◆MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)──────────1999-4-23 ☆HEADLINE☆──────────────────────────── ◆オススメロードショー 『エバー・アフター』「現実性」の上に立った16世紀のシンデレラ・ストーリー 『グッバイ・モロッコ』シングルマザーの自分探しの旅を70年代の音楽に乗せて ○ CHECK 5本! 『キャメロット・ガーデンの少女』『プッシャー』 ほか ◆新作先取り情報 『シューティング・スター』 グラハム・ギット流「ボーイ・ミーツ・ガール」 『trancemission(トランスミッション)』 高橋栄樹のサイバー・パンクな世界 ほか ◆シネマニュース ドリュー・バリモア、来日記者会見 ほか ◆ピックアップシネマ 『ライフ・イズ・ビューティフル』 ベニーニの「笑い」がめざしたもの ◆興行成績ベストテン 初登場の『エネミー・オブ・アメリカ』が首位 ◆オススメVIDEO 『マルセイユの恋』 子供たちも見守る大人たちの恋 ○ CHECK 3本! ○ Weeklyレンタルビデオランキング ◆BS&CS今週のオススメ ◆今週の美女 ユマ・サーマン ◆劇場鑑賞券プレゼント 『突然炎のごとく』の劇場鑑賞券を10名にプレゼント! ◆◆◆オススメロードショー◆◆◆ 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! ────────────────────────────────────── 『エバー・アフター』 「現実性」の上に立った16世紀のシンデレラ・ストーリー ────────────────────────────────────── 4月24日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にて公開 '98年/アメリカ/1時間58分 ◇監督・脚本:アンディ・テナント ◇脚本:スザンナ・グラント、リック・パーク ス ◇出演:ドリュー・バリモア、アンジェリカ・ヒューストン、ダグレイ・スコッ ト、パトリック・ゴッドフリー、ジャンヌ・モロー、リチャード・オブライエン ◇配給:20世紀フォックス 「2人の恋は身分の差を超えて結ばれるのか!?」─いわゆる「シンデレラ・ストー リー」がベースになってはいるものの、実のところ、他の多くの「シンデレラもの」 とは一線を画す作品。カボチャの馬車も、12時の鐘もない。魔法使いの代わりに登場 するのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ……という具合で、空想の産物は一切排除。た だのおとぎ話としては終わらない、「現実性」の上に立った16世紀の恋物語なのだ。 今が旬の女優、ドリュー・バリモアをはじめ、配役も魅力的。継母役のアンジェリカ ・ヒューストンが、彼女を想定して描かれた役柄で絶妙の存在感を見せてくれる。 □OFFICIAL SITE http://www.foxjapan.com/movie/everafter/ ────────────────────────────────────── 『グッバイ・モロッコ』 シングルマザーの自分探しの旅を70年代の音楽に乗せて ────────────────────────────────────── 4月24日よりシネマライズにて公開 '98年/イギリス・フランス/1時間38分 ◇監 督:ギリーズ・マッキノン 脚本:ビリー・マッキノン 出演:ケイト・ウィンスレ ット、サイード・タグマウイ、ベラ・リザ、キャリー・ムーラン、ピエール・クレメ ンティ 配給:KUZUIエンタープライズ ●シネマライズ 11:20/1:25/3:30/5:35/7:40~終了9:30 2人の娘を持つシングルマザー、ジュリア。彼女の自分探しの旅を、娘たちや青年 ビラル(サイード・ダグマウイ)との関係を通し、モロッコを舞台に描いた作品。ジ ュリアを演じるケイト・ウィンスレットに注目してほしい。彼女自身が10代の頃に読 んで共感を覚えたエスター・フロイト(フロイトの孫娘)の原作だけあり、役にかけ た情熱には並々ならぬものがある。原題の『ヒディアス・キンキー』は、心の絆を表 現する合言葉のようなもの。言葉自体に意味があるわけではないが、その響きを登場 人物と同様に感じとることができれば、映画がより魅力的に映るはずだ。 □OFFICIAL SITE http://www.hideous-kinky.co.uk/ □MOVIE Watch の紹介ページ http://www.watch.impress.co.jp/movie/main/guide/morocco/morocco.htm ============================================================================ ○ CHECK 5本! 今週末時点の劇場公開作、よりどり5本も要チェック ============================================================================ チェック度1=★ チェック度2=★★ チェック度3=★★★(劇場へ急げ!) ■『キャメロット・ガーデンの少女』 4月24日よりシネ・アミューズ イースト/ウエスト ★★ ケンタッキー州郊外の裕福な人々が暮らす住宅地、キャメロット・ガーデン。そこに 越してきた想像力豊かな少女と、芝刈りで生計を立てる、森の中のトレーラー暮らし の青年との交流を描く。ファンタジックな作風ながら、階級差別もリアルに語る。 □OFFICIAL SITE http://www.amuse.co.jp/video/cenema/camerot/camerot.html ■『プッシャー』 4月24日より銀座シネパトス レイトショー ★★ 麻薬の売人フランクは、取り引きに失敗し、ボスへの借金を返済出来なくなる。ボス に命を狙われるハメになった彼は、金策のため街を奔走するのだが……。デンマーク の新鋭、ニコラス・ウィンディング=レフン監督が放つ、出口なしの物語。 ■『デッドマンズ・カーブ』4月24日よりシネ・アミューズ イースト/ウエスト ★ ルームメイトが自殺したら、精神的ショックを考慮して同室の学生はオールAになる。 その奇妙なシステムを逆手にとり、友人を自殺に見せかけて殺した2人の学生。しかし 死体が消えてしまい……。将来のためなら友をも殺す(!?)ちょっと恐い学園もの。 □OFFICIAL SITE http://www.deadmanscurve.com/ ■『洗濯機は俺にまかせろ』 4月24日よりBOX東中野 ★★ 下町の商店街にある中古電器店で働く青年、木崎。ある日、彼の前に店の出戻り娘、 節子が現れて……。洗濯機を直すことに情熱をかたむけるシャイな青年の淡い恋心。 ささやかな幸せと暮らしの中で、ホッと息をつく感じが好きな方にオススメの1本。 □MOVIE Watch の紹介ページ http://www.watch.impress.co.jp/movie/main/guide/sentaku/sentaku.htm ■『グロリア<ニュープリント版>』 4月24日よりシネセゾン渋谷 レイトショー ★★★ プエルトリコ系の少年を連れた謎の女グロリアが、マフィアと戦う。ニューヨーク・ インディペンデント映画の元祖、ジョン・カサベテス監督の傑作がリバイバル上映さ れる。強くて優しいグロリアを演じるジーナ・ローランズは文句なしにイカしてる。 □OFFICIAL SITE http://www.gaga.co.jp/movie/gloria1.html ◆◆◆新作先取り情報◆◆◆ 公開を待ちわびる新作情報を、期待値つきでお届けします。 ---------------------------------------------------------------------------- ■『シューティング・スター』 5月/シネ・ヴィヴァン・六本木(期待値75%) ---------------------------------------------------------------------------- ちょっといい男のレニーは、ひょんなことからコカインを手に入れる。そして、偶然 出会った女、ジュリエットと共謀して一獲千金を目論むのだが……。世界一美しい星 が瞬く場所でのキッスを夢みて走る2人の、ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。 監督・脚本・原案は、この作品が初の長編となるグラハム・ギット。出演は、ジャン =フィリップ・エコフェ、エロディ・ブーシェ、ジャン=クロード・フラマン、パト リック・リザナほか。 □OFFICIAL SITE http://www.telefilm.gc.ca/en/prod/film/film97/05.htm ---------------------------------------------------------------------------- ■『trancemission(トランスミッション)』 今夏/俳優座トーキーナイト、大阪・パラダイスシネマ(65%) ---------------------------------------------------------------------------- 膨大な暗号リストに囲まれて先物取引市場で働く男が、ある日、上司から「自分の推 薦を受けてみないか」と問われ、即決を迫られる。「推薦」とは何か……?「現実」 と「想像」の境界が崩壊するサイバー・パンク・ムービー。監督は、多くのミュージ ック・ビデオを手がけてきた高橋栄樹。出演は、村上淳(『バウンスKoGALS』)、川 合千春。そして、今回が映画初出演となるロックバンドのザ・イエロー・モンキー。 ---------------------------------------------------------------------------- ■『54 フィフティー・フォー』 6月下旬/恵比寿ガーデンシネマ(75%) ---------------------------------------------------------------------------- アンディ・ウォーホルをして「スタジオ54は、一種のライフスタイルだ」とまで言わ しめ、アート、音楽の情報発信源となった伝説的ディスコ「スタジオ54」。そこに憧 れながら田舎町で退屈な日々を過ごしていたシェーンは、ついに夢と快楽と刺激に満 ちた「54」を訪れて……。監督・脚本は、この作品で長編デビューを飾ったマーク・ クリストファー。出演は、ライアン・フィリップ(『ラストサマー』)、ネーブ・キ ャンベル(『スクリーム』)、マイク・マイヤーズ(『オースティン・パワーズ』)。 □OFFICIAL SITE http://www.iijnet.or.jp/ASMIK/M/Asmik/1999/54/index.html ◆◆◆シネマニュース◆◆◆ ---------------------------------------------------------------------------- ★ドリュー・バリモア、来日記者会見 ---------------------------------------------------------------------------- 4月19日(月)、帝国ホテル(孔雀東の間)において、『E.T.』から17年を経て、今 再びハリウッドで注目を集めているドリュー・バリモアの来日記者会見が行われた。 先ごろ公開された『ウェディング・シンガー』での好演も記憶に新しい彼女だが、今 回は、4月24日公開の『エバー・アフター』と、6月上旬公開予定の『25年目のキス』 (いずれもみゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー)のキャンペーンのための 来日となった。ドリューの日本語での挨拶と、『ウェディング~』で演じたジュリア そのままの笑顔が会場の雰囲気を和らげる中、報道関係者からの質問は、彼女のさま ざまなゴシップ的な噂や過去に集中したものの、その受け答えは余裕たっぷり。会見 終了後の写真撮影でも、カメラマンたちの要望に終始快く、にこやかに答えている姿 が印象的だった。 ---------------------------------------------------------------------------- ★「neo korea 韓国新世代映画祭’99」、開催 ---------------------------------------------------------------------------- 5月29日(土)~6月11日(金)渋谷シネ・アミューズにて、今、各国映画祭で世界的 評価を得ている、新しい世代の韓国映画を集めた「neo korea 韓国新世代映画祭'99」 が開催される。昨年製作されて話題を呼んだ作品を集めて韓国の"今"を伝える「ウィ ンズ・オブ・コリア」として、前作『豚が井戸に落ちた日』で韓国映画の新たな地平 を切り開いた、ホン・サンス監督の新作『江原道の力』、3人の女性のセックスに関 する大胆なおしゃべりが反響を呼んだ『ディナーの後に』、セーラー服姿の観客が劇 場前に長蛇の列を作ったサスペンス・ホラー『囁く廊下』などの6本と、スペシャル ・プログラムとして各国映画祭で多数受賞している大ヒット作『故郷の春』、柳美里 の芥川賞受賞作を映画化した『家族シネマ』などの話題作4本が上映される。会期中 には、来日ゲストによる舞台挨拶やトーク・ショー、シンポジウムも行われる。東京 以外では、大阪、福岡、名古屋、札幌など順次全国で公開される。なお、同映画祭に 関する問い合わせはシネカノン(03-5458-6571)まで。 □シネカノン OFFICIAL SITE http://www.t3.rim.or.jp/~c-quanon/ ---------------------------------------------------------------------------- ★「第2回京都映画祭」、京都映画文化賞などの対象作品を募集 ---------------------------------------------------------------------------- 今年9月に開催が予定されている「第2回京都映画祭」(9月19日(日)~26日(日)) では、第1回に引き続き設けられる京都映画文化賞の対象作品と、「京都国際学生フ ィルム・フェスティバル」(9月15日(水)~17日(金)<予定>)の自主製作作品 を募集している。京都映画文化賞は、日本映画研究の発展に貢献した評論、論文に与 えられるもので、募集対象は、日本映画(史)についての研究に基づく評論、評伝、 自伝など(既発表・未発表、自薦・他薦を問わない)。また、京都国際学生フィルム ・フェスティバルの自主製作作品は、原則として学生・院生による'97年9月以降の製 作作品(フィルム・ビデオに限る)が対象となる。問い合わせは、同映画祭実行委員 会事務局(075-352-4113)まで。 ---------------------------------------------------------------------------- ★丸の内松竹で、『メッセージ~』がオープニング1週間は1、000円均一に ---------------------------------------------------------------------------- 6月12日から丸の内松竹ほかにて公開が予定されている『メッセージ・イン・ア・ボ トル』(監督/ルイス・マンドーキ、出演/ケビン・コスナー、ロビン・ライト)の、 丸の内松竹での入場料金が、オープニング1週間(6月12日(土)~18日(金))に限 り、1,000円均一となることがわかった。また、同劇場では、2週目以降も男女ペアな ら2人で2,000円の特別料金が適用されるため、同作品の前売鑑賞券は発売されないこ とが決まっている(他劇場での対応については現在検討中)。 なお、松竹株式会社では、6月12日より新たに邦画・洋画の混合チェーンとして運営 される「丸の内松竹」の新名称を募集中。採用者には、10年間有効の同劇場フリーパ スや、「メッセージ・イン・ア・ボトルツアー」と題した米東海岸4泊6日の旅が贈ら れる。応募方法など、詳細は下記サイトにて確認のこと。 □「丸の内松竹」新名称募集 http://www.shochiku.co.jp/web-event/new-name/index.html ---------------------------------------------------------------------------- ★全米興行収入、初登場の"Life"が首位 ---------------------------------------------------------------------------- 先週末の全米興行収入は、エディ・マーフィー&マーティン・ローレンス共演による "Life"が、公開3週目に入っても衰えを知らない"The Matrix"をわずかにかわし、初 登場で首位に立った。前週2位のドリュー・バリモア主演作、"Never been Kissed" (『25年目のキス』)も3位にとどまり、好調を維持している。 □"Life" OFFICIAL SITE http://www.universalpictures.com/life/ □"The Matrix" OFFICIAL SITE http://www.whatisthematrix.com/ □"Never been Kissed" OFFICIAL SITE http://www.foxmovies.com/neverbeenkissed/ ◆◆◆ピックアップシネマ◆◆◆ 劇場公開中の作品レビューをお届けします。 ============================================================================ 『ライフ・イズ・ビューティフル』 ベニーニの「笑い」がめざしたもの ============================================================================ 国によって形は違っても、人生におけるユーモアの大切さは変わらない。そして、 それは日常に浸透していてこそ、初めて意味を持つ。通常ならユーモアの「ユ」の字 も口にしない人間が、悲惨な状況に叩き込まれたとたん、お笑い芸人のようになった ら、まわりにいる人間は、ただその悲惨度を再確認するしかない。この映画で、主人 公グイド(ロベルト・ベニーニ)がホロコーストに巻き込まれるまでのくだりがなぜ 長いのか。それは、彼がいかに日常的に「ピエロ」であるかを観る者に植え付けるた めの、見事な策略なのだ。収容所生活の悲惨で過酷な状況を、主人公が子供に悟られ ることなく「笑い」で包むためには、前半であそこまでやる必要があったのだろう。 さて、後半でそれは見事に生かされたのか? 後半のベニーニの「笑い」は、子供 の無邪気さを前にした痛々しさに満ちている。そして、今度はその「痛々しさ」が観 る者の涙を誘う。前半と後半の舞台が異なるだけで、主人公の同質的行動から受ける 印象がこうも違うとは。スクリーンをみつめる観客は、後半の主人公を取り巻く状況 が、文字どおり「笑うに笑えない」ものであることを身をもって知らされることにな るのだ。 生き延びた母と子が、鮮やかな緑の中で再会を喜ぶラストシーンが美しい。彼らが 交わすそれぞれの「笑顔」を見て、あなたは何を思うだろうか。劇場でぜひ確かめて みてほしい。 □OFFICIAL SITE http://www.shochiku.co.jp/shochikufuji/lifeisbeautiful/index.html ◆◆◆興行成績ベストテン◆◆◆ ============================================================================ 『エネミー・オブ・アメリカ』が初登場で首位を獲得した週末、第71回 アカデミー賞で主演男優賞など3部門を受賞した『ライフ・イズ・ビュー ティフル』を筆頭に、初登場作品が続々とランクインを果たした。また、 2週目に入った『故郷』と初登場の『永遠と一日』が、どちらも銀座1館 のみの数字で11、12位につけるなど好調な滑り出しを見せている。 ============================================================================ 【配収】 1 初(─)エネミー・オブ・アメリカ ( 1週) 2 ↓( 1)シン・レッド・ライン ( 2週) 3 初(─)ライフ・イズ・ビューティフル ( 1週) 4 初(─)名探偵コナン 世紀末の魔術師 ( 1週) 5 ↓( 2)グッドナイト・ムーン ( 2週) 6 ↓( 5)パッチ・アダムス ( 5週) 7 初(─)隣人は静かに笑う ( 1週) 8 ↓( 4)バグズ・ライフ ( 6週) 9 ↓( 3)アルマゲドン (19週) 10 初(─)クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦 クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉 ( 1週) 興行通信社調べ1999/4/17~1999/4/18(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計) ◆◆◆オススメVIDEO◆◆◆ スパイク・リー監督の『ラストゲーム』でのNBA プレーヤー出演も注目ながら、海辺の町の大人の恋 を描いた『マルセイユの恋』が今回のオススメ。 ---------------------------------------------------------------------------- 『マルセイユの恋』 子供たちも見守る大人たちの恋 ---------------------------------------------------------------------------- 【データ】 '96年/仏/1時間42分(4/30発売:シネカノン) 監督:ロベール・ゲディギャン 出演:アリアーヌ・アスカリッド,ジェラール・メイ ラン,ジャン=ピエール・ダルーサン,ジャック・ブーデ 陽射しはもちろん、人々の笑い声も明るい地中海岸の町。女手ひとつでふたりの子 供を育てるジャネットは、スーパーマーケットで働きながらの貧乏暮らし。閉鎖され た工場からペンキを失敬しに行った折、警備員のマリウスと出会う。開け放した工場 の建物で孤独に暮らすマリウスと、おしゃべりな隣人たちに囲まれて忙しく生きるジ ャネットは、ともにもう若くはない年齢。それでもふたりの出会いは、同じ日常の繰 り返しの中でも胸に情熱を秘めていた人たちの間で、静かな恋の火を燃やし始める。 昨年の「フランス映画祭横浜」でも好評だった、温かさに満ちた作品。 ---------------------------------------------------------------------------- ○ CHECK 3本! ---------------------------------------------------------------------------- ■『ラストゲーム』2時間14分/米(4/28レンタル:クロックワークス) 刑務所に入っている父親と、バスケット・ボールの才能に恵まれた息子。刑期の軽減 と引き替えに、進路で悩む息子を知事の意図する大学へ入学させる約束で特別出所し た父親は、複雑な心境で息子と再会し……。 監督:スパイク・リー 出演:デンゼル・ワシントン,ミラ・ジョヴォヴィッチ,レイ・ アレン,ジョン・タトゥーロ ■『クロスファイア』1時間30分/米(4/28レンタル:アルバトロス) 自由の女神像の爆破を計画した武器密輸商とテロ集団のはざまで政府の特殊エージェ ントが奮闘する。日本未公開作品。 監督:ゲイリー・S・リプスキー,ジョー・ジマーマン 出演:ミッチェル・コックス,ア ンドリュー・ディヴォフ,アイダ・タトゥーロ,グレゴリー・マッキニー ■『デリバリー』1時間37分/米(4/28レンタル:マイピック) 流産ののち、養子縁組の会社を訪れた女性記者。そこで仲介された赤ん坊に疑問を抱 いた彼女は……。日本未公開作品。 監督:ポール・ジラー 出演:ロレイン・ブラッコ,マーゴット・キダー,ジェイソン・ ゲドリック,ジョン・ハード ---------------------------------------------------------------------------- ○ Weeklyレンタルビデオランキング 4月11日~4月17日 ---------------------------------------------------------------------------- ◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆ レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版) ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪ 【TSUTAYA調べ】 ============================================================================ 【 1】( 2)シティ・オブ・エンジェル ワーナー ホーム ビデオ 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---------------------------------------------------------------------------- *このランキングは全国の「TSUTAYA」942店舗のデータにより集計されてます。 ()内は前回のランキング (再)は再度ランクイン □TSUTAYAのホームページ:http://www.tsutaya.co.jp/ ◆◆◆BS&CS今週のオススメ◆◆◆ ---------------------------------------------------------------------------- 4/24(土)『陽のあたる教室』 NHK衛星第2(19:30~) ---------------------------------------------------------------------------- ◇監督:スチーブン・ヘレク 出演:リチャード・ドレイファス、グレン・ヘドリー、 ジェイ・トーマス バンドマンだったホランド(リチャード・ドレイファス)は、生活のために音楽教 師となる。初めは仕事として割り切っていた彼だったが、次第に教師という仕事に情 熱をかたむけていくようになり……。1人の音楽教師の30年間を感動的に描いた作品。 オーケストラ音楽もポピュラー音楽も同じまな板の上でその素晴しさを語る、主人公 の音楽に向けた愛には心を打たれる。だが、現実にこういう教師ばかりだとコワイな ……と思うのはヘソ曲がり? ---------------------------------------------------------------------------- 4/26(月)『バルカン超特急』 スター・チャンネル(23:00~) ---------------------------------------------------------------------------- ◇監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:マーガレット・ロックウッド、マイケ ル・レッドグレーブ、ポール・ルーカス 列車が大雪のために立ち往生。乗客は駅近くのホテルで一夜を過ごすことになるが、 そこで殺人事件が起こる。翌朝、犯人も挙がらぬまま列車は乗客を乗せて出発するの だが、今度は、突然老婦人が消えてしまい……。「奇妙な事件」「密室」そして「ひ と癖ある登場人物」と、ミステリー・サスペンスの要素が満載。しかも、監督があの ヒッチコックだけに、スリルとオチはお墨付きだ。 ---------------------------------------------------------------------------- 4/27(火)『死刑台のエレベーター』 WOWOW(8:00~) ---------------------------------------------------------------------------- ◇監督:ルイ・マル 出演:モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、リノ・ヴァンチュ ラ 青年医師が社長夫人と情事を重ね、邪魔者の社長を殺す完全犯罪を企てる。すべて が順調だったが、犯行直後に乗ったエレベーターが突然停止してしまい……。モノク ロで映し出される空虚感と、マイルス・デイビスのジャズが見事に絡み合い、出口な き男女の姿が浮かび上がる。ヌーベル・ヴァーグという映画史的波がここから始まっ た。今週公開の『エバー・アフター』にも出演しているジャンヌ・モローが若い! ---------------------------------------------------------------------------- 4/30(金)『バーディ』 スカイ名画座(21:00~) ---------------------------------------------------------------------------- ◇監督:アラン・パーカー 出演:マシュー・モディン、ニコラス・ケイジ、ジョン ・ハーキンス 鳥を愛し、空を飛ぶことを夢みていたバーディ(マシュー・モディン)。彼はベト ナムの戦場で精神を病み、病院の中でただうずくまって過ごしていた。戦場で負傷し て帰還した親友のアル(ニコラス・ケイジ)は、久しぶりに再会したバーディの姿に ショックを受けて……。「お前が必要なんだ」というアルの切実な叫びが心を打つ傑 作。いつ観てもラストの清々しさに癒される思い。殺伐とした現代だからこそ、こう いう作品がもっと必要なのかもしれない。 ◆◆◆今週の美女◆◆◆ ---------------------------------------------------------------------------- ◆ユマ・サーマン◆ Uma Thurman [1970.4.29.生まれ] モデル出身の長身&ナイスボディに、端正だけどクセのある顔がのっかった強烈な存 在感。独特のクールな表情が『パルプ・フィクション』('94 監督:クエンティン・ タランティーノ 出演:ジョン・トラボルタ)でブレイク、'98年の『レ・ミゼラブル』 (監督:ビレ・アウグスト 出演:リーアム・ニーソン)では薄幸な女性も熱演。 ▽その他オススメな出演作品 『ジェニファー8』'92 監督:ブルース・ロビンソン 出演:アンディ・ガルシア 『恋に落ちたら…』'93 監督:ジョン・マクノートン 出演:ロバート・デ・ニーロ 『カウガール・ブルース』'93 監督:ガス・ヴァン・サント 出演:ジョン・ハート 『湖畔のひと月』'95 監督:ジョン・アービン 出演:バネッサ・レッドグレーブ 『好きと言えなくて』'96 監督:マイケル・リーマン 出演:ジャニーン・ガラファロ 『ビューティフル・ガールズ』'96 監督:テッド・デミ 出演:マット・ディロン 『ガタカ』'97 監督:アンドリュー・ニコル 出演:イーサン・ホーク 『アベンジャーズ』'98 監督:ジェレマイア・チェチック 出演:レイフ・ファインズ ◆◆◆劇場鑑賞券プレゼント◆◆◆ ---------------------------------------------------------------------------- 『突然炎のごとく』の劇場鑑賞券を抽選で10名さまにプレゼント! ---------------------------------------------------------------------------- MOVIE Watchでは、渋谷シネ・アミューズにて、5月15日よりレイトロード ショー、大阪シネマ・アルゴ梅田にて今夏レイトショーほか全国劇場にて順次公開予 定のヌーヴェル・ヴァーグ作品『突然炎のごとく』の劇場招待券を10名さまにプレゼ ントいたします。 ご希望の方は下記メールアドレスに氏名、送付先住所、電話番号、を記入のうえ、 『突然炎のごとく』鑑賞券希望と明記のうえご応募ください。 ひとりの女がふたりの男の両方を愛し続けるという純愛の三角関係。新しい愛の形 態を探し、それゆえに迷い続ける3人を、トリュフォーは人間味豊かに描き、初公開 時、そして'85年のリバイバル公開時ともに大ヒットを記録したヌーヴェル・ヴァー グを象徴する傑作。 たくさんのご応募お待ちしております。発表は発送をもってかえさせて頂きます。 ●『突然炎のごとく』の紹介ページ http://www.rakuten.ne.jp/gold/em/index/jules.htm ●MOVIE Watchの紹介ページ http://www.watch.impress.co.jp/movie/main/guide/julesetjim/julesetjim.htm ■応募先メールアドレス movie-watch-present@impress.co.jp ■締め切りは4月29日(木)いっぱいとさせて頂きます。 ▼MOVIE WatchのHP http://www.watch.impress.co.jp/movie/ ▼問い合わせ先 ────────────────────────────── movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 ウォッチ編集部 ad-sales@impress.co.jp :広告関連 インプレス A&D sales@ips.co.jp :配信先等 インプレス販売 ▼購読中止・配信先変更 ────────────────────────── 下記のURLから、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを入力し、案 内にしたがって、中止・変更をしてください。なお、メンバーID等が不明なときは、 sales@ips.co.jpまでご連絡ください。 http://www.ips.co.jp/pointup/query.htm ────────────────────────────────────── 発行人 塚本慶一郎/編集人 井芹昌信 発行 株式会社インプレス 〒102-0075 東京都千代田区三番町20 編集 村田敦史 協力 WERDE OFFICE Copyright(C) 1997-1999 Impress Corporation. 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