前向きに生きる力を見つけ出 していく……。殺人者の逃避行という血生臭い物語から遠く離れて、映画はあたかも 4コマ漫画のような軽快さで、ひとりの女が生き始める過程を紡ぎ出す。彼女は旅の途 中でさまざまな男達や女達と出会い、運命を変えられていくが、与えられるのは決し て幸福ばかりではない。しかし、それでもなお彼女が前進しようとするとき、cobaに よるあまりにも爽やかなアコーディオン音楽が画面に響きわたる。人生に無駄なこと など、ひとつもない。そんな確信に満ちた珠玉の1作である。 (相田冬二) □OFFICIAL SITE http://www.ne.jp/asahi/kao/mv/ ◆テアトル新宿ほかにて公開中 ============================================================================ 05:興行成績ベストテン ============================================================================ 6週にわたり首位に君臨してきた『M:I-2』を退け、『ホワイトアウト』が初登場で首 位を獲得。また、先週の初登場組の『TAXi2』『英雄の条件』『さくや妖怪伝』は、 それぞれ順位を下げながらもベストテン内を維持している。 ────────────────────────────────────── 今週 先週 タイトル 上映週 …………………………………………………………………………………………………… 1 初(―)ホワイトアウト ( 1週) 2 ↓( 1)M:I-2 ( 7週) 3 ↓( 2)パーフェクト・ストーム ( 4週) 4 ↓( 3)TAXi2 ( 2週) 5 →( 5)リプリー ( 3週) 6 ↓( 4)英雄の条件 ( 2週) 7 ↓( 6)ポケットモンスター・結晶塔の帝王/ピチューとピカチュウ ( 7週) 8 ↓( 7)スチュアート・リトル ( 6週) 9 →( 9)シャンハイ・ヌーン ( 3週) 10 ↓( 8)さくや妖怪伝 ( 2週) 興行通信社調べ2000/8/19~2000/8/23(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計) ============================================================================ 06:BACK TO THE MOVIE 『イギリスから来た男』(恵比寿ガーデンシネマにて公開中) ============================================================================ “『イギリスから来た男』のテレンス・スタンプの代表作『コレクター』” 『イギリスから来た男』では、娘の復讐に挑む英国人を演じているベテラン、テレ ンス・スタンプ。『スーパーマンII 冒険編』の悪役や『プリシラ』の女装で知られ るカルト俳優の1人だが、1965年の『コレクター』(彼は当時26歳)を観れば、“カ ルト”のひと言では片づけられない名優だということがわかる。『ローマの休日』で 有名なウィリアム・ワイラー監督が卓越した職人気質を発揮し、元祖サイコ・サスペ ンスともいうべき傑作に仕上げた『コレクター』でスタンプは、偏執狂的な犯罪者を 精妙に演じている。蝶の収集が趣味の銀行員が、あくまでも蝶を捕獲するような冷徹 さで1人の女性を監禁する……。やわな役者なら、たちまちステレオタイプのアプ ローチに陥ってしまう危険な役どころだが、スタンプは男の背景や心理を決して“説 明しない”表現で、唯一無二の底知れなさを体現。さらには、その求心的なたたずま いが、あらゆるストーカー心理の普遍を招き寄せるという芸当をモノにしているの だ。『コレクター』のテレンス・スタンプは、『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプ キンスよりはるかに怖いので、お試しあれ。その結果、もし、彼の魔力につかまった ら、1968年の主演作『テオレマ』でさらにディープな個性を満喫していただきたい。 残念ながら現在ビデオは廃盤だが、レンタル店などできっと見つかるはず。 (相田冬二) 【VIDEO】 『コレクター』(1965年/アメリカ/1時間59分/ソニー・ピクチャーズ エンタテイン メント:2,408円) 『テオレマ』(1968年/イタリア/廃盤) 『スーパーマン? 冒険編』(1980年/アメリカ/2時間7分/ワーナー ホーム ビデ オ:2,480円) 『プリシラ』(1994年/オーストラリア/1時間44分/日本コロムビア:2,913円) □『イギリスから来た男』OFFICIAL SITE http://www.pioneer-ldc.co.jp/movie/limey/ □MOVIE Watchシネマプレビュー http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/england/england.htm ============================================================================ 07:おすすめVIDEO ============================================================================ 【 今週発売されるVIDEO&DVDの情報をチェック 】 ────────────────────────────────────── 『シャンドライの恋』 巨匠ベルトルッチが描く大人の純愛物語 ────────────────────────────────────── 【データ】 1998年/イタリア/1時間34分(8/25発売:アミューズビデオ) 監督:ベルナルド・ベルトルッチ 出演:サンディ・ニュートン カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円) 政治活動をしていた夫が逮捕され、1人取り残されてしまったアフリカ人女性シャ ンドライ。彼女は一念発起し、医師を目指してローマに渡る。生きて行くために手に 入れた仕事は、音楽家キンスキー邸での住み込み掃除係だった。やがて孤独なキンス キーは、ひたむきに生きようとするシャンドライに恋心を抱くようになるが……。 “無償の愛”をテーマに、巨匠ベルトルッチが描く大人のラブストーリー。主演は 『M:I-2』でもヒロインを演じたサンディ・ニュートン。 ────────────────────────────────────── ○さらにチェック! ────────────────────────────────────── ■『ナビィの恋』1999年/日本/1時間32分(8/25発売:バンダイビジュアル) 60年前の恋人を思い続けるチャーミングなおばあちゃんと、旅の青年に恋をする 孫。沖縄の大自然をバックに2つの恋愛を描いた感動作。 監督:中江裕司 出演:西田尚美、村上淳、平良とみ、登川誠仁 カラー/ステレオ(税抜16,000円) ■『氷の接吻』1998年/アメリカ/1時間45分(8/25発売:ソニー・ピクチャーズ エン タテインメント) 連続殺人犯の女と、彼女の魅力に心ひかれ、ストーカーまがいの追跡を続ける男を 描いた異色のラブ・ロマンス。 監督:ステファン・エリオット 出演:ユアン・マクレガー、アシュレイ・ジャッド カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円) ■『ベリー・バッド・ウェディング 完全版』1998年/アメリカ/1時間37分 (9/1発売:徳間ジャパンコミュニケーションズ) 幸せな結婚を夢見る女と、独身最後のパーティで“悪夢”と思えるような大事件に 巻き込まれてしまう男を、残酷シーン満載で描くブラック・コメディ。 監督:ピーター・バーグ 出演:キャメロン・ディアス、クリスチャン・スレーター カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円) ────────────────────────────────────── ○新着DVD情報 ────────────────────────────────────── ■『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』1999年/ドイツ=アメリカ=フランス=キュー バ/2時間8分(9/1発売:日活/バップ) ライ・クーダーが、キューバ音楽会の巧者たちを、監督とともに訪ね歩くドキュメ ンタリー。演奏シーンのアウトテイク集や、劇場予告編(オリジナル+日本版)など の特典映像のほか、スペシャル・ブックレット付き。 監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:ライ・クーダー、イブライム・フェレール カラー/ステレオ/字幕(税抜4,800円) ■『リトルショップ・オブ・ホラーズ』1986年/アメリカ/2時間10分 (8/25発売:ワーナー ホーム ビデオ) 何気なく買った鉢植えが吸血植物だった……ミュージカル、ホラー、コメディが一 体となった80年代の怪作。特典映像として、メイキングや未公開シーン、F・オズ監 督による音声解説などを収録。 監督:フランク・オズ 出演:リック・モラニス、エレン・グリーン カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜3,400円) ────────────────────────────────────── ○ Weeklyレンタルビデオランキング 8月13日~8月19日 ────────────────────────────────────── ◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆ レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版) ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪ 【TSUTAYA調べ】 先週(8月6日~8月12日)初登場の『海の上のピアニスト』と『スクリーム3』が、そ れぞれ4位と6位にランクアップしている。『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』 は最高4位止まりで下降気味、トップ3の牙城は崩せなかった。 ============================================================================ 今週 先週 タイトル 発売元 …………………………………………………………………………………………………… 1 →( 1)シックス・センス ポニーキャニオン ---------------------------------------------------------------------------- 2 →( 2)エンド・オブ・デイズ 東宝 ---------------------------------------------------------------------------- 3 →( 3)シュリ アミューズソフト販売 ---------------------------------------------------------------------------- 4 ↑( 8)海の上のピアニスト CIC・ビクタービデオ ---------------------------------------------------------------------------- 5 →( 5)ディープ・ブルー ワーナー ホーム ビデオ ---------------------------------------------------------------------------- 6 ↑(10)スクリーム3 アスミック・エース ---------------------------------------------------------------------------- 7 ↓( 4)007/ワールド・イズ・ノット・イナフ フォックス ホーム エンターテイメント ---------------------------------------------------------------------------- 8 ↓( 6)ジャンヌ・ダルク 日本ビクター ---------------------------------------------------------------------------- 9 ↓( 7)マトリックス ワーナー ホーム ビデオ ---------------------------------------------------------------------------- 10 ↓( 9)ファイト・クラブ フォックス ホーム エンターテイメント ---------------------------------------------------------------------------- *このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。 □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/ ============================================================================ 08:今週の美女 ============================================================================ ◆ダイアン・キートン◆Diane Keaton [1946.1.5.生まれ] ちょっと垂れ目気味でチャーミングな瞳と、すっきりした顔立ちが印象的な個性派 美人。70年代のデビュー当時から、知性とセンスの良さを兼ね備えた女優として、男 性はもちろん女性からも熱い注目を集めている。『アニーホール』でアカデミー賞主 演女優賞を獲得するなど、演技力の評価も高い。また、女優としてはもちろん、映画 監督、そして写真家としても活動しており、まさに知性派女優の代名詞的存在だ。 ▽最新作情報 『電話で抱きしめて』2000 監督・出演:ダイアン・キートン 出演:メグ・ライアン □OFFICIAL SITE http://www.spe.co.jp/movie/hangingup/ ▽おすすめな出演作品 『カーラの結婚宣言』1999 監督:ゲイリー・マーシャル 出演:ジュリエット・ルイス 『マイ・ルーム』1996 監督:ジェリー・ザックス 出演:レオナルド・ディカプリオ 『ファースト・ワイフ・クラブ』1996 監督:ヒュー・ウィルソン 出演:ゴールディ・ホーン 『マンハッタン殺人ミステリー』1993 監督:ウディ・アレン 出演:アラン・アルダ 『花嫁のパパ』1991 監督:チャールズ・シャイアー 出演:スティーブ・マーティン 『ラジオ・デイズ』1987 監督:ウディ・アレン 出演:セス・グリーン 『リトル・ドラマー・ガール』1984 監督:ジョージ・ロイ・ヒル 出演:クラウス・キンスキー 『レッズ』1981 監督:ウォーレン・ベイティ 出演:ジャック・ニコルソン 『シュート・ザ・ムーン』1981 監督:アラン・パーカー 出演:アルバート・フィニー 『マンハッタン』1979 監督:ウディ・アレン 出演:マリエル・ヘミングウェイ 『アニーホール』1977 監督:ウディ・アレン 出演:トニー・ロバーツ 『ミスター・グッドバーを探して』1977 監督:リチャード・ブルックス 出演:チューズデイ・ウェルド 『ゴッドファーザーPARTII』1974 監督:フランシス・F・コッポラ 出演:アル・パチーノ 『スリーパー』1973 監督・主演:ウディ・アレン 『ゴッドファーザー』1972 監督:フランシス・F・コッポラ 出演:アル・パチーノ ★ MOVIE Watchプレゼント情報 ────────────────────────────────────── ★リュック・ベッソン提供・脚本・原案によるフランス映画 『ダンサー』の試写会に25組50名の方をご招待 ────────────────────────────────────── 10月7日より、丸の内ピカデリー2ほかにて公開予定の『ダンサー』(監督/フレッ ド・ギャルソン、出演/ミア・フライア、ガーランド・ウィットほか)の試写会に25 組50名の方をご招待いたします。 ◆ダンサーの少女インディアは、ブロードウェイのオーディションを受けるが、口を きけないことを理由に落とされてしまう。そんな彼女の前に若い科学者が現れ“言葉 を発する装置”をプレゼントするというのだが……。 <日時>9月18日(月)18:00開場/18:30開映 <場所>東京・九段会館(地下鉄半蔵門線・九段下駅下車1分) <応募方法> ご希望の方は、「『ダンサー』試写会希望」と明記して、送付先住所(郵便番 号)、氏名、年齢、職業、電話番号、「MOVIE Watch」を読んだ意見・感想を必ずお 書き添えのうえ、下記メールアドレスまでご応募ください(発表はプレゼントの発送 をもって替えさせていただきます)。 ■応募先メールアドレス movie-watch-present@impress.co.jp ■締め切りは9月1日(金) □OFFICIAL SITE http://www.luc-besson.com/fr/films/thedancer/ ▼配信先の変更 ────────────────────────────── 下記URLよりメールアドレスを入力し、案内にしたがい変更をしてください。 http://www.ips.co.jp/pointup/enchgv.htm ▼購読中止 ──────────────────────────────── 購読中止の場合は下記URLにアクセスし、記入欄に配信先のメールアドレスを入力し た後、購読中止ボタンを押してください。 http://www.ips.co.jp/pointup/enstopv.htm ▼広告資料請求 ────────────────────────────── http://iad.impress.co.jp/ad-info/ まで ―――――――――――――― 問い合わせ先 ――――――――――――――――― movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 MOVIE Watchグループ ad-sales@impress.co.jp :広告窓口 インターネット広告部 sales@ips.co.jp :購読窓口 インプレスダイレクト (Tel:03-5275-9051) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 発行人 井芹昌信/編集人 田村明史 発行 株式会社インプレス 〒102-0075 東京都千代田区三番町20 編集 大越聡 協力 株式会社オルセン(中島浩二、黒須俊明、堀内太陽、山崎恭枝) Copyright(C) 1997-2000 Impress Corporation. MOVIE Watchに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 ──────────────────────────────────────