◆MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料) ─────―――──―───1998-12-25


☆今週のHEADLINE☆─────────────────────────────

●オススメ封切り情報
 『花のお江戸の釣りバカ日誌』 おなじみのコンビが大活躍の時代劇コメディ
 『マイ・フレンド・メモリー』 渋めの豪華キャストにうなる感動作
 『スモール・ソルジャーズ』 これはヴァーチャル世代の『グレムリン』だ!
 ○公開作 CHECK 5本!
 『精霊の島』『マイ・スウィート・シェフィールド』 ほか

●映画4人衆
 『ジョー・ブラックをよろしく』
  映像が静かに語る、生きること愛することの輝き

●TOPICS
 『鉄道員(ぽっぽや)』、製作発表記者会見 ほか

●興行成績ベストテン

●REVIEW
 『アインシュタインの脳』 コメディーの境地に達した実録ドキュメンタリー

●オススメVIDEO
 『インペリアル・パレス』 中国の天才の文学的映像センスをぜひ一見
 ○CHECK 5本!

●Weeklyレンタルビデオランキング
 ―レンタルランキングに異常あり!―

●COLUMN
 【映画は音楽だ(12)】
 『アルマゲドン』OSTはコッテリし過ぎという貴方に……

●THE DAY OF BIRTH

●後記


                    [◆◆◆オススメ封切り情報◆◆◆]
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『花のお江戸の釣りバカ日誌』    おなじみのコンビが大活躍の時代劇コメディ
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全国松竹系にて公開中 '98年/日本/1時間57分 ◇監督:栗山富夫 ◇原作:やま
さき十三、北見けんいち ◇製作:瀬島光雄 ◇脚本:山田洋次 ◇出演:西田敏行、
三國連太郎、黒木瞳、酒井法子、山田純大、谷啓、市川団十郎 ◇配給:松竹

 寅さん亡き後の松竹を支える『釣りバカ日誌』シリーズが、お正月らしく時代劇仕
立てのスペシャル版として登場。レギュラー陣が江戸時代の侍や町人に姿を変えて、
毎度おなじみのバカバカしいドタバタを繰り広げる。ハマちゃんとスーさんの先祖が
初めて出会う話なので、今までのシリーズを見ていなくても大丈夫。もちろん、シリ
ーズのファンが見れば十倍楽しめる娯楽巨編。これは本格的な時代劇コメディだ!
 □OFFICIAL SITE
  http://www.shochiku.co.jp/cinema/oedo/index.html
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『マイ・フレンド・メモリー』        渋めの豪華キャストにうなる感動作
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12月26日より全国松竹東急洋画系にて公開 '98年/アメリカ/1時間41分 ◇監督:
ピーター・チェルソム ◇原作:ロッドマン・フィルブリック ◇出演:シャロン・
ストーン、エルデン・ヘンソン、キーラン・カルキン ◇配給:松竹富士

 学習障害で中学を2度も落第しているマックスと、モルキオ症候群という難病で満
足に歩けないケビンがコンビを組んで大活躍。しかしケビンの命は限られている……。
ケビンの母親役にシャロン・ストーン、マックスの祖父母役をジーナ・ローランズと
ハリー・ディーン・スタントンが演じるなど、主人公の子供たちを囲む豪華な配役が
みもの。幻想シーンにアーサー王の騎士たちが登場する場面は、感動で鳥肌が立つ。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.shochiku.co.jp/shochikufuji/mighty/index.html
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『スモール・ソルジャーズ』    これはヴァーチャル世代の『グレムリン』だ!
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全国東宝洋画系にて公開中 '98年/アメリカ/1時間50分 ◇監督:ジョー・ダンテ
◇アクション・フィギュア・デザイン&クリエーター:スタン・ウィンストン ◇出
演:キルスティン・ダンスト、グレゴリー・スミス ◇配給:UIP

 軍用ハイテク技術を使ったオモチャの人形が、人間相手に本物の戦争を起こす物語。
『グレムリン』で不思議なペットを大暴れさせたダンテ監督が、今度はアクション・
フィギュアを過激な戦闘マシーンに変身させた。大まじめな戦争映画『プライベート
・ライアン』を作ったドリーム・ワークスが、オモチャを使って戦争映画のグロテス
クなパロディをやらせる面白さ。こうしたバランス感覚が、アメリカ映画の健全さか。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.toho.co.jp/cinema/small/welcome-j.html
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○公開作 CHECK 5本!
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★=注目作 ★★=見て損はしない ★★★=これは必見! (未)=未見

■『精霊の島』 12月26日よりユーロスペースにて公開 ★★★
永瀬正敏主演の『コールド・フィーバー』で知られる、アイスランドの映画監督フリ
ドリック・トール・フリドリクソンの最新作。'50年代のレイキャビクが舞台だが、
登場する風俗があまりにも同時代の日本に似ているのに驚く。遠い国に親しみが……。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.saga.is/ifc/DevilsIsland/

■『マイ・スウィート・シェフィールド』 12月26日より公開 ★★
脚本は『フル・モンティ』のサイモン・ボーフォイ。主演は『ブラス!』のピート・
ポスルスウェイト。『フル・モンティ』と同じシェフィールドの町を舞台に、鉄塔の
ペンキ塗りで生活費を稼ぐ失業者たちの奮闘ぶりを描いたヒューマン・ドラマだ。
 □OFFICIAL SITE
  http://www.t3.rim.or.jp/~c-quanon/NEW_MOVIE/AMONG/AMONG.html

■『趙先生』 12月24日よりシネマ下北沢にて公開 ★★
東京・下北沢にできた新しい映画館、シネマ下北沢のこけら落としフィルムとして公
開される中国映画。長年連れ添った妻と、若い愛人の間で右往左往する学校教師の煮
え切らない態度が、既婚男性の共感を呼ぶこと必至。コメディじゃないのに、笑える。

■『パフォーマンス』 12月26日より三百人劇場にて公開 ★★
組織に負われる中年ギャングが潜伏先で出会った、若いミュージシャンと取り巻きの
女たち……。隠遁生活を送るカリスマ・ミュージシャンを、ミック・ジャガーが演じ
た'68年のイギリス映画。同性愛とドラッグに満ちた、サイケデリック世代の記録。

■『なぞの転校生』 12月26日よりシネ・ヴィヴァン・六本木にて公開 ★
かつてNHKでもドラマ化された眉村卓のSF小説を、『ウルトラマンティガ&ウルトラ
マンダイナ』の小中和哉監督が奔放なビジュアルイメージで映画化。主演は新山千春
と『バウンスkoGALS』の佐藤康恵。世界崩壊を食い止めるために戦う少女たちを描く。
                           [Written by 服部弘一郎]

                        [◆◆◆映画4人衆◆◆◆]
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『ジョー・ブラックをよろしく』 映像が静かに語る、生きること愛することの輝き
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大富豪のメディア王、ウィリアム・パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)は、姉娘
アリソン(マルシア・ゲイ・ハーデン)が手がける、自らの盛大な誕生パーティを前
にして、度々身体の不調を感じていた。ある日、そんな彼のもとに1人の不思議な青
年(ブラッド・ピット)が訪れる。実は、彼は交通事故の犠牲になったばかりの若者
の身体を借りた死神だった。そして、その若者が、愛娘スーザン(クレア・フォラー
ニ)と既知の仲であったことを知り、パリッシュは狼狽するのだが……。
                        (満点は★5つ/半は★半分)

■3時間の長さに文句をと思って見に行ったら、いい時間を過ごして満足。死神とい
うより天使だったけど、美男美女と老練俳優はさすがに絵になるし。★★★★半<唯>

■それぞれの死生観といったものは、思いがけないときに表面化するものだ。死は最
大限の生の瞬間、生は「絶対的な」死の瞬間に。         ★★★★☆<古>

■一級の料理にも贅沢な花火にも負けることのないブラピの美しさに、「生」を讃え
る物語が相まって、3時間1分の時は瞬く間に過ぎていった。    ★★★★半<巴>

■光り翳るまなざしひとつで、圧しつけられた想いを描き出すそれぞれの演技と、監
督の手腕、そしてしっかり書き込まれた脚本の質の高さに敬服。  ★★★★☆<冴>

 □OFFICIAL SITE
  http://www.meetjoeblack.com/

                            [◆◆◆TOPICS◆◆◆]
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★『鉄道員(ぽっぽや)』、製作発表記者会見
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 12月18日(金)帝国ホテル光の間にて、東映株式会社配給・「鉄道員」製作委員会
製作による『鉄道員(ぽっぽや)』(原作/浅田次郎(直木賞受賞作))の製作発表
記者会見が行われた。高倉健、大竹しのぶ、広末涼子、小林稔侍を迎えて、大盛況の
うちに終了した会見のもようをレポート。(Reported by 古山 慶)
 □http://www.werde.com/movie/interview/poppoya.html
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★「シネマ下北沢」、オープン
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 12月24日(木)東京・下北沢にミニシアターがオープンした。先月オープンした杉
並区阿佐ヶ谷の「ラピュタ阿佐ヶ谷」に続き、東京では今年2館目の開館。場所は、
小劇場界ではつとに有名な「ザ・スズナリ」のあるスズナリ横丁の2階。座席数50席、
小振りながら天井が高く、ゆとりがあるので圧迫感はナシ。バーカウンター、小さな
階段を登って抜けるオープンエアのくつろぎ場など、映画館らしからぬ作りで楽しま
せてくれるのは、映画・CMの美術を手がけている企業が全てを引き受けているから。
開場前の待ち時間も、退屈することなく過ごすことができる。
 封切り上映作品は『趙先生』(中国映画で不倫モノ)、モーニングショーは『ニホ
ンザル モズ/二十六年の生涯』(ドキュメンタリー)、レイトショウでは『河内カル
メン』(鈴木清順監督、野川由美子主演の日活映画)と、ジャンルを問わず幅広い上
映作品が魅力。16ミリの自主映画も上映可能で、今後はホームページも開設する予定
だそうだ。遠方の方も、東京方面にいらしたらぜひ立ち寄ってみてほしい。

 □「シネマ下北沢」
(東京都世田谷区北沢1-45-15スズナリ横丁2F)。新宿より小田急線で10分、渋谷か
ら井の頭線で5分。下北沢駅南口下車、気持ち左寄りに歩いて徒歩5分(茶沢通りのレ
コード店が見えたらもう、すぐそこ)。       (Reported by 長谷川未来)
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★全米興行収入トップ10、『ユー・ガット・メール』が首位に
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先週末の全米興行収入は、トム・ハンクス、メグ・ライアン主演の『ユー・ガット・
メール』("You've Got Mail")が初登場で首位に立った。2位は、ドリームワークス
のアニメミュージカル"The Prince of Egypt"。
 □"You've Got Mail" OFFICIAL SITE
  http://www.youvegotmail.com/
 □"The Prince of Egypt" OFFICIAL SITE
  http://www.prince-of-egypt.com/index1.html
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★『プライベート・ライアン』、各批評家協会賞を続々受賞
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現地時間16日、ニューヨーク映画批評家協会は、今年の最優秀作品賞にスティーブン
・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』を選出した。21日には、放送映画
批評家協会が選ぶ今年のトップ10作品(最優秀作品は来年1月に決定されるもよう)
にランクインすると共に、同協会監督賞をスピルバーグ監督が受賞するなど、来年3
月のアカデミー賞に向けて、着々と足場と築いている。

                     [◆◆◆興行成績ベストテン◆◆◆]
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  初登場の『ジョー・ブラックをよろしく』と『6デイズ/7ナイツ』が、
  2位、3位の好位置につけた。『アルマゲドン』は首位を譲らず。同じく
  初登場、『ドクター・ドリトル』は5位、『ビーストウォーズ~』も9位
  にランクインを果たし、TVアニメの人気が反映された形に。
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  【配収】
 1 →( 1)アルマゲドン                ( 2週)
 2 初(─)ジョー・ブラックをよろしく         ( 1週)
 3 初(─)6デイズ/7ナイツ              ( 1週)
 4 ↓( 2)踊る大捜査線/THE MOVIE           ( 8週)
 5 初(─)ドクター・ドリトル             ( 1週)
 6 ↓( 3)ロスト・イン・スペース           ( 2週)
 7 ↓( 4)トゥルーマン・ショー            ( 6週)
 8 ↓( 6)Xファイル/ザ・ムービー           ( 3週)
 9 初(─)ビーストウォーズ スペシャル
        超生命体トランスフォーマー       ( 1週)
 10 ↓( 9)プライベート・ライアン           (13週)

 興行通信社調べ1998/12/19~1998/12/20(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

              [◆◆◆REVIEW◆◆◆]
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『アインシュタインの脳』 コメディーの境地に達した実録ドキュメンタリー
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 アインシュタインという名前で尻込みをしないでほしい。この作品は、タイトルか
らイメージされる学術的・教育的なニュアンスを見事に裏切る、とてもヘンで、支離
滅裂な、コメディーの境地に達した実録ドキュメンタリーなのだ。
 アメリカはプリンストン大学に保存されていたはずの「アインシュタインの脳」が
長らく行方不明になっていたが、誰も本気で探そうとしない。そこで、アインシュタ
イン研究家の杉元助教授が渡米、撮影クルーと共に、全米を探し歩くことになる。世
界的な研究家だという杉元助教授なのだが、画面で見る彼の姿もまた、キチンと期待
を裏切ってくれる。何とも調子ハズレで、あられもないアインシュタインおたく。コ
テコテの関西弁とバリバリのジャパニーズ・イングリッシュを駆使しながら、四苦八
苦のアメリカ珍道中を展開してみせる。何ともキャラの濃い、それでいてカワイイ愛
すべきオッサンなのである。
 作品中で繰り広げられるアインシュタインの脳へのフェティッシュなこだわりは、
まるで甲子園の土を持ち帰る高校球児のよう。杉元助教授の純粋さと情熱が、本来は
ブラック・ユーモアとでもいうべき結末を、とても温かく味わい深いものに変えてい
る。所詮理系にはかなわないなどと思っている、文系・体育会系の方にこそオススメ
したい作品だ。勇気づけられ、元気が出ること請け合いである。
                            [Written by 松村清志]

-------------------------[◆◆◆オススメVIDEO◆◆◆]------------------------
       今年も最後となりました。大晦日は初詣か初日の出?
       冬は冬で晴れた明け方には独特の空の色があります。
       寝坊した人は、一風変わった映画の中の夜明けを。
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『インペリアル・パレス』 中国の天才の文学的映像センスをぜひ一見
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【データ】
'96年/中国/1時間35分(1/8発売:東映ビデオ)
監督:チャン・ユアン 出演:フー・シュン,シイ・ハン

 北京。真夜中、ゲイの出会いの場となる公園。犯罪となる同性愛行為を取り締まる
若い警官。ある夜彼に追いつめられた青年が、一瞬のスキに口づけを……。衝撃に混
乱する警官。日をおいて再び出会ったキスの犯人を捕まえ、真夜中の交番で2人きり
の取り調べが始まる。カメラワーク、カット、音響が、スキのない絶妙なセンスで研
ぎ澄まされ、真夜中から明け方へかけての空気の色を詩的に描き出す。そして取り調
べにつれて少しずつ明らかになる青年の背景が、いかにも硬派な警官の内面に怒りと
混乱を生み出していく。劇場公開時タイトルは『東宮西宮』。
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○CHECK 5本!
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■『犬、走る』1時間50分/日本(1/8発売:東映ビデオ)
『月はどっちに出ている』の崔洋一監督が久々に放つ多国籍暴走ストーリー。岸谷扮
する不良刑事と、大杉漣がいい味を惜しみなく出して演じる韓国人の情報屋が、やば
い女(冨樫真)の起こした火種をめぐって歌舞伎町、大久保、北新宿を走り回る。ゲ
リラロケのようだと思っていたら実際一部はそうらしい。生々しい新宿とつくられた
新宿の間を行き交う、愛情と欲と金と多言語が、寝不足の明け方のハイな感覚を紡ぎ
だす。新人・冨樫真も一度見たら気になり続ける魅力。
監督:崔洋一 出演:岸谷五朗,大杉漣,冨樫真,香川照之,遠藤憲一

■『オゾン クライシス』1時間30分/米(1/1発売:マクザム)
オゾン層が急激に破壊され、人類の危機が訪れる近未来。オゾン層修復のため科学者
がジェット機に乗り込む。日本未公開作品。
監督:ダン・レーナー 出演:ジョン・コーベット,ジョシー・ビセット

■『合衆国崩壊の日』1時間36分/米(1/1発売:アドバピクチャーズ)
米軍の将軍が中東攻撃を要求するため大統領を拉致しホワイトハウスを占拠。狂気の
野望に副大統領が単身対決! 日本未公開作品。
監督:マーク・ソベル 出演:ジョーン・ヴァン・アーク,コービン・バーンセン

■『釣りバカ日誌10』1時間50分/日本(1/1発売:松竹ホームビデオ)
釣りでつながっている平社員と社長の騒動。シリーズもこれで11作目。
監督:栗山富夫 出演:西田敏行,三國連太郎,浅田美代子,金子賢,宝生舞,谷啓

■『新生 トイレの花子さん』1時間35分/日本(1/1発売:東映)
いたずらの祟りか、謎の現象が少女たちを襲う、学校が舞台の怪談ホラー。
監督:堤幸彦 出演:前田愛,浜岡麻矢,大村彩子,笠原秀行,野村佑香,高島礼子
                           [Written by 唯よーじゅ]

       [◆◆◆Weeklyレンタルビデオランキング◆◆◆]  12月13日~12月19日
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【 2】(初)ディープインパクト                             CIC・ビクタービデオ
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【 3】(初)リーサル ウェポン 4                          ワーナーホームビデオ
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【 4】(2)ジャッカル                                                     東宝
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【 5】(3)追跡者                                       ワーナーホームビデオ
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【 6】(初)レインメーカー                                        RTK/J2
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【 7】(5)スターシップ・トゥルーパーズ ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
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【 8】(4)不夜城                                                  アスミック
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【 9】(7)エイリアン 4             フォックスホームエンターテイメント
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【10】(6)ポケットモンスター~ピカチュウのなつやすみ                その他
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*このランキングは全国の「TSUTAYA」954店舗のデータにより集計されてます。
()内は先週のランキング
                          □TSUTAYAのホームページ:http://www.tsutaya.co.jp/

                            [◆◆◆COLUMN◆◆◆]
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【映画は音楽だ(12)】 『アルマゲドン』OSTはコッテリし過ぎという貴方に……
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◆『イン&アウト/オリジナル・サウンドトラック』
(ポリドール/POCT-1129/税抜価格\2,427)

 アメリカでもまだまだ地方に行けば、"ゲイ"は差別と嘲笑の対象なのね、と思わせ
てしまう映画『イン&アウト』。サントラでスコアを担当するのはマーク・シェイマ
ン。この人は『恋人たちの予感』や『天使にラブソングを……』『めぐり逢えたら』
などハートフルなコメディのスコアをやらせたら得意な中堅どころの作曲家。もとは
アレンジャーという経歴を生かして、軽快なサウンド作りが特徴。スコア以外にも既
成の曲も収録。まずは『ネル』でジョディ・フォスターが口ずさんだ、パッツィー・
クラインの「クレイジー」。そしてグロリア・ゲイナーのディスコヒットで有名な、
「恋のサヴァイバル」。ここではダイアナ・ロスの'95年バージョンを聴かせてくれ
る。ラストはヴィレッジ・ピープルの「マッチョ・マン」。自らがゲイだとカミング
アウトした初のグループ(?)で、他の映画でも何回か使用されているが、やはりこ
の手の映画にハマる1曲。ところで、マークはカメオ出演の多い人らしいが本作では
どうなんでしょう?

◆『マイ・フレンド・メモリー/オリジナル・サウンドトラック』
(東芝EMI/TOCP-65082/税抜価格\2,427)

 シャロン・ストーンが製作と出演をしているということで話題の本作。監督のピー
ター・チェルソムはもともとイギリス人で、アメリカ映画は今回が初めてとなる。
そのためかどうか、スコアを担当しているのがこれまた英国人のトレヴァー・ジョー
ンズ。彼は『ラスト・オブ・モヒカン』など、ハリウッド映画のサントラを担当する
ことが多いが、最近では『ブラス!』という秀作英国映画も手掛けている。本作では
アーサー王の伝説を絡めたストーリーからきたものと思われる、全体を流れるケルト
風のテイストが特徴。またスコア以外でも、3曲のボーカル曲が収められている。異
色なところで、イタリアのスター、ズッケロとブルースの大御所、BBキングとの掛け
合いが聴ける1曲。そして目玉となるのが、タイトル曲ともなっているスティングの
新曲。最近は活動らしいことをほとんどしていないので、2年ぶりに聞ける歌声がう
れしい。                      [Written by 大竹利実]

                [◆◆◆THE DAY OF BIRTH(12/26~1/8)◆◆◆]
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12/26 リチャード・ウィドマーク(1914)、太宰久雄(1923)、
    フィル・スペクター(1940)、音無美紀子(1949)、原田美枝子(1958)、
    中江有里(1973)

12/27 マレーネ・ディートリッヒ(1901)、加藤登紀子(1943)、
    ジェラール・ドパルデュー(1948)、テリー伊藤(1949)、宮瀬亜希(1973)

12/28 マギー・スミス(1934)、フェルナンド・ロペス(1935)、
    渡哲也(1941)、デンゼル・ワシントン(1954)

12/29 ジョン・ヴォイト(1938)、桜金造(1956)、早乙女愛(1958)、
    岸本加世子(1960)、鶴見辰吾(1964)、加瀬大周(1969)、
    ジュード・ロー(1972)

12/30 稲垣浩(1905)、キャロル・リード(1906)、ボー・ディドリー(1928)、
    ジュリアン・ムーア(1960)、木滝和幸(1968)

12/31 ニーノ・ロータ(1911)、アンソニー・ホプキンス(1937)、
    アンディ・サマーズ(1942)、ベン・キングスレイ(1943)、
    ジョン・デンバー(1943)、ドナ・サマー(1948)、
    ビートきよし(1949)、バーバラ・カレラ(1951)、
    ヴァル・キルマー(1959)、高樹澪(1959)、江口洋介(1967)

 1/ 1 J.D.サリンジャー(1919)、中島春雄(1929)、長門勇(1932)、
    児玉清(1934)、倉本聰(1935)、水野久美(1937)、香山美子(1944)、
    役所広司(1956)、塚本晋也(1960)

 1/ 2 柳家小さん(1915)、アイザック・アシモフ(1920)、天本英世(1926)、
    立川談志(1936)、野田知佑(1938)、津川雅彦(1940)、
    古谷一行(1944)、伊吹吾朗(1946)、岡本信人(1948)、
    ツイ・ハーク(1951)、トッド・ヘインズ(1961)、
    キューバ・グッディング・Jr.(1968)、竹野内豊(1971)

 1/ 3 ジョージ・マーティン(1926)、セルジオ・レオーネ(1929)、
    山本学(1937)、藤村志保(1939)、岩下志麻(1941)、
    高瀬春奈(1954)、メル・ギブソン(1956)、ダンカン(1959)、
    柳葉敏郎(1961)、若村麻由美(1967)、初瀬かおる(1973)、
    小沢真珠(1977)

 1/ 4 ヤコブ・ルートヴィヒ・カール・グリム(1785)、
    カルロス・サウラ(1932)、フロイド・パターソン(1935)、
    ダイアン・キャノン(1937)、竹内力(1964)、京晋祐(1964)

 1/ 5 ロバート・デュバル(1931)、ウンベルト・エーコ(1932)、
    宮崎駿(1941)、ダイアン・キートン(1946)、高田美和(1947)、
    渡辺えり子(1955)、榎木孝明(1956)、櫻井淳子(1973)

 1/ 6 八千草薫(1931)、松原智恵子(1945)、
    マイケル・ウィンコット(1952)、アンソニー・ミンゲラ(1954)、
    ローワン・アトキンソン(1955)、大場久美子(1960)、
    中島マリ(1962)、望月まゆ(1977)、宮内玲奈(1978)

 1/ 7 吉田日出子(1944)、ケニー・ロギンス(1948)、沖田浩之(1963)、
    ニコラス・ケイジ(1964)、鍵本景子(1969)、永堀剛敏(1970)

 1/ 8 エルヴィス・プレスリー(1935)、スティーブン・ホーキング(1942)、
    デヴィッド・ボウイ(1947)、木野花(1948)、市川染五郎(1973)

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=======================■年末年始の発行日について■=========================
 今年一年間、MOVIE Watchをご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。
年末年始の発行スケジュールは、下記の通りになりますのでご了承ください。
  ●年内最終発行… 12月28日(月)号
  ●年始発行開始…  1月 8日(金)号
 来年もMOVIE Watchをよろしくお願いいたします。
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----------------------------◆◆◆ 後記 ◆◆◆----------------------------
■元旦は映画の日。今回もハシゴします。元旦の昼間ゴロゴロしてると、なんだか1
年中ゴロゴロしそうで怖くて。座ってるだけったって出かけるだけいいでしょ。<唯>

■R・カーライルの笑顔には傷を知ったものが持つ、何か独特の重みがある。『フェ
イス』のラスト、彼の肩にそっと触れたくなるのは私だけじゃないはず。   <巴>

■『ジョー・ブラック~』や『アルマゲドン』を観て、せわしない日常的視点を覆し
てみるのもいい。クリスマスに、本当に大切なものを見出す力を求めて。   <冴>

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