Subject: [MOVIE Watch:20000804]

■MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料) ──────────2000-8-4

☆HEADLINE☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★MOVIE Watchプレゼント情報
  『サウスパーク<無修正映画版>』の劇場招待券を5組10名の方にプレゼント

01:おすすめロードショー
  『リプリー』
   豪華スタッフ&キャストが話題のサスペンス大作
  『シャンハイ・ヌーン』
   西部を舞台にジャッキーのアクションが炸裂
  『死者の学園祭』
   次々と学園で起こる連続殺人事件に深田恭子が挑む
  ○さらにチェック!
  『チューブ・テイルズ』、『ディル・セ 心から』 ほか

02:新作先取り情報
  『バトルフィールド・アース』
   ジョン・トラボルタ製作・主演によるSFアクション
  『この胸のときめき』
   運命的な出会いから始まる大人のラブ・ファンタジー ほか

03:シネマニュース
  『X-メン』記者会見。ジェームズ・マーズデンほか3人のX-メンが来日
  「フリッツ・ラング2000」の開催迫る ほか

04:PICK UP MOVIE
  『ひまわり』
   新人監督、行定勲のセンスあるキャスティングに注目

05:興行成績ベストテン
  『パーフェクト・ストーム』が初登場で2位にランクイン

06:BACK TO THE MOVIE
  マーク・ウォールバーグの出世作『ブギーナイツ』

07:おすすめVIDEO
  『海の上のピアニスト』 生涯1度も船を下りなかったピアニストを描いた映像詩
  ○さらにチェック!
  ○新着DVD情報
  ○Weeklyレンタルビデオランキング

08:今週の美女
  グウィネス・パルトロウ

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         http://www.watch.impress.co.jp/movie/

☆*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~* MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆

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01:おすすめロードショー
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        【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】
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『リプリー』 豪華スタッフ&キャストが話題のサスペンス大作
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8月5日より丸の内ピカデリー1ほかにて公開 1999年/アメリカ/2時間20分 ◆監督・
脚本:アンソニー・ミンゲラ ◆出演:マット・デイモン、ジュード・ロウ、グウィ
ネス・パルトロウ、ケイト・ブランシェット、フィリップ・シーモア・ホフマン
◆配給:松竹

 『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞に輝いたアンソニー・ミンゲラ
が、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でオスカーをゲットしたマット・デ
イモンを主演に迎えたサスペンス大作。貧乏青年が富豪の美男子に抱いた屈折した思
いを描いたミステリーだが、とにかく出演陣が“ハリウッド!”って感じのゴージャ
スさ。『恋におちたシェイクスピア』でやはりアカデミー賞に輝いたグウィネス・パ
ルトロウ、彼女にオスカーを奪われた『エリザベス』のケイト・ブランシェット、そ
してクローネンバーグの『イグジステンズ』でもイイ味出してたジュード・ロウ(次
回作はスピルバーグ映画!)、さらには7/21発行号の「BACK TO THE MOVIE」で紹介
した『ハピネス』のフィリップ・シーモア・ホフマン……。この顔ぶれがチェックで
きるだけでも、劇場に出かける価値は十分ある。

□OFFICIAL SITE
 http://www.whoisripley.com/
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『シャンハイ・ヌーン』 西部を舞台にジャッキーのアクションが炸裂
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8月5日より銀座・ニュー東宝シネマほかにて公開 2000年/アメリカ/1時間51分
◆監督:トム・ダイ ◆脚本:アルフレッド・ガフ、マイルズ・ミラー ◆出演:
ジャッキー・チェン、オーウェン・ウィルソン、ルーシー・リュー、ロジャー・ユー
アン、ザンダー・バークレイ ◆配給:東宝東和

 昨年公開された『WHO AM I?』で久しぶりの監督業に復帰、衰えぬ活劇魂を見せつ
けたジャッキー・チェン。クリス・タッカーと共演した『ラッシュアワー』では、か
つて失敗したハリウッド進出の雪辱戦を見事成功させたジャッキーが、今回は自ら原
案を手がけ、アメリカを舞台に西部劇を作り上げた。ジャッキーと西部劇?一見ミス
マッチな組み合わせだが、酒場であろうが列車の上であろうが、彼ならではのアクシ
ョンが炸裂。誘拐されたお姫様を救うため、胸のすくような活躍を見せてくれる。

□OFFICIAL SITE
 http://www.eigafan.com/shanghainoon/
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『死者の学園祭』 次々と学園で起こる連続殺人事件に深田恭子が挑む
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8月5日より丸の内東映ほかにて公開 2000年/日本/1時間40分 ◆監督:篠原哲雄
◆脚本:安倍照男 ◆出演:深田恭子、加藤雅也、根津甚八、内田朝陽、坂本三佳、
筒井康隆、セイン・カミュ ◆配給:東映

 田中麗奈主演の『はつ恋』を手がけた篠原哲雄監督が、今度は深田恭子主演のミス
テリーに挑戦。演劇部の部長をつとめる女子高校生が、学園祭で上演する戯曲のもと
となった伝説に絡む連続殺人事件に遭遇。殺された親友たちの仇をうつため、犯人捜
しに挑んでいく。『新宿少年探偵団』『リング2』と、映画ではTVドラマとはやや異な
る個性を発揮している深田だが、今回は少女映画に定評のある篠原監督だけに、王道
アイドルらしい存在感で見事初主演を果たしている。見どころは、なんといってもラ
スト。つべこべ言わない。まずは、その目で確かめていただきたい。なお、同時上映
は藤原竜也主演の『仮面学園』。

□OFFICIAL SITE
 http://gakuensai.com/

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○さらにチェック! 今週末時点の劇場公開作、5本紹介
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■『チューブ・テイルズ』 8月5日より渋谷シネクイント ほか
 雑誌の読者投稿による“地下鉄であった本当の話”を映画化した9話形式のオムニ
バス。人気俳優たちがメガホンをとっているのが話題で、『リプリー』のジュード・
ロウが若返りを望む老人の話を、『マネートレーダー 銀行崩壊』のユアン・マクレ
ガーが理想の女性を探し求める男の物語を演出している。
□OFFICIAL SITE
 http://www.tubetales.com/

■『ディル・セ 心から』 8月5日より新宿・シネマスクエアとうきゅう
 『ボンベイ』のマニ・ラトナム監督が、すれ違い続ける男女の行方を、波乱万丈の
ミュージカル・シークエンスで綴ったインド映画らしい1本。シリアスさを突きつめ
た末の楽観ともいうべき、パワーが圧巻。『ムトゥ 踊るマハラジャ』公開時は“イ
ンドの小室哲哉”と呼ばれたA.R.ラフマーンが音楽担当。彼は現在、アンドリュー・
ロイド・ウェバーに見初められ、ハリウッドでミュージカルを準備中と伝えられる。
□OFFICIAL SITE
 http://www.indian-movies.net/Japanese/dilse/
□MOVIE Watchシネマプレビュー
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/dilse/dilse.htm

■『パップス』 8月5日よりシネ・リーブル池袋 ほか
 松竹時代に数々の野心作で名を馳せた奥山和由プロデューサーが、アメリカとの合
作で完成させた新作。ガールフレンドと登校中、いきなり銀行強盗を敢行、警察に包
囲されてしまった少年の姿を描く。ヒロインは『キャメロット・ガーデンの少女』
(97年)で日本でも人気が高いミーシャ・バートン。
□OFFICIAL SITE
 http://www.nikkatsu.com/pups/
 http://www.to-films.co.jp/pups/pupstop.html

■『新しい神様』 8月5日より渋谷・ユーロスペース
 各方面で話題を呼んでいる異色ドキュメンタリー。右翼的思想を絶叫するパンク・
バンド維新赤誠塾の女性ボーカリスト、雨宮処凛とメンバーの伊藤秀人に、左翼を自
認する監督、土屋豊がデジタルビデオ片手に接近。距離の遠い3人が距離を縮めてい
く過程を、ビデオ・ドキュメントならではの柔らかいタッチで追っている。
□OFFICIAL SITE
 http://www.st.rim.or.jp/~yt_w-tv/kamisama.html

■『海のオーロラ』 8月5日より新宿シネマ・カリテ ほか
 2033年の近未来、地下6,500メートルの深海を舞台にした海洋アドベンチャー・ア
ニメーション。海底採掘チームと未知の生物との戦いを、3DのフルCGによるリアルな
映像で表現している。また、いしだ壱成と奥菜恵が主人公の声を担当していることで
も話題を集めている。
□OFFICIAL SITE
 http://www.ntv.co.jp/aurora/

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02:新作先取り情報
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       【 公開を待ちわびる新作情報をお届けします 】
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■『バトルフィールド・アース』
今秋/全国松竹東急系にてロードショー
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 400年も前からエイリアンに占拠されてる遠い未来の地球が舞台。荒廃した地球で
は、人々は生きるために狩りをし、原始生活に戻っていた……。L・ロン・ハワード
原作のベストセラー小説を、ロジャー・クリスチャン監督が映像化したSFアクショ
ン。『グリーンマイル』などで、人気上昇中のパリー・ペパーがヒーロー役で出演し
ているのも話題。
≪プロモーターからひと言≫
 西暦3000年。全宇宙の覇権を握ろうとするサイクロ人の侵略により地球は支配さ
れ、人類は滅亡の危機に瀕していた。人類は存亡を賭け、タール率いるサイクロ人と
の最後の戦いに挑んでいく。映像化不可能と言われた伝説のSFサーガがジョン・トラ
ボルタ製作&主演でついに映画化!      (ギャガ、宣伝担当/武部由実子)

□OFFICIAL SITE
 http://battlefieldearth.warnerbros.com/
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■『この胸のときめき』
9月下旬/日比谷・シャンテ・シネ
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 ドナー(臓器提供者)とドニー(臓器被提供者)の恋という現代的でデリケートな
テーマながら、過去につながれた男とうぶな女を描いた、明るく切ない大人のための
ラブ・ファンタジー。脇を固めるキャロル・オコナーやロバート・ロッジアといった
ベテラン勢が、ユーモラスな演技で作品を盛り上げている。
≪プロモーターからひと言≫
 心臓移植により健康を取り戻し、第2の人生を歩み始めた女性が、妻を亡くした痛
手から立ち直れない男性とある日出会い、お互い不思議な懐かしさを抱き恋いに落ち
る……。久びさに、ロマンティックなラブストーリーの登場です。主演を務めたミ
ニー・ドライバーと、『X-ファイル』のデヴィッド・ドゥカヴニーが好演。これを見
ればきっと恋がしたくなるはず。        (UIP映画、宣伝担当/豊田紀之)

□OFFICIAL SITE
 http://www.mgm.com/rtm/
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■『パパってなに?』
10月上旬/新宿・シネマスクエアとうきゅう
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 父親という存在に対する幼い少年の問いかけをストレートに受け止め、心の葛藤と
成長を通して、父親とは何かを見つめたロシア映画。98年のアカデミー賞外国語映画
賞にノミネートされるなど、世界各国で好評を博した。監督のパーヴェル・チュフラ
イは、名作『誓いの休暇』で知られる名匠グレゴリー・チュフライを父に持つ。
≪プロモーターからひと言≫
 父親を知らない6歳の少年サーニャが、初めて出会った大人の男を通じて、“パパ
ってなに?”という疑問を抱く。その答えを自分自身で見つけていく彼の姿が心を打
ち、世界を涙で包んだ感動作。かわいいサーニャのまっすぐな瞳が投げかける問い
に、あなたも向き合ってみてください。  (コムストック、宣伝担当/川口清隆)

□OFFICIAL SITE
 http://www.rim.or.jp/~comstock/THE_THEIF.htm

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03:シネマニュース
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★『X-メン』記者会見。ジェームズ・マーズデンほか3人のX-メンが来日
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 8月2日に東京・有楽町の帝国ホテルで、9月下旬から日本公開される話題のSF映画
『X-メン』の記者会見が行われた。会場にはジェームズ・マーズデン、ファムケ・ヤ
ンセン、アンナ・パキンの3人が姿を現した。「2人の男性から慕われる役なので、実
体験を元に演じたわ」と元ボンド・ガールらしい堂々たる発言で会場を圧倒するヤン
セン。新人ミュータントという設定のパキンは「次回作はもっとアクションをやって
みたいし、みんなみたいに革の衣装の着心地を試したい」と早くも続編の存在を匂わ
せた。今回が初来日のマーズデンは「自分のフィギュアができてうれしい。ボクも幼
い頃は『スター・ウォーズ』のフィギュアを集めていて、頭を燃やしたりヒモで吊る
したりして遊んでいたしね。また、作品ではずっとサングラスをかけている役なの
で、普段素顔でいるときはファンにバレなくて良かったよ」とジョーク連発でお茶目
な所を見せた。個性はバラバラながら、話が“役作り”に及ぶと「40年続いている人
気コミックの映画化だけに、ファンの抱いているイメージとのギャップなど、難しい
部分もあった。現場にはWebサイトのファンの声を毎日貼り出し、期待を裏切らない
よう参考にした」と口々に語り、真剣な表情を見せていた。

□OFFICIAL SITE
 http://www.foxjapan.com/x-men/
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★「フリッツ・ラング2000」の開催迫る
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 ドイツ、アメリカでその比類なき才能を遺憾なく発揮し、20世紀の映像史に偉大な
る足跡を残したフリッツ・ラング監督(1890~1976年)。20世紀最後の年であり、彼
の生誕110周年にもあたる今年、「フリッツ・ラング2000」と題した記念上映が、東
京・六本木の俳優座トーキーナイトにて行われる。期間は8月28日~9月22日。作品は
日本初公開となる『条理ある疑いの彼方に』をメインに、ドイツ表現主義時代の5作
品やアメリカ時代の5作品、さらに、再びドイツに戻って製作された作品まで、計11
作品を上映する。また、劇場窓口にてチケットを購入すれば、オリジナル・ポスト
カードをプレゼント。ちなみに、9月2日から最終日までは、彼がアメリカで最後に製
作したことでも知られる『条理ある~』のみの上映となる。

□「フリッツ・ラング2000」OFFICIAL SITE
 http://www.cablehogue.co.jp/fritz%20lang/
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★ゴダールの『映画史』を全国計9ヶ所で上映
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 今年5月に東京・渋谷のユーロスペースで公開されたジャン=リュック・ゴダール
監督の『映画史』。ゴダール自身の映画遍歴を全8章にまとめた作品が、大好評につ
き、東京・お茶の水のアテネ・フランセ文化センターで再上映されている(7月28
日~8月5日)。さらに、東京の最終日となる5日からは、愛知・名古屋シネマテーク
を皮切りに、京都、大坂、福岡など全国計9ヶ所で順次公開。東京同様、4章ずつの入
れ替え制になる予定だ。上映スケジュールや料金は決まり次第ホームページで公表さ
れるので、マメにチェックしよう。

□『映画史』OFFICIAL SITE
 http://www.bowjapan.com/
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★『新しい神様』の公開を記念しトークショーを開催
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 8月5日より、東京・渋谷のユーロスペースで公開される話題のビデオ・ドキュメン
タリー、『新しい神様』の公開を記念し、8月5日~9月9日にかけて、金・土曜日の上
映終了後に、1人ずつゲストを招いてのトークショーが開かれる。ゲストは公開初日
が映画監督の諏訪敦彦氏。18日には元赤軍派議長の塩見孝也氏が北朝鮮より電話で生
出演する。そのほか、ミュージシャンの大槻ケンヂ氏やサエキけんぞう氏、一水会顧
問の鈴木邦男氏らも登場。また、公開期間中は、毎日上映後に土屋豊監督と主演の雨
宮処凛による質疑応答も行われる。

□OFFICIAL SITE
 http://www.st.rim.or.jp/~yt_w-tv/kamisama.html
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★『キッド』のジョン・タートルトーブ監督が舞台挨拶
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 9月中旬より全国松竹・東急系にて公開される映画『キッド』。7月31日に、同作品
の完成披露試写会が開かれ、来日したジョン・タートルトーブ監督が舞台挨拶を行っ
た。40歳を目前にした男の前に、ある日突然、8歳の自分が現れるというストーリー
のこの映画。監督の8歳のころの夢は? の質問に「家の裏に大きな湖があり、そこ
にはイルカやシャチが泳いでいる。そんな大きな家で家族や友達と一緒に暮らした
かった。そのころから、ショービジネスの仕事がしたかったね」と答えた。一貫して
温かな作風の映画で知られる監督は、「人間のよい部分を引き出すような映画を目指
している。ごく普通の人間が何かを成し遂げることで、周りのみんなの心が温かくな
るような映画。私の映画を観た後で、家に帰って犬を蹴飛ばすようなことはしてほし
くないからね」と語り、会場を和ませた。当日は女優の小雪さんがファン代表として
駆けつけ、「何度でも観たくなるような優しい映画でした」と感想を述べた。

□OFFICIAL SITE
 http://www.disney.co.jp/movies/kid/
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★『ホワイトアウト』のフォトパネル展
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 8月19日より有楽町・日劇東宝ほかにて公開される話題のスーパー・エンターテイ
ンメント映画『ホワイトアウト』。その公開に先駆け、8月3日~22日まで、映画の魅
力を凝縮したフォトパネル展が、東京の伊勢丹・新宿本店で始まった。期間中は撮影
時の迫力あふれる写真のほか、織田裕二などが実際に使用した衣装の展示やオリジナ
ルグッズを販売。抽選でサイン入りグッズのプレゼントも行われる。

□ホワイトアウト OFFICIAL SITE
 http://www.whiteout-movie.com/

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04:PICK UP MOVIE
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       【 劇場公開中の作品レビューをお届けします 】
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『ひまわり』 新人監督、行定勲のセンスあるキャスティングに注目
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 1人の女性が海難事故で行方不明になる。やがて遺体不在のまま始まった葬式に、
小学校時代の同級生や彼女と交際関係があった男たちが訪れる……。それぞれの回想
によって異なる女性像が浮き彫りになっていく構成は、さながら黒澤明の『羅生門』
風。どこか甘ずっぱい同窓会感覚と、初恋話にまつわるちょっとした苦味。それらを
巧みにブレンドした、憎みきれない群像劇なのだが、とりわけ素晴らしいのがキャス
ティング。主演の注目株、麻生久美子については先週号でご紹介したとおりだが、ヒ
ロインと関係した男たちの役で、北村一輝と光石研が共演している点は特筆すべきだ
ろう。北村といえば、三池崇史監督の『日本黒社会 LEY LINES』などでワイルドな
個性を発揮している若手。一方の光石は、先頃カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞に輝
いた『EUREKA』(今秋公開予定)など、青山真治監督作の常連としておなじみの不敵
な存在感の男。どんな映画に、どんな役で出演しても、作品そのものを引き締めるこ
の両者の顔合わせを実現しただけでも、新人、行定勲はセンスやひらめきを感じさせ
る監督だ。                           (相田冬二)

□OFFICIAL SITE
 http://www.movie.co.jp/himawari/
◆新宿シネマ・カリテにて公開中

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05:興行成績ベストテン
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大作『パーフェクト・ストーム』は初登場で2位と、『M:I-2』の牙城を崩せず。しか
し、動員数は僅差なので来週の両者の位置関係に注目したい。3位以降の変動は少な
いが、7月の公開作が並ぶなかで、6月17日公開の『グラディエーター』が7位と健闘
している。
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今週 先週 タイトル                         上映週
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 1 →( 1)M:I-2                          ( 4週)
 2 初(―)パーフェクト・ストーム                  ( 1週)
 3 →( 3)ポケットモンスター・結晶塔の帝王/ピチューとピカチュウ  ( 4週)
 4 ↑( 5)サイダー・ハウス・ルール                 ( 5週)
 5 ↓( 2)2000年夏・東映アニメフェア                ( 4週)
 6 →( 6)風を見た少年                       ( 2週)
 7 →( 7)グラディエーター                     ( 7週)
 8 ↓( 4)スチュアート・リトル                   ( 3週)
 9 ↓( 8)ジュブナイル                       ( 3週)
10 →(10)カードキャプターさくら 封印されたカード         ( 3週)

 興行通信社調べ2000/7/29~2000/8/2(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

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06:BACK TO THE MOVIE
 『パーフェクト・ストーム』(丸の内ルーブルほかにて公開中)
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“マーク・ウォールバーグの出世作『ブギーナイツ』”

 海洋パニック巨編『パーフェクト・ストーム』では、主人公ジョージ・クルーニー
の頼れる弟分として奮闘しているマーク・ウォールバーグ(29歳)。ティム・バート
ン監督がリメイクを進行中の『猿の惑星』の主演に起用されるなど、飛ぶ鳥を落とす
勢いの彼だが、今日の成功は簡単に辿りついたわけではない。若き日は、アイドル・
グループ、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのメンバーとして一世を風靡した
が、“キッズ”卒業後は、下着モデルをするなど試行錯誤と低迷期が続いた。そんな
彼が一躍“使える役者”として認識されたのが『ブギーナイツ』。実在のポルノ男優
の光と影を描いた傑作だが、元アイドルにはかなり勇気がいる企画だったことは事
実。しかし、マークは捨て身の覚悟で挑戦、逆にその一途さが主人公のナイーブさに
ピタリとハマり、母性本能をくすぐるキャラクターを以前とは異なる形で獲得した。
やはりクルーニーと共演した前作『スリー・キングス』(99年)でもか弱い役を演じ
ており、この一見猿顔(だから『猿の惑星』なのか?)、でもホントは強くないんで
す……的な持ち味は、定番としてこれからも貴重な財産となるだろう。
                                (相田冬二)

 『ブギーナイツ』(1997年/アメリカ/2時間35分/アスミック:16,000円)
□『パーフェクト・ストーム』OFFICIAL SITE
 http://www.perfectstorm-japan.com/

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07:おすすめVIDEO
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    【 今週発売されるVIDEO&DVDの情報をチェック 】
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『海の上のピアニスト』 生涯1度も船を下りなかったピアニストを描いた映像叙事詩
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【データ】
1999年/アメリカ=イタリア/2時間5分(8/11発売:CIC・ビクタービデオ)
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 出演:ティム・ロス、メラニー・ティエリー
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

 豪華客船バージニア号のピアノの上に捨てられていた赤ん坊。新年にちなんでナイ
ンティーン・ハンドレッド(1900年)と名付けられた彼は、育ての親の死や乗船して
来る多くの人との別れを乗り越え、やがて天才ピアニストへと成長していく。生涯を
通して1度も船を降りたことのない男の人生を、『ニュー・シネマ・パラダイス』の
ジュゼッペ・トルナトーレ監督がファンタスティックな映像技術を用いて描く感動
作。ティム・ロス演じる主人公が最終的に選んだ苦渋の結末とは……。

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○さらにチェック!
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■『U.M.A/レイク・プラシッド』1999年/アメリカ/1時間22分
(8/11発売:パイオニアLDC)
 湖底に潜む未確認生物に戦いを挑む人々を描いたパニック・アクション。
監督:スティーブ・マイナー 出演:ブリジット・フォンダ、ビル・プルマン
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

■『ストーリー・オブ・ラブ』1999年/アメリカ/1時間36分(8/11レンタル開始:
ワーナー ホーム ビデオ)
 結婚15年目にして理想と現実の葛藤に揺れる夫婦を描いたラブ・ロマンス。
監督:ロブ・ライナー 出演:ブルース・ウィリス、ミシェル・ファイファー
カラー/ステレオ/字幕/吹替

■『遠い空の向こうに』1999年/アメリカ/1時間47分
(8/11発売:CIC・ビクタービデオ)
 NASAのエンジニアが発表した原作の映画化。ロケットに憧れていた少年時代の、夢
や挫折を描いた感動作。
監督:ジョー・ジョンストン 出演:ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

■『スペシャリスト 自覚なき殺戮者』1999年/フランス=ドイツ=ベルギー=オースト
リア=イスラエル/2時間8分(8/11レンタル開始:ケイエスエス)
 第2次世界大戦中に大量殺戮を指揮し、ナチスの戦犯として捕らえられたアドル
フ・アイヒマンの実像に迫るドキュメンタリー。
監督:エイアル・シヴァン
ステレオ/字幕

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○新着DVD情報
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■『スクリーム3 DTSスペシャル』2000年/アメリカ/1時間56分
(8/11レンタル開始、9/1発売:アスミック・エース)
 主人公シドニーが悪夢のような事件に巻き込まれていく人気ホラーシリーズの完結
編。削除されたシーンや、未使用エンディング、メイキング映像なども収録。
監督:ウェス・クレイヴン 出演:ネーヴ・キャンベル、デヴィッド・アークエット
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜き4,700円)

■『ブルー・ストリーク』1999年/アメリカ/1時間34分
(8/11発売:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント)
 2年ぶりに訪れたダイヤの隠し場所には警察署が建っていた! 奪回に奔走する男
を描いたアクション・コメディ。メイキング、タレントファイル、ミュージックク
リップ3曲も収録。
監督:レス・メイフィールド 出演:マーティン・ローレンス、ルーク・ウィルソン
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜き3,800円)

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○ Weeklyレンタルビデオランキング          7月23日~7月29日
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1位から4位までは先週と変わらず。初登場で9位に『ジャンヌ・ダルク』がランクイ
ンしているほか、リング・シリーズ第3弾の『リング0 ~バースデイ~』が先週の
12位から5位に、日本未公開のパニック・アクション『ディープ・コア 2000』が14
位から10位にそれぞれジャンプアップしている。
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今週  先週  タイトル                         発売元
……………………………………………………………………………………………………
 1 →( 1)シックス・センス                 ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
 2 →( 2)エンド・オブ・デイズ                     東宝
----------------------------------------------------------------------------
 3 →( 3)シュリ                    アミューズソフト販売
----------------------------------------------------------------------------
 4 →( 4)ディープ・ブルー              ワーナー ホーム ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 5 ↑(12)リング0 ~バースデイ~                アスミック
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 6 ↓( 5)マトリックス                ワーナー ホーム ビデオ
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 7 ↓( 6)ターザン          ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
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 8 ↓( 7)ファイト・クラブ       フォックス ホーム エンターテイメント
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 9 初(―)ジャンヌ・ダルク                   日本ビクター
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10 ↑(14)ディープ・コア 2000              プライム・ウェーブ
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*このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。
              □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

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08:今週の美女
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◆グウィネス・パルトロウ◆Gwyneth Paltrow [1972.9.28.生まれ]
 母親は女優ブライス・ダナーで、父親が映画プロデューサーのブルース・パルトロ
ウという映画一家に生まれる。整った顔立ちとスレンダーなボディで、多くのファン
を魅了しているブロンド美人。その透明感のあるルックスは、クラシカルなイメージ
をも感じさせるが、現代的キャリアウーマンも違和感なく演じている。アカデミー賞
主演女優賞を獲得しており、ルックス・演技力ともに高い評価を得ている女優だ。

▽最新作情報
『リプリー』1999
 監督:アンソニー・ミンゲラ 出演:マット・デイモン
□OFFICIAL SITE
 http://www.whoisripley.com/

▽おすすめな出演作品
『ダイヤルM』1998
 監督:アンドリュー・デイヴィス 出演:マイケル・ダグラス
『沈黙のジェラシー』1998
 監督:ジョナサン・ダービー 出演:ジェシカ・ラング
『大いなる遺産』1998
 監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:イーサン・ホーク
『恋におちたシェイクスピア』1998
 監督:ジョン・マッデン 出演:ジョセフ・ファインズ
『スライディング・ドア』1998
 監督:ピーター・ホーウィット 出演:ジョン・ハンナ
『エマ』1996
 監督:ダグラス・マクグラス 出演:トニー・コレット
『ハッピィブルー』1996
 監督:マット・リーヴス 出演:デヴィッド・シュイマー
『ハードエイト』1996
 監督:ポール・トーマス・アンダースン 出演:サミュエル・L・ジャクスン
『ムーンライト&ヴァレンチノ』1995
 監督:デヴィッド・アンスポー 出演:エリザベス・パーキンス
『セブン』1995
 監督:デヴィッド・フィンチャー 出演:ブラッド・ピット
『ある大統領の情事』1995
 監督:ジェイムズ・アイボリー 出演:ニック・ノルティ
『ミセス・パーカー ジャズエイジの華』1994
 監督:アラン・ルドルフ 出演:ジェニファー・ジェイスン・リー
『フレッシュ・アンド・ボーン 渇いた愛のゆくえ』1993
 監督:スティーヴン・グローヴス 出演:デニス・クエイド
『冷たい月を抱く女』1993
 監督:ハロルド・ベッカー 出演:ニコール・キッドマン
『フック』1991
 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:ダスティン・ホフマン
『過ぎゆく夏』1991
 監督:ジェフリー・ホーナディ 出演:ジョン・トラボルタ

★ MOVIE Watchプレゼント情報
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★『サウスパーク<無修正映画版>』の劇場招待券を5組10名の方にプレゼント
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 8月12日より、渋谷シネ・アミューズ イースト/ウエストほかにて公開予定の『サ
ウスパーク<無修正映画版>』(監督/トレイ・パーカー、声の出演/アイザック・ヘ
イズ、ジョージ・クルーニーほか)の劇場招待券を5組10名の方にプレゼントいたし
ます。

◆全米で大人気の、毒気満載大人向けアニメが劇場バージョンで登場。過激な小学生
4人組が引き起こした騒動が、アメリカ軍とカナダ軍、さらには地獄のサタンも巻き
込んだ大戦争に発展する模様を、ミュージカル形式で描いている。

<応募方法>
 ご希望の方は、「『サウスパーク<無修正映画版>』劇場招待券希望」と明記し
て、送付先住所(郵便番号)、氏名、年齢、職業、電話番号、希望の色、「MOVIE
Watch」を読んだ意見・感想を必ずお書き添えのうえ、下記メールアドレスまでご応
募ください(発表はプレゼントの発送をもって替えさせていただきます)。

  ■応募先メールアドレス
   movie-watch-present@impress.co.jp
  ■締め切りは8月11日(金)

□OFFICIAL SITE
 http://www.southpark.co.jp/movie/

▼配信先変更 ───────────────────────────────
配信先の変更は下記URLより、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを
入力し、案内にしたがい変更をしてください。
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メンバーID等が不明なときは、下記メールアドレスまでご連絡ください。
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た後、購読中止ボタンを押してください。
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