◆MOVIE Watch (毎週金曜日発行:無料)─────────1998-5-22

☆今週のHEADLINE☆----------------------------------------------------------

●MOVIE Watchリアル・ランキング
 MOVIE Watchがオススメする今週の5本(平均値/ライター別評点)
●オススメ封切り情報
 『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』 大統領の醜聞は戦争でカモフラージュせよ!
 『プライド/運命の瞬間(とき)』 公式記録から忠実に再現された真実のドラマ
 『アサインメント』 実在のテロリスト“ジャッカル”逮捕に命を懸けた男たち
 ○公開作 CHECK 5本!
 『スフィア』『絶体×絶命』 ほか
●MOVIE PADDOCK 出走を待ちわびる新作情報(期待値%つき!)
 『Jam』 エドワード・ヤンの右腕、チェン・イーウェン初の長編劇映画
 『ザ・ブレイク』 『クライング・ゲーム』のスティーブン・レイ主演作 ほか
●REVIEW / 映画4人衆
 『シューティング・フィッシュ』 キャストの個性と音楽的魅力が光る
●TOPICS
 米国版『GODZILLA』、ワールドプレミアで初お目見え! ほか
●興行成績ベストテン
●オススメVIDEO
 『リック』 美しき「生きる喜び」を見る喜び
 『エアフォース・ワン』 ハリソンは強い。でもゲイリーのほうがセクシー
●BS&CS今週の3本
●COLUMN
 【世界の終わりとハードとソフト・ワンダーランド(7)】
 「松下 VS ソニー、DV番長はどっちだ!?」の巻
●THE DAY OF BIRTH
●後記

        ◆◆◆ MOVIE Watchリアル・ランキング ◆◆◆

   今週末時点での劇場公開作からピック・アップした、MOVIE Watch独自の
         採点による上位5作品。今観るならこれだ!

  この5本に迫る作品はいまだ現れず。ただし、圏外上位はこれからますます
  めまぐるしく変化していきそう。今週末は『初恋』で泣いてみるか、はた
  またリパルジョンで、ドヌーブの妖しい艶やかさに酔ってみるか。

             平均値/ライター別評点(5点満点)

                 唯 巴 渡 冴
 1.タイタニック      5.0   5   5   5   5
 2.ガタカ         4.5   5   4   4   5
 2.シーズ・ソー・ラヴリー 4.5   4   5   4   5
 4.恋愛小説家       4.25   4   5   4   4
 4.フル・モンティ     4.25   4   5   3   5

(圏外上位) 6.初恋  7.リパルジョン/反撥  7.十二夜


           ◆◆◆ オススメ封切り情報 ◆◆◆

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『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』 大統領の醜聞は戦争でカモフラージュせよ!
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5月23日より全国東宝洋画系にて公開 '97年/アメリカ/1時間37分 ◇監督:バ
リー・レビンソン ◇脚本:ヒラリー・ヘンキン、デイビッド・マメット ◇出演:
ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ ◇配給:ギャガ=ヒューマックス

 バリー・レビンソン監督の映画は、同じ日に『スフィア』も公開される。主演は同
じダスティン・ホフマン。公開規模は『スフィア』の方がはるかに大きいが、映画と
しては『ウワサの真相~』の方が一枚も二枚もうわてだ。大統領のセックス・スキャ
ンダルから世間の目をそらすため、大統領の側近たちがハリウッドの大物プロデュー
サーに演出を依頼する政治コメディ。ダスティン・ホフマンがとにかく上手い!

 ・OFFICIAL SITE
  http://www.wag-the-dog.com/

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『プライド/運命の瞬間(とき)』 公式記録から忠実に再現された真実のドラマ
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5月23日より全国東映系にて公開 '98年/日本/2時間42分 ◇監督・脚本:伊藤俊
也 ◇脚本:松田寛夫 ◇美術:内藤昭 ◇出演:津川雅彦、スコット・ウィルソン、
ロニー・コックス、大鶴義丹、戸田菜穂、奥田瑛二、いしだあゆみ ◇配給:東映

 終戦後に連合国が日本の戦争責任者たちを裁いた「東京裁判」の実像を、A級戦犯
・東條英機と、インド代表判事・パール博士の視点から描いた話題作。戦後日本の原
点ともいえる歴史的事件が映画の中で甦る。法廷内のやり取りに関しては、記録フィ
ルムや速記録をもとに「完璧な再現」を心がけたという。当時のニュース映像を使わ
ず、すべてをゼロから再現する執念が、映画に驚くほどの臨場感を生み出している。

 ・OFFICIAL SITE
  http://www.toei.co.jp/movie/new_mov/pride/index.htm

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『アサインメント』 実在のテロリスト“ジャッカル”逮捕に命を懸けた男たち
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5月23日より全国松竹洋画系にて公開 '97年/アメリカ/1時間58分 ◇監督:クリ
スチャン・デュゲイ ◇脚本:ダン・ゴードン、サビ・H・シャブタイ ◇出演:ア
イダン・クイン、ドナルド・サザーランド、ベン・キングスレー ◇配給:ソニー

 '94年にスーダンで逮捕された、国際テロリスト“ジャッカル”ことカルロス・サ
ンチェス。『アサインメント』は、彼を執拗に追跡して逮捕のきっかけを作った男た
ちを描く、本格的なスパイアクション映画だ。主人公たちの目的は、敵を倒すことで
も逮捕することでもなく、敵の退路を断つこと。この回りくどさが、じつにリアルな
のだ。映画の中で再現されている、スパイ教育のいろはも興味深い。通好みの映画だ。

 ・OFFICIAL SITE
  http://www.spe.sony.com/Pictures/SonyMovies/movies/Assignment/intro.html


○公開作チェック5本!

★=注目作 ★★=見て損はしない ★★★=これは必見! (未)=未見

■『スフィア』 5月23日より全国松竹東急洋画系にて公開 ★
300年前、太平洋に沈んだ宇宙船に隠された秘密とは。原作はマイケル・クライトン。

■『リパルジョン・反撥』 5月23日よりユーロスペースにて公開 ★★
カトリーヌ・ドヌーブが精神分裂病の女性を演じる、'65年のポランスキー監督作品。

■『モンタージュ/証拠死体』 5月23日よりシネマ・カリテにてレイト公開 ★★
恐喝写真を撮っていたカメラマンを、謎の殺人者が狙う。ジョン・リスゴーが好演。

■『絶体×絶命』 5月23日より全国松竹東急洋画系にて公開 ★★
白血病の少年を助けられるのは、マイケル・キートン扮する凶悪犯だけだった……。

■『ドライ・クリーニング』 5月23日よりル・シネマにて公開 ★★
禁断の果実に手を伸ばした夫婦の物語。夫役のシャルル・ベリングがうまい。

                           [Written by 服部弘一郎]


            ◆◆◆ MOVIE PADDOCK ◆◆◆

     出走を待ちわびる新作情報を、期待値%つきでお届けします。

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■『Jam』 7月上旬/テアトル新宿レイトショー(期待値70%)
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『カップルズ』の大ヒットが記憶に新しいエドワード・ヤンの助監督として活躍、短
編ビデオ作品『暴力の情景』で、'95年の山形国際ドキュメンタリー映画祭の奨励賞
を受賞したチェン・イーウェン初の長編劇映画。ツァイ・シンホン、ジューン・ツァ
イ主演で、活気あふれる台北の街を描く。
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■『ザ・ブレイク』 7月上旬/シネスイッチ銀座、関内アカデミー(75%)
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脱獄し、ニューヨークで新しい人生を始めようとしていたIRA(アイルランド共和軍)
の元テロリスト。グアテマラの独裁政権を逃れてやってきたひとりの女との出逢いが、
再び彼を渦中に引き戻していき……。『クライング・ゲーム』のスティーブン・レイ
が自身のアイディアを基に作り上げたラブ・ストーリー&ポリティック・スリラー。
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■『ウェルカム・トゥ・サラエボ』 夏/恵比寿ガーデンシネマ(80%)
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原作は、イギリス人TV記者による戦火のサラエボでの孤児の少女の救出劇を綴ったベ
ストセラー実話小説。『バタフライ・キス』『GO NOW』のマイケル・ウィンターボト
ム監督が、ウディ・ハレルソンら国際的キャスト・スタッフと共に作り上げ、'97年
カンヌ映画祭で絶賛された話題作。
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■『劇場版 機動戦艦ナデシコ』 8月/全国ロードショー(65%)
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'96年秋からTV放映され、ファンを熱狂させたSFアニメーション『機動戦艦ナデシコ』
の劇場版。TVシリーズ最終回から3年後が舞台。戦艦ナデシコの新艦長に就任した美
少女ホシノ・ルリの指揮のもと、よりパワーアップした“新”ナデシコが宇宙の海に
再び旅立つ。

             ◆◆◆ REVIEW / 映画4人衆 ◆◆◆

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『シューティング・フィッシュ』 キャストの個性と音楽的魅力が光る
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孤児院育ちのディラン(ダン・フッターマン)とジェズ(スチュアート・タウンゼン
ド)は、子供の頃からの大邸宅に住む夢をかなえるため、あの手この手の詐欺行為で
カネを稼ぐ日々。目標額まであとわずか、とある事情で接近してきたジョージー(ケ
イト・ベッキンセイル)も巻き込んで、彼らの夢と恋の行方は……。
                               (満点は★5つ)

■悪を倒す痛快さではなく、憎めないやつが運に恵まれる壮快さ。詐欺モノの中では
手口がかなりいい加減だけど、そこがまたこの映画の若さと可愛さ。★★★★☆<唯>

■しみこんでくるんだ音楽が。正確には、自分の中にインプットされていた音が引っ
ぱり出されて映画のシーンと仲良くご対面。そうかバカラックかあ。★★★☆☆<吉>

■していることは詐欺行為なのに、やけに前向きで明るさ溢れるテイスト。それぞれ
が独自の魅力を振りまいてできるトライアングルも心地よし。   ★★★★☆<巴>

■耳元をくすぐるような、主演三者三様の声音とイントネーションが奇襲をかけて思
わず笑い声。テンポやリズムが呼吸のタイミングに合ってる感じ。 ★★★☆☆<冴>

 ・OFFICIAL SITE
  http://www.foxsearchlight.com/shootfish/


              ◆◆◆ TOPICS ◆◆◆

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★米国版『GODZILLA』、ワールドプレミアで初お目見え!
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5月18日午後(日本時間19日午前)、ニューヨークで行われた米国版『GODZILLA』の
ワールドプレミアで、長い間、謎に包まれてきたGODZILLAの全貌が明らかにされた。
鳴き声以外は日本版ゴジラとはかけ離れた容貌、180億円ともいわれる製作費をかけ、
最新のCG技術を駆使して生み出されたGODZILLAは日本版よりはるかにどう猛で、時速
500キロ近い速さでマンハッタンを駆け回る巨大な怪物。20日の全米公開に続き、日
本では7月11日に公開される。乞うご期待!
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★クールな予感? 「ビーバス&バッドヘッド ワンダーランドinラフォーレ」
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5月17日(日)、ラフォーレ原宿6Fラフォーレミュージアムにて、MTVの人気アニメ、
ビーバス&バッドヘッドのイベントが開催された。最近の海外キャラクター人気も手
伝って、当日は、ティーンエイジからMTV好きロックおじさんまで、幅広い年齢層が
集った。B&Bカフェやゲームコーナー、ビデオ販売、Tシャツ・フィギュアなどの超レ
ア物グッズの展示など、会場ではたくさんのファンにウケるニクい心配り。アメリカ
では'97年に公開され、日本ではサントラ盤が既に発売されている劇場版『ビーバス
&バッドヘッド DO AMERICA』(日本ではビデオ販売のみ)の試写も上映された。
テレビ狂の彼らがテレビを盗まれるところから話は始まり、テレビのために闇雲にテ
クテク歩くのだが、ややデンジャラスな彼らゆえ、どんどん大ゴト・凶悪な方向へこ
とは進む。キッツイギャグあり、サスペンスあり、お涙ちょうだいシーンあり!?、お
色気もありと、映画的おもしろさも搭載。どんなピンチにあっても落ち着きはらって
いる(というか、全然わかってない?)2人に、もしかしたらあなたも憧れるかも!?
楽しみ方は人それぞれだが、ビデオで前の作品をチェックしてから劇場版を見たほう
がいぶし銀のような笑いにひたれそう。ビデオは6月26日(金)発売・レンタル開始。
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★シネヴィヴァン六本木、リニューアル
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東京テアトルは、西友から移管を受けて運営中のシネ・ヴィヴァン六本木を、5月26
日~28日までの3日間で一部改装し、リニューアル・オープンする予定。オープニン
グイベントは次のとおり。

5月29日 『愚か者─傷だらけの天使─』(6月下旬公開予定)、『傷だらけの天使』
     特別上映。上映前に阪本順治監督、真木蔵人、鈴木一真による舞台挨拶と
     特別ゲストによるトークショー。午後6時開場、6時30分開映。

5月30日 『秘祭』初日舞台挨拶。12時10分開場、12時30分開映。初回上映終了後、
     新城卓監督、大鶴義丹、賠償美津子の舞台挨拶。


           ◆◆◆ 興行成績ベストテン ◆◆◆

     上位作品が鉄壁を築き、新作がなかなか割り込めない状態が続いている。
    『ウワサの真相~』『スフィア』『絶体×絶命』が一気に公開される今週
     末の変化が楽しみなところ。ランキングに反映されない単館系作品にも注
     目。静かに快調を維持する『ガタカ』はもちろん、『初恋』『裸足のトン
     カ』を観て、新緑が目にしみる週末も悪くない。

  【配収】
 1 →( 1)タイタニック                (22週)
 2 ↑( 3)恋愛小説家                 ( 6週)
 3 ↓( 2)エイリアン4                 ( 4週)
 4 ↑( 6)ジャッキー・ブラウン            ( 4週)
 5 →( 5)スターシップ・トゥルーパーズ        ( 3週)
 6 ↓( 4)名探偵コナン 14番目の標的<ターゲット>  ( 5週)
 7 →( 7)ディアボロス/悪魔の扉           ( 5週)
 8 初(─)ナッシング・トゥ・ルーズ          ( 1週)
 9 ↓( 8)マッド・シティ               ( 2週)
 10 初(─)卓球温泉                  ( 1週)

 興行通信社調べ
 1998/5/16~1998/5/17(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)


            ◆◆◆ オススメVIDEO ◆◆◆

    レオナルド・ディカプリオが大変な人気ですが、ブラッド・ピット
    だって負けてないはず。今回はちょうど今のレオと同じ23歳の時の
    映像で勝負。カッコいいというより可愛いブラ・ピ。

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『リック』 美しき「生きる喜び」を見る喜び
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【データ】
'88年/米/1時間40分(5/29発売:クロックワークス)
監督:ボジタール・ニコリック 出演:ブラッド・ピット、シェリル・ポラック、ガ
イ・ボイド

 昨年世界初公開で話題となったブラッド・ピット初主演作。光にあたると生きられ
ない難病を背負った青年の3日間の青春を描く。撮影当時23歳のブラッド・ピットが、
バイクを飛ばし、波とたわむれ、イルカと遊ぶ。ファンにはもちろん見逃せないフォ
トグラフだが、ブラ・ピに興味がなくても「青春」の2文字が恥ずかしげもなく思い
出されて楽しめるのでは。恋した女性に自分の正体を明かさないあたりは「人魚姫」
的せつなさと腹立たしさを感じさせて、かなり皮肉。もしカップルで観賞したら、闇
の中で「指先でどれくらい相手が見えるか」を試してほしい。
                            [Written by 松岡洋子]

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『エアフォース・ワン』 ハリソンは強い。でもゲイリーのほうがセクシー
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【データ】
'97年/米/2時間5分(5/29発売:ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント)
監督:ウォルフガング・ペーターゼン 出演:ハリソン・フォード、ゲイリー・オー
ルドマン、グレン・クローズ

 大統領(ハリソン・フォード)と関係者を乗せた専用機がハイジャックされた。国
家の大事のために脱出したはずの大統領だったが、ハリソンが闘わないわけはなかっ
た。理不尽に強い大統領だが、か弱い女性は死んでいく。CGの不自然さもご愛敬、お
粗末なパラシュート降下もなんのその、矛盾もなにも振り落として終始飛び続ける飛
行機と闘い続けるハリソンが見る者に脇見を許さない、はずなのだが、ゲイリー・オ
ールドマンに注目していたせいか人が死にすぎるせいか、脇見だらけだった。でも、
ハリソンが強ければそれでいいという人は、文句なしに大満足できそう。
                           [Written by 唯よーじゅ]


           ◆◆◆ BS&CS今週の3本 ◆◆◆
                            セレクター:松岡洋子
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 5/24(日)『ウェールズの山』 WOWOW(13:00~)
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測量によって「丘」とされた“村一番の”山「フェノン・ガルウ」をめぐって村はひ
と騒動。丘を山にするために立てた作戦は「土を盛る」という何とも単純で大変なも
の。ほのぼのと笑えて、ほのぼのと泣ける一作。家族で見るのもよし、恋人と見るの
もよし。週末のひとときにおすすめ。
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 5/26(火)『野生の証明』 シネマジャパネスク(22:00~)
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誰もがあの目にドキドキしてしまった薬師丸ひろ子のデビュー作。「お父さん、来る
よ……」と背中にすがられてしまっては、健さんでなくても闘ってしまう。当時、ま
わりの男の子たちは皆、彼女のファンだった……。
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 5/27(水)『ロング・キス・グッドナイト』 スター・チャンネル(13:40~)
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“脚本落札価格史上最高”で話題となった監督レニー・ハーリン×主演ジーナ・デイ
ビス、夫婦共作のアクション映画。過去をなくしたまま妻・母として平和な生活を送
るヒロインが、秘密工作員としての過去を取り戻す。二重人格的キャラクターを楽し
んで演じるジーナ・デイビスがカッコいい。こんな女性が奥さんだったら、コワくて
浮気はできません。 

               ◆◆◆ COLUMN  ◆◆◆

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【世界の終わりとハードとソフト・ワンダーランド(7)】
「松下 VS ソニー、DV番長はどっちだ!?」の巻
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 ローソンの隣にセブン・イレブンがあるくらいの正面衝突。DVデッキ頂上対決、こ
のカードはかなりホットかもだぜッ(語尾、戸田奈津子風)! ということで、つい
に出ました。松下のDVデッキ、その名も『NV-DV10000』。ソニーのデッキが『DHR-
1000』ですからネ、ひとケタ多いぞッてことで、かなりの自信です(あんま関係ない
な)。
 なんといっても、肩書きがふるってまして、『デジタルビデオマスター』だそうで
す。ここネ、これ、ポイント。エア・チェックは当然、編集する気も満々ってわけで
すナ、こりゃ。えッ? DHR-1000よりスゴいのかって? お客さん、そんなに結論を
急いじゃいけませんゼ、まあ、ただ、これだけは言えますワ。筋金入りのソニー党も
気持ち良くDHR-1000を買える状況じゃなくなったッてことはネ。
 何しろ、お客さん、コイツの心臓部には、アトランタ、長野に続いてシドニーオリ
ンピックでも公式VTRとして決定した<DVC-PRO>ベースのメカニズムを移植してるか
らネ、画質、編集精度もDHR-1000とほぼ互角。プログラム編集にいたってはDHR-1000
の10イベントに対し、40イベントと楽勝してるし、エア・チェッカーには嬉しいLPモ
ードも採用。ちなみにDHR-1000は再生モードはLP対応なんだけど、録画モードはSPだ
けッスからネ、まだまだ高いDVテープの値段を考えると、ねェ……。しかも、気にな
る価格が36万円(税抜)と、DHR-1000より7万も安いッ!  デザインもフラットでど
ことなくソニーっぽいしネ。今回、パナは本気でソニー潰す気でっせ。予想以上のラ
イバル出現に、ソニーのDVデッキ第二世代の開発が1年は前倒しされるだろうネ。お
っと、そろそろ閉店の時間なんでネ、また来月来てくださいネ。じゃ、バイなら。

(予告と内容を変更しております。ご容赦を)
                            [Written by 藤原タカシ]
 ・Panasonic Video
  http://www.panasonic.co.jp/avc/video/index.html

 ・Sony Drive
  http://www.sony.co.jp/SonyDrive-j.shtml


        ◆◆◆ THE DAY OF BIRTH(5/23~5/29) ◆◆◆

 5/23 カレン・ダフィー(1962)、桂木麻智(1969)

 5/24 鈴木清順(1923)、ボブ・ディラン(1941)、田村亮(1946)、
    クリスティン・スコット・トーマス(1960)、哀川翔(1961)、
    小林聡美(1965)

 5/25 マイルス・デイビス(1926)、イアン・マッケラン(1939)、
    荒木経惟(1940)、石田ひかり(1972)

 5/26 ジョン・ウェイン(1907)、パム・グリアー(1949)、
    ヘレナ・ボナム・カーター(1966)

 5/27 ヴィンセント・プライス(1911)、クリストファー・リー(1922)、
    萩野崇(1973)

 5/28 キャロル・ベイカー(1931)、カイリー・ミノーグ(1968)

 5/29 芦屋雁之助(1931)、ダニー・エルフマン(1953)、
    ルパート・エヴェレット(1959)


▼星座別オススメ映画はwebへのリンクに移行しました。
 http://www.cup.com/yoge/tarot/astro/
占い協力:TAROT-ASTROLOGY OF THE WEEK


               ◆◆◆ 後記 ◆◆◆

■アラーキーこと荒木経惟さんとマイルス・デイビスが同じ誕生日だったとは……。
え? 有名な話?                            <唯>
■ベールを脱いだイグアナ似『GODZILLA』!ほとんど知られていないけど、人間側の
主役はわたしがこの世で一番愛する俳優、マシュー・ブロデリックなんだよ~。<巴>
■自主映画監督の友人たちと『プsam@kashi』というレーベルをやってて、年内に3本
の新作をリリース予定。情報をご希望の方はanemone@highway.or.jpまで。   <藤>
■人でも作品でも、実際に何かをつかむより先にその手応えを感じてしまうような出
会いが多いのは、いけてる証拠。人生は大いに楽しむべし。         <冴>


▼問い合わせ先 ──────────────────────────────
movie-watch-info@impress.co.jp    :記事内容 ウォッチ編集部
ad-sales@impress.co.jp            :広告関連 インプレス A&D
sales@ips.co.jp                   :配信先等 インプレス販売

▼購読中止・配信先変更 ──────────────────────────
  下記のURLから、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを入力し、案
内にしたがって、中止・変更をしてください。なお、メンバーID等が不明なときは、
sales@ips.co.jpまでご連絡ください。

 http://www.ips.co.jp/pointup/query.htm

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発行人 塚本慶一郎/編集長 井芹昌信
発行 株式会社インプレス
〒102-0075 東京都千代田区三番町20
編集:デラ・ジャパン株式会社(紺野美樹、服部弘一郎、唯洋樹、菊池朋子)
LIFE WATCH編成:深栖篤匡/村田敦史
Copyright(C) 1997-1998 Impress Corporation.
MOVIE Watchに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます
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