◆MOVIE Watch（毎週金曜日発行：無料）───────────────1999-2-12
☆今週のHEADLINE☆─────────────────────────────
●オススメ封切り情報
『レッサー・エヴィル』 人生には「若気のいたり」では許されない失敗もある
『残侠』 これはギャグ？ それとも大マジメ？ あるいはただの時代錯誤？
『ムービー・デイズ』 懐かしい「映画の時代」は二度と戻らない
○公開作 CHECK 5本！
『オリンピック・グローリー』『ランナウェイ』 ほか
●MOVIE PADDOCK 出走を待ちわびる新作情報（期待値％つき！）
『ポーリー』 人間の言葉をしゃべるオウム、ポーリーの冒険物語
『視線のエロス』 全編を男の視線でとらえるエロティックなキャメラに注目
ほか
●映画4人衆
『レ・ミゼラブル』 追い追われる者たちの、めぐりめぐった運命の果て
●TOPICS
「第71回アカデミー賞」ノミネート作品、発表 ほか
●興行成績ベストテン
『鮫肌男と桃尻女』が、1館公開ながらランクインの勢い
●オススメVIDEO
『オースティン・パワーズ』 クリスチャン・スレーターがいたみたいだけど……
『ライブ・フレッシュ』 一瞬の差。人生何が起こるかわからない
○CHECK 3本！
●Weeklyレンタルビデオランキング
『仮面の男』がいきなりランクイン！
●BS＆CS今週の3本
●今週誕生の美女
キム・ノバク、レネ・ルッソ
[◆◆◆オススメ封切り情報◆◆◆]
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『レッサー・エヴィル』 人生には「若気のいたり」では許されない失敗もある
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2月13日より公開 '98年／アメリカ／1時間36分 ◇製作・監督：デヴィッド・マッ
ケイ ◇脚本：ジェレミー・レヴィン、スティーブン・シュルツェ ◇出演：コーム
・フェオーレ、トニー・ゴールドウィン、アーリス・ハワード ◇配給：アミューズ
―シネ・アミューズ 12:45/14:50/16:55/19:00（～20:50）
高校時代の仲良し4人組が、卒業直前に起こしたひとつの事件。4人は事件を封印す
るため20年以上も連絡を取らずにいたのだが、大人になった彼らの前に、過去の罪が
否応なしに突きつけられることになる……。青春ドラマ、犯罪映画、終盤の息詰まる
密室心理劇、そして「誰がなぜ殺されたのか？」というミステリー。恐怖と猜疑心が
ふくらみ、4人の関係は静かに煮詰まって行く。ラストのどんでん返しが見事。
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『残侠』 これはギャグ？ それとも大マジメ？ あるいはただの時代錯誤？
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2月13日より全国東映系にて公開 '98年／日本／1時間51分 ◇監督：関本郁夫 ◇
脚本：黒田義之、大津一瑯 ◇製作：俊藤浩滋 ◇出演：高嶋政宏、高橋かおり、天
海祐希、加藤雅也、松方弘樹、中井貴一、ビートたけし、中条きよし ◇配給：東映
かつて一時代を築いた東映仁侠映画の黄金パターンを、現代の俳優を使って忠実に
再現したやくざ映画。義理と人情、男と女の間で燃え上がる情念の炎、戦いの中で結
ばれる男同士の堅い友情、理不尽な暴力に正義の血がたぎり、最後は決死の殴り込み
……。手抜きをしない端正な作りで、映画の完成度はきわめて高い。しかし、これは
一体、誰にどう見てほしい映画なのだろう。やや時代錯誤な「珍品」にも見える。
□OFFICIAL SITE
http://www.toei-group.co.jp/MOVIE/new_mov/zankyo/index.htm
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『ムービー・デイズ』 懐かしい「映画の時代」は二度と戻らない
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2月13日より公開 '94年／アイスランド、ドイツ、デンマーク／1時間26分 ◇製作
・監督・脚本：フリドリック・トール・フリドリクソン ◇出演：オリヴァ・イェン
ス・エルナルソン、ルーリック・ハラルドソン ◇配給：ケイブルホーグ
―ユーロスペース 13:35/15:25/17:15/19:05（～20:50）
1960年代のアイスランドをひとりの少年の目を通して描き出す、ノスタルジックで
ユーモラスな人間スケッチ。タイトルは『ムービー・デイズ』だが、映画に描かれて
いるのは「1960年代＝映画の時代」に生きた人々の生活そのもの。ラジオドラマ、町
内唯一のテレビに群がる子供たち、共産党員……。この映画が日本人観客にも懐かし
く感じられるのは、当時世界が「アメリカ文化」という共通項で結ばれていたからだ。
□OFFICIAL SITE
http://www.saga.is/ifc/F_movie_days.html
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○公開作 CHECK 5本！
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★＝注目作 ★★＝見て損はしない ★★★＝これは必見！ （未）＝未見
■『オリンピック・グローリー』 東京アイマックス・シアターにて公開中 ★★
昨年の長野オリンピックを、アイマックスの大型映像で記録した公式ドキュメンタリ
ー。個々の競技結果より、肉体が生み出す躍動感をたっぷり見せることに専念してい
る。フィギュア競技を数分にまとめた部分などは、まさに編集の妙技と言うしかない。
□OFFICIAL SITE
http://www.sme.co.jp/Movie/IMAX/imax.html
■『ランナウェイ』 2月13日より全国東宝洋画系にて公開 ★★
警官殺しの濡れ衣を着せられた小悪党が、身の潔白を証明するため特異の舌先三寸を
駆使して大活躍。ジャッキー・チェンとの共演作『ラッシュアワー』の前に作られた、
クリス・タッカーの初主演映画だが、日本では公開順序が逆になった。楽しい映画だ。
□OFFICIAL SITE
http://www.gaga.co.jp/movie/runaway1.html
■『女と女と井戸の中』 2月13日より恵比寿ガーデンシネマにて公開 ★★
巨額の遺産を相続した中年女性が、若い家政婦と共同生活を始める。だがある晩、家
政婦は自動車で見知らぬ男をひき殺す。ふたりは古井戸に死体を捨てるのだが……。
女たちが井戸の中の"死体"に少しずつ追いつめられて行く様子が、ちょっと恐い。
□OFFICIAL SITE
http://www.iijnet.or.jp/ASMIK/M/Asmik/1999/Well/index.html
■『タロス・ザ・マミー／呪いの封印』 2月13日より銀座シネパトスにて公開 ★
『ハイランダー』シリーズなどで一部に熱狂的なファンを持つラッセル・マルケイ監
督の最新作は、古代エジプトのミイラ男が現代によみがえる古典的なモンスター映画。
CGで作った包帯の束が、変幻自在・神出鬼没のミイラ男に変身するのがユニーク。
□OFFICIAL SITE
http://Raging-Thunder.com/01raging-thunder_homepage/01.netpanph_files/
14.taols/talos_index.html
■『小さな兵隊』 2月13日よりシネセゾン渋谷にて公開 ★
1960年に製作されたゴダール2本目の長編映画。後にゴダール夫人となるアンナ・カ
リーナと、初めてコンビを組んだ作品だ。スイスを舞台にしたスパイ映画だが、ジェ
ームス・ボンドのような派手なアクションは皆無。地味な拷問シーンに迫力がある。
[Written by 服部弘一郎]
[◆◆◆MOVIE PADDOCK◆◆◆]
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出走を待ちわびる新作情報を、
期待値％つきでお届けします！
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■『ポーリー』
3月中旬／シネ・ラ・セット（期待値75％）
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ポーリーは人間の言葉をしゃべるオウム。言葉をうまく話せない、飼い主で一番の友
達マリーのために人間の言葉をマスターし、彼女の言葉の先生となったのだ。しかし
マリーの両親は、オウムばかりと仲良くする娘に友だちができなくなることを心配し
て、ポーリーを遠くにやってしまう。かくして、マリーとの再会のため、ポーリーの
冒険の旅が始まるのだが……。ジョン・ロバーツ（『草原とボタン』）監督作品。出
演は、『グロリア』『ミルドレッド』のジーナ・ローランズ、トニー・シャローブ、
チーチ・マリンほか。
□OFFICIAL SITE
http://www.freezone.com/paulie/paulie.html
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■『視線のエロス』
GW／シネマ・カリテ（75％）
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男と女は偶然に出会った。あからさまに、新鮮なまでにストレートな欲望で、女を求
める男。はじめは関係をじらしていた女も、次第にはかない情事に溺れていき……。
全編を男の視線でとらえるエロティックな手法と、言葉によるポルノグラフィーとも
いえるセリフの連続で官能的に描く。監督・主演は、フィリップ・アレル。ヒロイン
を、本作で鮮烈なデビューを飾り、セザール賞にノミネートされた新進女優、イザベ
ル・カレーが演じている。
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■『ダンジェ』
5月8日／シネマ・カリテ（レイトショー）（65％）
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男はバイク宅配のバイトをしながら暮らしていた。そんなある日、風変わりな少女と
出会い、2人は意気投合する。しかし、少女が隠し持っていた一丁の拳銃を男に見せ
たときから、2人の中に潜んでいた狂気が呼び起こされていき……。福岡芳穂監督作
品。出演は、人気上昇中の金子賢（『キッズ・リターン』『DAYS』）、『バウンス
ko-GALS』の個性的な演技で注目を集めた岡元夕紀子。
[◆◆◆映画4人衆◆◆◆]
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『レ・ミゼラブル』 追い追われる者たちの、めぐりめぐった運命の果て
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フランスのトゥーロンの徒刑場で、19年の刑期を終えたジャン・バルジャン（リー
アム・ニーソン）。仮出獄の身となった彼は、1人の老司教との出会いによって、長
く残酷な服役で荒れ果ててしまった心を改める。9年後、ヴィゴーの町。過去を葬り
生まれ変わったバルジャンは名前を変え、破産した工場を買い取って再建したことで
人望を集め、今や慈悲深い市長になっていた。そこへ、新しい警察署長としてジャベ
ール警部（ジェフリー・ラッシュ）が赴任してくる。あろうことか、ジャベールは、
かつてバルジャンがいた徒刑場で鞭をふるっていた男だった！ やがて、ある事件を
きっかけに、ジャベールはバルジャンの素性に疑問を抱くようになり……。
（満点は★5つ／半は★半分）
■ユーゴーを映像化する難しさとそのポイントは最低限押さえてあったように見られ
たので安心。期待してなかった分、驚き。リアムとジェフにも星。 ★★★★☆<唯>
■古典って話がしっかりしてるからとりあえず破綻なく観られる。しかし、逃げるに
はやっぱり逃走資金って大事だよね。あるかないかでえらい違いだ。★★★☆☆<古>
■壮大な物語が、安っぽくなることなしにシンプルかつ真摯な態度でまとめあげられ
ている。ただ、マリユス役の役者の光り方がちょっと足りないかな。★★★★☆<巴>
■リーアム・ニーソンが魅力的。改心した後も下手に善い人すぎず、時に見せる困惑
の表情が、人間本来の"弱さ"あればこそのドラマに真実味を与えて。★★★半☆<冴>
□OFFICIAL SITE
http://www.spe.co.jp/movie/nowplaying/lesmiserables/
[◆◆◆TOPICS◆◆◆]
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★「第71回アカデミー賞」ノミネート作品、発表
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2月9日（現地時間）、第71回アカデミー賞のノミネート作品が発表された。最多13部
門でノミネートされたのは、文豪シェイクスピアの若き日の恋を描いたロマンチック
・コメディ、『恋に落ちたシェイクスピア（"Shakespeare in Love"）』（ジョン・
マッデン監督）。一方、スティーブン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライア
ン（"Saving Private Ryan"）』は11部門でノミネート、3月21日に行われる授賞式の
行方が注目される。
＜＜主要6部門のノミネート結果＞＞
○作品賞
『エリザベス（"Elizabeth"）』
『ライフ・イズ・ビューティフル（"Life is Beautiful"）』
『プライベート・ライアン（"Saving Private Ryan"）』
『恋に落ちたシェイクスピア（"Shakespeare in Love"）』
『シン・レッド・ライン（"The Thin Red Line"）』
○主演男優賞
ロベルト・ベニーニ（『ライフ・イズ・ビューティフル』）
トム・ハンクス（『プライベート・ライアン』）
イアン・マッケレン（"Gods and Monsters"）
ニック・ノルティ（"Affliction"）
エドワード・ノートン（"American History X"）
○主演女優賞
ケイト・ブランシェット（"Elizabeth"）
フェルナンダ・モンテネグロ（『セントラル・ステーション』）
グウィネス・パルトロウ（『恋に落ちたシェイクスピア』）
メリル・ストリープ（"One True Thing"）
エミリー・ワトソン（"Hilary and Jackie"）
○助演男優賞
ジェームズ・コバーン（"Affliction"）
ロバート・デュバル（『民事訴訟／CIVIL ACTION（"A Civil Action"）』）
エド・ハリス（『トゥルーマン・ショー』）
ジェフリー・ラッシュ（『恋に落ちたシェイクスピア』）
ビリー・ボブ・ソーントン（『シンプル・プラン（"A Simple Plan"）』）
○助演女優賞
キャシー・ベイツ（『パーフェクト・カップル（"Primary Colors"）』）
ブレンダ・ブレッシン（"Little Voice"）
ジュディ・デンチ（『恋に落ちたシェイクスピア』）
レイチェル・グリフィス（"Hilary and Jackie"）
リン・レッドグレイブ（"Gods and Monsters"）
○監督賞
ロベルト・ベニーニ（『ライフ・イズ・ビューティフル』）
スティーブン・スピルバーグ（『プライベート・ライアン』）
ジョン・マッデン（『恋に落ちたシェイクスピア』）
テレンス・マリック（『シン・レッド・ライン』）
ピーター・ウィアー（『トゥルーマン・ショー』）
□OFFICIAL SITE
http://oscar.com/index.html
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★「ゴールデン・ラズベリー賞」、ノミネート発表
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毎年、アカデミー賞授賞式の前日に発表される最悪映画賞「ゴールデン・ラズベリー
賞」のノミネートも明らかになり、作品賞候補には『アルマゲドン』『アベンジャー
ズ』『GODZILLA／ゴジラ』など5作品が、男優賞・女優賞候補には『アベンジャーズ』
のレイフ・ファインズ、ユマ・サーマンの主演2人や、『アルマゲドン』のブルース・
ウィリス、『スパイス・ザ・ムービー』（同作品賞候補）のスパイス・ガールズなど
の名前が挙げられた。
□OFFICIAL SITE
http://www.razzies.com/
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★全米興行収入、"Payback"がダントツ首位！
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先週末の全米興行収入は、メル・ギブソン主演のアクション大作"Payback"が、1999
年公開作品中、最高の成績で首位を獲得した。先週首位の"She's All That"は2位、
3位には"Patch Adams"がつけた。
□"Payback" OFFICIAL SITE
http://www.paybackmovie.com/
[◆◆◆興行成績ベストテン◆◆◆]
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『ワイルド・シングス』『レ・ミゼラブル』など、初登場作品はいずれも
ランキング後半に集中。『鮫肌男と桃尻女』は、渋谷1館のみの公開なが
ら10位に入る勢いを見せた。バレンタイン・デーの週末は、映画館に足を
運ぶカップルの好みがランキングを左右しそう!?
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【配収】
1 →（ 1）アルマゲドン （ 9週）
2 →（ 2）ラッシュアワー （ 3週）
3 →（ 3）メリーに首ったけ （ 2週）
4 ↑（ 5）踊る大捜査線／THE MOVIE （15週）
5 ↓（ 4）リング2／死国 （ 3週）
6 初（─）ワイルド・シングス （ 1週）
7 初（─）レ・ミゼラブル （ 1週）
8 ↓（ 6）ジョー・ブラックをよろしく （ 8週）
9 ↓（ 8）6デイズ／7ナイツ （ 8週）
10 初（─）鮫肌男と桃尻女 （ 1週）
興行通信社調べ1999/2/6～1999/2/7（銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計）
-------------------------[◆◆◆オススメVIDEO◆◆◆]------------------------
マニアックながら、気に入った人は文句なしと
ばかりにのめり込む、個性的な、そして対照的
な2作品。笑うか浸るか、お好みにあわせて。
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『オースティン・パワーズ』 クリスチャン・スレーターがいたみたいだけど……
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【データ】
'97年／米／1時間35分（2/17発売：ポニーキャニオン）
監督:ジェイ・ローチ 出演:マイク・マイヤーズ,エリザベス・ハーレー,マイケル・
ヨーク,ミミ・ロジャース,ロバート・ワーグナー,バート・バカラック
'60年代のロンドン。グルーピーに追いかけられるオースティン・パワーズ（マイク
・マイヤーズ）は実は英国諜報部員。世界征服をたくらむドクター・イーブル（マイ
ク・マイヤーズによる1人2役）の後を追い、冷凍冬眠に入ることになる。明けて30年
後、フリルのシャツや別珍のスーツを着る人も見当たらず、飛ばすギャグも寒々とし
て……。『007』のパロディを、下ネタとギャルとおバカでヤリつくして極めきった、
コメディ映画の"大作"。
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『ライブ・フレッシュ』 一瞬の差。人生何が起こるかわからない
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【データ】
'97年／仏＝スペイン／1時間41分（2/19発売：CICビクタービデオ）
監督:ペドロ・アルモドバル 出演:リベルト・ラバル,フランチェスカ・ネリ,ハビエル
・バルデム,アンヘラ・モリーナ,ホセ・サンチョ,ペネロペ・クルス
ペドロ・アルモドバル監督第12作。原作の『引き攣る肉』（ルース・レンデル著）
を大胆に脚色している。走行中のバスの中で産声をあげた逸話を持つビクトル、彼が
出会ったエレナという女、2人の刑事、浮気を重ねる刑事の妻。ある事件をきっかけ
にこの5人の男女の人生が複雑にもつれ、様変わりしていく。純愛の要素をベースに
サスペンスもエロも現代史も色彩も盛り込み、展開も予想外。『私の秘密の花』から
作風を変えてきているアルモドバル。見る側も新しい気持ちで臨みたい。
[Written by 長谷川未来]
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○CHECK 3本！
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■『ドクター・ジャガバンドー』1時間35分／米
（2/17発売：ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント）
パッとしない教授にして生活も大変なシングル・ファーザー。彼がニューギニアの奥
地で発見したという新種族をでっちあげたことで、今度は学会が大変なことに……。
監督:トッド・ホランド 出演:リチャード・ドレイファス,ジェネ・エルフマン,ナタ
ーシャ・リオーネ,グレゴリー・スミス,マイケル・リンドナー
■『メジャーリーグ3』1時間40分／米（2/17発売：ポニーキャニオン）
シリーズ第3弾となったベースボールコメディ。メジャーリーグへの昇格をあきらめ
かけていた男の話がマイナーリーグを舞台に展開。
監督:ジョン・ウォーレン 出演:スコット・バクラ,コービン・バーンセン,テッド・
マッギンリー,デニス・ヘイワード,エリック・ブラスコッター,石橋貴明
■『トワイライト』1時間34分／米（2/19発売：CICビクタービデオ）
映画スターとその妻、私立探偵、そして連続殺人。豪華スター共演によるハードボイ
ルド・ミステリー。日本では東京ファンタスティック映画祭のみで、劇場未公開。
監督:ロバート・ベントン 出演:ポール・ニューマン,スーザン・サランドン,ジーン
・ハックマン,ストッカード・チャニング,リース・ウィザースプーン
[Written by 唯よーじゅ]
[◆◆◆Weeklyレンタルビデオランキング◆◆◆] 1月31日～2月6日
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◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆
レンタルビデオ全国総合ランキング（字幕＋吹替え版）
♪♪♪レンタル前に要チェック！♪♪♪ 【TSUTAYA調べ】
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【 1】(-)ディープインパクト CIC・ビクタービデオ
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【 2】(-)L.A.コンフィデンシャル ポニーキャニオン
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【 3】(初)仮面の男 ワーナーホームビデオ
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【 4】(3)ＧＯＤＺＩＬＬＡ（ゴジラ） 東宝
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【 5】(4)リーサル・ウェポン４ ワーナーホームビデオ
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【 6】(初)リプレイスメント・キラー ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
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【 7】(7)らせん ポニーキャニオン
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【 8】(6)ジャッカル 東宝
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【 9】(5)タイタニック フォックスホームエンターテイメント
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【10】(8)コレクター CIC・ビクタービデオ
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＊このランキングは全国の「TSUTAYA」962店舗のデータにより集計されてます。
()内は前回のランキング
□TSUTAYAのホームページ：http://www.tsutaya.co.jp/
[◆◆◆BS＆CS今週の3本◆◆◆]
セレクター：歩知
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2/14（日）『クレイマー、クレイマー』 SKY CINEMA（朝9：00～）
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第52回（1979年）アカデミー作品賞受賞作。家庭とは？ 親子とは？ 今1度考えて
みたいというあなたにオススメ。結婚8年目、7歳の息子にも恵まれ、円満だったはず
の夫婦に訪れる家庭崩壊の危機。妻が突然家を出てしまい、息子と共に残された夫は
仕事と家庭の両立に奔走するが……。それぞれの立場と気持ちが解りすぎて胸が痛い
人間ドラマ。
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2/15（月）『カルメン故郷に帰る』 NHK衛星第2（20：00～）
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日本映画初の、記念すべき"総天然色"映画。浅間山麓の片田舎。ある日、東京からド
派手なストリッパーのおネェちゃんが、友人と2人ド派手な格好で帰郷して……。木
下恵介監督による、1951年の松竹の名作。主人公の高峰秀子のキュートさに注目。
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2/18（木）『フル・モンティ』 パーフェクトチョイス（20：15～）
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職にあぶれた中年男性たちが一致団結、知恵をしぼって考えた仕事は、なんと、裸一
貫のスッポンポンワーキング、男性ストリップだった。メンバーを集めてダンスを練
習し、その涙ぐましい努力の結果は、人気者かただの露出者か……!? 英国発、元気
の出るコメディ。
[●☆●今週誕生の美女●☆●]
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◆キム・ノバク◆ Kim Novak [1933.2.13.生まれ]
ヒッチコック監督の『めまい』（'58 出演:ジェームズ・スチュアート）での、秘密
だらけの美貌。気になるけど近づき難く、容易に近づくと毒に当たりそうな、でもつ
い追っかけてしまいそうで、それで結局ジーッと見つめられると催眠術にかかってし
まうかもしれない、とっても危険な香りがムンムンとわき出して……。
▽その他オススメな出演作品
『黄金の腕』'55
監督:オットー・プレミンジャー 出演:フランク・シナトラ
『ピクニック』'55
監督:ジョシュア・ローガン 出演:ウィリアム・ホールデン
『愛情物語』'56
監督:ジョージ・シドニー 出演:タイロン・パワー
『ねえ！ キスしてよ』'64
監督:ビリー・ワイルダー 出演:ディーン・マーチン
◆レネ・ルッソ◆ Rene Russo [1954.2.17.生まれ]
『リーサル・ウェポン3』（'92 監督:リチャード・ドナー）『～4』（'98 同）で、
メル・ギブソンの相手役をたくましく美しく演じていた彼女。パニック・アクション
もののヒロイン女優として異彩を放つゴージャスな魅力を持ちつつも、都会の強気な
キャリア・ウーマンのイメージもまたハマる。気力・体力・知力、どれも強気が似合
うのに、実はアンチ・パーフェクトな不安定さが最大の魅力だったりして。まだまだ
これから化けそうで目が離せないかも。
▽その他オススメな出演作品
『フリージャック』'92
監督:ジョフ・マーフィ 出演:エミリオ・エステベス
『ザ・シークレット・サービス』'93
監督:ウォルフガング・ペーターゼン 出演:クリント・イーストウッド
『アウトブレイク』'95
監督:ウォルフガング・ペーターゼン 出演:ダスティン・ホフマン
『ゲット・ショーティ』'95
監督:バリー・ソネンフェルド 出演:ジョン・トラボルタ
『身代金』'96
監督:ロン・ハワード 出演:メル・ギブソン
[Written by 唯よーじゅ]
▼MOVIE WatchのHP
http://www.watch.impress.co.jp/movie/
----------------------------◆◆◆ 後記 ◆◆◆----------------------------
■中学の頃、何を思ったか自動販売機（ポルノ雑誌系）を友人たちと盗もうとした（
体力尽きて未遂）。『レ・ミゼラブル』を観て己の力のなさに感謝（冷や汗）。<古>
■『レ・ミゼラブル』を鑑賞中、ずっと裏の主人公・ジャベールを追っていた。自分
の中にあるものを感じるせいかわからないが、常に明よりも暗が気になる。 <巴>
■広く知れ渡った原作の映画化は難しい。先入観を排除しようとしても、観る人それ
ぞれの中に刻み込まれた読書体験の記憶は、遡るほど、予想外に深いから。 <冴>
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