Subject: [MOVIE Watch:20000811]

■MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)──────────2000-8-11

☆HEADLINE☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★MOVIE Watchプレゼント情報
  『イギリスから来た男』のB2ポスター、ポストカード、プレスシートを
  セットで5名の方にプレゼント

01:おすすめロードショー
  『英雄の条件』
   信念のため、そして親友のために法廷で戦う男達
  『ヒューマン・トラフィック』
   UKクラブカルチャーを体感できるレイヴ・ムービー
  『ホワイトアウト』
   織田裕二が雪原でテロ軍団と戦うサスペンス・アクション
  ○さらにチェック!
  『タイタンA.E.』、『イギリスから来た男』 ほか

02:新作先取り情報
  『インビジブル』
   透明人間になってしまった男を、最新のSFXで表現したサスペンス大作
  『サン・ピエールの生命』
   運命に翻弄される3人の男女を、叙情たっぷりに描いた感動作 ほか

03:シネマニュース
  『クレイドル・ウィル・ロック』のティム・ロビンス監督が来日
  英国の名優サー・アレック・ギネス氏死去 ほか

04:PICK UP MOVIE
  『死者の学園祭』
   深田恭子主演で、懐かしの角川アイドル映画が復活

05:興行成績ベストテン
  3位の『リプリー』をはじめ、3作が初登場でランクイン

06:BACK TO THE MOVIE
  ジュード・ロウの名演が染みる『ガタカ』

07:おすすめVIDEO
  『スリーピー・ホロウ』 首なし騎士がさまようゴシック・ホラー
   ○さらにチェック!
  ○新着DVD情報
  ○Weeklyレンタルビデオランキング

08:今週の美女
  レイチェル・ワイズ

… ◇特 集◇ …………………………………………………………………………………
09:夏休みスペシャル/ホラー映画特集

<<<<<<<<MOVIE Watchのホームページは毎日ニュース満載!>>>>>>>
         http://www.watch.impress.co.jp/movie/

☆*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~* MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆

★休刊日のお知らせ★--------------------------------------------------------
いつも“MOVIE Watch”をご愛読いただき、ありがとうございます。8月18日付け号は
休刊とさせていただきます。次回の配信は8月25日付け号となりますので、ご了承く
ださい。
---------------------------------------------------------- MOVIE Watch編集部

============================================================================
01:おすすめロードショー
============================================================================
        【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】
──────────────────────────────────────
『英雄の条件』 信念のため、そして親友のために法廷で戦う男達
──────────────────────────────────────
8月12日より渋谷東急ほかにて公開 2000年/アメリカ/2時間8分 ◆監督:ウィリア
ム・フリードキン ◆脚本:ステファン・ガーガン ◆出演:トミー・リー・ジョー
ンズ、サミュエル・L・ジャクソン、ガイ・ピアース、フィリップ・ベイカー・ホー
ル ◆配給:ギャガ=ヒューマックス

 中東でデモ隊に発砲したアメリカ海兵隊の大佐。“非武装の市民”を殺したかど
で、軍法会議にかけられた彼を救うために、かつてベトナムの戦場で命を救われたこ
とのある元大佐が立ち上がる……。『交渉人』のサミュエル・L・ジャクソンが大
佐、元大佐には『ダブル・ジョパディー』のトミー・リー・ジョーンズが出演。とも
に演技派として知られる両者ががっぷり四つに組んだ、渋い味わいの法廷劇。巨大な
敵を相手に、プライドをかけて戦う男達の姿が鮮烈だ。

□OFFICIAL SITE
 http://www.hero-or-not.com/
──────────────────────────────────────
『ヒューマン・トラフィック』 UKクラブカルチャーを体感できるレイヴ・ムービー
──────────────────────────────────────
8月12日より新宿TOKYU MILANOビルにて公開 1999年/イギリス/1時間39分 ◆監督・
脚本:ジャスティン・ケリガン ◆出演:ジョン・シム、ロレーヌ・ピルキントン、
ショーン・パークス、ニコラ・レイノルズ ◆配給:オンリー・ハーツ

 イギリスのカーディフに住む20代の若者ジップ。ドラッグのやりすぎでインポに
なってしまったと悩む彼は、平日はジーンズショップで退屈な仕事に耐え、週末は友
人達とクラブやドラッグに逃避する毎日を送っていた……。イギリスの若者がおかれ
ている厳しい現実を、新鋭ジャスティン・ケリガン監督がユーモアを交えながら活写
している。監督自らの体験をもとにしたという、UKクラブ・カルチャーのリアルな質
感にも注目。全編にわたって使用されている、ビート・トン監修による最新のクラブ
・ミュージックも話題を集めている。

□OFFICIAL SITE
 http://www.humantraffic.gr.jp/
□MOVIE Watchシネマプレビュー
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/humantraffic/humantraffic.htm

──────────────────────────────────────
『ホワイトアウト』 織田裕二が雪原でテロ軍団と戦うサスペンス・アクション
──────────────────────────────────────
8月26日より日劇東宝ほかにて公開 2000年/日本/2時間9分 ◆監督:若松節朗 ◆
脚本:真保裕一 ◆出演:織田裕二、松嶋菜々子、佐藤浩市、石黒賢、吹越満、中村
嘉葎雄 ◆配給:東宝

 織田裕二が『踊る大捜査線 THE MOVIE』以前から企画を温めていた念願の大作が
いよいよ公開。1995年に発表され、吉川英治新人文学賞に輝いた真保裕一の同名冒険
小説の世界を、厳冬期の雪山ロケを基調に、リアリティたっぷりに映像化している。
ごく普通のダム運転員が、日本最大のダムをのっとったテロリスト・グループからダ
ムを救出するべく、たったひとりで闘いを開始する物語。タイトルの“ホワイトアウ
ト”とは、吹雪の影響で発生したガスが作り出し、雪山を覆う“白い闇”のこと。序
盤と終盤で、主人公は2回このホワイトアウト現象に遭遇するが、その顔つきの違い
に、ひとつのドラマが隠されている、シンプルで骨太なサスペンスだ。

□OFFICIAL SITE
 http://www.whiteout-movie.com/

──────────────────────────────────────
○さらにチェック! 今週末時点の劇場公開作、7本紹介
──────────────────────────────────────
■『タイタンA.E.』 8月12日より日比谷映画 ほか
 『リプリー』のマット・デイモン、『サマー・オブ・サム』のジョン・レグイザ
モ、『エンド・オブ・バイオレンス』のビル・プルマンら、豪華スターが声の競演を
果たしたSFアニメーション。地球消滅後の3028年を舞台に、ひとりの無鉄砲な若者の
行動が宇宙の歴史を変える様を、スケール豊かに描き出す。3D-CGIアニメによる、立
体感あふれる映像とともに、「ドラえもん」もびっくりの壮大すぎるラストが話題を
集めている。
□OFFICIAL SITE
 http://www.foxjapan.com/titanae/

■『TAXi2』 8月12日より丸の内ピカデリー2 ほか
 スピード狂のタクシー運転手が、なかなか免許のとれないマザコン刑事のドライバ
ー役になったから、さあ大変。大義名分を得たクレイジーな運転手は、マルセイユの
町をひたすら駆け抜けた……。そんなお気楽な設定と展開で人気を呼んだフランス製
カーチェイス映画の第2弾。舞台をパリに移して、おなじみコンビの暴走劇がこれで
もかというほど、繰り広げられる。脚本・製作は前作と同じく、『ジャンヌ・ダルク
』のリュック・ベッソン。
□OFFICIAL SITE
 http://www.taxi2-jp.com/

■『サウスパーク<無修正映画版>』 8月12日より渋谷シネ・アミューズ ほか
 きれいなカラーリングに、シンプルでプリティなキャラクター・デザインとは裏腹
に、お下品ネタから禁断の差別ギャグ、有名人をめぐる辛辣なこきおろし大会などな
ど、子供には絶対見せられない内容で、大いに話題を呼んだTVアニメがスクリーンに
進出。アメリカとカナダが戦争を開始するという、これまたかなりヤバイ物語を展開。
映画的な趣向を随所に凝らしながらも、あくまでも“くだらなさ”に徹した信念の太
さに圧倒される。
□OFFICIAL SITE
 http://www.southpark.co.jp/movie/

■『イギリスから来た男』 8月19日より恵比寿ガーデンシネマ
 この春に公開されたジュリア・ロバーツ主演の『エリン・ブロコビッチ』でも見事
な演出を見せていたスティーヴン・ソダーバーグ監督が、『コレクター』の怪演で映
画史にその名を刻む個性派中の個性派テレンス・スタンプと組んだ1作。刑務所を出
所したイギリス人が娘を殺した犯人を探し始め、復讐を試みる。スタイリッシュな映
像派として知られるソダーバーグ監督だが、ここではスタンプに敬意を表して引き締
まった映像タッチを89分の中に凝縮させている。
□OFFICIAL SITE
 http://www.pioneer-ldc.co.jp/movie/limey/
□MOVIE Watchシネマプレビュー
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/england/england.htm

■『サイクリスト』 8月19日より千石・三百人劇場
 先頃、『パンと植木鉢』『ギャベ』で日本初登場を果たし、数多くの映画ファンを
驚かせているイラン人監督モフセン・マフマルバフ。その奇才ならではの独特の視点
が活きた傑作として、映画祭などでは紹介されていた1989年発表の代表作が本作品。
生活苦にあえぐ難民の男が、ある興行師に「1週間、自転車に乗り続ける」という賭
けを持ちかけられる……という、日本のバラエティTV番組のような内容だが、異様な
求心力を発している。同監督が1987年に手がけたオムニバス『行商人』を伴映。
□OFFICIAL SITE
 http://www.bekkoame.ne.jp/~darts/pagej355.html
□MOVIE Watchシネマプレビュー
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/cyclist/cyclist.htm

■『クラークス』 8月19日より渋谷シネ・アミューズイースト/ウエスト
 マット・デイモン、ベン・アフレック主演の『ドグマ』が先頃ロードショー公開さ
れ、一躍認知度の高まった俊英ケヴィン・スミス。本作は、すでに本国アメリカでは
伝説化している同監督デビュー作だ。コンビニで働く青年が直面する災難劇を、どう
でもいいようなバカ話を交えながら語り尽くした作品で、その徒然なる筆致は、まさ
にありそうでなかった名文体。その完璧なまでにルーズなたたずまいが、むしろ緻密
な構成力を感じさせる。
□OFFICIAL SITE
 http://www.uplink.co.jp/clerks/

■『フリントストーン2 ビバ・ロック・ベガス』
 8月19日より丸の内プラゼール ほか
 ジョン・グッドマン、リック・モラニス共演による『フリントストーン モダン石
器時代』の続編。前作は、石器時代のサラリーマン哀歌だったが、今回は主人公コン
ビの青春時代を描いたもの。キャストも一新され、『フル・モンティ』のマーク・ア
ディと『ユージュアル・サスペクツ』のスティーヴン・ボールドウィンが主演。「恐
竜クレーン・アカデミー」を卒業した2人の、恋人探しに奔走する様が、ギャンブル
の都ラスベガスならぬ“ロック・ベガス”を舞台に、愉快に描かれる。
□OFFICIAL SITE
 http://www.uipjapan.com/vivarockvegas/

============================================================================
02:新作先取り情報
============================================================================
       【 公開を待ちわびる新作情報をお届けします 】
──────────────────────────────────────
■『インビジブル』
10月 日比谷映画 ほか
──────────────────────────────────────
 エリート医師団が人間の透明化に成功した。自ら実験台となったケイン医師(ケビ
ン・ベーコン)は、ミスがミスを呼び、元の体に復元できなくなってしまった。姿が
見えないことで、パワーを得たケインは何でもできると考えるのだが……。
≪プロモーターからひと言≫
 『氷の微笑』『ショーガール』といった問題作で注目を集めてきた鬼才、ポール・
バーホーベン監督の新作。今年8月4日に全米で公開され、8月公開作のオープニング
記録で歴代1位を獲得。独自の過激なエロティシズム描写に加え、人体が徐々に消え
ていくプロセスを最新SFXで表現した、今秋の衝撃サスペンス超大作。
     (ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント、宣伝担当/藤原 身知子)
□OFFICIAL SITE
 http://www.spe.sony.com/movies/hollowman/
──────────────────────────────────────
■『サン・ピエールの生命』
10月中旬 シネスイッチ銀座 ほか
──────────────────────────────────────
 平和な島に流れ着いた無教養な男が、酒の勢いで殺人を犯し、死刑を言い渡され
る。軍隊長ジャンと妻ポリーヌは、ギロチンを積んだ船が着くまでの間この男を預か
る事になるが、生活を共にするうちに友情や母性といった感情が芽生え始め……。
≪プロモーターからひと言≫
 ジュリエット・ビノシュとダニエル・オートゥイユが初競演した、パトリス・ルコ
ント監督の最新作。運命に翻弄される3人の男女が織り成す“愛を超えた愛”の物語
が、清冽な大自然の中で描かれる。刻々と迫り来る“死”を乗せた船。交錯するさま
ざまな思い。果たして運命の向こうには何が? 衝撃のラストが観る人すべての胸に
深い感動を刻み込む。            (シネカノン、宣伝担当/圷滋夫)
□OFFICIAL SITE
 http://www.cqn.co.jp/
──────────────────────────────────────
■『ミュージック・フロム・アナザー・ルーム』
10月下旬 渋谷シネパレス ほか
──────────────────────────────────────
 5歳の少年ダニーは、亡き母の友人グレースの出産に立ち会う。生まれた女の子ア
ンナを見た彼は将来この子と結婚すると宣言! 月日は流れ、モザイク・アーティス
トとなったダニー(ジュード・ロウ)。生まれ故郷に戻ってきた彼は、美しく成長し
たアンナと運命的な再開を果たす。
≪プロモーターからひと言≫
 今、もっとも輝いている『リプリー』のジュード・ロウが、運命の恋を信じるダ
ニーを演じ、これまで見たことがないほど明るくキュートな一面をのぞかせている。
本人も「この役が素の自分に一番近いかも」と発言。すべての女性に愛と幸せをもた
らす、王子様のようなジュードの魅力がたっぷりのロマンティック・ファンタジー。
                    (コムストック、宣伝担当/川口清隆)
□OFFICIAL SITE
 http://www.comstock.co.jp/mfar/mfar.htm

============================================================================
03:シネマニュース
============================================================================
★『クレイドル・ウィル・ロック』のティム・ロビンス監督が来日
----------------------------------------------------------------------------
 8月7日、東京・日比谷の帝国ホテルにて、9月下旬より公開される映画『クレイド
ル・ウィル・ロック』の監督ティム・ロビンスと主演スーザン・サランドン夫妻の来
日記念記者会見が行われた。初来日となるロビンスは第一声で、「いろんな質問をし
てください。そのかわり私もいろいろと日本について知りたいんだ」とコメント。
1930年代のニューヨークの壮大な人間模様を描き、“表現すること”という根元的な
テーマに挑戦した今作に関して監督は、「自由や民主主義といったことは、複数の人
間が実現させるのではなく、勇気を持った1人の人間が立ち上がってできるもの。そ
んな人がいたということを知り、この作品を描きたいと思った」と語った。また、若
い女性に対してひと言というリクエストに監督は、「いい男がいっぱい出ています
よ。ちなみに、みんな独身でね」とジョークで対応。監督ティムをどう思っているか
という質問に対してスーザンは、「何を伝えたいかということを持っている、最も
興味深い監督のひとりね」と答えた。
□OFFICIAL SITE
 http://www.asmik-ace.com/CradleWillRock/
----------------------------------------------------------------------------
★英国の名優サー・アレック・ギネス氏死去
----------------------------------------------------------------------------
 映画『戦場にかける橋』や『アラビアのロレンス』、『スター・ウォーズ』のオ
ビ・ワン・ケノービ役などで知られる英国の名優サー・アレック・ギネス氏が、8月5
日、死去した。享年86歳。死因は明らかにされていない。1914年にロンドンで生まれ
た氏は、20代でシェイクスピア俳優としてデビュー。38年に女優のメルラ・サラマン
と結婚した。57年の『戦場にかける橋』でアカデミー主演男優賞を受賞、以降、大作
映画を引き締める貴重な俳優として脚光を浴び続けてきた。59年にはナイト爵の叙勲
を受け、英国演劇の黄金時代を知る最後の名優でもあった。
----------------------------------------------------------------------------
★『顔』舞台挨拶&ミニ衣装展開催
----------------------------------------------------------------------------
 映画の舞台のひとつである大分・別府で7月8日から、大阪・梅田では7月29日から
先行上映され、好評を博している『顔』が、いよいよ8月12日より東京のテアトル新
宿で公開される。ひょんなことから妹を殺してしまった、さえない30代女が、逃避行
を続けていくうちにたくましくなっていく姿を、阪本順治が力強く描いた快作。喜劇
俳優、藤山直美の初主演作としても話題の作品だ。初日は同劇場で、初回終了後に阪
本監督の舞台挨拶が行われる。また、公開を記念して、8月1日(火)~20日(日)ま
で、三越新宿店にて、ミニ衣装展を開催。開館時間は10時~19時30分、料金は無料。
□OFFICIAL SITE
 http://www.ne.jp/asahi/kao/mv/
----------------------------------------------------------------------------
★『ハンニバル』のポスターが全国の劇場に登場
----------------------------------------------------------------------------
 アカデミー賞で5部門を受賞した映画『羊たちの沈黙』。その続編である『ハンニ
バル』(リドリー・スコット監督、2001年日本公開予定)のポスターが、8月5日か
ら、全国の劇場に登場した。ポスターは前作で圧倒的な存在感を見せつけた人肉嗜好
家・レクター博士役の俳優、アンソニー・ホプキンスの顔写真。さらに、前作の映像
と文字を織り交ぜた予告編も、全国の劇場約500館で同日から順次上映されている。
続編の舞台は前作の7年後の設定。ジョディ・フォスターが扮したFBI捜査官・クラリ
ス役にはジュリアン・ムーアが挑戦する。
----------------------------------------------------------------------------
★第4回プチョン国際ファンタスティック映画祭で『梟の城』が監督賞を受賞
----------------------------------------------------------------------------
 韓国・富川で7月13日~21日にかけて開催された第4回プチョン国際ファンタス
ティック映画祭で、日本から出品された『梟の城』(篠田正浩監督)が監督賞を受賞
した。司馬遼太郎の直木賞受賞作を映画化したこの作品は、昨年10月末に公開された
もの。日本での観客動員は約150万人、興業収入約24億円という大ヒット映画だ。今
年5月にはビデオとDVDがポニーキャニオンより同時リリースされている。
□「第4回プチョン国際ファンタスティック映画祭」
 http://www.pifan.or.kr/

============================================================================
04:PICK UP MOVIE
============================================================================
       【 劇場公開中の作品レビューをお届けします 】
──────────────────────────────────────
『死者の学園祭』 深田恭子主演で、懐かしの角川アイドル映画が復活
──────────────────────────────────────
 ある名門高校の演劇部員が、芝居の台本を執筆後、謎の自殺を遂げる。その台本
は、学園に伝わるある伝説を戯曲化したものだった。演劇部部長、真知子(深田恭
子)は死んだ彼女のために学園祭での上演に尽力するが、それをきっかけに次々と真
知子の親友たちが殺されていく……。赤川次郎らしい、ざわざわした雰囲気の学園ミ
ステリーを、『月とキャベツ』『はつ恋』の篠原哲雄が映画化。トップアイドル、深
田恭子の映画初主演が話題だが、薬師丸ひろ子や原田知世が銀幕を輝かせた80年代の
角川映画にときめいた過去を持つ年代にとってはたまらない、正統派アイドル映画。
篠原監督は、“女の子を自転車に乗せる際には理由が必要”というアイドル映画の鉄
則を忠実に守っており、しかもそこに深田自身が歌う主題歌「How?」を挿入すると
いう離れ技までモノにしている。往年の角川映画への卓越したオマージュが感じられ
る一方、衰退していたアイドル映画を現代に甦らすことにさり気なく成功しているの
だ。新生・角川映画がこの路線を続けることを、心から願いたい。  (相田冬二)

□OFFICIAL SITE
 http://gakuensai.com/
◆丸の内東映ほかにて公開中

============================================================================
05:興行成績ベストテン
============================================================================
今週も『M:I-2』が首位を独走。初登場組は、3位の『リプリー』ほか、『シャンハイ
・ヌーン』『死者の学園祭/仮面学園』の3作がランクイン。また、アニメを中心にフ
ァミリームービーが強さを発揮している。
──────────────────────────────────────
今週 先週 タイトル                         上映週
……………………………………………………………………………………………………
 1 →( 1)M:I-2                          ( 5週)
 2 →( 2)パーフェクト・ストーム                  ( 2週)
 3 初(―)リプリー                         ( 1週)
 4 ↓( 3)ポケットモンスター・結晶塔の帝王/ピチューとピカチュウ   ( 5週)
 5 ↑( 6)風を見た少年                       ( 3週)
 6 初(―)シャンハイ・ヌーン                    ( 1週)
 7 ↑( 8)スチュアート・リトル                   ( 4週)
 8 ↑( 9)ジュブナイル                       ( 4週)
 9 ↓( 5)サイダー・ハウス・ルール                 ( 6週)
10 初(―)死者の学園祭/仮面学園                  ( 1週)

 興行通信社調べ2000/8/5~2000/8/9(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

============================================================================
06:BACK TO THE MOVIE
 『リプリー』(丸の内ピカデリー1ほかにて公開中)
============================================================================
 “ジュード・ロウの名演が染みる『ガタカ』”

 アラン・ドロンが主演したピカレスクロマンの名作『太陽がいっぱい』と同じ原作
を映画化した『リプリー』だが、こちらの方は同性愛的ニュアンスを強めたサスペン
スに仕上がっている。主人公マット・デイモンが憧れる富豪青年に扮したジュード・
ロウは、本作の演技でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたが、確かに彼の存
在感が映画の性格を決定づけたと言っても過言ではない。危うい魅力がそうした役を
呼び寄せるのだろうか。ジュード・ロウの出演作で評価の高い作品としては、ほかに
『ガタカ』(97年)がある。舞台はDNAの優劣で将来が決定されてしまう近未来。主
人公のイーサン・ホークは“劣性遺伝子”を持つ青年だが、車椅子生活をしている
“優性遺伝子”の持ち主ジュード・ロウの助けを借りて、宇宙飛行士をめざすという
物語。日本の良質の少女マンガを思わせるSFファンタジーだが、ハンサムで優性なの
に下半身不随というロウの設定は、耽美以外の何ものでもない。ホークとロウの絆
は、友情を超えた次元で結びついており、ラストは思わず涙してしまうほどエモー
ショナルだ。ジュード・ロウのたぐいまれなる美貌が必然性を持ちえたという意味で
も、現在のところ彼の代表作と呼びうる1作である。         (相田冬二)

【VIDEO】『ガタカ』(1997年/アメリカ/1時間46分/ソニー・ピクチャーズ エンタテ
       インメント:2,980円)
□『リプリー』OFFICIAL SITE
 http://www.whoisripley.com/

============================================================================
07:おすすめVIDEO
============================================================================
    【 今週発売されるVIDEO&DVDの情報をチェック 】
──────────────────────────────────────
『スリーピー・ホロウ』 首なし騎士がさまようゴシック・ホラー
──────────────────────────────────────
【データ】
1999年/アメリカ/1時間46分(8/19発売:日本ヘラルド映画社)
監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

 時は1779年。NY郊外のスリーピー・ホロウ村で首なし死体が続けざまに発見され
た。村では“独立戦争で首を落とされて死んだ騎士の復讐だ”という噂がまことしや
かに流れる中、捜査にやって来たのはジョニー・デップ扮するクレーン。ひと筋縄で
はいかない登場人物の中で、果たして猟奇殺人の犯人は誰なのか? 『シザーハン
ズ』『エド・ウッド』に続きバートン監督とは3度目のタッグを組むジョニー・デッ
プが、頭でっかちで小心者の捜査官を好演。

──────────────────────────────────────
○さらにチェック!
──────────────────────────────────────
■『エイミー』1997年/オーストラリア/1時間43分(8/19発売:ポニーキャニオン)
 ろう唖の少女が、歌う事によって心を開いてゆく姿を描いた感動のドラマ。
監督:ナディア・タス 出演:アラーナ・ディ・ローマ、レイチェル・グリフィス
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

■『キッドナッパー』1998年/フランス/1時間40分(8/19発売:コムストック)
 刑務所帰りの主人公が、彼女にそそのかされて今度はアブない強盗団の一味に入る
のだが……。銃撃戦あり、クラブ系サウンドかけまくり、の軽快アクション。
監督:グラハム・ギッド 出演:メルヴィル・ブポー、エロディ・ブシェーズ
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

■『ビューティフル・ピープル』1999年/イギリス/1時間47分(8/19発売:ポニー
キャニオン)
 ボスニア紛争問題を絡めたオムニバス5編の社会派コメディ。
監督:ジャスミン・ディズター 出演:シャーロット・コールマン
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

──────────────────────────────────────
○新着DVD情報
──────────────────────────────────────
■『救命士』1999年/アメリカ/2時間1分(8/19発売:ブエナ ビスタ ホ-ムエンタ-
テイメント)
 患者を死なせたために精神を病んでいく救命士の姿を、『タクシードライバ-』の
マーティン・スコセッシがリアルに描くサスペンス・ドラマ。10分のメイキングシー
ンと予告編を収録。
監督:マーティン・スコセッシ 出演:ニコラス・ケイジ
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,700円)

■『ジョーズ コレクターズ・エディション』1975年/アメリカ/2時間5分
(8/25発売:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント)
 スピルバーグが27歳で監督したメガヒット作。人食い巨大ザメの恐怖を描き全世界
を震撼させたおなじみの海洋ホラー。メイキング、未公開、NGシーン収録。
監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:ロイ・シャイダー
カラー/ステレオ/字幕(税抜3,800円)

──────────────────────────────────────
○ Weeklyレンタルビデオランキング           7月30日~8月5日
──────────────────────────────────────
◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆
       レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版)
         ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪    【TSUTAYA調べ】

『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』が初登場で9位にランクイン。1位の『シッ
クス・センス』以下、盤石のベスト4に食い込めるか、2週目以降に注目。そのほかで
は、2週目の『ジャンヌ・ダルク』が5位にランクアップしている。
============================================================================
今週  先週  タイトル                         発売元
……………………………………………………………………………………………………
 1 →( 1)シックス・センス                 ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
 2 →( 2)エンド・オブ・デイズ                     東宝
----------------------------------------------------------------------------
 3 →( 3)シュリ                    アミューズソフト販売
----------------------------------------------------------------------------
 4 →( 4)ディープ・ブルー              ワーナー ホーム ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 5 ↑( 9)ジャンヌ・ダルク                   日本ビクター
----------------------------------------------------------------------------
 6 →( 6)マトリックス                ワーナー ホーム ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 7 ↑( 8)ファイト・クラブ       フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 8 ↓( 5)リング0 ~バースデイ~                アスミック
----------------------------------------------------------------------------
 9 初(―)007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
                                        フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
10 ↓( 7)ターザン          ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
*このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。
              □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

============================================================================
08:今週の美女
============================================================================
◆レイチェル・ワイズ◆Rachel Weisz [1971.3.7.生まれ]
 くっきりした目鼻立ちが印象的な正統派美人。特に意志の強さを思わせる瞳から
は、気高さすら感じさせる。しかし、コミカルな三枚目の役から狂気寸前の情熱的な
女性まで、さまざまなキャラクターを演じ分けており、これほど作品によってイメー
ジの違う女優も珍しい。ケンブリッジ大学在学中に演劇活動を始めたとのこと、まさ
に才色兼備のトップスター候補といえる。

▽最新作情報
『チューブ・テイルズ』1999
 監督:ギャビー・デラル他 出演:レオニー・エリオット
□OFFICIAL SITE
 http://www.tubetales.com/

▽おすすめな出演作品
『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』1999
 監督:スティーヴン・ソマーズ 出演:ブレンダン・フレイザー
『アイ・ウォント・ユー』1998
 監督:マイケル・ウィンターボトム 出演: アレッサンドロ・ニボラ
『スカートの翼ひろげて』1998
 監督:デヴィッド・リーランド 出演:キャサリン・マコーマック
『ベント 堕ちた饗宴』1997
 監督:シーン・マシアス 出演:クライヴ・オーエン
『インディアナポリスの夏・青春の傷跡』1997
 監督:マーク・ベリントン 出演:ジェレミー・デイヴィス
『輝きの海』1997
 監督:ビーバン・キドロン 出演:ヴァンサン・ペレーズ
『チェーン・リアクション』1996
 監督:アンドリュー・デイヴィス 出演:キアヌ・リーヴス
『魅せられて』1996
 監督:ベルナルド・ベルトリッチ 出演:リヴ・タイラー
『デスマシーン』1995
 監督:スティーヴン・ノーリントン 出演:ブラッド・ダリフ

============================================================================
09:夏休みスペシャル/ホラー映画特集
============================================================================
 例年以上に暑さが厳しい2000年の夏。劇場では『TATARI』や『死者の学園祭』など
のホラー映画を上映していますが、家でゆっくり楽しみたいというビデオ派のあなた
に、「MOVIE Watch」編集部が厳選したホラー映画をジャンル別に紹介します。古典
ともいえる『キャリー』から、続編を製作中の『羊たちの沈黙』まで、新旧の傑作で
たっぷりと背筋を凍らせてください。(絶版の作品はレンタルビデオでお楽しみくだ
さい)

●オカルト
『ゴシック』(1986年/監督:ケン・ラッセル/カルチュア・パブリッシャーズ)
 英国の奇才K・ラッセルによる幻想的ホラー。悪魔の儀式を行うために、スイスに
ある屋敷に集まった参加者達は、悪夢のような妄想の底なし沼に落ちていく。
●サイキック
『ジェイコブス・ラダー』(1990年/監督:エイドリアン・ライン/ケイエスエス)
 ベトナム帰りの帰還兵が、人間が怪物に見えてしまうという幻覚に悩まされる。終
 始陰鬱な雰囲気で、ベトナム帰還兵に襲いかかる理不尽な恐怖を描いている。
『キャリー』(1976年/監督:ブライアン・デ・パルマ/絶版)
 スティーヴン・キング原作。いじめられっ子の女子高生が、いじめにキレて同級生
 達を超能力で……76年の作品ながら現在にも通じるテーマを持った名作だ。
●スプラッター
『バタリアン』(1985年/監督:ダン・オバノン/絶版)
 ホラーを観ながら笑いたい、という方におすすめ。脳みそをほしがるゾンビと、そ
 れは避けたい人間達との戦いを描いたスプラッター・コミック・ホラーの傑作。衝
 撃的なラストも見逃せない。
『サスペリア』(1977年/監督:ダリオ・アルジェント/カルチュア・パブリッシャー
 ズ)
 魔女が支配するバレエ学校を舞台に、少女達の恐怖の体験を描く。血まみれの
 ショックシーンの連続が、独特の映像と音楽により、美しさすら感じてしまう。
●サイコ
『コピーキャット』(1995年/監督:ジョン・アミエル/日本ヘラルド)
 過去の猟奇殺人事件を再現し続ける狂気の犯人につけ狙われる、女性精神科医の恐
 怖を描く。シガニー・ウィーバーほか豪華キャストによる、異常犯罪スリラー。

★ MOVIE Watchプレゼント情報
──────────────────────────────────────
★『イギリスから来た男』の
 ポスター、ポストカード、プレスシートをセットで5名の方にプレゼント
──────────────────────────────────────
 8月19日より、恵比寿ガーデンシネマほかにて公開予定の『イギリスから来た男』
(監督/スティーヴン・ソダーバーグ、出演/テレンス・スタンプ、レスリー=アン・
ウォーレンほか)のB2ポスター、ポストカード、プレスシートをセットで5名の方に
プレゼントいたします。

<応募方法>
 ご希望の方は、「『イギリスから来た男』プレゼント希望」と明記して、送付先住
所(郵便番号)、氏名、年齢、職業、電話番号、「MOVIE Watch」を読んだ意見・感
想を必ずお書き添えのうえ、下記メールアドレスまでご応募ください(発表はプレゼ
ントの発送をもって替えさせていただきます)。

  ■応募先メールアドレス
   movie-watch-present@impress.co.jp
  ■締め切りは8月18日(金)

□OFFICIAL SITE
 http://www.pioneer-ldc.co.jp/movie/limey/

【お詫びと訂正】
 8/4発行号の「シネマニュース」で掲載いたしました「フリッツ・ラング2000」の
記事で誤りがありました。開催期間は、正しくは“8月26日~9月22日”です。また、
上映作品は全10作の誤りでした。お詫びするとともに、訂正させていただきます。ご
迷惑をおかけしまして、大変申し訳ございませんでした。

▼配信先変更 ───────────────────────────────
配信先の変更は下記URLより、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを
入力し、案内にしたがい変更をしてください。
 http://www.ips.co.jp/pointup/enchgv.htm
メンバーID等が不明なときは、下記メールアドレスまでご連絡ください。
 sales@ips.co.jp
▼購読中止 ────────────────────────────────
購読中止の場合は下記URLにアクセスし、記入欄に配信先のメールアドレスを入力し
た後、購読中止ボタンを押してください。
 http://www.ips.co.jp/pointup/enstopv.htm
▼広告資料請求 ──────────────────────────────
 http://iad.impress.co.jp/ad-info/ まで
―――――――――――――― 問い合わせ先 ―――――――――――――――――
movie-watch-info@impress.co.jp    :記事内容 MOVIE Watchグループ
ad-sales@impress.co.jp            :広告窓口 インターネット広告部
sales@ips.co.jp                   :購読窓口 インプレスダイレクト
                                    (Tel:03-5275-9051)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
発行人 井芹昌信/編集人 田村明史
発行 株式会社インプレス
〒102-0075 東京都千代田区三番町20
編集 大越聡
協力 株式会社オルセン(中島浩二、黒須俊明、堀内太陽、山崎恭枝)
Copyright(C) 1997-2000 Impress Corporation.
MOVIE Watchに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
──────────────────────────────────────