◆MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)────────── 1999-9-3

☆HEADLINE☆────────────────────────────

☆ MOVIE Watchプレゼント情報
 『エイミー』の試写会に10組20名の方をご招待

[1]オススメロードショー
 『ノッティングヒルの恋人』 心地良いラブ・コメディの登場
 『Hole』 '98年カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞受賞作
 ○ CHECK 5本!
 『ヴァンドーム広場』『葡萄酒色の人生 ロートレック』 ほか

[2]新作先取り情報
 『ウィズアウト・ユー』 U2のボノが、ドラマ映画初出演!
 『Born to be ワイルド』 野性動物ドキュメンタリストの、
  少年時代の冒険旅行 ほか

[3]シネマニュース
 『ノッティングヒルの恋人』で、ヒュー・グラントが来日
 『Hole』、舞台挨拶・ティーチインレポート ほか

[4]ピックアップシネマ
 『エリザベス』 ケイト・ブランシェット ─ この人を見よ!

[5]興行成績ベストテン
 『オースティン~』『エリザベス』も首位奪取ならず

[6]オススメVIDEO
 『ランナウェイ』 不思議な競演がはじき出す珍味
 ○ CHECK 4本!
 ○ DVD CHECK!
 ○ Weeklyレンタルビデオランキング

[7]BS&CS今週のオススメ
 『ザ・グリード』、『黒い神と白い悪魔』 ほか

[8]今週の美女
 イングリッド・バーグマン

************************MOVIE Watchに新コラム登場!************************
          松岡周作の 「僕の映画のつながり」
  第二回目は新作「はつ恋」完成。篠原哲雄監督次回作は”きつ~いもの”!?
                  http://www.watch.impress.co.jp/movie/
***************************************************************************

☆――――――――――――――――――――― MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆

[1] オススメロードショー
──────────────────────────────────────
        【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】
──────────────────────────────────────
『ノッティングヒルの恋人』 心地良いラブ・コメディの登場
──────────────────────────────────────
9月4日より丸の内ピカデリー1ほかにて公開 '99年/アメリカ/2時間03分
◇監督:ロジャー・ミッチェル ◇脚本:リチャード・カーティス ◇出演:ジュリ
ア・ロバーツ、ヒュー・グラント、リス・エバンス、ジーナ・マッキー、ティム・
マッキンリー ◇配給:松竹=ギャガ=ヒューマックス

 ロンドンの西にある小さな街ノッティングヒルで、細々と旅行書専門店を経営して
いる冴えないバツイチ男ウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)。そんな彼に、
思わぬ奇跡が舞い込んだ。世界的な人気女優アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)
と出会い、恋に落ちてしまったのだ……。『ローマの休日』('53)を彷彿とさせる
本作は、実に心地良いラブ・コメディに仕上がっている。脇役たちの魅力も個々に発
揮され、主演のヒュー・グラントとジュリア・ロバーツを盛り上げる。「奇跡はいつ
か誰の日常にも舞い降りる」という夢を、嫌味なく観せてくれるオススメ作。

□OFFICIAL SITE
 http://www.gaga.co.jp/movie/notting1.html
──────────────────────────────────────
『Hole』 '98年カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞受賞作
──────────────────────────────────────
9月4日よりシネマライズにて公開 '98年/台湾/1時間33分 ◇監督・脚本:ツァ
イ・ミンリャン ◇脚本:ヤン・ピーイン ◇出演:ヤン・クイメイ、リー・カン
ション、ミャオ・ティエン、トン・シャンチュ、リン・フイチン、リン・クンフェイ
◇配給:プレノンアッシュ

 2000年まであと7日。街には雨が降りしきり、水道水には新種のウイルスが混入。
汚染地帯では「ゴキブリ症候群」という奇病が流行し、政府によって給水停止宣言が
発動された。そんな危険地帯のマンションの上階と下階に暮らす男(リー・カンショ
ン)と女(ヤン・クイメイ)。ある日、上階の男の部屋に水漏れ修理のために来た配
管工が、誤って床に穴を開けてしまう。その日から、穴を通して2人の男女の奇妙な
交流が始まり……。台湾の異才ツァイ・ミンリャン監督が、絶望的な世界を舞台に20
センチほどの穴から「愛」を描き出した秀作。シークエンスごとに折り込まれる
ミュージカル・シーンは、懐かしさと楽しさで胸が一杯になる。

□OFFICIAL SITE
 http://www.PrenomH.com/hole/frame.html
============================================================================
○ CHECK 5本! 今週末時点の劇場公開作、よりどり5本も要チェック
============================================================================
チェック度1=★ チェック度2=★★ チェック度3=★★★(劇場へ急げ!)

■『ヴァンドーム広場』 9月3日よりル・シネマ ★★★
パリ、ヴァンドーム広場の宝石店のオーナーが急死する。アルコール中毒になりかけ
ていた妻は、夫が遺したダイヤモンドをさばこうとするが……。カトリーヌ・ドヌー
ブ主演作。本作でヴェネチア映画祭主演女優賞を受賞したドヌーブの演技は必見だ。
□OFFICIAL SITE
 http://www.rim.or.jp/~comstock/PLACE_VENDOME.htm

■『葡萄酒色の人生 ロートレック』 9月3日よりル・シネマ ★★
名家に生まれ、15歳の時の骨折で成長が止まってしまった天才画家、アンリ・トゥー
ルーズ・ロートレックと、モデルから画家へと転身したシュザンヌ・ヴァラドンの関
係を描く愛憎劇。登場人物たちの猥雑さが1つの魅力となっている。

■『ヴァーチャル・シャドー 幻影特攻』 9月1日より銀座テアトル西友 ★
CIA研究員のタンゴ、C.S.、ブルーの3人は、昔なじみの固い友情で結ばれていた。あ
る日、彼らの画期的な開発を狙う凶悪テロリストが、C.S.の婚約者を殺害し、ブルー
を誘拐した。愛と友情を絡めながらの香港アクションがスクリーンに炸裂する!
□OFFICIAL SITE
 http://www.kingrecords.co.jp/kodawari/vs/index.html

■『パラサイト』 9月10日まで東劇ほか ★★★
人間に寄生する未知の生命体が、街の人間たちに寄生した。高校生6人が、母体を探
して根絶すべく立ち上がるが……。ハラハラドキドキはもちろんのこと、おかしさも
盛り込んだSFスリラー。誰が寄生されたのかわからないサスペンス感がたまらない。
□OFFICIAL SITE
 http://www.gaga.co.jp/movie/faculty1.html

■『オープン・ユア・アイズ』 9月10日までシネ・ヴィヴァン・六本木 ★★
遊び人のハンサム青年が、交通事故により大怪我を負い、醜い顔になる。しかし、整
形手術で元の美貌を取り戻すことに成功。すべての幸せが戻ると思えたのだが……。
幻想的な展開をみせる心理サスペンス。'98年東京国際映画祭グランプリ受賞作。
□OFFICIAL SITE
 http://www.ponycanyon.co.jp/movie/open_your.html

[2] 新作先取り情報
──────────────────────────────────────
   【 公開を待ちわびる新作情報を、期待値つきでお届けします 】
──────────────────────────────────────
■『ウィズアウト・ユー』
今秋/全国松竹洋画系(期待値75%)
──────────────────────────────────────
 映画監督ジェイクとスーパーモデルのステラは、恋も仕事も順風満帆……とはいか
ず、些細なすれ違いからいつしか心も行き違ってしまう。そんな2人を見かねて、
ジェイクの親友ボノがツアーに招待する。2人は会場で再会するのだが……。監督は、
フィル・ジョアノー(『U2/魂の叫び』)。出演は、スティーブン・ドーフ(『ブレ
イド』)、ジュディット・ゴドレーシュ(『仮面の男』)、ケリー・マクドナルド
(『トレインスポッティング』)、そしてロックバンド「U2」のボノ。
□OFFICIAL SITE
 http://www.rim.or.jp/~comstock/ENTROPY.htm
──────────────────────────────────────
■『Born to be ワイルド』
10月/シャンテ・シネ(70%)
──────────────────────────────────────
 マーシャル・ストーファー、マーク、マーティの3兄弟は、両親から買ってもらっ
た16ミリカメラを手に、アメリカの大自然を撮ろうと冒険の旅に出る。野性動物ドキ
ュメンタリストで本作の製作者、マーク・ストーファーの体験をもとに描いた作品。
監督は、映画、ロックビデオ、コマーシャルなどの多彩な分野で脚本・監督を務め、
多くの受賞歴を誇るウィリアム・ディア(『ハリーとヘンダソン一家』『世にも不思
議なアメージング・ストーリー』)。出演は、ジョナサン・テイラー・トーマス、ス
コット・ベアストー、ジェイミー・シェリダン、フランシス・フィッシャー。第1回
アトランティック映画祭で、特別審査員ゴールドメダル賞を獲得している。
□OFFICIAL SITE
 http://www.toho.co.jp/towa/wild/welcome-j.html
──────────────────────────────────────
■『ブロークダウン・パレス』
10月/みゆき座ほか(75%)
──────────────────────────────────────
 高校3年生のアリスとダーリーンは、卒業旅行でタイにやって来た。そこでちょっ
としたトラブルに巻き込まれた2人は、ハンサムな青年ニックに助けられるの
だが……。
無実の罪で刑務所に投獄された少女2人の過酷な体験を、『告発の行方』のジョナサ
ン・カプラン監督がリアルに描く。出演は、クレア・デインズ(『ロミオ&ジュ
リエット』)、ケイト・ベッキンセール(『シューティング・フィッシュ』)。
□OFFICIAL SITE
 http://www.foxjapan.com/movie/palace/index.htm

[3] シネマニュース
──────────────────────────────────────
★『ノッティングヒルの恋人』で、ヒュー・グラントが来日
──────────────────────────────────────
9月2日(木)、『ノッティングヒルの恋人』(今週末公開)のプロモーションのため
来日中のヒュー・グラントが、ホテル西洋銀座(サロン・ラ・ロンド)にて記者会見
を行った。『ノッティングヒルの恋人』は、全米オープニング3日間で『ゴースト』
『プリティ・ウーマン』『シティ・オブ・エンジェル』のオープニング記録を破って
大ヒットした作品。エルビス・コステロの歌う主題歌「She」が流れる中、会場に現
れたヒュー・グラントは、「来日2日目だけれど、本当に日本にずっといたいくらい
です。日本人になりたい」などと語り、会場を大いにわかした。ジュリア・ロバーツ
演じる「世界一の映画スター」に恋をする「普通の男」に扮した彼は、自身の知名度
にもかかわらず、実際の現場でも、大スターの彼女を前にして緊張していたという。
質疑応答は30分ほどで終了。タレントの神田うのが花束を持って駆けつける場面もあ
り、写真撮影を含めて会見は45分ほどで終了した。

□ヒュー・グラント来日記者会見レポート(随時更新)
 http://www.werde.com/movie/interview/nottinghill.html
──────────────────────────────────────
★『Hole』、舞台挨拶・ティーチインレポート
──────────────────────────────────────
8月26日(木)、渋谷のシネマライズにて、9月4日(土)に公開となる『Hole』の先
行上映会が行われ、監督のツァイ・ミンリャンと主演のリー・カンションが舞台挨拶
を行った。会場には、ミンリャン監督作の熱心なファンが多数詰めかけ、作品上映後
に行われた観客参加型の質疑応答形式によるティーチインも、アットホームな雰囲気
の中で進められた。この日、観客との対話を心から楽しんでいるように見受けられた
監督ならではの温かさと優しさは、今回の『Hole』でも、映像表現として見事に結実
しているといえるだろう。

□『Hole』舞台挨拶・ティーチインレポート
 http://www.werde.com/movie/interview/hole.html
──────────────────────────────────────
★「マルクス・ブラザーズ映画祭」、開催
──────────────────────────────────────
9月4日(土)から10月22日(金)まで、新宿のシネマ・カリテにて「マルクス・ブラ
ザーズ映画祭」が開催される。今回の上映作品は、後期MGM時代に撮影され、グルー
チョ、チコ、ハーポの3兄弟が出演した『マルクス一番乗り』('37)、『オペラは踊
る』('35)、『マルクス兄弟珍サーカス』('39)、『マルクス兄弟デパート騒動』
('41)、『マルクスのニ挺拳銃』('40)の5本。スケジュールなど詳細は劇場(03-
3354-5670)へ。
──────────────────────────────────────
★「第2回京都映画祭」、開催
──────────────────────────────────────
9月19日(日)から26日(日)まで、京都会館第1ホールほかにて「第2回京都映画祭
(主催/第2回京都映画祭実行委員会・京都市)」が開催される。従来の映画祭に見
られる上映やシンポジウムなどのイベント開催に加え、映画製作そのものへの参与、
映画人や学術研究者の顕彰などを柱とした同映画祭は、京都市と映画関連企業・
個人、各研究機関、市民が一体となって、映画文化・産業の振興を図るとともに「映
画都市・京都」を世界にアピールするための隔年事業として、1997年にスタートした。
2回目の今年は、「京都シネメセナ(映画製作助成事業)」の第1回作品である『いち
げんさん』(監督/森本功、主演/鈴木保奈美)を皮切りに、『プリティ・ブライ
ド』『ブロークダウン・パレス』『ディープエンド・オブ・オーシャン』『白痴』
『どら平太』など、いずれも今秋以降に公開予定の洋画・邦画の新作上映と、「1930
年代明朗時代劇特集(活弁と演奏付き)」、「没後30年 市川雷蔵と大映時代劇」など、
映画都市・京都が生んだ名作映画の上映、豪華ゲストを招いての国際シンポジウムや
独・仏・英・伊の企画上映などが予定されている。なお、同映画祭に先立ち、9月15日
(水)から17日(金)まで「京都国際学生フィルム・フェスティバル」が、前日の18
日(土)には開催記念プレ上映が行われる。詳しくは下記サイトにて。

□OFFICIAL SITE
 http://web.kyoto-inet.or.jp/org/film-fes/
──────────────────────────────────────
★全米興行収入、"The Sixth Sense"が4週連続の首位
──────────────────────────────────────
先週末の全米興行収入は、ブルース・ウィリス主演のスリラー、"The Sixth Sense"
(『シックス・センス』/今秋、日本劇場ほかにて公開予定)が、4週連続でダント
ツの首位を獲得、2位は今回初登場、アントニオ・バンデラス主演のアクション&ス
リラー、"The 13th Warrior"だった。前回2、3位につけていたスティーブ・マーチン
&エディ・マーフィ主演のコメディ作品"Bowfinger"と、ヒュー・グラント主演のロ
マンティック・コメディ"Mickey Blue Eyes"が4、5位に落ち、4位だった
『プリティ・ブライド』が3位に返り咲いた。

□『シックス・センス』 OFFICIAL SITE
 http://www.toho.co.jp/towa/sixthsense/welcome-j.html
□"The 13th Warrior" OFFICIAL SITE
 http://movies.go.com/the13thwarrior/
□『プリティ・ブライド』 OFFICIAL SITE
 http://www.movies.co.jp/pretty_bride/index.html


[4] ピックアップシネマ
──────────────────────────────────────
       【 劇場公開中の作品レビューをお届けします 】
──────────────────────────────────────
『エリザベス』 ケイト・ブランシェット ─ この人を見よ!
──────────────────────────────────────
 英国女王「エリザベス一世」の映画をインドの監督が撮ってしまった。しかし、そ
の監督が、インド政府から上映禁止を勧告されながらも、世界中で大ヒットした『女
盗賊プーラン』のシェカール・カプール監督なら、当然の選択だったと言っても過言
ではないだろう。主人公は女傑であり、その人物に歴史的ムードを重ね合わせるとい
う手法の上で、本作と『女盗賊プーラン』には、さまざまな共通点があるからだ。だ
が、この作品のムードは、絶妙な演出と異国出身の監督の独特な解釈によって、「い
つか、どこかの国」の物語 ─ 一種の無国籍状態 ─ へと変容を見せているように思
われる。製作者ティム・ビーヴァンの表現を借りれば「伝統的な歴史映画の枠にはま
らない、優れた「作り話」を生み出す」という試みが成功していると言えるだろう。
たとえば、衣装やセットに使われている色によって構築される映像が、実にアジア的
な印象を与える一方で、謀略を画策する登場人物たちは、見るからに西欧的風貌を見
せている。この2つの印象が、見事に1つの画となって新たな世界観を生み出している
のだ。この世界観を作り上げたシェカール・カプール監督は素晴らしい。そして、忘
れてはならないのが、ケイト・ブランシェットの主人公「エリザベス」への起用。卓
越した演技はもちろんのこと、作品のラストで彼女が見せる、あの白塗りの「顔」が
本作に与えた功績は多大である。この作品の「エリザベス」が「エリザベス」たる由
縁は、まさに彼女の「顔」にあったのではないだろうか。

□OFFICIAL SITE
 http://www.yomiuri.co.jp/elizabeth/

[5] 興行成績ベストテン
──────────────────────────────────────
  初登場の『オースティン・パワーズ・デラックス』は2位、『エリザベス』は
  3位止まりで、8週目に入った『スター・ウォーズ エピソード1~』からの首位
  奪取はならず。他作品が軒並み順位を下げた中で、『ホーホケキョ となりの
  山田くん』がわずかながら順位を上げている。
──────────────────────────────────────
 1 →( 1)スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス  ( 8週)
 2 初(─)オースティン・パワーズ・デラックス        ( 1週)
 3 初(─)エリザベス                    ( 1週)
 4 ↓( 2)アイズ・ワイド・シャット             ( 5週)
 5 ↓( 3)エントラップメント                ( 3週)
 6 ↑( 7)ホーホケキョ となりの山田くん           ( 7週)
 7 ↓( 4)カードキャプターさくら              ( 2週)
 8 ↓( 6)メッセンジャー                  ( 2週)
 9 ↓( 5)ポケットモンスター 幻のポケモン・ルギア爆誕
               (併映)ピカチュウたんけんたい ( 7週)
 10 ↓( 9)金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー     ( 2週)

 興行通信社調べ1999/8/28~1999/8/29(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

[6] オススメVIDEO
──────────────────────────────────────
      ノリノリのしゃべりっぷりでおなじみとなったクリス・タッ
      カーがチャーリー・シーンとのコンビでL.A.をにぎわせる
      『ランナウェイ』。DVDには『イエロー・サブマリン』が。
──────────────────────────────────────
『ランナウェイ』 不思議な競演がはじき出す珍味
──────────────────────────────────────
【データ】
'97年/米/1時間36分(9/10発売:東宝)
監督:ブレッド・ラトナー 出演:チャーリー・シーン,クリス・タッカー,ポール・ソ
ルビーノ,ヘザー・ロックリア

 もはやベテランの域のチャーリー・シーンが、落ち目のTVリポーター役。そして、
おしゃべりな小物詐欺師を新人クリス・タッカーが演じる。災難ともいえるめぐりあ
わせで大がかりな密輸犯罪に巻き込まれたふたりがロサンゼルスで大騒ぎ、大逃亡、
そしてまた大騒ぎ。やはりクリス・タッカー(&ジャッキー・チェン)主演の『ラッ
シュアワー』と同じ監督によるコメディ・パニック・アクション。
──────────────────────────────────────
○ CHECK 4本!
──────────────────────────────────────
■『虹の岬』1時間55分/日本(9/10発売:東宝)
『愛を乞うひと』の原田美枝子が名優・三国連太郎と競演。大学教授の妻と著名な歌
人との許されぬ恋の物語。
監督:奥村正彦 出演:三国連太郎,原田美枝子,内野聖陽,星由里子,中江有里,高島礼子

■『君を見つけた25時』1時間43分/香港(9/10発売:ワーナー・ホーム・ビデオ)
レスリー・チャンと並んで日本でも人気の香港のスター、トニー・レオン主演。そし
てTVでもおなじみのビビアン・スーが競演。恋にさえないCMディレクターが、とある
アイドルの売り出しを担当することになり……。
監督:ジェイムズ・ユエン 出演:トニー・レオン,ビビアン・スー

■『ジョージ』1時間32分/米(9/10発売:彩プロ)
『のら猫の日記』、『モンタナの風に抱かれて』の不思議な雰囲気の美少女、スカー
レット・ヨハンソンが主演の、子豚をめぐるファンタジー。魔法で豚にされた弟を元
に戻すため、友人たちと旅に出る。
監督:エリック・フレミング 出演:スカーレット・ヨハンソン,エヴァ・メンデス,
ジャッジ・ラインホールド,アレックス・D・リンツ

■『燃えよピンポン』1時間25分/日本(9/10発売:大映)
卓球の全国大会を目指すOLが、恋と卓球根性に燃えて猛特訓、『燃えよドラゴン』
(モロにパロディ)ばりの死闘を繰り広げる。
監督:三原三尋 出演:高田聖子,鴨鈴女,萩原圭,桂雀三朗,西野勝広,保井健
──────────────────────────────────────
○ DVD CHECK!
──────────────────────────────────────
■『ビートルズ,イエロー・サブマリン 特別版』(UKバージョン)
1時間30分/英(9/13発売:ワーナー・ホーム・ビデオ)'68年/
ビートルズ現役時代の名作アニメーションがメイキングなどを収録してDVDに。往年
のヒットナンバーと、可愛くもアートフルな映像に心洗われる。
監督:ジョージ・ダニング,ジャック・ストークス 出演:声:ディック・エメリー
カラー/モノラル/字幕/ワイド/(税抜3,400円)

■『がんばっていきまっしょい』
2時間/日本(9/17発売:フジテレビ,ポニーキャニオン,アルタミラピクチャーズ)
本コーナー8/13号で紹介の、田中麗奈主演の青春ストーリー。
監督:磯村一路 出演:田中麗奈,真野きりな,清水真美,葵若菜,中嶋朋子  カラー/
ステレオ/ドルビー・サラウンド/字幕/ワイド/ドルビー・デジタル(税抜4,700円)
──────────────────────────────────────
○ Weeklyレンタルビデオランキング           8月22日~8月28日
──────────────────────────────────────
◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆
       レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版)
         ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪   【TSUTAYA調べ】
============================================================================
【 1】( 1)アルマゲドン        ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
【 2】( 2)スネーク・アイズ      ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
【 3】( 3)ジョー・ブラックをよろしく         CIC・ビクタービデオ
----------------------------------------------------------------------------
【 4】( 4)ユー・ガット・メール           ワーナー ホーム ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
【 5】( 5)踊る大捜査線 THE MOVIE         ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
【 6】( 6)プライベート・ライアン           CIC・ビクタービデオ
----------------------------------------------------------------------------
【 7】( 8)ラッシュアワー                         東宝
----------------------------------------------------------------------------
【 8】(─)ライオン・キング ll     ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
【 9】( 7)6デイズ7ナイツ      ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
【10】(11)隣人は静かに笑う                 ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
*このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。
()内は先週のランキング (再)は再度ランクイン
           □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

[7] BS&CS今週のオススメ
──────────────────────────────────────
 9/4(土)『ザ・グリード』 WOWOW(18:05~)
──────────────────────────────────────
◇監督:スチーブン・ソマーズ 出演:トリート・ウィリアムス、ファムケ・ヤンセ
ン、ケビン・J・オコナー

 東シナ海。密航船の船長フィネガン(トリート・ウィリアム)は、数名の兵士たち
とともに、3,000人の乗員・乗客を乗せた世界一の豪華客船、アルゴノーティカ号に
向かっていた。彼らの目的は金の略奪。しかし客船に着くと、そこは大殺戮が行われ
たとしか言いようのない光景だった……。モンスター・パニックの傑作映画。『ハム
ナプトラ 失われた砂漠の都』のスチーブン・ソマーズ監督作。
──────────────────────────────────────
 9/6(月)『黒い神と白い悪魔』 パワームービー(朝9:15~)
──────────────────────────────────────
◇監督:グラウベル・ローシャ 出演:ジェラルド・デル・レイ、イオナ・マガリャ
ンエス、オトン・マストス、マウリシオ・ド・バッレ

 ブラジル東北部の貧しい羊飼いマヌエロ(ジェラルド・デル・レイ)は、暴虐な大
佐を怒りのあまり殺してしまう。追われる身となったマヌエロは、黒人神父が率いる
反逆集団に身を投じ、政府軍と戦うことになる。しかし、彼らの前に、死神アントニ
オと呼ばれる伝説の殺し屋、アントニオ・ダス・モルテス(マウリシオ・ド・バッレ)
が現れて……。ブラジル民衆の怒りが、映像詩となって観る者に迫る!
──────────────────────────────────────
 9/9(木)『笑う警官/マシンガン・パニック』 NHK衛星第2(深1:30~)
──────────────────────────────────────
◇監督:スチュアート・ローゼンバーグ 出演:ウォルター・マッソー、ブルース・
ダーン、ルイス・ゴセットJr

 夜のサンフランシスコ。バス内でマシンガンによる大量殺人事件が発生した。犯人
は逃亡。殺人課のマルティン(ウォルター・マッソー)は現場に直行するが、被害者
の中に同僚を発見する。仲間を殺されたマルティンは、怒りに燃えて捜査に乗り出す
のだが……。'70年代に製作された骨太のアクション巨編。スウェーデンの人気犯罪
小説「マルティン・ベック」シリーズ第4作の映画化。
──────────────────────────────────────
 9/10(金)『シリアル・ママ』 CSN1ムービーチャンネル(深2:15~)
──────────────────────────────────────
◇監督:ジョン・ウォーターズ 出演:キャスリーン・ターナー、サム・ウォーター
ストーン、リッキー・レイク

 一見普通の主婦ビバリー(キャスリーン・ターナー)は、実は殺人者。息子を精神
病扱いした担任教師を車でひき殺し、娘をフった男を撲殺した。そして、平然と暮ら
していた彼女も、とうとう警察に捕まるのだが……。新作『I LOVEペッカー』の日本
公開が待たれるカルトの帝王、ジョン・ウォーターズ監督作。犯罪者さえもヒーロー
になってしまうアメリカ社会をパロッた皮肉たっぷりのブラック・コメディ。

[8] 今週の美女
──────────────────────────────────────
◆イングリッド・バーグマン◆ Ingrid Bergman [1915.8.29.生まれ]
映画ファンが好みの女優で二分されるとしたら、もう片方が誰であれ、一翼を担うの
はおそらく彼女だろう。ガラス細工のように繊細でありながら凛々しさも感じさせる
顔立ちは、かつて比べるもののない輝きをスクリーンに放っていた。

▽オススメな出演作品
『ワルプルギスの夜』'35
 監督:グスタフ・エドグレン 出演:ラッシュ・ハンソン
『間奏曲』'36
 監督:グスタフ・モランデル 出演:イエスタ・エクマン
『別離』'39
 監督:グレゴリー・ラトフ 出演:レスリー・ハワード
『カサブランカ』'42
 監督:マイケル・カーチス 出演:ハンフリー・ボガート
『誰がために鐘は鳴る』'43
 監督:サム・ウッド 出演:ゲーリー・クーパー
『ガス燈』'44
 監督:ジョージ・キューカー 出演:シャルル・ボワイエ
『白い恐怖』'45
 監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:グレゴリー・ペック
『聖メリーの鐘』'46
 監督:レオ・マッケリー 出演:ビング・クロスビー
『汚名』'46
 監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:ケーリー・グラント
『ジャンヌ・ダーク』'48
 監督:ビクター・フレミング 出演:ホセ・フェラー
『ストロンボリ 神の土地』'50
 監督:ロベルト・ロッセリーニ 出演:マリオ・ビターレ
『イタリア旅行』'53
 監督:ロベルト・ロッセリーニ 出演:ジョージ・サンダース
『不安』'54
 監督:ロベルト・ロッセリーニ 出演:マティアス・ビーマン
『追想』'56
 監督:アナトール・リトバク 出演:ユル・ブリナー
『恋多き女』'56
 監督:ジャン・ルノワール 出演:ジャン・マレー

※ MOVIE Watchプレゼント情報
──────────────────────────────────────
★『エイミー』の試写会に10組20名の方をご招待
──────────────────────────────────────
10月中旬より、シネスイッチ銀座にて公開となる『エイミー』の試写会に10組20名の
方をご招待いたします。

<期日>9月30日(木)(開場/18時30分 開映/19時00分)
<場所>ヤクルトホール(東京都港区東新橋1-1-19/03-3574-7255)
<応募方法>
ご希望の方は、「『エイミー』試写会希望」と明記して、氏名、送付先住所、電話番
号を必ずお書き添えのうえ、下記メールアドレスまでご応募ください。
(発表はプレゼントの発送をもって替えさせていただきます。)
  ■応募先メールアドレス
   movie-watch-present@impress.co.jp
  ■締め切りは9月8日(水)

□『エイミー』 OFFICIAL SITE
 http://www.fujitv.co.jp/jp/movie/theater/amy.html

▼MOVIE WatchのHP───────────────────────
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/
▼配信先変更 ───────────────────────────────
配信先の変更は下記URLより、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを
入力し、案内にしたがい変更をしてください。
 http://www.ips.co.jp/pointup/enchgv.htm
メンバーID等が不明なときは、下記メールアドレスまでご連絡ください。
sales@ips.co.jp
▼購読中止 ────────────────────────────────
購読中止の場合は下記URLにアクセスし、記入欄に配信先のメールアドレスを入力し
た後、購読中止ボタンを押してください。
 http://www.ips.co.jp/pointup/enstopv.htm
▼広告資料請求 ──────────────────────────────
 http://iad.impress.co.jp/ad-info/ まで
―――――――――――――― 問い合わせ先 ―――――――――――――――――
movie-watch-info@impress.co.jp   :記事内容 impress Watch編集グループ
ad-sales@impress.co.jp           :広告窓口 デジタル広告営業グループ
sales@ips.co.jp                  :購読窓口 EC営業グループ(Tel:03-5275-9051)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
発行人 塚本慶一郎/編集人 田村明史
発行 株式会社インプレス
〒102-0075 東京都千代田区三番町20
編集 村田敦史 協力 WERDE OFFICE
Copyright(C) 1997-1999 Impress Corporation.
MOVIE Watchに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
──────────────────────────────────────