■MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料) ──────────2000-7-7

☆HEADLINE☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★MOVIE Watchプレゼント情報
  『フォーエバー・フィーバー』の劇場招待券を10組20名の方にプレゼント

01:おすすめロードショー
  『ボーイズ・ドント・クライ』
   自分は男だと信じて生きた女性を描いた感動作
  『ドグマ』
   注目の俊英ケヴィン・スミスが描く、世紀末黙示録コメディ
  ○さらにチェック!
  『M:I-2』、『フォーエバー・フィーバー』 ほか

02:新作先取り情報
  『ヒューマン・トラフィック』
   UK発、クラブシーンを舞台にした青春ストーリー
  『オルフェ』
   ギリシャ神話を題材にしたラブストーリー ほか

03:シネマニュース
  『リプリー』アンソニー・ミンゲラ監督来日記者会見
  ウォルター・マッソー氏死去 ほか

04:PICK UP MOVIE
  『サイダーハウス・ルール』
   ラッセ・ハルストレム演出の魅力とその変化

05:興行成績ベストテン
  大作&話題作を押さえ、『レインディア・ゲーム』が首位を獲得

06:BACK TO THE MOVIE
  『岸和田少年』シリーズは、若手漫才師の再生工場?
  <1本の映画にスポットを当て、主演男優(女優)・監督等の過去の作品を遡って
  いきます。映画評論家・相田冬二氏が解説。>

07:おすすめVIDEO
  『13F』 過去と現在が交差する世界を描いたSFミステリー
  ○さらにチェック!
  ○新着DVD情報
  ○Weeklyレンタルビデオランキング

08:今週の美女
  アネット・ベニング

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                   http://www.watch.impress.co.jp/movie/

☆*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*  MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆

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01:おすすめロードショー
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        【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】
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『ボーイズ・ドント・クライ』 自分は男だと信じて生きた女性を描いた感動作
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7月8日より渋谷シネマライズにて公開 1999年/アメリカ/1時間59分 ◆監督・脚
本:キンバリー・ピアース ◆出演:ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー、ピ
ーター・サースガード、ブレンダン・セクストン三世 ◆配給:FOX

 あくまでも男として生きようとし、そのことに成功したがために、悲劇を招いてし
まった実在の女性を、新人キンバリー・ピアースが映画化した感動作。主人公のブラ
ンドン(ヒラリー・スワンク)は、自分の性に違和感を覚える性同一障害の女性。彼
女がネブラスカ州の田舎町に男として訪れ、地元の娘に恋をしてしまう……。オスカ
ーを獲得したヒラリー・スワンクが話題だが、彼女(彼)の恋人を演じたクロエ・セ
ビニーにも注目してほしい。初登場シーンのまるでジャンキーのような顔つきが、次
第に恋する乙女の表情へと変わっていく。微細にして鮮やかな彼女の表現は、演技と
はメーキャップやSFXなどをはるかに超えたところにある、と実感させてくれる。

□OFFICIAL SITE
 http://www.foxjapan.com/boysdontcry/main_ie.html
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『ドグマ』 注目の俊英ケヴィン・スミスが描く、世紀末黙示録コメディ
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7月8日より銀座東劇ほかにて公開 1999年/アメリカ/2時間09分 ◆監督・脚本:ケ
ヴィン・スミス ◆出演:ベン・アフレック、マット・デイモン、リンダ・フィオレ
ンティーノ、アラニス・モリセット ◆配給:ギャガ=ヒューマックス

 天界に復帰するために人類滅亡をもくろむ堕天使たち。その計画を阻止すべく、神
に選ばれたベサニーは、風変わりな聖人たちと珍道中を繰り広げる……。このアバン
ギャルドな堕天使物語は、その語り口はどこまでも道草的で信じられないほど、くだ
らない。しかし、この作品は全米各地で上映禁止運動が巻き起こったのもうなづける
ほど、危険なしろものだ。ここで企てられているのは“神の否定”なのである。物語
の展開は神を肯定しているように映るが、それこそが監督の壮大な悪意の賜だ。“神
はいない”や“神は死んだ”といった言説は、まだやさしい。ここで明言されている
のは、おそらく“神はいるよ。でもクソだ”という呟きなのだ。これは“問題作”で
ある。

□OFFICIAL SITE
 http://www.dogma-jp.com/

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○さらにチェック! 今週末時点の劇場公開作、5本紹介
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■『M:I-2』 7月8日より有楽町・日本劇場ほか
 待ちに待ったアクション巨編がいよいよ登場。4年前の『ミッション:インポッシ
ブル』の続編だが、主人公イーサン・ハントは見違えるほどバリバリのアクション・
ヒーローに変身している。プライベートでもスピード狂だというトム・クルーズの活
劇魂が、冒頭のロッククライミング・シーンから炸裂。まるで巌流島の決闘のような
クライマックスの肉弾戦まで、王道のエンターテインメントとして強い存在感を放っ
ている。
□OFFICIAL SITE
 http://www.uipjapan.com/mi2/

■『フォーエバー・フィーバー』 7月8日より恵比寿ガーデンシネマ
 1977年、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』にヤラれた若者たちが全世界に発
生した。この作品はシンガポールを舞台に、そうしたひとりの青年の姿を綴ったも
の。ブルース・リーが大好きな主人公が、リーの名言“考えるな。感じろ”通りに、
ダンス大会にチャレンジする様が、軽やかに綴られていく。懐かしのBGMに注目。
□OFFICIAL SITE
 http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/new1999/forever_fever/
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/fever/fever.htm

■『月』 7月8日より新宿トーア
 黒木瞳が、浅草の伝説的なストリッパーという役どころに挑戦した下町人情物語。
母を軽蔑していた娘との絆の回復よりも、好きになったダメ男のあとを追うほうが大
事、という主人公像はある意味でとってもリアル。その男を演じた中村梅雀が絶品だ
けに、なおさらだ。同じ母娘ものでもアメリカ映画『地上(ここ)より何処かで』よ
り、日本人ならピンとくる内容。
□OFFICIAL SITE
 http://www.tsuki.ne.jp/

■『ざわざわ下北沢』 7月7日よりシネマ・下北沢
 『大阪物語』で新境地を開いた市川準監督の新作。東京・下北沢で暮らす人々の日
常に目を向け、この地で生まれ育ちながら次第に違和感をおぼえるようになった女性
の心象を、ゆったりと紡ぐ。これまでもドキュメンタリー的な要素を、やわらかな映
像世界に溶け込ませてきた同監督ならではの作品に仕上がっている。
□OFFICIAL SITE
 http://www.cinekita.co.jp/zawazawa/
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/zawazawa/zawazawa.htm

■『ポケットモンスター 結晶塔の帝王』 7月8日より有楽町・日劇プラザほか
 人気シリーズの第3作。アメリカの子供たちも熱狂したという劇場版第1作『ポケッ
トモンスター・ミュウツーの逆襲』は、“オリジナルvsコピー”という現代哲学的な
命題に立ち向かった奥深い内容だった。今回は、緑のリゾート地を舞台に、ある父と
娘の確執がテーマになっており、大人の観客なら平成日本が抱える問題に言及してい
ることに気づくはずだ。

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02:新作先取り情報
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       【 公開を待ちわびる新作情報をお届けします 】
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■『ヒューマン・トラフィック』
8月中旬/新宿シネマミラノほか
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 主人公ジップはドラッグのやり過ぎでインポになってしまったと悩む20代。週末は
仲間とクラブでやりたい放題だが、心を覗けば嫉妬あり、家族問題あり、そして将来
の夢があり……。「シーンの大半は僕自身の実体験」という25歳のジャスティン・ケ
リガン監督の処女作は、“平凡な日常の中の幸せ探し”のようでありながら、ちゃら
ちゃら振る舞ってるぶんラストシーンが切ない。
≪プロモーターからひと言≫
 音楽監修は『ザ・ビーチ』のピート・トン。収録アーティストもクラブシーンの大
御所たちが大集合! 週末のために生きている若者と、過去にそんな生き方をした人
なら、誰でも登場人物に自分の姿を重ねてしまうでしょう。(オンリー・ハーツ、宣
伝担当/住母家美和)
□OFFICIAL SITE
 http://www.onlyhearts.co.jp/source/hum_2.htm

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■『オルフェ』
9月上旬/渋谷シネマライズほか
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 リオの一角にあるゲットー“カリオカの丘”に生まれた天才ミュージシャン、オル
フェ。ある日、カリオカの丘にやって来た美しい少女ユリディスと出会ったことか
ら、2人は皮肉な運命に翻弄されていく……。ギリシャ神話を題材にした物語の再映
画化。ブラジルが舞台なだけに、全編に流れるラテンサウンドも話題を集めている。
≪プロモーターからひと言≫
 『オルフェ』を観た後、体中に鳴り響くサンバのリズム、圧倒的な祝祭感に包まれ
ながら、世界には思いも寄らぬ力が潜んでいることを知り、愕然としながらも果てし
なく壮大な気持ちになれるはず。(ポップ・プロモーション、宣伝担当/小林亮子)
□OFFICIAL SITE
 http://www.orfeu.net/
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/orfeu/orfeu.htm

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■『金髪の草原』
9月/銀座テアトルシネマほか
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 80歳の日暮里歩は記憶障害で自分を20歳だと思い込み、ホームヘルパーのなりすを
学生時代の“マドンナ”と重ねあわせる。心に痛手を負うなりすもその純粋さに次第
に惹かれてゆく。同情と恋愛の違いに悩む18歳と、記憶に苦しむ男。年齢差60歳の恋
愛が迎えた結末とは……。伊勢谷友介と池脇千鶴が初々しい演技で観客を魅了する。
-プロモーターからひと言-
 少女マンガ界の巨匠、大島弓子の傑作がついに映画化。80歳の老人と18歳の少女の
シュールでイノセントなラブストーリー。『ワンダフルライフ』の伊勢谷友介と『大
阪物語』の池脇千鶴が年齢差60歳のカップルを好演。ベルリン映画祭でも話題騒然だ
った本作、エレファントラブの主題歌も必聴!(ザナドゥー、宣伝担当/星加久実)

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■『ワンダー・ボーイズ』
9月上旬/日比谷みゆき座ほか
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 かつて処女作が大きな賞を受賞し、一躍天才として脚光を浴びた作家兼大学教授の
グラディ。現在は、7年以上も新作を発表できず、妻にも逃げられ散々な生活を送っ
ていた。そんなある日、教え子の起こした事件がきっかけで……。『L.A.コンフィデ
ンシャル』のカーティス・ハンソン監督作品。
≪プロモーターからひと言≫
 “ワンダー・ボーイ”って何のことかわかりますか? 人生の早いうちに大成功し
た人のこと指します。マイケル・ダグラスとトビー・マグワイアの共演も話題です
が、何といっても、誰もがハッピーになるエンディングは素直に感動! ボブ・ディ
ランが新曲を提供しているのも良いですね!(東宝東和、宣伝担当/三樹祐太)

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03:シネマニュース
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★「香港映画祭」開催決定
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 香港映画祭の製作記者発表が6月30日(金)東京・帝国ホテルで行われた。会場に
は、昨年の台湾電影金馬奨最優秀作品賞および監督賞に輝いた『千言萬語』のアン・
ホイ監督も出演。「年間本数が減ったと言われて久しい香港映画界だが、そのクオリ
ティの高さを多くの日本の映画ファンに観てほしい」と語った。映画祭は、10月28日
(土)~11月3日(金)の期間、東京・渋谷東急で行われる予定。期間中は、新作・
古典を織りまぜた日本未公開の作品16本を一挙公開。監督や出演者などもゲストとし
て登場予定、日本で行われる最大規模の香港映画祭になりそうだ。

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★『シーズ・オール・ザット』フレディ・プリンツJr.初日舞台挨拶
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 『シーズ・オール・ザット』のプロモーションで6月28日に来日した、主役ザッ
ク・シラーを演じるフレディ・プリンツJr.。TVなどに出演し、精力的に宣伝を行っ
た彼が、7月1日の公開初日、東京・渋谷松竹セントラルで舞台挨拶を行った。挨拶は
映画上映後に行われ、彼が登場するや、待ちわびたファンの歓声が会場を包んだ。
ファンの黄色い声に、顔もゆるみっぱなしだったフレディは、186cmの鍛えられた体
と甘いマスクで、ハリウッド注目の若手俳優。5歳から武術を始め、刺し身やすしが
大好きな日本びいきの彼だが、意外にも今回が初来日。

□『シーズ・オール・ザット』フレディ・プリンツJr.初日舞台挨拶
 http://www.shochiku.co.jp/shes/butai.html
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★ウォルター・マッソー氏死去
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 アメリカの人気俳優ウォルター・マッソーが7月1日未明、心臓マヒのためカリフォ
ルニア州サンタモニカの病院で死去。79歳だった。彼は1948年にデビュー。約50年の
活動期間中に60本以上の映画に出演し、テレビや舞台でも活躍。66年にはコメディ映
画『恋人よ帰れ! わが胸に』の弁護士役でアカデミー助演男優賞を受賞、91年には
『ブレーメンの出来事』でエミー賞を受賞した。主な出演作はこのほか『突破口!』
『JFK』など多数。

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★『リプリー』アンソニー・ミンゲラ監督来日記者会見
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 マット・デイモン主演の切ない青春ドラマ『リプリー』のアンソニー・ミンゲラ監
督が、8月の日本公開を前に、プロモーションのため来日。7月4日、東京・帝国ホテ
ルにて記者会見が行われた。アカデミー賞で9部門を受賞した前作『イングリッ
シュ・ペイシェント』と合わせ、今回で3回目の来日となる監督。終止和やかな雰囲
気のなか行われた会見は、落ち着いて、丁寧に質問に答えながらも、ときおりジョー
クも交え、笑顔を絶やさない彼の表情がとても印象に残った。

□『リプリー』アンソニー・ミンゲラ監督来日記者会見
 http://www.whoisripley.com/press_anthony.html

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04:PICK UP MOVIE
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       【 劇場公開中の作品レビューをお届けします 】
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『サイダーハウス・ルール』
  ラッセ・ハルストレム演出の魅力とその変化
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 すでに絶賛の嵐である。仕事を選ばないことでは有名なマイケル・ケインのアカデ
ミー賞助演男優賞受賞は感慨深いし、やはりオスカーで脚色賞に輝いた原作者ジョ
ン・アーヴィングのシナリオ・ワークは見事だ。順調にヒットしている様子だし、正
直なところ、これ以上何かを述べる必要は感じないのだが、強いて言うなれば監督
ラッセ・ハルストレムの演出部分ということになるだろうか。彼はスウェーデン出身
で、『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』で世界に認められ、頭角を現した。アメリ
カにわたってジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオ共演の『ギルバート・グ
レイプ』を成功させ、今日にいたるわけだが、その演出は微妙に変わってきたように
思える。ハルストレムはつねに穏やかである。ものごとを必要以上に色づけすること
を好まず、淡い水彩画のごとき様相で、過酷な状況を、あくまでも平常心で切り取っ
てきた。それは変わらない。俳優に対する演出も同様だ。彼の映画では、いつも出て
くる人々が透明な匿名性を漂わせており、それはデップでもディカプリオでも変わら
ないし、もちろん今回のトビー・マグワイアやシャーリーズ・セロンもそうだ。しか
し、何かが欠けている。清潔すぎるのである。ハルストレム映画の真髄は、画面は澄
みきっていながらも、どこかに“いびつさ”が潜んでおり、その“いびつさ”を隠蔽
するのではなく、そこにあるがままのものとして大切にしようという心意気だった
が、『サイダーハウス・ルール』にはその“いびつさ”が見当らないのだ。聞くとこ
ろによると、原作はもっと“いびつ”なのだという。小説家自らが端正に刈り取って
しまった脚本に対するハルストレムの演出は、とにかく巧い。どのように車を走らせ
ればいいか、どこで画面の“韻”を踏めばいいのか。それらはすでに完璧に近い。だ
が、しかし……と一抹のさびしさを感じながらも、筆者は“それ”を探しに、もう一
度劇場でこの映画と対面してみようかと考えているところだ。
                                     (相田冬二)
□OFFICIAL SITE
 http://www.asmik-ace.com/Cider/

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05:興行成績ベストテン
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『グラディエーター』(2位)、『サイダー・ハウス・ルール』(3位)といった大作
&話題作を押さえ、『レインディア・ゲーム』が首位を獲得。初登場5位と『シー
ズ・オール・ザット』の健闘も光っている。
※今週から集計日が土曜から水曜までの5日間に変わりました。今回先週の順位とし
て掲載したデータは、6/24~6/28のランキングです。
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今週  先週  タイトル                         上映週
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 1 初(―)レインディア・ゲーム                       ( 1週)
 2 ↓( 1)グラディエーター---------------------------------------- ( 3週)
 3 初(―)サイダー・ハウス・ルール                      ( 1週)
 4 ↓( 2)ザ・ハリケーン------------------------------------------ ( 2週)
 5 初(―)シーズ・オール・ザット                       ( 1週)
 6 ↓( 3)エリン・ブロコビッチ------------------------------------ ( 6週)
 7 ↓( 6)グリーンマイル                             (15週)
 8 ↓( 5)すずらん 少女萌の物語---------------------------------- ( 3週)
 9 ↓( 7)ミッション・トゥ・マーズ                   ( 6週)
10 ↓( 9)どら平太------------------------------------------------ ( 3週)

 興行通信社調べ2000/7/1~2000/7/5(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

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06:BACK TO THE MOVIE
  『岸和田少年愚連隊』シリーズ
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“岸和田少年シリーズは、若手漫才師の再生工場?”

 ココリコ主演の『岸和田少年野球団』は、中場利一原作による“岸和田少年愚連
隊”シリーズの第4作。それぞれの作品に直接的な関係はないが、漫才師コンビを起
用しながらも、2人セットではなく、どちらか一方にスポットを当て、その俳優とし
ての才能を伸ばしてきた経緯には共通性がある。第1作『岸和田少年愚連隊』は、井
筒和幸の勢いにあふれた演出が成功している快作。ナインティナインを起用したが、
あくまでも矢部浩之が主演であり、彼の男っぷりはTVでは絶対見られないものだ。続
く第2作『岸和田少年愚連隊・血煙り純情篇』は、現在もっとも注目を集める三池崇
史監督が手がけ、千原兄弟がキャスティングされたが、ここでは弟の千原浩史がその
存在感で観る者を圧倒した。千原浩史は、その後も新人、豊田利晃の『ポルノス
ター』やピンク界の巨匠、瀬々敬久の『HYSTERIC』でめざましい進歩を遂げており、
もはや日本映画界において重要なポジションを得るにいたっている。
                                      (相田冬二)

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07:おすすめVIDEO
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    【 今週発売されるVIDEO&DVDの情報をチェック 】
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『13F』 過去と現在が交差する世界を描いたSFミステリー
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【データ】
1999年/アメリカ/1時間40分
(7/13発売:ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント)
監督:ジョセフ・ラズナック 出演:クレイグ・ビアーコカラー
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜15,800円)

 ヴァーチャル・リアリティを駆使して1937年のロサンゼルスをコンピュータ上に再
現しようとするホールは、身に覚えのない“ボス殺しの容疑者”というレッテルを貼
られてしまう。犯行時間の記憶がない彼は、事の真相を探るうちに“過去と現在が交
錯するパラレルワールド=13F”の存在を知る。2つの世界にまたがって、危険な二重
生活が展開していることを知ってしまったホールは、自分の存在さえ疑うようにな
り……。『インディペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒが製作を担当した
SFミステリー大作。

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○さらにチェック!
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■『ブギーポップは笑わない』2000年/日本/1時間49分(7/14発売:東映ビデオ)
 相次ぐ女子高生失踪事件に“口笛を吹く死者”の噂が囁かれはじめ…。
監督:金田龍 出演:吉野紗香、黒須麻耶
カラー/ステレオ(税抜5800円)

■『ミュージアム・オブ・ラブ』1996年/アメリカ/1時間43分(7/7発売:ジェイ・ブ
イ・ディー)
 人間の微妙な内面心理を巧みに表現したオムニバス3編。
監督:クリスチャン・スレーター他 出演:ポール・マーキュリオ
カラー/ステレオ/字幕(税抜3,900円)

■『親指ウォーズ』1999年/アメリカ/42分(7/7発売:エスピーオー)
 『スターウォーズ』の親指版パロディ。『タイタニック』版も同時発売。
監督:スティーブ・オーデカーク 声の出演:スティーブ・オーデカーク
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜9,800円)

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○新着DVD情報
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■『13F コレクターズ・エディション』1999年/アメリカ/1時間40分(7/13発売:ソ
ニー・ピクチャーズ・エンターテインメント)
 この世はリアルな偽物なのか? 仮想現実という偽りの世界を描くSFミステリー。
初回限定ピクチャーディスク。
監督:ジョセフ・ラズナック 出演:クレイグ・ビアーコ
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜3,800円)

■『深海からの物体X』1999年/イタリア/1時間26分(7/7発売:ニューセレクト)
 嵐で漂流した船に襲いかかる物体Xとの絶望的なサバイバルを描いた海洋ホラー。
監督インタビュー・予告編収録。
監督:アル・パッセリ 出演:クレイ・ロジャース
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,800円)

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○ Weeklyレンタルビデオランキング             6月25日~7月1日
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『アイズ ワイド シャット』が返り咲いた以外、ほとんど先週と変化なし。『シック
ス・センス』の首位も3週目に突入、まだまだ勢いは衰えなさそうだ。
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今週  先週  タイトル                           発売元
……………………………………………………………………………………………………
 1 →( 1)シックス・センス                 ポニーキャニオン
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 2 →( 2)ターザン          ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 3 →( 3)ファイト・クラブ             フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 4 →( 4)マトリックス               ワーナー ホーム ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 5 →( 5)ワイルド・ワイルド・ウエスト             ワーナー ホーム ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 6 ↑( 7)梟の城                       ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
 7 ↓( 6)プリティ・ブライド     ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 8 →( 8)スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス
                                        フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
 9 →( 9)ブレア・ウィッチ・プロジェクト            クロックワークス
----------------------------------------------------------------------------
10 ↑(11)アイズ ワイド シャット               ワーナー ホーム ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
*このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。
             □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

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08:今週の美女
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◆アネット・ベニング◆Annette Bening [1958.5.29.生まれ]
 大きいながらも潤んだ瞳と、赤い唇が印象的な、典型的アメリカ美人。デビュー当
時は、妖艶な魅力を発揮していた。ウォーレン・ビーティと結婚以降は、コケティッ
シュな中にインテリジェンスも感じさせ、知的な雰囲気を醸し出している。年内には
4人目の子供を出産予定とのことだが、その美しさにはますます磨きがかかっている
ようだ。

▽おすすめな出演作品
『大混乱』1988
 監督:ハワード・ドイッチ 出演:ダン・エイクロイド
『グリフターズ/詐欺師たち』1990
 監督:スティーヴン・フリアーズ 出演:アンジェリカ・ヒューストン
『心の旅』1991
 監督:マイク・ニコルズ 出演:ハリソン・フォード
『バグジー』1991
 監督・主演:ウォーレン・ビーティ 出演:ハーヴェイ・カイテル
『めぐり逢い』1994
 監督:グレン・ゴードン・キャロン 出演:ウォーレン・ビーティ
『アメリカン・プレジデント』1995
 監督:ロブ・ライナー 出演:マイケル・ダグラス
『マーズ・アタック!』1996
 監督:ティム・バートン 出演:ジャック・ニコルソン
『リチャード三世』1995
 監督:リチャード・ロンクレイン 出演:ロバート・ダウニーJr
『マーシャル・ロー』1999
 監督:エドワード・ズウィック 出演:デンゼル・ワシントン
『アメリカン・ビューティー』1999
 監督:サム・メンデス 出演:ケビン・スペイシー

★ MOVIE Watchプレゼント情報
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★『フォーエバー・フィーバー』の劇場招待券を10組20名の方にプレゼント
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 7月8日より公開予定の『フォーエバー・フィーバー』(監督/グレン・ゴーイ、出
演/エイドリアン・パン)の劇場招待券を10組20名の方にプレゼントいたします。

<応募方法>
 ご希望の方は、「『フォーエバー・フィーバー』劇場招待券希望」劇場招待券と明
記して、送付先住所(郵便番号)、氏名、電話番号を必ずお書き添えのうえ、下記
メールアドレスまでご応募ください(発表はプレゼントの発送をもって替えさせてい
ただきます)。

  ■応募先メールアドレス
   movie-watch-present@impress.co.jp
  ■締め切りは7月14日(金)

□OFFICIAL SITE
 http://www.onlyhearts.co.jp/source/hum_2.htm

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