◆MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)────────── 1999-4-2


☆HEADLINE☆────────────────────────────

   ・・・・・・・・・・本日リニューアル第一弾!・・・・・・・・・・

◆オススメロードショー
 『ヴァージン・フライト』 「空を飛べば何かが変わる」、この感覚は今でも健在
 『ホームドラマ』 フランスほか、世界で賛否を分けたオゾン監督作、上陸!
 ○CHECK 5本!
 『なで肩の狐』『ワラー最後の旅』 ほか

◆新作先取り情報
 『シェイディー・グローヴ』 全編の80%がデジカム撮影の、青山真治監督作
 『オープン・ユア・アイズ』 '98年東京国際映画祭グランプリ受賞作 ほか

◆シネマニュース
 「スター・ウォーズ・ファン・フェスティバル」、開催 ほか

◆ピックアップシネマ
 『フェアリーテイル』 とても愛しい、自分の中の"本当の物語"

◆興行成績ベストテン
 『バグズ・ライフ』が3週連続で首位

◆オススメVIDEO
 『ブギーナイツ』 若き「大モノ」スターのハードなる青春
 ○CHECK 5本!
 ○Weeklyレンタルビデオランキング

◆BS&CS今週のオススメ

◆今週の美女
 カトリーヌ・スパーク



           ◆◆◆オススメロードショー◆◆◆
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『ヴァージン・フライト』 「空を飛べば何かが変わる」、この感覚は今でも健在
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4月3日よりシャンテ・シネ、シネマ・カリテ他にて公開 '98年/イギリス/1時間43
分 ◇監督:ポール・グリーングラス ◇脚本:リチャード・ホーキンス ◇出演:
ヘレナ・ボナム・カーター、ケネス・ブラナー、ジェンマ・ジョーンズ、ホリー・エ
アー、スー・ジョーンズ・デイヴィス ◇配給:K2エンターテイメント
●シャンテ・シネ 連日12:30/2:40/4:50/7:00~終了8:55
         土日11:30/1:45/4:00/6:15~終了8:10
●シネマ・カリテ2 11:30/2:00/4:30/7:00~終了8:55

 人生に迷いを感じ「空を飛べば何かが変わる」と信じている男と、不治の病で車
椅子生活を送るワガママなパンキー娘の心の交流。演じるのは、時代ものの印象が強
いケネス・ブラナーとヘレナ・ボナム・カーター。2人は、現代劇でも演技の「技」
を存分に披露している。死を前にした彼女の最後の願いと、男の「空を飛ぶ」という
想いが結実される手作り飛行機での「処女飛行」では、場面(「飛ぶ」ということ)
自体の高揚感とヒロインの表情が見事に重なり、真に心を揺さぶる。足りない何かを
切実に求める2人をコミカルに描く、心地よい切なさの残るラブ・ストーリーだ。

 □OFFICIAL SITE
  http://www.toho.co.jp/cinema/flight/welcome-j.html
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『ホームドラマ』 フランスほか、世界で賛否を分けたオゾン監督作、上陸!
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4月3日よりユーロスペースにて公開 '98年/フランス/1時間20分 ◇監督・脚本:
フランソワ・オゾン ◇出演:エヴリーヌ・ダンドリイ、フランソワ・マルトゥレ、
マリナ・ド・ヴァン、アドリアン・ド・ヴァン、ステファーヌ・リドー、ルシア・サ
ンチェス、ジュール=エマニュエル・ヨウム・デイド◇配給:ユーロスペース
●ユーロスペース 1:40/3:30/5:20/7:10~終了8:45
●ユーロスペース 『海をみる』『サマードレス』『X2000』12:00AM/9:00PM

 平凡な4人家族が崩壊、その解決(?)までの道のりを描いたホームドラマだ。父
親が、おみやげに1匹のネズミを持って帰宅する。ネズミが不潔に思えてならない妻
は精神を病み、息子はゲイを告白し、娘はSMの女王様になる。かくして「ホームドラ
マ」は変質を遂げるのだ。人間に潜む無意識的な性や不安を、ネズミの出現によって
一気に表面化させ、ホモ、SM、近親相姦、集団殺戮、乱交等をブラックなコメディと
して描く。その一筋縄ではいかないバッドテイスト感覚には、唖然呆然だ。今回は、
オゾン監督の短編3本も公開(モーニング&レイトショー)されるので要チェック!

 □OFFICIAL SITE
  http://www.bacfilms.com/sitcom/
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○ CHECK 5本!
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チェック度1=★ チェック度2=★★ チェック度3=★★★(劇場へ急げ!)

■『なで肩の狐』4月1日よりシネマ下北沢 平日レイト、土日は昼間 ★
昔「なで肩の狐」と恐れられ、今は、ヤクザ稼業から足を洗った男。彼の前に昔の仲
間が現れたことから、また暴力の世界へと舞い戻るハメに。芥川賞作家、花村萬月原
作の同名小説を映像化。「キレた椎名桔平」のファンには待望の劇場主演作だ。

■『ワラー最後の旅』4月1日よりシネマ下北沢 平日は昼間、土日レイト ★★
鉄道と共に人生を歩んだ保線作業員ワラー。彼は、廃止になる鉄道で、最後の線路点
検をしながら思い出をたどる。'88年旧西ドイツの作品だ。寡黙で孤独な男が、寒々
とした風景の中でスパナを手に作業する姿は、去りゆくものの哀歌のように美しい。

■『フリーマネー』4月3日より渋谷シネパレスほか全国松竹東急洋画系
姉妹と結婚した2人の男。同居する父親(刑務所看守長)のイビリに耐えきれず、脱
出資金調達のために列車強盗を実行するが……。マーロン・ブランド、チャーリー・
シーン、ミラ・ソルヴィーノの限りなくお馬鹿なクライム・アクション・コメディ。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.bretmichaels.com/freemoney.htm

■『ベイブ/都会へ行く』4月9日まで全国松竹東急洋画系 ★★★
前作同様、子ブタの活躍を描いた。牧場の売却危機にあの可愛い子ブタの「ベイブ」
が立ち上がる。監督は、『マッドマックス』シリーズのジョージ・ミラー。実はこ
れ、ベイブ版『マッドマックス2・3』。つまりバイオレンス・アクションなんです。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.babeinthecity.com/

■『ジギー・スターダスト』 渋谷シネパレスで連日レイト公開中 ★★
'73年、デビット・ボウイは、自らを異星人「ジギー・スターダスト」として完全寓
話化し、新たなロックスターを誕生させた。そのワールド・ツアーのラスト(ロンド
ン)の熱狂的ライブの記録。『ベルベット・ゴールドマイン』の原点はここだ!

             ◆◆◆新作先取り情報◆◆◆
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■『シェイディー・グローヴ』
6月下旬/ユーロスペース(期待値85%)
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24歳の理花は、恋人にふられたばかり。一方、サラリーマンの甲野は、何もやりたい
ことが見つからず、悩んだ末に会社を辞めてしまう。そんなある日、理花と甲野は、
偶然出会う。2人は互いに好意を持ち始め、次第に魅かれ合っていくのだが……。
監督は、今日本で最も注目を集める青山真治(『Helpless』『冷たい血』)。出演は
栗田麗(『東京兄妹』)、ARATA(『ワンダフルライフ』)、関口知宏ほか。全編の
80%がデジカムで撮影されている。
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■『オープン・ユア・アイズ』
7月/シネ・ヴィヴァン・六本木(80%)
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裕福でハンサムで自由に恋愛を謳歌するセサル。順風満帆だった彼の人生は交通事故
によって一変、顔は醜く変貌し、恋人からも冷たくされる。しかし、恋人が彼のもと
へ戻り、手術も成功してすべてが元の鞘に収まるように思えたが……。監督・脚本・
音楽は、本作のリメイク権をトム・クルーズが獲得するなど、今もっともハリウッド
から注目されている26歳、アレハンドロ・アメナーバール。出演は、エドゥアルド・
ノリエガ、ペネロペ・クルス。'98年東京国際映画祭グランプリ受賞作。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.sogetel.es/abrelosojos/
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■『セレブレーション』
7月/ユーロスペース(80%)
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父の還暦を祝う誕生パーティに集まった、成人した子供たちや友人たち。しかし、息
子によって家族の秘密と複雑な関係が暴かれていき……。数々の映画賞に輝いたこの
作品('98年カンヌ国際映画祭審査員賞・ニューヨーク批評家協会外国語映画賞・ロ
サンゼルス批評家協会外国語映画賞受賞)の監督は、デンマークの新たな才能、トマ
ス・ヴィンターベア。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.octoberfilms.com/thecelebration/

            ◆◆◆シネマニュース◆◆◆
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★「スター・ウォーズ・ファン・フェスティバル」、開催
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4月24日(土)、有楽町の東京国際フォーラムで「スター・ウォーズ・ファン・フェ
スティバル」(主催/読売新聞社、協力/20世紀フォックス映画)が開催される。
これは、今夏公開予定の『スター・ウォーズ/エピソード1』のプレ・イベントで、
当日はジョージ・ルーカス(製作総指揮・監督・脚本)、ナタリー・ポートマン(女
王アミダラ役)によるビデオメッセージや、「Art of Star Wars」スライドショー
(日本初公開)、最新予告編・メーキング映像の上映などを、本邦初の最新サウンド
システム「ドルビーデジタル・サラウンドEX」で楽しむことができる。読売新聞社で
は、このファン・イベントにペア2,000組(4,000名)をご招待。応募締切は4月8日
(木)、詳細は下記URLを参照のこと。

 □「スター・ウォーズ・ファン・フェスティバル」
  http://www.yomiuri.co.jp/adv/starwars/home.htm
 □申込フォーム
  http://www.yomiuri.co.jp/adv/starwars/form.htm
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★WOWOWが、ドリームワークス作品のペイテレビ放送権契約を締結
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日本衛星放送株式会社(WOWOW)は、『ディープ・インパクト』『プライベート・ラ
イアン』などで知られる米映画製作会社、ドリームワークスSKGが手がけた映画作品
の、ペイテレビでの放送権契約を同社との間で結んだと発表した。これによりWOWOW
では、ドリームワークス製作作品を、劇場公開から一定期間を経た後、1年間独占放
送することが可能となった(地上波での放送は、この独占放送期間が終了してからと
なる)。WOWOWでは、5月3日~6日に第1弾として、SF・TVアニメシリーズ『インヴェ
イジョンUSA』を、7月24日以降に『ピースメーカー』(ミミ・レダー監督による同社
製作長編第1作)、9月25日以降に『アミスタッド』(スティーブン・スピルバーグ監
督)、10月23日以降に『マウス・ハント』(ゴア・ヴァービンスキー監督)、12月18
日以降に『ディープ・インパクト』(ミミ・レダー監督)などの放送を予定している。

 □解説記事
  http://www.werde.com/movie/special/wowow1.html
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★「ルキノ・ヴィスコンティ特集」、開催
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4月3日(土)~5月28日(金)、新宿のシネマ・カリテで「ルキノ・ヴィスコンティ
特集」が開催される。イタリア貴族出身のヴィスコンティは、戦時下のレジスタンス
活動などに身を投じ、苛酷な現実の中で生きるシチリアの漁村民を等身大に描いた初
期の大作『揺れる大地・海の挿話』('48年)などにその精神を投影したが、晩年は
19世紀末ヨーロッパの芸術と退廃美を官能的に描く対照的な作風で、観る者を圧倒し
た稀有な映像作家。今回は、『ルートヴィヒ<復元完全版>』('72年製作/'89年復
元完全版公開)、『イノセント』('75年)、『ベニスに死す』('71年)、『家族の
肖像』('74年)、『地獄に堕ちた勇者ども』('69年)の全5本を上映。なお、4月3
日午前10時の回のみ、先着30名に特製ポスターをプレゼント。上映スケジュール等、
詳細は、直接劇場(03-3354-5670)へ。
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★『セントラル・ステーション』、興収5,000万円突破
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恵比寿ガーデンシネマほかで公開中の『セントラル・ステーション』は、公開6週目
に入り興行収入が全国合計で5,000万円を突破し、依然として順調な伸びをみせてい
る。同作品は現在、恵比寿ガーデンシネマ、梅田ガーデンシネマ、名古屋ゴールド劇
場、福岡KBCシネマにて公開中。

 □OFFICIAL SITE
  http://www.centraldobrasil.com.br/front.htm
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★全米興行収入、"Forces of Nature"が2週連続首位
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先週末の全米興行収入は、サンドラ・ブロック&ベン・アフレック主演、ドリームワ
ークス製作によるロマンチック・コメディ、"Forces of Nature"が、2週連続で首位
を獲得した。2位は先週同様、ロバート・デ・ニーロ主演の"Analyze This"、3位は初
登場、ロン・ハワード監督、マシュー・マコノヒー主演のコメディ作品、"EDtv"。

 □"Forces of Nature" OFFICIAL SITE
  http://www.asylum.com/movies/forces_of_nature/
 □"Analyze This" OFFICIAL SITE
  http://www.analyzethis.com/
 □"EDtv" OFFICIAL SITE
  http://www.ed-tv.com/

            ◆◆◆ピックアップシネマ◆◆◆
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『フェアリーテイル』
   とても愛しい、自分の中の"本当の物語"
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 小学校の同級生にとても嘘つきな女の子がいた。「私のお父さんはドラキュラで、
百階建ての家に住んでいて、月も星も簡単に手に入れることが出来るの。」単純な私
は、このドラキュラ娘にかなりハマった。私たちは親友の契りを交わし、学校帰りの
夕暮れ、彼女の家を訪ねた。薄暗いアパートの一角にリカちゃん人形が整然と並び、
カーラーを巻いた彼女の母親が、友人らしき女性とおしゃべりをしていた。
 後で知ったことだが、彼女には父親がいなかったらしい。母親が水商売で生計をた
てていたということだ。夏休み明け、別れの言葉ひとつなく、そのドラキュラ娘は教
室から姿を消した。
 1917年、2人の少女が撮影した妖精の写真が論議を巻き起こした「コティングリー
事件」は、後年、老女となった少女の1人が、トリックだったと打ち明けたことで幕
を閉じる。『フェアリーテイル』はこの話を元につくられた、もうひとつの"本当の
物語"─2人の少女の語る真実、それを信じる、あるいは信じたい大人たちの物語であ
る。
 作品中、妖精を信じる人物はみな、何かを失った、あるいは失いかけている人々だ。
そもそもコトの発端である写真は、少女エルシーが、兄を失い現実を見ようとしない
母親を元気づけるために撮影したもの。一見、妖精を追いかけるように見えるエルシ
ーの目は死んだ兄を追いかけ、その兄を追いかける母をもまた、追いかけているよう
だ。少女の目はすでに、大人になることの悲しみや淋しさ、強さをみつめ始めている。
 人はどこかで、生きていくために必要な物語を、自分の中につくり上げているのか
もしれない。作品を見ながら、遠い記憶の中のドラキュラ娘が甦った。幼い頃、腹立
たしく思っていた彼女の嘘の数々、積み上げられた彼女の物語がとても哀しく感じら
れ、初めて彼女に優しい気持ちを抱いた。「大人になるってことは、人の気持ちを思
うこと」─そんな少女の言葉が胸に響く作品である。

 □OFFICIAL SITE
  http://www.fairytalemovie.com/

           ◆◆◆興行成績ベストテン◆◆◆
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  3週目に入った『バグズ・ライフ』が首位を独走している。『アルマゲド
  ン』の再浮上と『ユー・ガット・メール』の安定感、そして春休み作品の
  順位の譲り合い。変化の乏しい状態に揺さぶりをかける、パンチの効いた
  作品が待ち遠しい。
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  【配収】
 1 →( 1)バグズ・ライフ               ( 3週)
 2 ↑( 3)アルマゲドン                (16週)
 3 ↓( 2)パッチ・アダムス              ( 2週)
 4 →( 4)ユー・ガット・メール            ( 7週)
 5 ↑( 7)ドラえもん のび太の宇宙漂流記 ほか    ( 4週)
 6 ↑( 8)'99春・東映アニメフェア           ( 4週)
 7 ↓( 6)ガメラ3/邪神〈イリス〉覚醒         ( 4週)
 8 ↑(10)ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ
        ウルトラマンガイア・超時空の大決戦   ( 4週)
 9 ↓( 5)スネーク・アイズ              ( 5週)
 10 ↓( 9)ベイブ 都会へ行く             ( 4週)

 興行通信社調べ1999/3/27~1999/3/28(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

            ◆◆◆オススメVIDEO◆◆◆
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       1980年前後の音楽も懐かしい『ブギーナイツ』は必見
       級のオススメ感。マニア心をくすぐりつつ女性層にも
       受けた『ダークシティ』もなかなか楽しめる作品。
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『ブギーナイツ』 若き「大モノ」スターのハードなる青春
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【データ】
'97年/米/2時間35分(4/3発売:アスミック)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン 出演:マーク・ウォルバーグ,バート・レイノ
ルズ,ジュリアン・ムーア,フィリップ・シーモア・ホフマン,ドン・チードル

 '70年代も終わろうとするアメリカ。唯一の取り柄であるアソコの大きさをポルノ映
画監督に見初められた青年は、予想を超える快進撃でポルノ界のトップスターにのし
上がる。そして当然ながら訪れる、若さゆえの思い上がりと挫折。一度は夢に手が届
いた男の人生、こんな早くに終わって良いのか……。ラブストーリーでもサスペンス
でもバイオレンスでもないのに、ひとりの青春の浮き沈みでこんなに手に汗握るのは
なぜなのか。監督役のバート・レイノルズはすばらしく味のある演技でアカデミー助
演男優賞にノミネートされ、監督の妻+劇中映画の主演女優の役柄のジュリアン・ム
ーアも妙に官能的な魅力。主演のマーク・ウォルバーグも一気に注目され現在ハリウ
ッドで大活躍。2時間半の長さも見る価値十分。
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○ CHECK 5本!
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■『ダークシティ』1時間40分/米(4/9発売:東宝)
ふと目を覚ますと記憶を失っていた男。部屋には女の死体。自分が誰なのかわからな
いままさまよう男は、真夜中の12時に時計が止まり、自分以外の街中の人間が眠って
しまうのを目にする。物質を自在に変化させる超能力を持つ宇宙人たちの意図、出口
のない街の正体、謎を残したまま疾走する映像とストーリーが、やがて意外なる「人
間」と「世界」の姿を呈示する。
監督:アレックス・プロヤス 出演:ルーファス・シーウェル,ジェニファー・コネ
リー,キーファー・サザーランド,ウィリアム・ハート,ブルース・スペンス

■『JUNK FOOD』1時間24分/日本(4/5発売:バップ)
買い物に出かける盲目の老女、男から金を巻き上げてドラッグにふける女、夜の街に
渦巻く笑いと怒りと外国語……。錯綜するバラバラのストーリーとタイトルが意味す
るものは……?
監督:山本政志 出演:飯島みゆき,古田新太,鬼丸,MIA,津田寛治,アリ・アーメッド

■『シティ・オブ・エンジェル』1時間54分/米
(4/9発売:ワーナー・ホーム・ビデオ)
患者の死に直面して泣きくずれる女医の前に現れ、恋をしてしまった天使。生身の肉
体を持って彼女と結ばれるためには天使をやめなければならない。苦悩の果ての決断
と結末は……。
監督:ブラッド・シルバーリング 出演:メグ・ライアン,ニコラス・ケイジ

■『相続人』1時間54分/米(4/9発売:東映ビデオ)
成りゆきで関係を持った女性の弁護を引き受けることになった男、彼との関係もにお
う部下の弁護士、依頼者の女性の父親、別れた夫、それぞれに怪しい登場人物が、南
部の雰囲気も薫る街・サバナを舞台に絡み合う。ジョン・グリシャムが映画用に書き
下ろしたオリジナル・サスペンスストーリー。
監督:ロバート・アルトマン 出演:ケネス・ブラナー,エンベス・デイヴィッツ,
ロバート・ダウニーJr

■『カンゾー先生』2時間9分/日本(4/9発売:東映ビデオ)
太平洋戦争末期。カンゾー先生と呼ばれ、住民に無償奉仕する町医者のもとに、ソノ
子という美少女が看護婦としてやってきた。坂口安吾の原作、『うなぎ』で2度目の
カンヌ国際映画祭グランプリに輝いた今村昌平監督による人間ドラマ。
監督:今村昌平 出演:柄本明,麻生久美子,世良公則,清水美砂,唐十郎,松坂慶子

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○ Weeklyレンタルビデオランキング          3月21日~3月27日
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【 1】(2)CUBE                      ポニーキャニオン
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【 2】(1)ディープインパクト             CIC・ビクタービデオ
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【 3】(-)TAXi                     ポニーキャニオン
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【 4】(6)ザ・グリード                   ポニーキャニオン
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【 5】(4)マスク・オブ・ゾロ    ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
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【 6】(5)フラッド                     パイオニアLDC
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【 7】(初)マーキュリー・ライジング          CIC・ビクタービデオ
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【 8】(7)L.A.コンフィデンシャル             ポニーキャニオン
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【 9】(再)ポケットモンスタ-~ミュウツーの逆襲     メディアファクトリー
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【10】(8)仮面の男                   ワーナーホームビデオ
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*このランキングは全国の「TSUTAYA」942店舗のデータにより集計されてます。
()内は前回のランキング (再)は再度ランクイン
            □TSUTAYAのホームページ:http://www.tsutaya.co.jp/

          ◆◆◆BS&CS今週のオススメ◆◆◆
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 4/3(土)『ダブルチーム』 WOWOW(15:55~)
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◇監督:ツイ・ハーク 出演:ジャン・クロード・バンダム、デニス・ロッドマン、
ミッキー・ローク

 元CIA工作員ジャックは、腕を買われて犯罪王スタブロスの追撃作戦の指揮を取る
が、多くの犠牲を出し失敗。代償として脱走不可能な孤島に幽閉される。そんなある
日、ジャックはスタブロスが妻子を誘拐したことを知る。ジャックは妻子を救出すべ
く島を脱走、スタブロスに戦いを挑もうとする。バスケットボーラー、ロッドマン
も大活躍のアクション。悪役のミッキー・ロークが肉体派か否かは、見てのお楽しみ。
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 4/3(土)『ボディ・バンク』 WOWOW(20:00~)
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◇監督:マイケル・アップテッド 出演:ヒュー・グラント、ジーン・ハックマン、

 総合病院の救急医療室に勤務する優秀な医者ガイ。ある日、ホームレスが救急で運
び込まれる。しかし、処置の甲斐なく死亡。ガイは彼の不審な症状に疑問を抱き、そ
れを探るうちに、ホームレスを使った脊椎神経再生の人体実験という真相にたどりつ
くが……。「この話、ありそうで恐い」っていうのは、誇大妄想、だよね(苦笑)!?
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 4/9(金)『泣かないで』 スカイ名画座(18:30~)
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◇監督:グレン・ジョーダン 出演:マーシャ・メイスン、クリスティ・マクニコル

 アルコール中毒のリハビリのために療養所に入っていた舞台女優が、6年ぶりに実
の娘と再会する。2人は6年間という空白を感じながらも、次第に心を開き、互いに歩
み寄って空白の時間を取り戻していく。親子の愛情と心の交流を、軽妙な会話で描い
た作品。あの三谷幸喜もお気に入り、脚本家ニール・サイモンの真骨頂ともいえるハ
ートウォーミング・ストーリー。
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 4/9(金)『アリゲーター』 パワームービー(23:00~)
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◇監督:ルイス・ティーグ 出演:ロバート・フォスター、ロビン・ライカー、

 残忍な殺人事件が起こり、捜査に乗り出す腕利きデカ。しかし、捜査を進めるうち
に、とんでもない「犯人」ならぬ「犯獣」が彼の前に現れるのだ。それは、大都会の
下水道で生息していた体長15メートル、体重900キロの巨大ワニ。そいつが人間を喰
いまくる'80年製作のB級映画。元ネタは『ジョーズ』だが、数々作られたこの手の作
品の中でも、これは、『ジョーズ』もどきの傑作、あの『ピラニア』に続くヒットだ。

             ◆◆◆今週の美女◆◆◆
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◆カトリーヌ・スパーク◆ Catherine Spaak [1945.4.3.生まれ]
パリ生まれ、イタリア・フランスで活躍、ハリウッド進出もしたのに、日本では近年
代表作が上映されてようやく再認識の兆し。ただそこに顔があるだけでカラリとラテ
ンなフェロモンがスクリーンからにじみ出し、そこに腰が陽気に踊っていれば見る者
の全身が弛緩する。存在自体が麻酔薬のような稀代の美女なので、今後日本での評価
がもっともっと進むことを期待。

▽オススメ出演作品
『狂ったバカンス』'62
 監督:ルチアノ・サルニエ 出演:ウーゴ・トニャッツィ
『太陽の下の18才』'62
 監督:カミロ・マストロチンクエ 出演:ジャンニ・ガルコ
『禁じられた抱擁』'63
 監督:ダミアーノ・ダミアーニ 出演:ホルスト・ブッフホルツ
『輪舞』'64
 監督:ロジェ・バディム 出演:ジェーン・フォンダ
『ダンケルク』'64
 監督:アンリ・ベルヌイユ 出演:ジャン・ポール・ベルモンド
『ホテル』'67
 監督:リチャード・クワイン 出演:ロッド・テーラー
『わたしは目撃者』'70
 監督:ダリオ・アルジェント 出演:ジェームズ・フランシスカス

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