◆MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料) ─────―――──―───1998-12-18 ☆今週のHEADLINE☆───────────────────────────── ●オススメ封切り情報 『ジョー・ブラックをよろしく』 ブラピの魅力にクラクラする3時間! 『6デイズ/7ナイツ』 絶海の孤島が舞台のロマンチック・コメディ 『アンナ・マデリーナ』 恋することの痛みを描くラブ・ストーリー ○公開作 CHECK 5本! 『パパラッチ』『あ、春』 ほか ●MOVIE PADDOCK 出走を待ちわびる新作情報(期待値%つき!) 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ』 ジェット・リー主演、カンフー・アクションの決定版! 『竜二』 '90年代日本の、"ニュー・ヤクザ"映画の原点 ほか ●REVIEW/映画4人衆 『アルマゲドン』 荒くれ下品な男たちが、娘・家族・人類のため、命掛けで穴を掘る! ●TOPICS 全米興行収入、『スター・トレック』シリーズ9作目がトップ ほか ●興行成績ベストテン ●オススメVIDEO 『ガタカ』 これほどの苦境でも頑張れる、夢の重さの奇跡 ○CHECK 9本! ●Weeklyレンタルビデオランキング ―またまたタイタニックが首位― ●BS&CS今週の3本 ●COLUMN 【世界の終わりとハードとソフト・ワンダーランド(14)】 日本映画復興への道(2) 第11回東京国際映画祭自主企画 国際映像シンポジウム1998『人材育成のトップ リーダー英国映画界に学ぶ』レポートで映画振興政策について考える 後篇 ●THE DAY OF BIRTH ●後記 [◆◆◆オススメ封切り情報◆◆◆] ────────────────────────────────────── 『ジョー・ブラックをよろしく』 ブラピの魅力にクラクラする3時間! ────────────────────────────────────── 12月19日より全国松竹東急洋画系にて公開 '98年/アメリカ/3時間1分 ◇製作・ 監督:マーティン・ブレスト ◇脚本:ロナルド・L・シュワリー ◇出演:ブラッ ド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォラーニ ◇配給:UIP ブラピが恋する"死神"を演じるファンタジー映画。老人は自分の後継者に席を譲っ てこの世を去り、若い娘は生まれて初めて出会った本物の恋に胸をときめかせ、死神 は人間界で初めて"愛"の素晴らしさを知る……。『セント・オブ・ウーマン/夢の香 り』のマーティン・ブレスト監督が、1930年代の古い映画にヒントを得て作った感動 作。パーティーシーンで流れる往年の名曲が、ドラマをぐんぐん盛り上げる。 □OFFICIAL SITE http://www.meetjoeblack.com/ ────────────────────────────────────── 『6デイズ/7ナイツ』 絶海の孤島が舞台のロマンチック・コメディ ────────────────────────────────────── 12月19日より全国松竹東急洋画系にて公開 '98年/アメリカ/1時間41分 ◇製作・ 監督:アイバン・ライトマン ◇脚本:マイケル・ブラウニング ◇出演:ハリソン ・フォード、アン・ヘッシュ、デビッド・シュワイマー ◇配給:ブエナビスタ 中年パイロットと、気の強いキャリアウーマンの乗った小型機が、嵐にあって無人 島に不時着した……。名作『アフリカの女王』や『ロマンシング・ストーン』に通じ る、スリルとアクションとユーモアとロマンスのカクテル。生き方も性格も年齢も違 う男女が、トラブルの中で少しずつ相手に惹かれていくという典型的なロマンチック ・コメディだ。手に汗握る活劇と、抱腹絶倒のギャグのコンビネーションに脱帽! □OFFICIAL SITE http://www.movies.co.jp/6days7nights/ □MOVIE Watchの紹介ページ http://www.watch.impress.co.jp/movie/ ────────────────────────────────────── 『アンナ・マデリーナ』 恋することの痛みを描くラブ・ストーリー ────────────────────────────────────── 12月19日より全国洋画系にて公開 '98年/香港/1時間37分 ◇監督:ハイ・チョン マン ◇脚本:アイビー・ホー ◇出演:金城武、ケリー・チャン、アーロン・クォ ック、レスリー・チャン、アニタ・ユン ◇配給:東映、アミューズ 片思いのときめき、恋が成就する喜び、恋愛中の高揚感など、恋愛映画で必ず描か れる定番のエピソードをすべて排除し、恋に対する不安、破局の予感、恋を失った悲 しみなどを丹念に描いた異色のラブストーリー。金城武が恋に不器用な青年を演じて、 一段と深みのある演技を披露している。脚本は『ラブ・ソング』のアイビー・ホー。 辛い恋を経験したことのある人にとって、このラストシーンは涙なしに見られない! □OFFICIAL SITE http://www.toei-group.co.jp/MOVIE/new_mov/anna/index.htm ============================================================================ ○公開作 CHECK 5本! ============================================================================ ★=注目作 ★★=見て損はしない ★★★=これは必見! (未)=未見 ■『パパラッチ』 12月19日より銀座シネパトスにて公開 ★★★ ダイアナ妃の死で一躍世界中の嫌われ者になった"パパラッチ"を主人公に、マスコミ の裏側や、ダーティーな世界で生きる男の心意気を描くヒューマン・ドラマ。実際の パパラッチに取材して、盗み撮り専門カメラマンたちの世界をリアルに描いている。 □OFFICIAL SITE http://www.fujicreative.com/paparazzi/index.html ■『あ、春』 12月19日よりテアトル新宿にて公開 ★★★ 30年前に死んだはずの父が、ホームレスになって戻ってきた! 当然家の中は大騒ぎ。 悪いことは重なり、勤めていた会社まで潰れてしまう。山崎努、富司純子、藤村志保 など、大先輩たちの演技合戦に佐藤浩市もタジタジ。斉藤由貴が意外な貫禄を見せる。 □OFFICIAL SITE http://www.shochiku.co.jp/cinema/a-haru/index.html ■『フェイス』 12月19日より恵比寿ガーデンシネマにて公開 ★★★ 『フル・モンティ』のロバート・カーライル最新作。強盗たちが造幣局を襲撃した翌 日、彼らのもとから何者かが金を盗み出す。犯人は仲間の中にいる……。犯罪グルー プの仲間割れという定番モチーフの中から、現代イギリスの社会情勢が見えてくる。 □OFFICIAL SITE http://www.tfc.co.jp/hiroba/movie_theater/flash/face/index.html ■『ドクター・ドリトル』 12月19日より全国東宝洋画系にて公開 ★★ かつて『ドリトル先生不思議な旅』としてミュージカル映画化されたこともある名作 童話を、エディ・マーフィ主演でリメイク。『ベイブ』のスタッフがおしゃべりする 動物たちをリアルに造形している。字幕版の他に日本語吹き替え版の上映劇場もある。 □OFFICIAL SITE http://www.foxjapan.com/movie/dolittle/index.html ■『イン&アウト』 12月19日より銀座テアトル西友他にて公開 ★★ アカデミー授賞式で「先生はゲイだ!」と教え子から名指しされた教師は、1週間後 に結婚式を控えていた。あらぬ疑いを晴らそうと必死になる主人公は、やがて自分の 中の同性愛傾向に目覚めてしまうのか……。ケビン・クラインの芸達者ぶりが見もの。 □OFFICIAL SITE http://www.gaga.co.jp/movie/in-out1.html [Written by 服部弘一郎] [◆◆◆MOVIE PADDOCK◆◆◆] ============================================================================ 出走を待ちわびる新作情報を、 期待値%つきでお届けします! ============================================================================ ────────────────────────────────────── ■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ』 '99年2月下旬/キネカ大森(期待値75%) ────────────────────────────────────── ハリウッド進出で活躍する香港映画界のヒットメーカー、ツイ・ハークとジェット・ リー。この2人のコンビで大ヒットした"ウォン・フェイフォン"シリーズ最新作。今回 は、アメリカ西部を旅するウォン・フェイフォンたちに、インディアンやガンマンが 襲いかかるカンフー・アクションの決定版。サモ・ハン・キンポー監督作品。 □OFFICIAL SITE http://www.chinastar.com.hk/english/movies/once.html ────────────────────────────────────── ■『スネーク・アイズ』 '99年2月/丸の内ピカデリー2ほか全国松竹洋画系(75%) ────────────────────────────────────── 14,000人の観客が詰めかけた巨大スタジアムに、1発の銃声が響く。仕組まれた陰謀 によって、観客が目撃者から容疑者へと変貌を遂げていくサスペンス・スリラー大作。 主演ニコラス・ケイジ、監督は『ミッション:インポッシブル』のブライアン・デ・ パルマ。音楽は坂本龍一が手がけている。 □OFFICIAL SITE http://www.movies.co.jp/snake-eyes/ ────────────────────────────────────── ■『竜二』 '99年3月中旬/中野武蔵野ホール 順次、大阪シネヌーヴォ梅田、京都みなみ会館、 名古屋シネマスコーレ、松山シネマルナティックほか(70%) ────────────────────────────────────── ヤクザ稼業に虚しさを覚え、足を洗って酒屋に勤める竜二(金子正次)。妻子に恵ま れ、平和で慎ましい市民生活を始めるが、やがて欺瞞だらけの平穏な毎日に鬱屈し、 再びヤクザの世界へと舞い戻っていく……。'80年代の新宿・歌舞伎町界隈を描き、 インディーズ作品ながら人々に語り継がれてきた'90年代日本の"ニュー・ヤクザ"映 画の原点が、ニュープリントでスクリーンに蘇る。川島透監督作品。 [◆◆◆MOVIE Watchからのお知らせ◆◆◆] ============================================================================ ■ ■■■ IMPRESS WATCHでは21日まで「あなたが選ぶ'98年TOP10」を開催してます! ■ ■ ■ ■ http://www.watch.impress.co.jp/top/movie.htm ■ ■ ■ ■■■ ■■■ ■■ ■■ ★98年も残すところあと僅か!★ ■ ■ ■ ■■ ■ ■■ ■ あなたにとってのトップ10を投票して ■ ■■■ ■ ■ ■■■■ ■■■ ■ ■ ★豪華プレゼントを当てちゃおう!★ ============================================================================ [◆◆◆映画4人衆◆◆◆] ============================================================================ 『アルマゲドン』 荒くれ下品な男たちが、娘・家族・人類のため、命掛けで穴を掘る! ============================================================================ 作業中のスペース・シャトル、アトランティス号が突然消息を断った。原因究明に乗 り出したNASAは、テキサス州ほどもある小惑星が地球に接近中で、わずか18日後には 激突、人類が壊滅の危機に瀕していることを知る。回避策はただひとつ、小惑星の地 中深く穴を掘り、埋めた核弾頭の衝撃で惑星の軌道を変える方法のみ。掘削の名人・ ハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)は、政府からその任務を委ねられ、掘削 仲間7人と共に宇宙へと旅立つのだが……。 (満点は★5つ/半は★半分) ■ドキドキの連続は後で考えると地球の危機というより失敗できないプレッシャーが 独立して迫ってくる感じで面白かった。カリスマ俳優いればなあ。 ★★★★半<唯> ■紋切り型のキャラと現実離れした数々のエピソード。でも、細かいところは気にす るな。これはハリウッド娯楽超大作の傑作映画なのだから。 ★★★★☆<古> ■ドカドカと地球に落下してくる隕石群の迫力。人類を、そして愛するものを救うた め、命を懸ける男たちの熱さ。そのどちらも期待分はクリア。 ★★★半☆<巴> ■小さな愛のひとつひとつが、純でまっすぐなものなら大丈夫。物語の中の愛も作品 に対する愛も、きちんとハーモニーを奏でている。だからいい。 ★★★半☆<冴> □OFFICIAL SITE http://www.movies.co.jp/armageddon/ □MOVIE WatchのHP http://www.watch.impress.co.jp/movie/ [◆◆◆TOPICS◆◆◆] ---------------------------------------------------------------------------- ★全米興行収入、『スター・トレック』シリーズ9作目がトップ ---------------------------------------------------------------------------- 2週連続首位の"A Bug's Life"に代わって首位に立ったのは、『スター・トレック』 シリーズ9作目にあたる"Star Trek:Insurrection"。3位には、マイケル・キートンが 雪だるまになって大奮闘を繰り広げる"Jack Frost"が入った。 □"Star Trek:Insurrection" OFFICIAL SITE http://insurrection.startrek.com/ □"Jack Frost" OFFICIAL SITE http://www.wb-jackfrost.com/ ---------------------------------------------------------------------------- ★淀川長治氏の「さよならの会」に3,000人 ---------------------------------------------------------------------------- 11月11日に亡くなった映画評論家、淀川長治氏の「さよならの会」が、13日(日)、 3,000人余りのファンや映画関係者が詰めかけた東京都港区の青山葬儀所で営まれた。 そのもようをお伝えする。(Reported by 渡辺一弘) □http://www.werde.com/movie/special/sayonara.html ---------------------------------------------------------------------------- ★『プライベート・ライアン』、L.A.映画批評家協会、最優秀作品賞受賞 ---------------------------------------------------------------------------- 12日(現地時間)に発表されたロサンゼルス映画批評家協会賞の最優秀作品賞に、 スティーブン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』が選ばれた。同作品 はまた、監督賞(スティーブン・スピルバーグ)、撮影賞(ヤヌス・カミンスキー) も獲得し、第71回アカデミー賞に向けて幸先のよいスタートを切った。 ---------------------------------------------------------------------------- ★『アウト・オブ・サイト』、ボストン映画批評家協会、最優秀作品賞受賞 ---------------------------------------------------------------------------- 一方、13日(現地時間)に発表されたボストン映画批評家協会賞では、スティーブン ・ソダーバーグ監督の『アウト・オブ・サイト』が、『プライベート・ライアン』を 上回る支持を集め、最優秀作品賞に輝いた。 [◆◆◆興行成績ベストテン◆◆◆] ============================================================================ 『アルマゲドン』強し! 1,000人規模の劇場でも長蛇の列ができる勢いに、 独走態勢を続けていた『踊る大捜査線/THE MOVIE』も首位を明け渡した。 同じく初登場の『ロスト・イン・スペース』は3位、『モスラ3/キングギ ドラ来襲』は7位。今週末の『ジョー・ブラックをよろしく』『6デイズ/ 7ナイツ』がどこまでくい込んでくるか、要注目。 ============================================================================ 【配収】 1 初(─)アルマゲドン ( 1週) 2 ↓( 1)踊る大捜査線/THE MOVIE ( 7週) 3 初(─)ロスト・イン・スペース ( 1週) 4 ↓( 3)トゥルーマン・ショー ( 5週) 5 ↓( 4)始皇帝暗殺 ( 5週) 6 ↓( 2)Xファイル/ザ・ムービー ( 2週) 7 初(─)モスラ3/キングギドラ来襲 ( 1週) 8 ↓( 5)時雨の記 ( 5週) 9 ↓( 6)プライベート・ライアン (12週) 10 ↓( 7)ナイトウォッチ ( 2週) 興行通信社調べ1998/12/12~1998/12/13(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計) -------------------------[◆◆◆オススメVIDEO◆◆◆]------------------------ クリスマスを前に発売も先行レンタルも目白押し。人気 シリーズ作、泣かせる少女、あるいは怪獣映画を押しの けてのイチオシは、ライター評価も高かった『ガタカ』。 ---------------------------------------------------------------------------- 『ガタカ』 これほどの苦境でも頑張れる、夢の重さの奇跡 ---------------------------------------------------------------------------- 【データ】 '97年/米/1時間46分(12/24発売:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント) 監督:アンドリュー・ニコル 出演:イーサン・ホーク,ユマ・サーマン,ジュード・ロー 遺伝子操作による出産が普及した近未来。法律に反しながらも「遺伝子配列の完璧 さ」で社員を選んでいた、宇宙開発のエリート企業、ガタカ・コーポレーション。近 眼で先天的に心臓も弱い「不適格な」遺伝子をもった主人公(イーサン・ホーク)は、 宇宙へ行きたい一心で、別人の適格者(ジュード・ロー)と契約の上、彼とすり替わ って入社する。そして偶然にも起こった殺人事件の捜査から、運命のほころびが忍び 寄るが……。『トゥルーマン・ショー』の脚本を書いたアンドリュー・ニコル監督作。 不可能をかろうじて克服しながら、綱渡りのような日々の中で自分の夢に懸命にしが みつく若者の姿が、冷たく重い近未来の空気の中で胸を締めつける。 ---------------------------------------------------------------------------- ○CHECK 9本! ---------------------------------------------------------------------------- ■『スクリーム2』2時間2分/米(12/23レンタル:アスミック) 好評の前作に引き続き、ホラーマニアを喜ばせつつの青春サスペンス。前作の事件を 元にした映画の上映中、再び悪夢のような殺人事件が起こる。謎解きに振り回される 中、犯人の魔の手が次々と……。 監督:ウェス・クレイヴン 出演:ネーヴ・キャンベル,コートニー・コックス ■『ポネット』1時間37分/仏(12/22発売:日活) 史上最年少の4歳でベネチア国際映画祭主演女優賞を受賞した、ヴィクトワール・ティ ヴィゾル主演。母親の事故死を理解できないでいるポネットの祈りがやがて……。 監督:ジャック・ドワイヨン 出演:ヴィクトワール・ティヴィゾル,グザヴィエ・ボー ヴォワ,マリー・トランティニャン,デルフィーヌ・シルツ ■『GODZILLA ゴジラ』2時間18分/米(12/22発売:東宝) 核実験で突然変異したと思われる巨大イグアナがアメリカに上陸、高層ビル街を縦横 無尽に走り回る。軍隊がビルしか破壊できない中、生物学者(マシュー・ブロデリッ ク)と謎のフランス人(ジャン・レノ)が生態を手がかりに怪物を追跡する。 監督:ローランド・エメリッヒ 出演:マシュー・ブロデリック,ジャン・レノ ■『ウィンター・ゲスト』1時間50分/英 (12/19レンタル:ケイツーエンタテインメント) 夫を亡くした娘(エマ・トンプソン)と、世話を焼く母親(フィリダ・ロー)。実際 の母娘の女優が演じる、人生と絆の物語。 監督:アラン・リックマン 出演:フィリダ・ロー,エマ・トンプソン,シーラ・レイド ■『モル・フランダース』2時間3分/米(12/22発売:パイオニアLDC) 貴族の画家と娼婦との愛に立ちはだかる苦難の物語。 監督:ペン・デンシャム 出演:ロビン・ライト・ペン,モーガン・フリーマン ■『プロヴァンスの恋』1時間59分/仏 (12/22レンタル:アミューズビデオ,松竹富士) 19世紀の混迷のヨーロッパを舞台に描く、騎士と人妻の危うい恋。『イングリッシュ ・ペイシェント』のジュリエット・ビノシュ主演。 監督:ジャン・ポール・ラプノー 出演:ジュリエット・ビノシュ,オリヴィエ・マルテ ィネス,ピエール・アルディティ ■『日陰のふたり』2時間3分/英(12/23レンタル:アスミック) 『ウェルカム・トゥ・サラエボ』『バタフライ・キス』のマイケル・ウィンターボト ムが、運命に行く手を阻まれる日陰の恋を描く文芸ロマンス。 監督:マイケル・ウィンターボトム 出演:ケイト・ウィンスレット,クリストファー・ エクルストン,リーアム・カニンガム,バーウィック・ケイラー ■『ピースキーパー』1時間39分/米=カナダ(12/25発売:ケイエスエス) テロリストに核ミサイルの発射装置を奪われるという合衆国の危機を救うべく身体を 張って立ち向かう男(ドルフ・ラングレン)の、緊迫の苦闘とアクション。 監督:フレデリック・フォレスティア 出演:ドルフ・ラングレン,ロイ・シャイダー ■『ドライ・クリーニング』1時間37分/仏=西(12/25レンタル:エキスプレス) クリーニング店の極普通の夫婦に訪れる奇妙な三角関係。ベネチア国際映画祭金のオ ゼッラ賞受賞。 監督:アンヌ・フォンテーヌ 出演:ミウ・ミウ,スラニスラス・メラール [Written by 唯よーじゅ] [◆◆◆Weeklyレンタルビデオランキング◆◆◆] 12月6日~12月12日 ============================================================================ ◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆ レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版) ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪ 【TSUTAYA調べ】 ============================================================================ 【 1】(-)タイタニック フォックスホームエンターテイメント ---------------------------------------------------------------------------- 【 2】(-)ジャッカル 東宝 ---------------------------------------------------------------------------- 【 3】(-)追跡者 ワーナーホームビデオ ---------------------------------------------------------------------------- 【 4】(11)不夜城 アスミック ---------------------------------------------------------------------------- 【 5】(4)スターシップ・トゥルーパーズ ブエナビスタホームエンターテイメント ---------------------------------------------------------------------------- 【 6】(17)ポケットモンスター~ピカチュウのなつやすみ その他(一般メーカー) ---------------------------------------------------------------------------- 【 7】(5)エイリアン 4 フォックスホームエンターテイメント ---------------------------------------------------------------------------- 【 8】(6)絶体×絶命 CIC・ビクタービデオ ---------------------------------------------------------------------------- 【 9】(-)フェイス/オフ ブエナビスタホームエンターテイメント ---------------------------------------------------------------------------- 【10】(-)ジャッキー・ブラウン アミューズビデオ ---------------------------------------------------------------------------- *このランキングは全国の「TSUTAYA」954店舗のデータにより集計されてます。 ()内は先週のランキング (再)は再浮上 □TSUTAYAのホームページ:http://www.tsutaya.co.jp/ [◆◆◆BS&CS今週の3本◆◆◆] セレクター:古山 慶 ---------------------------------------------------------------------------- 12/20(日)『アナコンダ』 WOWOW(18:00~) ---------------------------------------------------------------------------- アマゾン奥地。インディオの撮影にやってきた撮影隊が、ボートが座礁した男を救出 する。撮影隊はこの男の案内で川を下るが、実は、彼は伝説の巨大「人食いヘビ」、 アナコンダの生け捕りを企むヘビ商人だった。この映画、ヘビよりヘビ商人役のジョ ン・ボイドのほうが怖い。『ジョーズ』のヘビ版というより、むしろボイド版といい たいくらい。 ---------------------------------------------------------------------------- 12/23(水)『眠れぬ夜のために』 CSN1ムービーチャンネル(深1:45~) ---------------------------------------------------------------------------- 不眠症で悩んでいた1人の男が、ある夜のドライブで1人の美女と出会う。彼女は男に 助けを求め、男は彼女を助けようとするが、彼女のバックには大がかりな国際密輸組 織が絡んでおり……。『ブルース・ブラザース2000』のジョン・ランディス監督によ るサスペンス。もちろん監督が彼だけに、多くの映画のパロディが満載だ。 ---------------------------------------------------------------------------- 12/24(木)『ホワイト・クリスマス』 NHK衛星第2(21:00~) ---------------------------------------------------------------------------- ヨーロッパ戦線で戦友だった芸人コンビ、ボブとフィルが、山奥のリゾート・ホテル を訪ねると、そこはかつての軍隊時代の上官が経営するホテルだった。しかも経営不 振。それを知った2人は景気回復を図り、全米から仲間を集めてショーを開く。とに かくクリスマス気分をたっぷり楽しめる作品。あなたなら誰と楽しむ? [◆◆◆COLUMN◆◆◆] ============================================================================ 【世界の終わりとハードとソフト・ワンダーランド(14)】 日本映画復興への道(2) 第11回東京国際映画祭自主企画 国際映像シンポジウム1998『人材育成のトップ リーダー英国映画界に学ぶ』レポートで映画振興政策について考える 後篇 ============================================================================ 前回、現在の英国映画の成功に国政が大きく起因していることをお話した。英国内 でも映画産業は好調で、観客動員数と製作映画本数は'74年以来の最高記録を示して いる。'97年には100本を超える映画が製作され、5億6千万ポンドの製作費が投入され た。10年前にくらべると300%という爆発的な増加である。産業としての映画が3倍に 膨れ上るなんて、今の日本では考えられない。実に羨ましい限り。だが、羨ましがっ てるだけでは、産業としての日本映画は復興しない。では、英国映画界、そして英国 政府は何をしてきたのか。シンポジウムのタイトルどおり、人材育成である。 日本でも文化庁がシナリオを審査し、最高2,500万円の助成金を交付するシステム はあるのだが、これはほぼ法人が対象となっていて、「過去に一般に広く公開された 映画を製作した実績を有する団体」でなければならない。つまり、劇場用映画を製作 したことのあるプロダクションのみが対象ということである。しかも製作費が1億円 以上の作品であれば2,500万円の助成金を交付しようというもので、ここにアマチュ アの入り込む余地はない。つまり、新しい才能を発掘しようというものではないのだ。 ちなみに、シンポジウムに参加していた是枝裕和監督は『幻の光』のシナリオを文化 庁に提出したが、この審査に落ちている。ご存じのとおり、『幻の光』は第52回ヴェ ネチア国際映画祭で「金のオゼッラ賞」に輝いている。その審査基準に疑問を抱かず にはいられないわけである。 また、シンポジウムのもう1つのテーマとなったのが、TV局の映画への投資。特に チャンネル4は、『クライング・ゲーム』『ハワーズ・エンド』『フォー・ウェディ ング』など多くの秀作に投資し、英国映画復興に大きく貢献している。日本のTV局が ヒットした連ドラを映画化しまくるのとは、かなりスタンス違ってますナ。ま、『踊 る大捜査線』好きですけどネ。では、よいお年をってことで、来年もよろぴく。 ・東京国際映画祭'98 http://www.tokyo-filmfest.or.jp/index.html ・文化庁ホームページへようこそ http://www.bunka.go.jp/index.html [Written by 藤原タカシ] [◆◆◆THE DAY OF BIRTH(12/19~12/25)◆◆◆] ============================================================================ 12/19 マリアンヌ・フェイスフル(1946)、ジェニファー・ビールス(1963)、 ベアトリス・ダル(1964)、アリッサ・ミラノ(1972)、反町隆史(1973) 12/20 ジョージ・ロイ・ヒル(1922)、ユリ・ゲラー(1946)、 野田秀樹(1955)、片岡礼子(1971)、桜井幸子(1973) 12/21 佐藤慶(1928)、ジェーン・フォンダ(1937)、 フランク・ザッパ(1940)、サミュエル・L・ジャクソン(1948)、 神田正輝(1950)、汀夏子(1951)、片岡鶴太郎(1954)、 本木雅弘(1965)、キーファー・サザーランド(1966)、 ジュリー・デルピー(1969)、吉川ひなの(1979) 12/22 ジャコモ・プッチーニ(1858)、村上弘明(1956)、 レイフ・ファインズ(1962)、国生さゆり(1966)、白島靖代(1970)、 黒沢あすか(1971)、ヴァネッサ・パラディ(1972) 12/23 村上冬樹(1911)、笑福亭鶴瓶(1951)、柏原収史(1978)、 矢田亜希子(1978) 12/24 ルイ・ジューヴェ(1887)、エバ・ガードナー(1922)、 ジョナス・メカス(1922) 12/25 リトル・リチャード(1935)、夏八木勲(1940)、 シシー・スペイセク(1949) ▼星座別オススメ映画はwebへのリンクに移行しました。 http://www.cup.com/yoge/tarot/astro/ 占い協力:TAROT-ASTROLOGY OF THE WEEK ▼MOVIE WatchのHP http://www.watch.impress.co.jp/movie/ ★★お知らせ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ MUSIC Watchにある喫茶店、風待茶房ではオーナー松本隆さんが皆さんより「詩」を 募集しています。締め切りは12月20日(日)の深夜0時。冬の深い夜に、あなた も1曲いかがですか?詳しい内容は「風待茶房」にご来店のうえご確認ください。 風待茶房 URL http://www.watch.impress.co.jp/music/kazemachi/ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ----------------------------◆◆◆ 訂正 ◆◆◆---------------------------- MOVIE Watch12月11日発行号のWeeklyレンタルビデオランキングに誤りがありました。 お詫びして訂正させていただきます。正しいランキングは以下の通りです。 1]タイタニック 2]ジャッカル 3]追跡者 4]スターシップ・トゥルーパーズ 5]エイリ アン 4 6]絶対×絶命 7]アライバル 2 8]乱気流~グランドコントロール 9]フェイス /オフ 10]ジャッキー・ブラウン ----------------------------◆◆◆ 後記 ◆◆◆---------------------------- ■警官、編集長、編集者、アパート管理人、喫茶店の客─『アンナ・マデリーナ』に 友情出演している香港スターたちの役どころだ。誰が誰かは見てのお楽しみ。 <菊> ■PFFを狙って10月から撮影していた自主映画『DRYHiGH-ドライ・ハイ-』がようやく クランク・アップ。締切まであと1週間しかないけど、編集間に合うのぉ!? <藤> ■グラムロックへのラブレター、『ベルベット・ゴールドマイン』。あまりの美しさ に、主演のジョナサン・リース・マイヤーズに一目惚れしてしまった私。 <巴> ■物語に寄り添うメロディーに、こめられた「愛」を感じてしまうときがある。『ア ルマゲドン』のリブ・タイラーが、ひときわ輝いてみえるのもそんなとき。 <冴> ▼問い合わせ先 ────────────────────────────── movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 ウォッチ編集部 ad-sales@impress.co.jp :広告関連 インプレス A&D sales@ips.co.jp :配信先等 インプレス販売 ▼購読中止・配信先変更 ────────────────────────── 下記のURLから、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを入力し、案 内にしたがって、中止・変更をしてください。なお、メンバーID等が不明なときは、 sales@ips.co.jpまでご連絡ください。 http://www.ips.co.jp/pointup/query.htm ────────────────────────────────────── 発行人 塚本慶一郎/編集人 井芹昌信 発行 株式会社インプレス 〒102-0075 東京都千代田区三番町20 編集:デラ・ジャパン株式会社(紺野美樹、服部弘一郎、唯洋樹、菊池朋子) Copyright(C) 1997-1998 Impress Corporation. 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