◆MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)─────―――──―────1999-1-22


☆今週のHEADLINE☆─────────────────────────────

●オススメ封切り情報
 『ラッシュアワー』 ジャッキー・チェンの本格的アメリカ進出第1弾!
 『リング2』 呪いビデオから、また別の物語がはじまった!
 『ニノの空』 外国人たちのフランスを描く、男ふたりのロード・ムービー
 ○公開作 CHECK 5本!
 『ビッグ・ヒット』『ニンゲン合格』 ほか

●MOVIE PADDOCK 出走を待ちわびる新作情報(期待値%つき!)
 『永遠と一日』
 テオ・アンゲロプロス監督による、'98年カンヌ映画祭パルムドール受賞作
 『トゥエンティフォー・セブン』
   ボクシング・クラブに集った若者たちが輝くとき ほか

●映画4人衆
 『のど自慢』 歌に託されたそれぞれの思いをかみしめて

●TOPICS
 『ラッシュアワー』記者会見レポート ほか

●興行成績ベストテン

●オススメVIDEO
 『アントニアの食卓』 包容力を絵に描いたような「母」の一代記
 ○CHECK 5本!

●Weeklyレンタルビデオランキング
 ディープインパクト依然強し!

●BS&CS今週の3本

●COLUMN
 【世界の終わりとハードとソフト・ワンダーランド(15)】
  日本映画復興への道(3)『自主映画ブーム到来!! なのか? の巻』

●今週誕生の美女

●後記

■■■■■■■■■■■■■■プレゼントのお知らせ■■■■■■■■■■■■■■
「バンディッツ」試写会ご招待!
MOVIE Watchでは3月13日より渋谷パルコSPACE PART3にて公開される、ドイツの音楽
青春映画「バンディッツ」の特別試写会に5組10名さまを抽選でご招待いたします。

開 催 日 時:2月12日(金)18時開場 18時30分開映
場     所:ヤクルトホール (TEL03-3574-7255)
応 募 方 法:下記アドレスまで「バンディッツ」試写会希望と明記のうえメール
        にて、氏名、チケットの送付先を必ず記入してご応募ください。
〆     切:1月30日(土)着分まで
応募先アドレス:movie-watch-present@impress.co.jp
なお、抽選結果の発表は、発送をもってかえさせていただきます。
MOVIE Watchの紹介ページ:
http://www.watch.impress.co.jp/movie/main/guide/bandits/bandits.htm
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                    [◆◆◆オススメ封切り情報◆◆◆]
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『ラッシュアワー』      ジャッキー・チェンの本格的アメリカ進出第1弾!
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1月23日より全国松竹東急洋画系にて公開 '98年/アメリカ/1時間37分 ◇監督:
ブレット・ラトナー ◇脚本:ジム・コーフ、ロス・ラマンナ ◇製作:ロジャー・
バーンバウム、アーサー・サルキシアン、ジョナサン・グリックマン ◇出演:ジャ
ッキー・チェン、クリス・タッカー、エリザベス・ペーニャ ◇配給:ギャガ・ヒュ
ーマックス

 ロサンゼルスの中国領事館から領事の娘が誘拐された。捜査協力のために渡米した
香港のリー捜査官は、地元のカーター刑事と共に誘拐グループを追い詰めていく。と
ころがこのカーター刑事は、地元警察から落ちこぼれた問題刑事だったのだ……。
ジャッキー・チェンが香港資本を離れて主演する、初めてのアメリカ映画。音楽は大
先輩ブルース・リー主演作『燃えよドラゴン』のラロ・シフリン。これも燃えるぜ!
 □OFFICIAL SITE
  http://www.gaga.co.jp/movie/rush1.html
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『リング2』           呪いビデオから、また別の物語がはじまった!
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1月23日より全国東宝系にて公開 '99年/日本/1時間35分 ◇監督:中田秀夫
◇脚本:高橋洋 ◇製作:一瀬隆重、石原真 ◇出演:中谷美紀、佐藤仁美、深田恭
子、松嶋菜々子、真田広之、小日向文世、石丸謙二郎、柳ユーレイ ◇配給:東宝

 日本中を震え上がらせた『リング』から1年。井戸の底から引き上げられた山村貞
子の呪いは、消えることなく生き続けていた……。前作『リング』の設定を引き継い
で作られた今回の続編は、本来の続編『らせん』を無視することで、山村貞子の呪い
をさらに掘り下げていく。スタッフとキャストは前作を踏襲し、恐怖描写はよりスト
レートなものに進化。映画版『リング』はここに完結する。新作『死国』と同時上映。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.iijnet.or.jp/ASMIK/M/Asmik-Ace/Ring2/index.html
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『ニノの空』     外国人たちのフランスを描く、男ふたりのロード・ムービー
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1月23日より公開 '97年/フランス/2時間5分 ◇監督・脚本:マニエル・ポワリエ
◇脚本:ジャン=フランソワ・ゴイエ ◇出演:セルジ・ロペス、サッシャ・ブルド、
エリザベート・ヴィタリ、マリー・マテロン ◇配給:アスミック
 ―シネマスクエアとうきゅう (日9:20)11:45/14:10/16:35/19:00(~21:15)

 ヒッチハイカーのニノに自動車を盗まれたパコは、親切にしてくれたフランス人女
性マリネットと恋に落ちる。「3週間離れて暮らし、それでも互いに愛していたら一
緒になりましょう」とパコに告げるマリネット。パコは彼女のもとを離れ、ニノと共
にヒッチハイクの旅に出る……。カタロニア出身のセールスマンと、ロシア出身ヒッ
チハイカーの友情を通して、フランスに住む外国人の姿を描いたライト・コメディ。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.iijnet.or.jp/ASMIK/M/Asmik/1999/Western/index.html
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○公開作 CHECK 5本!
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★=注目作 ★★=見て損はしない ★★★=これは必見! (未)=未見

■『ビッグ・ヒット』 1月23日より全国東宝洋画系にて公開 ★★★
お人好しの殺し屋メルが、小遣い稼ぎのために富豪の娘を誘拐した。ところが彼女の
父親はボスの友人。裏切り者のメルを始末するため、ボスは追っ手を差し向ける。監
督は香港出身のカーク・ウォン。主演は『ブギーナイツ』のマーク・ウォルバーグ。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.spe.co.jp/movie/nowplaying/thebighit/

■『ニンゲン合格』 1月23日より東劇他にて公開 ★★
交通事故で入院していた少年が10年ぶりに目を覚ました時、彼の家族はバラバラにな
っていた……。『CURE』の黒沢清監督が撮った、ファンタジックな異色ホームドラマ。
西島秀俊が24歳の姿で目覚めた中学生を好演している。ぶっきらぼうな表情がよい。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.daiei.tokuma.com/ningen/

■『死国』 1月23日より全国東宝系にて公開 ★★
生まれ故郷の四国に帰った比奈子が見たものは、16歳の時に死んだ幼なじみの姿だっ
た。彼女の母親がお遍路を逆に回って、娘を黄泉の国からよみがえらせたのだ……。
長崎俊一監督が描く、現代日本にポッカリと開いた暗闇。『リング2』と同時上映。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.toho.co.jp/movie/shikoku/welcome-j.html

■『ワン・ナイト・スタンド』 1月23日よりシャンテ・シネ他にて公開 ★★
『リービング・ラスベガス』のマイク・フィッギス監督最新作は、ロマンチックな大
人のおとぎ話。それぞれに家庭を持つ男女が偶然に出会い、一夜限りの恋に落ちる。
ふたりは1年後に偶然再会してしまう……。ナスターシャ・キンスキーが美しい!
 □OFFICIAL SITE
  http://www.gaga.co.jp/movie/onenight1.html

■『のど自慢』 全国東宝洋画系にて公開中 ★★★
5月には続編の公開も決まっている傑作コメディ映画。売れない演歌歌手、明るいだ
けが取り柄の中年男、歌手志望のクールな女子高生が、「のど自慢」のステージに人
生のすべてをかける。笑わせます。泣かせます。感動させます。これは必見です!
 □OFFICIAL SITE
  http://www.toho.co.jp/movie/nodo/welcome-j.html
                           [Written by 服部弘一郎]

            [◆◆◆MOVIE PADDOCK◆◆◆]
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            出走を待ちわびる新作情報を、
            期待値%つきでお届けします!
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■『永遠と一日』
3月下旬/シャンテシネ2(期待値85%)
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ギリシャの海辺の町で、詩人アレクサンドレ(ブルーノ・ガンツ)がたどる人生最後
の日。全編の1章1章が詩として綴られる、1998年カンヌ映画祭パルムドール受賞作。
監督は、『ユリシーズの瞳』('95)のテオ・アンゲロプロス。イザベル・ルノー、
ファブリツィオ・ベンティヴォリオ出演。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.luce.it/film/eternita/index.htm
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■『トゥエンティフォー・セブン』
4月上旬/シネ・ラ・セット(70%)
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24時間と7日間を繰り返すだけの日常、無駄に生きてきた長い年月を挽回するべく、
若者たちを集めてボクシング・クラブを開設したダーシー。初めて日々の糧を手に入
れ、生きるのは退屈なことじゃないと知った彼らに、次第次第に互いを必要とする連
帯感が生まれていく……。弱冠25歳の新人、シェーン・メドウス監督のデビュー作。
主演は、『モナリザ』('86)のボブ・ホスキンス。
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■『リトル シティ』
春/シネスイッチ銀座(65%)
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30歳になるニーナ(アナベラ・シオラ)は、最高に優しい画家志望のタクシー運転手
アダム(ジョシュ・チャールズ)、セクシーなバーテンダー、ケビン(ジョン・ボン
・ジョヴィ)の間で揺れていたが、ひと晩で両方と寝て妊娠してしまったから、さあ
大変。リトル シティ=サンフランシスコを舞台に、今時の恋人たちを描いた物語。
監督は、本作が長編劇映画デビューとなったロベルト・ベナビブ。

              [◆◆◆映画4人衆◆◆◆]
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『のど自慢』 歌に託されたそれぞれの思いをかみしめて
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売れない演歌歌手の赤城麗子(室井滋)は、芸能プロダクション社長でマネージャー
の須貝(尾藤イサオ)と共に旅回りの営業を続けている。麗子の出身地である群馬県
桐生市に立ち寄った2人は、同地でTVの"のど自慢"が開催されることを知る。営業資
金が底をつき、嫌々ながらも父親(小林稔侍)の経営する理髪店に金の工面に行く麗
子だったが、店の常連客が捨てていった"のど自慢"の予選出場ハガキを思わず拾って
しまい……。
                         (満点は★5つ/半は★半分)
■もともとTVの「のど自慢」そのものは嫌いだったのだけど、「歌は誰のために~」
とこられては、どうしたっていい気持ちになってしまうではないの。★★★☆☆<唯>

■歌いたい時ってある。理由はいろいろだ。誰もがどこかで事情を抱えているからね。
でも、それぞれの事情はさておき、やっぱり歌うって健康的だよ。 ★★★☆☆<古>

■ひとりひとりの生活を描く前半の細かな積み重ねが、後半の盛り上がりへと着実に
つながっていく。小さな町に存在するそれぞれのドラマがイイ。  ★★★★☆<巴>

■知らず知らずに背負ってしまったしがらみや、生きていくことに伴う迷いがすべて
昇華される瞬間がある。確かにそれが感じられるからすごい。   ★★★☆☆<冴>

 □OFFICIAL SITE
  http://www.toho.co.jp/movie/nodo/welcome-j.html

                            [◆◆◆TOPICS◆◆◆]
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★『ラッシュアワー』記者会見レポート
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 1月18日(月)、パークハイアット東京・ボールルームにて、全米興行成績2週連続
第1位を記録した『ラッシュアワー』(1月23日(土)、全国松竹・東急洋画系にて公
開)の記者会見が行われた。会場には、主演のクリス・タッカー、ジャッキー・チェ
ンを迎え(当初、来日が予定されていたブレット・ラトナー監督は体調を崩し欠席)、
後半にはスペシャルゲストとして、ジャッキー・チェンの大ファンである、巨人軍の
桑田真澄投手も激励に駆けつけて会場を盛り上げた。終始笑いの絶えない、和やかな
ムードで進められた会見のもようをレポート。

 □『ラッシュアワー』記者会見レポート
  http://www.werde.com/movie/interview/rush_hour.html
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★アジア多国籍映画製作プロジェクト、「Y2K」始動
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台湾のエドワード・ヤン(Y)、日本の岩井俊二(2)、香港のスタンリー・クワン
(K)ら3監督が興したアジア多国籍映画製作プロジェクト、「Y2K」がいよいよ活動
を開始する。第1弾作品は、スタンリー・クワン監督による"Tale of an island"。
"ストーン伝染病"という奇病が蔓延し、隔離された島を舞台に描かれる物語で、クワ
ン監督自らの強い希望により、主役に桃井かおりを迎え、日本からのもう1人の出演
者である大沢たかお、香港のミシェル・リー、台湾のスー・チーらと共に、今月24日
待望のクランクインを迎える。核や環境汚染といった20世紀の「負の遺産」をテーマ
に据えた同プロジェクトは、2月にはヤン監督、5月には岩井監督の手による作品が予
定されており、国際マーケットに通用する映画製作の試みとして注目を集めている。
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★全米興行収入、"Varsity Blues"が首位
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先週末(法定休日の18日を含む)の全米興行収入は、高校の花形フットボールチーム
をめぐるドラマを描いた"Varsity Blues"が、先週1位の"A Civil Action"、公開4週
目に入った"Patch Adams"をかわして首位に立った。

 □"Varsity Blues" OFFICIAL SITE
  http://www.varsitybluesmovie.com/

           [◆◆◆興行成績ベストテン◆◆◆]
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  初登場の『おもちゃ』と『のど自慢』がランクイン。再び順位を上げた
  『踊る大捜査線/THE MOVIE』の踏ん張りが目立つ。クリス・タッカー&
  ジャッキー・チェンのコンビで殴り込みをかける『ラッシュアワー』と
  『リング2』がどこまで食い込んでくるか、今週末の行方に注目したい。
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  【配収】
 1 →( 1)アルマゲドン                ( 6週)
 2 ↑( 3)踊る大捜査線/THE MOVIE           (12週)
 3 ↑( 4)6デイズ/7ナイツ              ( 5週)
 4 ↓( 2)ジョー・ブラックをよろしく         ( 5週)
 5 初(─)おもちゃ                  ( 1週)
 6 ↓( 5)ドクター・ドリトル             ( 5週)
 7 ↓( 6)ロスト・イン・スペース           ( 6週)
 8 ↓( 7)マイ・フレンド・メモリー          ( 4週)
 9 初(─)のど自慢                  ( 1週)
 10 ↓( 8)花のお江戸の釣りバカ日誌          ( 4週)

 興行通信社調べ1999/1/16~1999/1/17(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

-------------------------[◆◆◆オススメVIDEO◆◆◆]------------------------
      オランダの大地に舞い降りた、か弱い種がやがて大いなる
      大樹として根を張っていく。『アントニアの食卓』には、
      パッケージやストーリーでは伝えられない深いドラマが。
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『アントニアの食卓』 包容力を絵に描いたような「母」の一代記
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【データ】
'95年/蘭=英=ベルギー/1時間42分(1/29発売:アスミック)
監督:マルレーン・ゴリス 出演:ヴィルケ・ファン・アメローイ、ヤン・デクレイル

 大戦後の田舎町に着のみ着のままのように戻ってきた母娘。埃をかぶった旧家に住
まい、母は畑に種をまく。そして季節がめぐるたび、いや、それよりも早く、彼女の
家の庭の食卓には次々と人が増えていった。強い女たちは孤独を選ばない。自ら勝ち
取ったにぎやかな食卓で、本当の幸せをかみしめていく。ひとりの女の一生に絡む、
4代にわたる物語を濃縮された時間の中で描ききった、気迫みなぎる秀作。公開時の
タイトルは『アントニア』。
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○CHECK 5本!
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■『キリング・タイム』1時間29分/英
(1/29発売:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)
美しき女殺し屋の活躍(?)を描くドキュメンタリー風アクション。劇場未公開作。
'98年の東京ファンタスティック映画祭で上映。
監督:バラット・ナルーリ 出演:ナイジェル・リーチ,ケンドラ・トーガン

■『だれも私を愛さない!』1時間35分/仏(1/29発売:シネカノン)
男に捨てられた女と、夫の浮気現場をおさえたい妹がキャンピングカーで出発。旅先
の奇妙な出会いにより4人となった珍道中の行く先には、さらに奇妙な再会が……。
監督:マリオン・ヴェルヌー 出演:ベルナデット・ラフォン,ミシェル・ラロク

■『沈黙のジェラシー』1時間35分/米
(1/29発売:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)
狂気の義母によって、娘と自らの命を狙われる新妻の危機。2大女優共演のサイコサ
スペンス。
監督:ジョナサン・ダービー 出演:ジェシカ・ラング,グウィネス・パルトロウ

■『大怪獣東京に現わる』1時間42分/日本
(1/29発売:エムスリイエンタテインメント)
突如怪獣が現れ住民を襲う。だが怪獣そのものは出てこない、ということでも話題と
なった異色の怪獣映画。
監督:宮坂武志 出演:桃井かおり,本田博太郎,西山由海,田口トモロヲ,竹内力

■『エア・クラッシュ』1時間30分/米=独
(1/29発売:徳間ジャパンコミュニケーションズ)
旅客機の墜落事故を調査するうちに過去の事件との共通点を知り、やがて陰謀に巻き
込まれていく女性航空局員。日本未公開作品。
監督:クリス・ボールド 出演:ロバート・ジョン・バーク,アナベス・ギッシュ
                           [Written by 唯よーじゅ]

       [◆◆◆Weeklyレンタルビデオランキング◆◆◆] 1月10日~1月16日
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      レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版)
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【 1】(-)ディープインパクト               CIC・ビクタービデオ
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【 2】(-)GODZILLA(ゴジラ)                  東宝
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【 3】(-)タイタニック          フォックスホームエンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
【 4】(-)リーサル・ウェポン4             ワーナーホームビデオ
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【 5】(-)スクリーム2                      アスミック
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【 6】(-)ジャッカル                          東宝
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【 7】(9)レインメーカー                レントラックジャパン
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【 8】(-)エイリアン4          フォックスホームエンターテイメント
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【 9】(7)追跡者                    ワーナーホームビデオ
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【10】(-)グランド・クロス                  ニューセレクト
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*このランキングは全国の「TSUTAYA」962店舗のデータにより集計されてます。
()内は前回のランキング
            □TSUTAYAのホームページ:http://www.tsutaya.co.jp/

            [◆◆◆BS&CS今週の3本◆◆◆]
                            セレクター:古山 慶
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 1/25(月)『ポーキーズ』 NHK衛星第2(20:00~)
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'50年代のアメリカ、南フロリダを舞台に繰り広げられる高校生たちの青春エッチ珍
騒動。なつかしのオールディーズ・ナンバーをバックに、落ちこぼれや真面目なヤ
ツ、これまた生真面目な女の子、不良に肉体美自慢にセクシーな美人教師……と、
この手の映画のお手本のようなキャラクターが勢ぞろいして、お馬鹿の限りを尽く
す。でも、ヤツらは本気なんだぜ。
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 1/26(火)『飛べ!フェニックス』 WOWOW(23:00~)
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サバイバルものの決定版。砂嵐のため、石油輸送機がサハラ砂漠に不時着した。機体
は破損し、滑走路もない。それでもいちるの望みを賭け、機体を修理して砂漠からの
脱出を試みる搭乗員たち。食料も水も尽きながら希望を捨てず、最後まで脱出に賭け
ようとするラストは、思わず「飛べ!」と叫び出したくなるほどだ。
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 1/28(木)『恐怖のメロディ』 CSN1ムービーチャンネル(14:15~)
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ラジオのディスク・ジョッキーが、彼の番組のファンである女性から執拗に付きまと
われ、ついには命までもが狙われる。あのリクエスト曲をかけなければ……。クリン
ト・イーストウッド監督・主演のストーカーもの。女性の怖さが画面一杯に展開され
る。ハッキリ言って、ホントに怖い!

              [◆◆◆COLUMN◆◆◆]
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【世界の終わりとハードとソフト・ワンダーランド(15)】
 日本映画復興への道(3)『自主映画ブーム到来!! なのか? の巻』
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 ぴあフィルムフェスティバルの自主映画コンペティション『PFFアワード'97』の受
賞2作品が、インディーズ・ムービーを取り巻く環境を激変させようとしている。
 トリガーとなったのは、準グランプリの『鬼畜大宴会』だ。『鬼畜~』は、タオル
ミナ国際映画祭でもグランプリを受賞。昨年夏には渋谷ユーロスペースで一般公開さ
れ、10週のロングランを記録。その後、大阪、名古屋、山形、福島でも公開され、今
月30日からは銀座シネパトスにて凱旋ロードショーされる。
 そして、決定打がグランプリ作品『シンク』である。昨年12月19日からBOX東中野
で公開され、初日には劇場の観客動員数新記録を樹立。現在も同劇場でレイトショー
公開中である。ちなみに、主演の松崎ナオ嬢は'98年3月にシングル『花びら』で歌手
デビューを果たし、現在CX系木曜10時の連ドラ『リング~最終章~』にも出演してい
る。
 この2本、まさにエポック・メイキングである。日本の自主映画がここから変わった
と記憶しておくべきだろう。自主映画が劇場公開されるルートを構築してしまったの
だから。無論、PFF事務局の精力的な活動があってこその結果だが、『鬼畜~』と『シ
ンク』に、それだけ映画としてのパワーがあったということだ。
 インディーズが変わればメジャーが面白くなる。現在活躍している映画監督も自主
映画出身者が多い。『失楽園』の森田芳光監督しかり、『CURE』の黒沢清監督しかり
である。スタジオで人材育成してこなかった日本映画界では当然の結果だといえるだ
ろう。日本映画を面白くするにはまず自主映画から。現在、そのルートを一手に担っ
ているのが「ぴあフィルムフェスティバル」である。それにしても、日本映画復興の
鍵を出版社主催のコンペティションが握っていたりするこの現状。日本のメジャー3
社は、一体どこまで人材育成という最重要課題を無視し続けるつもりなのか。
                            [Written by 藤原タカシ]
 ・ニフティサーブ映像制作フォーラム
  http://www.nifty.ne.jp/forum/fmvmaker/

            [●☆●今週誕生の美女●☆●]
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◆ナスターシャ・キンスキー◆ Nastassja Kinski [1961.1.24.生まれ]
20世紀に起きた、祝福されるべき「奇跡」を100挙げるなら、彼女の誕生が必ず入る
べきだろう。父、クラウス・キンスキーから魔力だけを受け継いだにちがいない、常
人離れした妖しさをたたえる稀有なる美女。現在もおとろえぬ美貌で多くの作品に出
演しているが、やはり注目すべきは、作品ともに充実している若き日の映像。
▽オススメな出演作品
『テス』'79
 監督:ロマン・ポランスキー 出演:ピーター・ファース
『溝の中の月』'82
 監督:ジャン・ジャック・ベネックス 出演:ジェラール・ドパルデュー
『ワン・フロム・ザ・ハート』'82
 監督:フランシス・F・コッポラ 出演:フレデリック・フォレスト
『ホテル・ニュー・ハンプシャー』'84
 監督:トニー・リチャードソン 出演:ジョディ・フォスター
『パリ、テキサス』'84
 監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:ハリー・ディーン・スタントン

◆ブリジット・フォンダ◆ Bridget Fonda [1964.1.27.生まれ]
アメリカの大女優の間にいるとつい埋もれてしまいそうな、決して大きくない目、小
柄で小顔、薄い唇。しかし、その控えめなアイテムが見せる表情はあまりにもかわい
く、時に果てしなく憎らしく、どちらにしても我を忘れて抱きしめたくなってしまう。
『シングルス』('92 監督:キャメロン・クロウ 出演:キャンベル・スコット)での
カメラ目線のキス顔には戦慄を通り越してカタルシスすら……。
▽その他オススメな出演作品
『アサシン』'93
 監督:ジョン・バダム 出演:ガブリエル・バーン
『ケロッグ博士』'94
 監督:アラン・パーカー 出演:アンソニー・ホプキンス
『ジャッキー・ブラウン』'97
 監督:クエンティン・タランティーノ 出演:サミュエル・L・ジャクソン
                          [Written by 唯よーじゅ]

★お知らせ------------------------------------------------------------------
「サウンド&レコーディング・マガジン」 が
デヴィッド・リンチのプライベート・スタジオを詳細にレポート!
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 『サウンド&レコーディング・マガジン2月号』では、「ツイン・ピークス」「ロ
スト・ハイウェイ」でご存知の映画監督デヴィッド・リンチのプライベート・スタジ
オ“アシンメトリカル・スタジオ”をレポートしているゾ。
ここは彼が映画/TV用のサウンドトラックや、自身がプロデュースするアルバムの制
作を行なうために作られたスタジオで、ミュージシャンやエンジニアに大人気のハー
ド・ディスク・レコーダーProToolsやEUPHONIX社のレコーディング・ミキサーなど、
最新の機器が導入されていることでも有名だ。インタビューではそこで制作されたジ
ョセリン・モンゴメリーとの共作アルバム『Lux Viverns』(昨年リリース。輸入盤
のみ)のレコーディング時のエピソードをはじめ、尊敬する映画音楽家や映画監督、
新作映画“The Straight Story”の粗筋、さらにはリンチの朝食メニューについても
詳しくレポートされており、音楽制作という側面からリンチに触れる貴重なレポート
だ。映画サウンドに興味のある方は是非ご一読を・・・って編集部よりのCMでした!

『サウンド&レコーディングマガジン2月号』
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----------------------------◆◆◆ 後記 ◆◆◆----------------------------
■濃いめ温めの緑茶でのうがいは、その辺のうがい薬より殺菌力が強いとか。カゼは
緑茶うがい+元気が出るビデオで撃退。ジェット・リーのコメディがオススメ。 <菊>

■最近、某民放局で放映された女囚ものを観た。笑いあり、涙あり、怒りあり、アク
ション、お色気ありの文句なしの娯楽。女囚ものが娯楽って感覚も変だがね。 <古>

■23日公開の『ビッグ・ヒット』、主演は『ブギーナイツ』のマーク・ウォルバーグ。
拳銃と胃薬を手に気の弱い殺し屋を好演して、これまたキュート。      <巴>

■言葉も常識も異なる製作現場で、それぞれの持ち味が相殺される危険を乗り越えた
『ラッシュアワー』の2人。そのハーモニー、実生活にも応用できそうな。   <冴>

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