◆MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)─────―――──―────1999-1-15 ☆今週のHEADLINE☆───────────────────────────── ●オススメ封切り情報 『のど自慢』 笑って、泣いて、最後は感動。内容保証付きの傑作! 『おもちゃ』 昭和30年代を舞台にした良質の青春映画。泣けたぜ! 『アイ ウォント ユー』 愛と憎悪は紙一重。男と女の究極のドラマ ○公開作 CHECK 5本! 『kino』『生きたい』 ほか ●MOVIE PADDOCK 出走を待ちわびる新作情報(期待値%つき!) 『ウィズ・ユー』 多感な少女と純粋な男との心の交流を描いた、ティモシー・ハットン初監督作 『パーフェクト・カップル』 現職大統領とその妻がモデル!? 一筋縄ではいかない男と女の物語 ほか ●映画4人衆 『精霊の島』 世界に通用する第一級の作品を創り出す、アイスランド映画の底力 ●TOPICS 全米興行収入、"A Civil Action"が首位 ほか ●興行成績ベストテン ●オススメVIDEO 『アルテミシア』 娘を愛するがゆえの父の悲劇は痛ましく 『シンプル・ウィッシュ』 ドジな新人魔法使いの奮闘の1日 ○CHECK 8本! ●Weeklyレンタルビデオランキング 週末にはこのビデオでしょ・・ ●BS&CS今週の3本 ●今週誕生の美女 ●後記 [◆◆◆オススメ封切り情報◆◆◆] ────────────────────────────────────── 『のど自慢』 笑って、泣いて、最後は感動。内容保証付きの傑作! ────────────────────────────────────── 1月15日より全国東宝洋画系にて公開 '98年/日本/1時間52分 ◇監督・脚本:井 筒一幸 ◇脚本:安倍照男 ◇出演:室井滋、大友康平、尾藤イサオ、伊藤歩、松田 美由紀、竹中直人、小林稔侍、北村和夫、金子辰雄 ◇配給:東宝、シネカノン 視聴者参加番組の元祖とも言うべき、日曜昼間の定番番組「NHKのど自慢」。そこ に出場する人々と、日頃は見ることができない舞台裏をたっぷり描いたコメディ・タ ッチのドラマだ。自分の歌に自信をなくしかけているドサ回りの演歌歌手、家族と共 に新しい仕事に一歩踏み出そうとしているお父さん、苦しい恋に身を焦がす姉を励ま す女子高生などがステージで熱唱するさまに、思わず感激の涙を流すこと請け合い! □OFFICIAL SITE http://www.toho.co.jp/movie/nodo/welcome-j.html ────────────────────────────────────── 『おもちゃ』 昭和30年代を舞台にした良質の青春映画。泣けたぜ! ────────────────────────────────────── 1月15日より全国東映系にて公開 '98年/日本/1時間53分 ◇監督:深作欣二 ◇ 原作・脚本:新藤兼人 ◇出演:宮本真希、南果歩、魏涼子、喜多嶋舞、津川雅彦、 富司純子、野川由美子、岡田茉莉子、六平直政、笹野高史、三谷昇 ◇配給:東映 昭和30年代の京都を舞台に、芸妓置屋の仕込みおちょぼ(下働きの芸妓見習い)と して働く少女・時子の成長を描いた青春映画。この映画で描かれている時代、深作監 督は東映東京撮影所で助監督をしていた。「早く一人前になりたい」という時子の思 いの中には、監督自身の青春が投影されているのだろう。さなぎの時代を経て美しい 蝶へと脱皮する主人公を描いた終盤には、監督の思い入れと優しさが見え隠れする。 □OFFICIAL SITE http://www.toei-group.co.jp/MOVIE/new_mov/omocha/index.htm ────────────────────────────────────── 『アイ ウォント ユー』 愛と憎悪は紙一重。男と女の究極のドラマ ────────────────────────────────────── 1月15日より公開 '98年/イギリス/1時間27分 ◇監督:マイケル・ウィンターボ トム ◇脚本:ユアン・マクナミー ◇出演:レイチェル・ワイズ、アレッサンド ロ・ニヴォラ、ルカ・ペトルシック、ラビナ・ミテフスカ ◇配給:アスミック ―シネスイッチ銀座 11:00/13:00/15:00/17:00/19:00(~20:45) ―関内アカデミー 11:00/13:00/15:00/17:00/19:00(金21:00~22:40) 『日陰のふたり』で日本に紹介されるや、あっという間に全作品が劇場公開された、 マイケル・ウィンターボトム監督の最新作。殺人の罪で服役していた青年が、生まれ 故郷の町に帰ってくる。彼の目的はかつての恋人に会うこと。だが彼が殺した相手と いうのは、他ならぬ彼女の父親なのだ。愛情と憎しみ、親しみと疑心暗鬼に引き裂か れて行くふたり。過去の事件の真相が明らかになった時、すべては破局を迎えるのだ。 □OFFICIAL SITE http://www.iijnet.or.jp/ASMIK/M/Asmik/1999/IWantYou/index.html ============================================================================ ○公開作 CHECK 5本! ============================================================================ ★=注目作 ★★=見て損はしない ★★★=これは必見! (未)=未見 ■『kino』 1月16日より銀座テアトル西友にて公開 ★★★ CMプランナー出身の才人・佐藤雅彦が、初の映画監督に挑んだ短編集。ルーマニアで 撮影された6つの小さな物語は、どれも「こんなこと、あるある!」「こんな人、い るいる!」という共感の笑いに満ちている。トータル52分の作品だが満足度は大きい。 ■『生きたい』 1月15日より有楽町スバル座他にて公開 ★★★ 『午後の遺言状』で"老人映画"という新たな鉱脈を開発した、新藤兼人監督の最新作。 シモの締まりが悪くなったインテリ老人と、気むずかしくて気の強い行かず後家の娘 が現代の「姨捨伝説」を演じる、ファンタジックで感動的なホームドラマなのだ。 □OFFICIAL SITE http://www.toho.co.jp/cinema/ikitai/welcome-j.html ■『YYK論争/永遠の"誤解"』 1月16日よりシネマ・カリテにて公開 ★★★ 超低予算映画の製作現場を舞台に、俳優やスタッフたちの映画にかける"夢"を描い たドラマ。日本映画の現状(惨状)が、いい薬味になっている。日本版『リビング・ イン・オブリビオン/悪夢の撮影日誌』といったところか。映画業界志望者は必見! ■『愛のトリートメント』 1月15日よりSPACE PART3にて公開 ★★ ロサンゼルスにある高級売春クラブでは、着飾った3人の娼婦たちが、夜な夜な各界 名士たちをもてなしている……。『マーズ・アタック!』の脚本家、ジョナサン・ジ ェイムズの初監督作品。話は当然かなりブッとんでる。主演はジュリー・デルピー。 □OFFICIAL SITE http://www.cinequanon.com/oldsite/treat.html ■『地球に落ちて来た男〈完全版〉』 1月16日より三百人劇場にて公開 ★★ '76年製作のカルト・ムービー。豊富な水を求めて地球にやってきた宇宙人の、切な いホームシックを描いた叙情的SFだ。主演は『ベルベット・ゴールドマイン』のモデ ルにもなったデビッド・ボウイ。その圧倒的な美しさには、今でも陶然としてしまう。 [Written by 服部弘一郎] [◆◆◆MOVIE PADDOCK◆◆◆] ============================================================================ 出走を待ちわびる新作情報を、 期待値%つきでお届けします! ============================================================================ ────────────────────────────────────── ■『ウィズ・ユー』 3月20日/銀座テアトル西友にてレイトショー(期待値70%) ────────────────────────────────────── ペンシルバニア州の小さな田舎町で、風変わりな家族と暮らす少女ハリエット。ある 日、彼女はハンディを抱えるリッキーという名の青年と出会い、2人は唯一無二の親 友となるのだが……。『普通の人々』『ビューティフル・ガールズ』のティモシー・ ハットン初監督作品。出演はケビン・ベーコン、メアリー・スチュアート・マスター ソン、エヴァン・レイチェル・ウッドほか。 ────────────────────────────────────── ■『パーフェクト・カップル』 陽春/みゆき座ほか(75%) ────────────────────────────────────── 世間では"パーフィクトな2人"と見られているが、米大統領をめざしながらも下半身 が別人格の"おたんこなす"な男(ジョン・トラボルタ)と、怒り、嘆きながらも彼を 支えるできた妻(エマ・トンプソン)。そんな2人を通して描いた、一筋縄ではいか ないラブ・ストーリー。原作は、現職大統領とその妻がモデルではないかと、全米で センセーショナルな話題を振りまいた匿名の著者によるベストセラー小説「プライマ リー・カラーズ─小説 大統領選」。監督は『ワーキング・ガール』のマイク・ニコ ルズ。キャシー・ベイツやビリー・ボブ・ソーントンらが脇を固めている。 ────────────────────────────────────── ■『微笑みをもう一度』 陽春/日劇プラザほか(70%) ────────────────────────────────────── 高校時代に"学園の女王"だったバーディは、ハンサムな花形クォーターバックの恋人 と結婚し、可愛い娘にも恵まれて幸福な生活を送っていた。ところがある日、大親友 から夫との不倫を告白されて……。『スピード』のサンドラ・ブロック初プロデュー ス作品。監督は『ため息つかせて』のフォレスト・ウィティカー。出演はサンドラ・ ブロック、ハリー・コニック・ジュニア、ジーナ・ローランズほか。 □OFFICIAL SITE http://www.foxmovies.com/hopefloats/ [◆◆◆映画4人衆◆◆◆] ============================================================================ 『精霊の島』 世界に通用する第一級の作品を創り出す、アイスランド映画の底力 ============================================================================ アイスランドの峻厳で夢幻的な風景をバックに、戦後の1950年代、急速にアメリカ ナイズされていくレイキャヴィクの1家族の姿をつづった秀作である。画面に映し出 される凍えそうな荒涼とした印象とは裏腹に、心にささやかな温もりを与えてくれる 不思議─それこそが、フリドリック・トール・フリドリクソン監督の手腕といえるだ ろう。 フリドリクソン監督は'54年生まれというから、まさにアメリカ文化を享受した世 代。そんな彼が、自身のアメリカに対する愛憎半ばする複雑な思いを、アイスランド の土着性や超自然的なものと上手く織り交ぜ、時に厳しく、時におかしく淡々と描い て見せてくれる。作品全体を貫いているのは、監督の主人公たちに向けたやさしい眼 差し。アメリカナイズされ困惑する家族を、彼のやさしさが慈しむように包み込んで いるのだ。そこにはとりもなおさず、彼のアイスランドへの愛が見てとれる。 出演者各々の持ち味がまた素晴らしく、とりわけ、実質的に一家の「心臓」である 肝っ玉母さんカロリナ(彼女の巧まざるユーモアが最高!)と、その無口な夫トマス の存在(=古い素朴なアイスランドの象徴)が作品の重要な生命となっている。彼ら が、否応なく押し寄せるアメリカ文化に戸惑いつつも、ある種の柔軟さと軽やかさで もってそれを受け入れ、明日に向かって力強く生きていこうとする姿は実に感動的。 作品のラストで、トマスがチャップリンを摸して歩き出す印象的なシーンは、決して 諦念ではなく、明日への希望を込めた前進なのである。気付かぬうちに、彼ら一家の 一員になったような錯覚を覚える観客は、静かだけれど力強い、トマスの新たなる出 帆に心から拍手を送りたくなるだろう。 決してメジャーとはいえないアイスランド映画が、世界に通用する第一級の品質の 作品を創り出す底力を秘めているということを、この作品は如実に物語っている。ア イスランド映画、そして、フリドリクソン監督の手腕、決して侮るなかれ。 <フリドリック・トール・フリドリクソン監督の日本での劇場公開作品> 『春にして君を想う』('91) 『ムービー・デイズ』('94) 2月上旬よりユーロスペースにて公開 『コールド・フィーバー』('95) [Written by 渡辺慎也] (満点は★5つ/半は★半分) ■北の島を守ってきた精霊は人々の間を移り棲み……幼子の純心が祖父を慰める。涙 こそこらえたけどじわじわと胸に。太っちょの鼻歌も心にしみる。 ★★★★☆<唯> ■人は誰でも概ね報われるべきだと思う。せめて映画では、そういうものを私は観た い。これはわがまま。でも、私にとってこの映画はつらく響く。 ★★半☆☆<古> ■乾いていると同時に湿っぽさを感じさせる空気。遠い異国、アイスランドに根ざし た大家族の風景に、「血」よりも「地」を強く感じる。 ★★★☆☆<巴> ■時間と環境の変化に従って、自然な浮き沈みを繰り返す人々の生活がリアルに迫っ てくる。本能のぶつかり合いから調和が生み出されるさまは示唆的。★★★☆☆<冴> □OFFICIAL SITE http://www.saga.is/ifc/DevilsIsland/ [◆◆◆TOPICS◆◆◆] ---------------------------------------------------------------------------- ★全米興行収入、"A Civil Action"が首位 ---------------------------------------------------------------------------- 先週末の全米興行収入は、年末の2館から1800館余りへと大幅に公開規模が拡大した ジョン・トラボルタ主演の"A Civil Action"が首位。1986年にボストンで起こされた 実際の公害訴訟が題材のこの作品は、『ボビー・フィッシャーを探して』('93)の スティーブン・ザイリアン(『シンドラーのリスト』('93)でも脚本を担当)が監 督をつとめ、共演のロバート・デュバル('82年の『テンダー・マーシー』でアカデ ミー主演男優賞を受賞)が、本年のゴールデン・グローブ賞助演男優賞にノミネート され話題を呼んでいる。 □"A Civil Action" OFFICIAL SITE http://movies.go.com/civilaction/index.html ---------------------------------------------------------------------------- ★俳優の芦田伸介氏、死去 ---------------------------------------------------------------------------- TVドラマ『七人の刑事』で活躍した俳優の芦田伸介(あしだ・しんすけ/本名=芦田 義道(あしだ・よしみち))氏が9日午後8時12分、肝臓ガンのため東京都中央区の病 院で死去した。81歳だった。1937年に旧満州へ渡り、後に新劇を志して現地の新京放 送劇団に入団。帰国後は劇団民芸の舞台で認められ、日活の刑事役などで活躍。'61 年のTVドラマ『七人の刑事』('63年に映画化)、'66年のTVドラマ『氷点』などで人 気を博し、舞台、TV、映画にわたり幅広い役柄をこなした。 □イザワオフィスの芦田伸介氏のページ http://www.jame.or.jp/izawa/asida.html ---------------------------------------------------------------------------- ★故黒澤監督の『雨あがる』、主演に寺尾聰氏 ---------------------------------------------------------------------------- 昨年9月に亡くなった故黒澤明監督の遺稿で、長年、同監督の助監督をつとめてきた 小泉尭史氏のメガホンで映画化することが決まった『雨あがる』だが、昨年末の製作 発表の席では明らかにされなかった主演俳優が、『夢』('90)で主演をつとめた俳 優の寺尾聰氏であることがわかった。山本周五郎の短編に基づいた同作品は4月下旬 にクランクイン、今秋の公開を予定している。 [◆◆◆興行成績ベストテン◆◆◆] ============================================================================ お正月気分も一段落して、『ジョー・ブラックをよろしく』『踊る大捜査線 /THE MOVIE』が上位に返り咲き。『アルマゲドン』の首位は変わらず。2位 以下に大きく差をつけての独走態勢には目を見張るしかない。 ============================================================================ 【配収】 1 →( 1)アルマゲドン ( 5週) 2 ↑( 4)ジョー・ブラックをよろしく ( 4週) 3 ↑( 5)踊る大捜査線/THE MOVIE (11週) 4 ↓( 3)6デイズ/7ナイツ ( 4週) 5 ↑( 6)ドクター・ドリトル ( 4週) 6 ↑( 8)ロスト・イン・スペース ( 5週) 7 →( 7)マイ・フレンド・メモリー ( 3週) 8 ↓( 2)花のお江戸の釣りバカ日誌 ( 3週) 9 →( 9)Xファイル/ザ・ムービー ( 6週) 10 ↑(12)プライベート・ライアン (16週) 興行通信社調べ1999/1/9~1999/1/10(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計) -------------------------[◆◆◆オススメVIDEO◆◆◆]------------------------ 『ある貴婦人の肖像』の V・チェルヴィの美しさが 光る『アルテミシア』。あるいは子供向けとはいえ 大人も一緒に楽しめる「魔法使いモノ」を家族で。 ---------------------------------------------------------------------------- 『アルテミシア』 娘を愛するがゆえの父の悲劇は痛ましく ---------------------------------------------------------------------------- 【データ】 '97年/仏=伊/1時間41分(1/22発売:CICビクタービデオ) 監督:アニエス・メルレ 出演:ヴァレンティナ・チェルヴィ,ミシェル・セロー 若くして才能を発揮した17世紀の女流画家、アルテミシア。よき父とのあいだに割 り込んだ若き新進画家の存在が、やがて過去の裸体デッサンをも巻き込んでの告発裁 判へと発展。あまりにも早くに絵画へ昇華した情熱と、遅れて芽を出した恋心、その 混迷が残した深い傷をシンプルに描き出す。 ---------------------------------------------------------------------------- 『シンプル・ウィッシュ』 ドジな新人魔法使いの奮闘の1日 ---------------------------------------------------------------------------- 【データ】 '97年/米/1時間29分(1/22発売:CICビクタービデオ) 監督:マイケル・リッチー 出演:マーラ・ウィルソン,マーティン・ショート,キャス リン・ターナー,アマンダ・プラマー,ロバート・パストレリ,テリー・ガー どう見てもオチこぼれの魔法使いマレーの初仕事は、少女のパパを舞台の主役に受 からせること。しかし魔法は失敗、願いを叶えるどころかパパを銅像にしてしまう。 助けを求めて訪ねた「全米魔法使い協会」では、以前追放され魔女になったクローデ ィアが舞い戻り、魔法の杖をごっそり盗んだ後だった。雨とカエルしか操れないマレ ーが、はたしてクローディアに勝てるのか。それよりパパは人間に戻れるのか。『マ チルダ』に続きミラクルストーリーで活躍する少女、マーラ・ウィルソンをはじめ、 贅沢なキャストがうまいことハマっていて、特にアマンダ・プラマーのイヌ魔女ぶり は妙さを通り越して見入ってしまう。 ---------------------------------------------------------------------------- ○CHECK 8本! ---------------------------------------------------------------------------- ■『ボンベイ』2時間22分/印(1/21発売:日本コロムビア) 故郷を捨て、宗教の壁を乗り越えて愛に生きた若者。お約束のミュージカル娯楽なが ら涙も誘うマサラムービー。 監督:マニラトナム 出演:マニーシャ・コイララ,アラヴィンドスワーミ ■『愛しのジュリアン』1時間24分/米(1/22発売:東北新社) とある言葉がもとで田舎町の奇妙な歓迎を受ける男の物語。公開時のタイトルは『ジ ュリアン・ポーの涙』。 監督:アラン・ウェイド 出演:クリスチャン・スレイター,ロビン・タニー ■『コレクター』1時間56分/米(1/22発売:CICビクタービデオ) 姪を誘拐された心理法学者が、「収集」を続ける連続誘拐殺人犯に立ち向かうサイコ サスペンス。 監督:ゲイリー・フレダー 出演:モーガン・フリーマン,アシュレイ・ジャッド ■『ニューヨーク デイドリーム』1時間37分/米(1/22発売:アミューズビデオ) あと12時間の命を死神に宣告された日本人青年。ニューヨークを舞台に韓国の新人監 督が描くラブストーリー。 監督:チン・ウォンスク 出演:金城武,ミラ・ソルヴィーノ,ジェフリー・ライト ■『ボスニア』2時間9分/ユーゴスラビア(1/22発売:パイオニアLDC) ボスニア紛争下、民族の違いのため敵同士となり、再会するふたりの男の物語。 監督: 出演:ドラガン・ビエログリチ,ニコラ・ヨーヨ,ドラガン・マクシモヴィチ ■『キリコの風景』1時間45分/日本(1/22発売:日活) 心を読む青年が別れた妻を捜し函館を訪れる。脚本は森田芳光。 監督:明石知幸 出演:杉本哲太,小林聡美,勝村政信,利重剛,田口トモロヲ,中村久美 ■『エピデミック』1時間46分/デンマーク (1/22発売:ユーロスペース,日本スカイウェイ) 消失した映画脚本と蔓延するウィルス。『奇跡の海』『キングダム』の監督が描く謎 めいた恐怖。'87年作品。 監督:ラース・フォン・トリア,ニルス・ヴォーセル 出演:ラース・フォン・トリア ■『サイキック・ターゲット』1時間20分/米(1/22発売:日活) 超能力者抹殺を進める謎の組織と、未来から送られてきた3人の超能力者との死闘を 描く。日本未公開作品。 監督:バリー・サムソン 出演:マルコム・マクドウェル,ダニエル・ボールドウィン [Written by 唯よーじゅ] [◆◆◆Weeklyレンタルビデオランキング◆◆◆] 1月3日~1月9日 ============================================================================ ◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆ レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版) ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪ 【TSUTAYA調べ】 ============================================================================ 【 1】(-)ディープインパクト CIC・ビクタービデオ ---------------------------------------------------------------------------- 【 2】(3)GODZILLA(ゴジラ) 東宝 ---------------------------------------------------------------------------- 【 3】(2)タイタニック フォックスホームエンターテイメント ---------------------------------------------------------------------------- 【 4】(-)リーサル・ウェポン4 ワーナーホームビデオ ---------------------------------------------------------------------------- 【 5】(-)スクリーム2 アスミック ---------------------------------------------------------------------------- 【 6】(-)ジャッカル 東宝 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---------------------------------------------------------------------------- 1/20(水)『アンフォゲタブル』 NHK衛星第2(20:00~) ---------------------------------------------------------------------------- 若き検死官の妻が何者かによって殺害された。検死官は、女性脳医学者が開発した他 人の記憶を移植できる薬によって、死んだ妻の脳に残された記憶を移植し妻を殺した 殺人鬼を探し出そうとするのだが……。異色サスペンスの秀作。レイ・リオッタ主演 のこの作品はなかなかの掘り出し物。ラストに流れる曲にもグッとくるものがある。 ---------------------------------------------------------------------------- 1/21(木)『みんな~やってるか!』 日本映画専門チャンネル(23:00~) ---------------------------------------------------------------------------- 新作『菊次郎の夏』の公開が待たれる、北野武監督作品。頭の中はセックスばかりの 男が、ひょんなことからハエになってしまい、地球防衛軍までも巻き込んで、大騒動 を引き起こす。ラストのおバカな大スペクタクル、驚異のエンディングと見どころ満 載。監督独自のコメディ感覚が笑いを誘うZ級映画の傑作。北野武を語るには無視で きない1本。 [●☆●今週誕生の美女●☆●] ---------------------------------------------------------------------------- ◆ジーナ・デイビス◆ Geena Davis [1957.1.21.生まれ] 男性からよりも女性からの人気を耳にするジーナ・デイビス。そりゃなんたってテル マ・ディッキンソンだもの(『テルマ&ルイーズ』'91 監督:リドリー・スコット 出 演:スーザン・サランドン)。気も体も強そうだけど、ふと見せる楽しそうな表情は やっぱり不思議にカワイイ。『偶然の旅行者』(88' 監督:ローレンス・カスダン 出 演:ウィリアム・ハート)でアカデミー助演女優賞受賞。 ▽その他オススメな出演作品 『ザ・フライ』'86 監督:デビッド・クローネンバーグ 出演:ジェフ・ゴールドブラム 『ビートルジュース』'88 監督:ティム・バートン 出演:マイケル・キートン 『カットスロート・アイランド』'95 監督:レニー・ハーリン 出演:マシュー・モディン 『ロング・キス・グッドナイト』'96 監督:レニー・ハーリン 出演:サミュエル・L・ジャクソン ◆ダイアン・レイン◆ Diane Lane [1965.1.22.生まれ] 『リトル・ロマンス』('79 監督:ジョージ・ロイ・ヒル 出演:ローレンス・オリビ エ)で、12歳の大人びた美少女を演じデビュー。早熟な演技力でコッポラ作品を歴演 し、『ストリート・オブ・ファイヤー』('84 監督:ウォルター・ヒル 出演:マイケ ル・パレ)の連れ去られるロック・スター役で名ヒロインの歴史にその名を刻んだ。 一説に角度美人といわれながらも『ストリート~』で彼女に恋をした男性ファンは数 知れない。 ▽その他オススメな出演作品 『ランブル・フィッシュ』'83 監督:フランシス・F・コッポラ 出演:マット・ディロン 『アウト・サイダー』'83 監督:フランシス・F・コッポラ 出演:C・トーマス・ハウエル 『コットンクラブ』'84 監督:フランシス・F・コッポラ 出演:リチャード・ギア [Written by 唯よーじゅ] ▼MOVIE WatchのHP http://www.watch.impress.co.jp/movie/ ----------------------------◆◆◆ 後記 ◆◆◆---------------------------- ■ナント! 007シリーズの最新作に、愛しのロバート・カーライルが出演するとの こと。ボンド・アクトレスのソフィー・マルソーだけでも驚きだったのに。 <巴> ■外の寒さを隔てた窓ガラスごし、思いがけなく強く差し込んでくる日差しとその温 もりに幸せを感じて。目をつぶれば、少しだけ春の匂い。 <冴> ▼問い合わせ先 ────────────────────────────── movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 ウォッチ編集部 ad-sales@impress.co.jp 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