◆MOVIE Watch (毎週金曜日発行:無料)───────── 1998-6-5 ☆今週のHEADLINE☆---------------------------------------------------------- ●MOVIE Watchリアル・ランキング MOVIE Watchがオススメする今週の5本(平均値/ライター別評点) ●オススメ封切り情報 『絆〈きずな〉』 男が命をなげうっても守り抜こうとした絆とは…… 『中国の鳥人』 ハリウッドの日系俳優、マコ・イワマツの魅力が光る ○公開作 CHECK 5本! 『遥かなる帰郷』『モル・フランダース』 ほか ●MOVIE PADDOCK 出走を待ちわびる新作情報(期待値%つき!) 『TAXI』 仏・公開第1週で『レオン』を凌ぐ80万人を動員した話題作 『キリコの風景』 透明な空気漂う街・函館で「自分」を探す旅 ほか ●REVIEW / 映画4人衆 『グラスハープ/草の竪琴』 愛から生まれる、新しい愛の静かな連鎖 ●TOPICS 『GODZILLA』、6月22日に日本プレミア ほか ●興行成績ベストテン ●オススメVIDEO 『フェイク』 ラブストーリーより何倍も切ない、男たちの硬い関係 ○CHECK 4本! ●BS&CS今週の3本 ●COLUMN 【城戸朱理のシネマ・クローゼット(7)】 『バスキア』のボウイに、ウォーホルのスタイルを感じて ●THE DAY OF BIRTH ●後記 ----------------◆◆◆ MOVIE Watchリアル・ランキング ◆◆◆--------------- 今週末時点での劇場公開作からピック・アップした、MOVIE Watch独自の 採点による上位5作品。今観るならこれだ! ---------------------------------------------------------------------------- 『フル・モンティ』(新宿・高崎では今週末以降も上映中)に代わって、 『初恋』(渋谷/シネ・アミューズ)がランクイン。何かを創りたい人 たちの心を刺激する「何か」がある。好みの異なる面々だけに、個人的な オススメもなかなか高得点にならないところがミソ。 平均値/ライター別評点(5点満点) 唯 巴 渡 冴 1.タイタニック 5.0 5 5 5 5 2.ガタカ 4.5 5 4 4 5 2.シーズ・ソー・ラヴリー 4.5 4 5 4 5 4.恋愛小説家 4.25 4 5 4 4 5.初恋 4.00 4 4 4 4 (圏外上位) 6.東宮西宮 7.グラスハープ/草の竪琴 ---------------------◆◆◆ オススメ封切り情報 ◆◆◆--------------------- ────────────────────────────────────── 『絆〈きずな〉』 男が命をなげうっても守り抜こうとした絆とは…… ────────────────────────────────────── 6月6日より全国東宝系にて公開 '98年/日本/2時間3分 ◇監督:根岸吉太郎 ◇原作:白川道「海は涸いていた」 ◇脚本:荒井晴彦 ◇出演:役所広司、渡辺謙、 麻生祐未、中村嘉津雄、川井郁子、池内万作、津川雅彦、夏八木勲 ◇配給:東宝 昨年満を持して作った『誘拐』が興行面で大コケした東宝だが、それにメゲずにこ んなにも素晴らしい作品を作ってくれた。これは'98年版『砂の器』だ! 『身も心 も』で監督業にも進出したベテラン脚本家の荒井晴彦が、苦心惨澹の末に生み出した シナリオが見事。ミステリー作品ゆえ、内容は言わぬが花だが、謎が解けていくに従 い、その向こう側にある人間の姿が浮き彫りになってくる物語に、ひたすら泣ける。 □OFFICIAL SITE http://www.toho.co.jp/movie/kizuna/welcome-j.html ────────────────────────────────────── 『中国の鳥人』 ハリウッドの日系俳優、マコ・イワマツの魅力が光る ────────────────────────────────────── 6月6日より公開 '98年/日本/1時間58分 ◇監督:三池崇史 ◇原作:椎名誠 ◇脚本:NAKA雅MURA ◇撮影:山本英夫 ◇出演:本木雅弘、石橋蓮司、マコ・イワ マツ ◇製作:ホネ・フィルム ◇配給:シネマ・ドゥ・シネマ ―テアトル新宿 12:00/14:20/16:40/19:00(~21:10) 同僚の急病で、急きょ中国への翡翠(ひすい)買い付けに向かうことになったサラ リーマンが、中国奥地で出会った少数民族たちの生活ぶりに魅せられていく……。主 人公と同行するうらぶれたヤクザ役の石橋蓮司もいい味を出しているが、通訳を演じ たマコ・イワマツの野太い存在感にしびれっぱなし。絵葉書のように美しい中国の風 景に、マコ・イワマツだけが負けていない。さすがハリウッドで鍛えた俳優は違う。 □ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭のページ http://www.niftyserve.or.jp/fanta/yubari/sakuhin/birdman/birdman.htm ○公開作 CHECK 5本! ★=注目作 ★★=見て損はしない ★★★=これは必見! (未)=未見 ■『遥かなる帰郷』 6月6日よりシネスイッチ銀座他にて公開 ★★ ジョン・タトゥーロ主演の異色戦争映画。戦後のヨーロッパを主人公がさまよう。 ■『モル・フランダース』 6月6日よりシャンテ・シネにて公開 ★★ デフォーの原作を生かした一人称のナレーションが効果的。主演はロビン・ライト。 ■『孤独の絆』 6月6日よりシネマミラノにて公開 ★★ ティム・ロスの兄を演じたジェームズ・ルッソが好演。ふたりの掛け合いは見事。 ■『ジョセフ・ロージー/四つの名を持つ男』 6月6日よりユーロスペースにて公開 ★★ 『リング』の中田秀夫監督が作った、ジョセフ・ロージーのドキュメンタリー映画。 ■『メジャーリーグ3』 6月6日より東宝洋画系にて公開 ★★ タイトルは『メジャーリーグ』だが、中身は『さよならゲーム』の後日談みたい。 [Written by 服部弘一郎] -----------------------◆◆◆ MOVIE PADDOCK ◆◆◆------------------------ 出走を待ちわびる新作情報を、期待値%つきでお届けします。 ────────────────────────────────────── ■『TAXI』 8月/丸の内ピカデリー2 ほか(期待値85%) ────────────────────────────────────── スピード狂のタクシー・ドライバーと新米刑事が、ドイツ人銀行強盗団を逮捕すべく カーチェイスを展開する、リュック・ベッソン製作・脚本・監督作品。フランスでは 公開第1週で『レオン』を凌ぐ80万人を動員した話題作。 ────────────────────────────────────── ■『暗黒街/若き英雄伝説』 7月11日/新宿ジョイシネマ3 レイトショー(75%) ────────────────────────────────────── 1898年の上海で、大干ばつと戦乱を逃れて故郷の寒村を捨てたマー・ウィンジン(金 城武)は、暗黒街を牛耳るタン・シー(ユン・ピョウ)と出会う。タンと敵対するヤ ン・シュアン(ユェン・タク)との大銃撃シーン、マーと惹かれ合うクラブ歌手キム ・リンツェ(スアン・ジェシカ・ヘスター)との恋の行方など見どころ満載。製作費 無制限、アクション&ラブストーリーの超大作。 ────────────────────────────────────── ■『キリコの風景』 夏休み/シネマスクエアとうきゅう ほか(75%) ────────────────────────────────────── 透明な空気漂う函館の街に、ひとりの不思議な男・村石(杉本哲太)が降り立った。 透視力をもち、部屋を見るだけで住人の病んだ心とふるまいを見抜いてしまう彼の本 当の目的は、愛想をつかして逃げた妻・霧子(小林聡美)を見つけ出して、もう一度 やり直すことにあった…。愛を探す旅が自分探しの旅へと変わり、観る者もまた、い つしか主人公と共に心癒されていく。 ────────────────────────────────────── ■『スライディング・ドア』 今秋/有楽町スバル座 ほか(75%) ────────────────────────────────────── 広告代理店のエグゼクティブ・ヘレン(グウィネス・パルトロウ)は、作家志望の ジェリー(ジョン・リンチ)と同棲している。ところが突然会社をクビになり、最悪 の気分で電車に乗り込もうとするのだが…。電車に乗れたときと、乗り遅れたとき─ 1人の女性の2つの恋の運命を1枚のドアが決めていく、異色の同時進行型ストーリー に注目。 ---------------------◆◆◆ REVIEW / 映画4人衆 ◆◆◆--------------------- ────────────────────────────────────── 『グラスハープ/草の竪琴』 愛から生まれる、新しい愛の静かな連鎖 ────────────────────────────────────── 両親と死別し、父方の親戚姉妹に引き取られた少年コリン(エドワード・ファーロン グ)は、ビジネスの手腕を発揮する妹ヴェレーナ(シシー・スペイセク)と対照的で 夢見がちなドリー(パイパー・ローリー)に心を開いていく。ドリーはそんな彼を 「河の森」の草原へと誘い、死んだ人々の話を語り伝える草の竪琴「グラスハープ」 の話を語ってきかせるのだった。ある日ドリーは、家を守るだけの彼女を責めたヴェ レーナと口論の末、コリンと召使いのキャサリンを連れて家を飛び出してしまう。そ して、「河の森」のムクロジの木にしつらえられた「樹の家」での新しい生活が始ま るのだが……。 (満点は★5つ/半は★半分) ■遥か遠い時代のアメリカ、ノスタルジックな少年時代が心優しいタッチで綴られて いく。ハーブのように心を癒す、映画のアロマセラピー。 ★★★半☆<松> ■原作者カポーティにとってこの思い出がいかに大切だったか、それが充分ににじみ 出ていた。主演のファーロングが人間離れした透明感で物語を包む。★★★☆☆<渡> ■そこにウォルター・マッソーがいるだけでイイ作品に見えてしまうのだが、それで もなお所々で、流れを止めるちぐはぐ感をおぼえてしまった。 ★★★☆☆<巴> ■映像化することで、下手をすれば文字どおり荒唐無稽なものになりそうな原作に、 魅力的なキャストがキラキラ瞬く風のような命を吹き込んでいて。 ★★★半☆<冴> □OFFICIAL SITE http://www.flf.com/grassharp/index.html ---------------------------◆◆◆ TOPICS ◆◆◆--------------------------- ────────────────────────────────────── ★『GODZILLA』、6月22日に日本プレミア ────────────────────────────────────── 7月11日から日本全国(約400館)で公開される『GODZILLA』だが、日本でのプレミア が6月22日に開催される。当日はプロデューサーのディーン・デブリン、監督のロー ランド・エメリッヒ、主演のマシュー・ブロデリック、マリア・ピティロなどの出席 が予定されている。 ────────────────────────────────────── ★『乱気流2』、公開決定 ────────────────────────────────────── '97年の『乱気流/タービュランス』の続編にあたる『乱気流2/グランド・コント ロール』が、7月18日から銀座シネパトスにて公開されることが決定した。監督リ チャード・ハワード、出演キーファー・サザーランド、ケリー・マクギリス、ロバー ト・ショーン・レナード、クリスティ・スワンソンほか。 ────────────────────────────────────── ★第24回「城戸賞」、応募規定決定 ────────────────────────────────────── 映連の第24回「城戸賞」の応募要項が次のように決まった。 <該当資格> (1)平成10年8月31日までに執筆完了した劇場用日本映画脚本の執筆者。 (2)内容はオリジナルに限る(既存著作の脚色不可)。 (3)200字詰め原稿用紙250~300枚以内(ワープロ可。原稿用紙換算枚数明記、B5判 横置き1ページ20行打ち)。 (4)単独執筆に限る。 (5)過去の入選受賞作は対象としない。 (6)過去に本賞に応募、改定等を行ったものでも対象としない。 <応募方法> ・推薦応募 当委員会が推薦を依頼した映画関係各機関および学校等団体の推薦に 限る。推薦依頼団体は、所定の推薦書1通と当該脚本2部を送付応募す る。 ・一般応募 (1)に該当する者。応募本数は1編。直接、当委員会に応募脚本2部 (コピー可)を送付、応募者は住所・氏名・年令・性別・学歴・職業 および執筆完了年月日・過去の執筆経歴を明記し、梗概(5枚程度) および登場人物表を応募脚本2部に各綴じ込むこと。 <締切> 平成10年8月31日必着。 <宛先> 〒104-0061 中央区銀座2-15-2(東急銀座ビル3階) (社)日本映画製作者連盟・城戸係 電話 03-3547-1800 <授賞> 平成10年11月中旬に該当者または推薦者に通知。 授賞は12月1日「映画の日」中央式典で、入賞者には賞状・記念品と 副賞50万円が授与される。 ---------------------◆◆◆ 興行成績ベストテン ◆◆◆--------------------- 『ラストサマー』と『ブルース・ブラザース2000』が、封切り週で上位に ランクイン。新作の入れ替わりは、映画ファンにとってうれしい変化。 1位、2位は相変わらず強い……。 【配収】 1 →( 1)タイタニック (24週) 2 →( 2)プライド 運命の瞬間 ( 2週) 3 初(─)ラストサマー ( 1週) 4 初(─)ブルース・ブラザース2000 ( 1週) 5 →( 5)恋愛小説家 ( 8週) 6 →( 6)エイリアン4 ( 6週) 7 ↑( 8)ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ ( 2週) 8 ↓( 4)絶体×絶命 ( 2週) 9 ↓( 3)スフィア ( 2週) 10 ↓( 9)スターシップ・トゥルーパーズ ( 5週) 興行通信社調べ1998/5/30~1998/5/31(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計) -----------------------◆◆◆ オススメVIDEO ◆◆◆------------------------ 97年作品のMOVIE Watchライター投票で、主演男優賞が『フェイク』 のアル・パチーノ。ひげを生やしたジョニー・デップは最初フレディ ・マーキュリーかと思ったけど、これまたいい演技。 ────────────────────────────────────── 『フェイク』 ラブストーリーより何倍も切ない、男たちの硬い関係 ────────────────────────────────────── 【データ】'97年/米/2時間6分(6/12発売:東和ビデオ/ポニーキャニオン) 監督:マイク・ニューウェル 出演:アル・パチーノ、ジョニー・デップ 潜入捜査のためマフィアの小ボス(パチーノ)に近づいた若きFBI捜査官(デップ) が、組織の一員を演じながらも、ボスの"熱い"信頼に男として心が反応していく。パ チーノの演技の恐るべき魅力により、見る者までがボスを他人と思えなくなる。おと り捜査などの検挙率の裏に潜む人道的問題も字幕による事実報告として問いかけられ るが、決して陳腐なセリフで作品を汚すことなく、あくまでもドラマの情熱だけで見 せてくれる潔い秀作。 □『フェイク』ビデオ発売記念プレゼント・キャンペーン実施中 http://www.toho.co.jp/towavideo/fake-v/pre.htm ○CHECK 4本! ■『アルビノ・アリゲーター』1時間37分/米(6/12発売:東北新社) ケビン・スペイシー監督。逃走中、バーで警察に包囲された強盗3人組は……。 ■『蘇える優作「探偵物語」特別編』1時間45分/日本(6/12発売:東映ビデオ) 人気の高かった2話と、竹中直人ナレーションのメモリアルフィルムを収録。 ■『BLACK SEA RAID』1時間25分/米(6/6発売:アルバトロス) 核ミサイル強奪犯VSコマンド部隊の闘いをロシア軍全面協力で撮ったアクション作。 ■『モスラ2』1時間40分/日本(6/12発売:東宝) 海の怪獣・ダガーラから地球を守るため、なんと水中にまで潜ってしまうモスラ。 [Written by 唯よーじゅ] ----------------------◆◆◆ BS&CS今週の3本 ◆◆◆----------------------- セレクター:長谷川未来 ────────────────────────────────────── 6/7 (日)『IP5/愛を探す旅人たち』 スター・チャンネル(午前11:50~) ────────────────────────────────────── 『ベティ・ブルー』のジャン=ジャック・ベネックス監督作品。老人、青年、少年、 3人の主役が偶然・必然・運命を見つめるファンタジー。クランク・アップ直前に心 臓発作で亡くなったフランスの大スター、イヴ・モンタンの遺作でもある。涙。 ────────────────────────────────────── 6/9 (火)『がんばれ!ベアーズ』 NHK衛星第2(20:00~) ────────────────────────────────────── ヘッポコ少年野球団とマイナーリーグ出のアル中監督のハッスルぶりでヒットした痛 快コメディ。技術はないけど気高い少年たちと、監督のちょっぴり深いセリフに笑わ せられたり、ヤル気が出たり。子供たちの罵詈雑言のオカシサは字幕版ならでは。 ────────────────────────────────────── 6/10(水)『ナッシング・パーソナル』 WOWOW(14:35~) ────────────────────────────────────── 北アイルランドの紛争を描いた問題作。生々しい闘争シーンと、暖かい棲み家で遊ぶ 子供たちの対比がリアル。どうしてこうなってしまうのだろう!と、辛いラスト。父 親役のジョン・リンチは一度見たら忘れない顔。イアン・ハートのキレ役も冴える。 ---------------------------◆◆◆ COLUMN ◆◆◆--------------------------- ────────────────────────────────────── 【城戸朱理のシネマ・クローゼット(7)】 『バスキア』のボウイに、ウォーホルのスタイルを感じて ────────────────────────────────────── === デビッド・ボウイの演じるウォーホル、これは見もの === 超話題作、というわけではないけれど、ぜひ観ておいてもらいたい映画が『バスキ ア』('96)だ。ニューヨークの地下鉄やビルの壁面に落書きをして歩き、グラフィ ティ(落書き)アートの旗手として頭角を現し、またたく間に世界的な評価を得た アーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア。'88年、わずか28歳で世を去った天才の 生涯を描く、とはいえウェットなところはなしで、いかにも現代的。監督は、バスキ アの親友でアメリカを代表するアーティスト、ジュリアン・シュナーベル。ノリが ちょっと古いが、悪くない演出だ。デニス・ホッパー、クリストファー・ウォーケン とキャストも豪華だが、特にポップアートのスター、アンディー・ウォーホルを演じ るデビッド・ボウイが、いい。スタイルといい歩き方といい、ウォーホルそのもの。 完全にゲイになりきっていて、仕種や表情まで、ミュージシャンのボウイとはまるで 別人だ。 === リーバイス501のコーディネート === ところで、映画の中でボウイが身につけているブルーブレザーとリーバイス501の ジーンズというスタイルは、生前のウォーホルの得意としたコーディネート。ネクタ イの結び方が、無造作なのか下手なのか、ノット(結び目)がよくひん曲がっていた が、ボウイはそのあたりまで忠実にコピーしている。まあ、ネクタイをしていても ジーンズというあたりが、昔はアーティストっぽかったんだろうか。 最近は、日本でも若い世代にジーンズが異常なブーム。しかも、古い力織機で織ら れた昔のウィンテージ・モデルがものすごい高値を呼んでいる。現行物とは違う独特 な色落ちが人気の秘密らしいが、'50年代まで生産されていたリーバイス501××とな ると、数十万円は当たり前、コンディションが良ければ百万円を超えるものも珍しく ない。使い古しのジーンズが、だよ。しかも売れているらしい。もう、骨董品の感覚 なんだろうが、買っても、もったいなくて履けないんじゃないかと、余計な心配をし てしまうね、まったく。 ウォーホルが履いていたのは普通に売られている501だったらしいが、『バスキア』 のボウイを見て、その人なりのスタイルというものを感じてもらいたいもんだ。 [Written by 城戸朱理] ----------------◆◆◆ THE DAY OF BIRTH(6/6~6/12) ◆◆◆---------------- 6/ 6 アレクサンダー・プーシキン(1799)、トーマス・マン(1875)、 ダライ・ラマ(1935) 6/ 7 ジェシカ・タンディ(1909)、ディーン・マーチン(1917)、 ルチオ・フルチ(1927)、ジェームズ・アイボリー(1928)、 トム・ジョーンズ(1940)、岸部シロー(1949)、リアム・ニーソン(1952)、 プリンス(1958)、手塚理美(1961) 6/ 8 ロベルト・シューマン(1810)、ナンシー・シナトラ(1940)、 森尾由美(1966)、高橋玲奈(1978) 6/ 9 ジョン・ロード(1941)、ジョニー・デップ(1963)、 薬師丸ひろ子(1964)、ナタリー・ポートマン(1981) 6/10 早川雪舟(1890)、ジュディ・ガーランド(1922)、 エリザベス・シュー(1963)、エリザベス・ハーレイ(1965)、 松たか子(1977) 6/11 リヒャルト・ストラウス(1864)、川端康成(1899)、 リーゼ・スティーブンス(1913)、ネルソン・マンデラ(1918)、 沢口靖子(1965) 6/12 アンネ・フランク(1929)、チック・コリア(1941) ▼星座別オススメ映画はwebへのリンクに移行しました。 http://www.cup.com/yoge/tarot/astro/ 占い協力:TAROT-ASTROLOGY OF THE WEEK ----------------------------◆◆◆ 後記 ◆◆◆---------------------------- ■ハリウッド版『GODZILLA』がすでに公開されて全米1位もとりましたね。しかし、 あの姿はゴジラというより巨大ジュラシックパーク。おいおい監督違うよ。 <唯> ■『グラスハープ/草の竪琴』は、原作トルーマン(真実の男?)・カポーティ、主 演エドワード・ファーロング(遥か遠く?)という、充実のメンバー。 <松> ■なんと!! ハリウッドで「ルパン三世」の映画化話が…。しかもルパン役にはジム ・キャリー!? ヤダ、ぜったいにやだ~。でも、為す術のない無力なわたし。 <巴> ■ジェームズ・ブラウン"牧師"のお導きで、天分に目覚めてしまった『ブルース~』 のジョー・モートンに何となく己を重ねて。ホントの自分になるってイイね。 <冴> ▼問い合わせ先 ────────────────────────────── movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 ウォッチ編集部 ad-sales@impress.co.jp :広告関連 インプレス A&D sales@ips.co.jp :配信先等 インプレス販売 ▼購読中止・配信先変更 ────────────────────────── 下記のURLから、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを入力し、案 内にしたがって、中止・変更をしてください。なお、メンバーID等が不明なときは、 sales@ips.co.jpまでご連絡ください。 http://www.ips.co.jp/pointup/query.htm ────────────────────────────────────── 発行人 塚本慶一郎/編集人 井芹昌信 発行 株式会社インプレス 〒102-0075 東京都千代田区三番町20 編集:デラ・ジャパン株式会社(紺野美樹、服部弘一郎、唯洋樹、菊池朋子) Copyright(C) 1997-1998 Impress Corporation. 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