◆MOVIE Watch (毎週金曜日発行:無料)─────────1998-5-15 ☆今週のHEADLINE☆---------------------------------------------------------- ●MOVIE Watchリアル・ランキング MOVIE Watch がオススメする今週の5本(平均値/ライター別評点) ●オススメ封切り情報 『てなもんや商社』 小林聡美の魅力炸裂! それにしてもこの扱いは情けない… 『D坂の殺人事件』 嶋田小五郎再登場。魅惑的な実相寺乱歩の第2弾 『シューティング・フィッシュ』 若い詐欺師たちの友情と恋の顛末は? ○公開作 CHECK 5本! 『友情/Friendship』『ナッシング・トゥ・ルーズ』 ほか ●MOVIE PADDOCK 出走を待ちわびる新作情報(期待値%つき!) 『モル・フランダース』 女性版ロビンソン・クルーソー 『ピースキーパー』 究極の世紀末ポリティカル・アクション ほか ●REVIEW / 映画4人衆 『マッド・シティ』 現代メディアを痛烈に風刺した哀感コメディ ●TOPICS 「巨匠フェデリコ・フェリーニの世界」CD-ROMプレゼント! 世界最長のRealFlashミュージカル&アニメーション公開 ほか ●興行成績ベストテン ●オススメVIDEO 『バウンスkoGALS』 なんだかんだいってもう大人な、子供たちの夜 『夜の子供たち』 こだわりと渇きに縛られた、未熟な大人たちの夜 ○CHECK 4本! ●BS&CS今週の3本 ●THE DAY OF BIRTH ●後記 ◆◆◆ MOVIE Watchリアル・ランキング ◆◆◆ 今週末時点での劇場公開作からピック・アップした、MOVIE Watch独自の 採点による上位5作品。今観るならこれだ! 残念ながら、先週の5作品を上回る充実度を約束できる作品はなし。 圏外7位にマッド・シティがかろうじてすべりこんだが、それ以外は 封切り情報でご紹介した作品をしっかりおさえておくべき週末になり そう。 平均値/ライター別評点(5点満点) 唯 巴 渡 冴 1.タイタニック 5.0 5 5 5 5 2.ガタカ 4.5 5 4 4 5 2.シーズ・ソー・ラヴリー 4.5 4 5 4 5 4.恋愛小説家 4.25 4 5 4 4 4.フル・モンティ 4.25 4 5 3 5 (圏外上位) 6.十二夜 7.マッド・シティ 7.PERFECT BLUE ◆◆◆ オススメ封切り情報 ◆◆◆ ────────────────────────────────────── 『てなもんや商社』 小林聡美の魅力炸裂! それにしてもこの扱いは情けない… ────────────────────────────────────── 5月16日より公開 '97年/日本/1時間37分 ◇監督:本木克英 ◇脚本:榎祐平 ◇出演:小林聡美、鄭浩南、香川照之、田中邦衛、柴俊夫、渡辺謙 ◇配給:松竹 ―松竹セントラル2 (土日10:20)12:25/14:30/16:35/18:40(~20:30) もともとシネマジャパネスク系で全国公開されるはずだった作品が、松竹社内のゴ タゴタでこんな扱い。文句なしに滅法面白いのに、都内単館で限定2週間の公開にな ってしまった。俳優・脚本・演出が三拍子揃ったいい映画。私生活で主婦していると はとても思えない、小林聡美のさっぱりとした魅力が光る。『転校生』の頃から変わ らない人だ……。脇では田中邦衛と柴俊夫がいいぞ。ぜひ見てほしい。 ────────────────────────────────────── 『D坂の殺人事件』 嶋田小五郎再登場。魅惑的な実相寺乱歩の第2弾 ────────────────────────────────────── 5月16日より公開 '97年/日本/1時間30分 ◇監督:実相寺昭雄 ◇脚本:薩川昭 夫 ◇出演:真田広之、嶋田久作、三輪ひとみ、岸辺一徳 ◇配給:東京テアトル ―テアトル新宿 11:30/13:25/15:20/17:15/19:10(~20:55) 映画やテレビ番組の製作現場では、戦前を舞台にしたドラマはすべて「時代劇」と 呼ばれているそうだ。戦前の風景や風俗がほとんど失われた今では、昭和初期だろう と江戸時代だろうと映画作りの手間は同じなのだ。『D坂の殺人事件』は昭和初期が 舞台。『帝都物語』でも当時の東京を再現した実相寺監督が、今度は「あっ」と驚く トリックを使って、明智小五郎の活躍した東京の街を再現している。アイデア賞。 ────────────────────────────────────── 『シューティング・フィッシュ』 若い詐欺師たちの友情と恋の顛末は? ────────────────────────────────────── 5月16日より公開 '97年/イギリス/1時間54分 ◇監督・脚本:ステファン・シュ ワルツ ◇出演:ダン・フッターマン、スチュアート・タウンゼント、ケイト・ベッ キンセイル ◇配給:日本ヘラルド映画 ―シネスイッチ銀座 10:30/12:45/15:00/17:15/19:30(~21:35) 孤児院育ちの青年コンビが、せっせと続ける詐欺師稼業。目指すはマイホームの獲 得だ。ところがそこに、純真なお嬢様が加わって……。タイトルの『シューティング ・フィッシュ』とは、詐欺師の隠語で「うまくカモッたぞ!」という意味。全体にた だよう作り物めいた手触りが、古びたブリキのオモチャのようなぬくもりを感じさせ る映画。恋と冒険の先に待っている結末に、みんなニンマリするはず。 ・OFFICIAL SITE http://www.foxsearchlight.com/shootfish/ ○公開作 CHECK 5本! ★=注目作 ★★=見て損はしない ★★★=これは必見! (未)=未見 ■『友情/Friendship』 5月16日より東映洋画系にて公開 ★★ CNNで全世界に紹介された感動の実話を、和泉聖治監督が映画化。主演は三船美佳。 ■『卓球温泉』 5月16日より東宝邦画系にて公開 ★★ コンセプトは卓球版『Shall we ダンス?』。平凡な主婦が町おこしに一肌脱ぐ。 ■『流れ者図鑑』 5月16日よりBOX東中野にて公開 ★★ 『由美香』に続くビデオ・ドキュメント第2弾。男女の情念が数十日で煮詰まる迫力。 ■『アサシンズ』 5月16日よりシネ・アミューズにて公開 ★★ 若い男の暗殺者修行。監督・脚本・主演は『憎しみ』のマチュー・カソヴィッツ。 ■『ナッシング・トゥ・ルーズ』 5月16日より全国松竹東急洋画系にて公開 ★★ 妻の浮気に亭主がキレた。ティム・ロビンス主演のハートウォーミング・コメディ。 [Written by 服部弘一郎] ◆◆◆ MOVIE PADDOCK ◆◆◆ 出走を待ちわびる新作情報を、期待値%つきでお届けします。 ────────────────────────────────────── ■『モル・フランダース』 6月/東宝洋画系(期待値85%) ────────────────────────────────────── 女性版ロビンソン・クルーソーともいうべき自分自身のスタイルを貫く女、モル・フ ランダース(ロビン・ライト・ペン)。18世紀のイギリスで、いつも自分を信じ、強 く気高く生きたヒロインの物語。モルと不思議な友情で結ばれる大泥棒役は『ショー シャンクの空に』のモーガン・フリーマン。 ────────────────────────────────────── ■『ポストモーテム』 6月20日/銀座シネパトス(65%) ────────────────────────────────────── 警察官のマクレガー(チャーリー・シーン)は、連続殺人犯に家族を惨殺され警察を 辞職。自らの経験を活かしてミステリー作家に転身するが、ある日、彼の庭で美しく 加工された少女の死体が発見される。殺人の容疑をかけられ窮地に陥った彼は、自ら の無実を証明するため捜査に乗り出すのだが……。SF作品で手腕を発揮してきたアル バート・ピュン監督のサイコスリラー。 ────────────────────────────────────── ■『ピースキーパー』 6月20日/松竹セントラル2 他(75%) ────────────────────────────────────── 核ミサイルを巡る衝撃のストーリー、高層ビルの屋上で展開される怒涛のカーアクシ ョン。大統領を脅迫するテロリストたちとエリート将校との闘いの果ては……。出演 は、ドルフ・ラングレン、ロイ・シャイダー他。 ────────────────────────────────────── ■『ジュリアン・ポーの涙』 7月18日/シネマカリテ(レイトショー)(70%) ────────────────────────────────────── 人生に疲れ、名も知らぬ田舎町にたどり着いたジュリアン・ポー(クリスチャン・ス レーター)。長い間、部外者の来訪のなかった町で、彼が経験する束の間の幸せと運 命の不条理。共演は、'97年ベネチア国際映画祭主演女優賞受賞のロビン・タネイ。 ◆◆◆ REVIEW / 映画4人衆 ◆◆◆ ────────────────────────────────────── 『マッド・シティ』 現代メディアを痛烈に風刺した哀感コメディ ────────────────────────────────────── メディアにもてあそばれ、運命を狂わされた1人の男と、最後になってそのことに 気づくニュース記者の物語。メディアとは、現代社会に君臨する強大な権力である。 そのことはこれまでもたびたび問題視されてきており、数年前、イタリアのメディア 王が政権の座に就く際に、議論が巻き起こったのはその一例であろう。ちょっとした ことがメディアに取り上げられ、そこに記者の出世欲や視聴率といった問題が絡み、 得てして事態は思わぬ方向に進行してしまう。確かに発端は自分なのだが、スト-リ ーを作っているのはメディアであり、自分の意思とは裏腹に、渦中の人物はメディア に踊らされていくことになる。ことにメディアが発達したアメリカだけに、恐らくは 日常茶飯事。その意味でこの作品は、時代に即し現れるべくして現れた物語だといえ る。 メディアの問題点をさらけ出すとともに、痛烈なブラックコメディとしての仕上が りも見せている。たとえば、ことの思わぬ展開に狼狽し、警察署長との電話の応対ま で記者に助言を仰ぐ犯人。また、自分を責任者としてメディアに流すことを条件にテ レビインタビューを許可する警察署長。ブラックユーモアたっぷりにメディアを皮肉 り、観る者を飽きさせない。 当初、事件現場に居合わせたことから「ストーリー」を作り、これを機に全国ネッ トへ戻れると得意満面だったマックスだが、途中から「脚本」は彼の手を離れてしま う。皮肉にもマックス自身の運命も狂わされていくのである。メディア、そして、よ り刺激的な映像を求める一般大衆の貪欲さ。それらを侮った者には、手痛いしっぺ返 しが待っている。 残念なのは、劇的効果をねらってか不自然な描写が所々に見られ、リアリティがい くぶん損なわれていることだ。しかし、最後のシーンで見せるマックスの何ともいえ ない怒りと悲しみ、むなしさを合わせたやるせない表情が、この作品で言わんとした すべてを物語っているのではないかと思う。 [Written by 阿子島 力] (満点は★5つ) ■トラボルタの力量で渦中の元警備員に完全に感情移入してしまって後半はずっとつ らい気持ち。これでマスコミが反省すれば救われるのか。どうだか。★★★☆☆<唯> ■マリオネットとなった一人の男の苛立ちと混乱に同居する、優しさと哀しさ。その 腕の中の銃が、痛々しく映る男のリアリティはトラボルタゆえ。 ★★★★☆<巴> ■アクの強かったC.ガブラス監督。だが、トラボルタの親近感とD.ホフマンのクール な熱演のおかげで、こんなにもわかりやすい映画ができた。 ★★★★☆<渡> ■現実はきっとこんなものではないと思えてくるかどうかが分かれ目か。茶番が茶番 に見えてしまったら、映画で表現するだけの意味が失われてしまう。★★☆☆☆<冴> ・MAD CITY MATINEE ROOM http://www.filmscouts.com/matinee/mad-cit/ ◆◆◆ TOPICS ◆◆◆ ────────────────────────────────────── ★「巨匠フェデリコ・フェリーニの世界」 CD-ROMプレゼント! ────────────────────────────────────── トッパングループの電子メディアサービス株式会社は、Nap&PotレーベルのCD-ROM 「巨匠」シリーズ第2弾、「巨匠フェデリコ・フェリーニの世界」を発売した。 第1弾「ルーヴル美術館~フランス絵画の巨匠たち~」に続くこのCD-ROMは、『道』 『8 1/2』『甘い生活』などで知られる映画監督、フェデリコ・フェリーニの未公開 資料や映像を多数収録、計35分の映像、約360枚の写真や映画ポスター、約50の文献 から成る、フェリーニファンのみならず、映画ファン、現代イタリア芸術の愛好家に もおすすめの秀作タイトル。メニュー画面には、「年譜」「作品」「フェリーニの世 界」「撮影現場」「フェリーニを語る」の5つのアプローチが用意されており、フェ リーニの視覚芸術に関連する膨大な資料群は、相互に、かつ多角的にリンクされてい るため、広大なフェリーニの世界を自由に飛び回ることができる。Windows95版、標 準価格8,800円(税別)。 今回は発売を記念して、このCD-ROMを抽選で3名の読者にプレゼント。希望者はメー ルに「フェリーニCD-ROM希望」と明記の上、郵便番号・住所・氏名、およびMOVIE Watchへの要望を書いて以下のアドレスまで。────────────────────────────────────── ★世界最長のRealFlashミュージカル&アニメーション公開 ────────────────────────────────────── 富士通運営の「音声サービス実験放送局」で、現在、RealFlashを利用したアニメ作 品としては世界最長の、60分を超えるミュージカル&アニメーション「おへその国の はなし」が無償で公開されている(ISDN/28.8k用。RealPlayer5.0が必要だが、音声 ・テキストでも楽しめるよう工夫されている)。同サイトでは、利用者の感想を募集 中。興味のある方は、 http://ashitaka.gmsnet.or.jp/r-pro/oheso.html へアクセ スしてみてほしい。 ────────────────────────────────────── ★『ディープ・インパクト』 全米初登場単独首位 ────────────────────────────────────── 先週末3日間(8~10日)の全米興行収入の集計結果によれば、パラマウント・ピクチ ャーズとドリームワークスの共同出資による、ロバート・デュバル主演作『ディープ ・インパクト』が、4,190万ドルで単独首位を記録した。2位は、メグ・ライアン、ニ コラス・ケイジ共演の『天使の街』。 ────────────────────────────────────── ★ドリームワークス、新企画発表 ────────────────────────────────────── ドリームワークスは、ニューヨークを代表する有名デザイナーのアイザック・ミズラ ヒ立案による新しいコミック・ブック「ザ・アドベンチャー・オブ・サンディー・ザ ・スーパーモデル」をライブ・アクション映画として製作すると発表した。原作は、 ニューヨークのカフェで有名デザイナーの目にとまったプラチナ・ブロンド美人サン ディーの活躍を、ファッション界の内幕や人間関係などの風刺を交えて描いている。 プロデューサーとしても参加するミズラヒは、ライザ・ミネリのテレビスペシャルや スパイク・リーの'91年作品『ジャングル・フィーバー』などのコスチュームを担当、 '94年の『バラ色の選択』では俳優としてもデビューするなど、広範な活動を続けて いる。 ◆◆◆ 興行成績ベストテン ◆◆◆ 【配収】 1 →( 1)タイタニック (21週) 2 →( 2)エイリアン4 ( 3週) 3 ↑( 4)恋愛小説家 ( 5週) 4 ↑( 6)名探偵コナン 14番目の標的<ターゲット> ( 4週) 5 ↓( 3)スターシップ・トゥルーパーズ ( 2週) 6 ↓( 5)ジャッキー・ブラウン ( 3週) 7 →( 7)ディアボロス/悪魔の扉 ( 4週) 8 初(─)マッド・シティ ( 1週) 9 ↓( 8)ビーン ( 8週) 10 ↑(11)ドーベルマン ( 5週) 興行通信社調べ 1998/5/9~1998/5/10(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計) ◆◆◆ オススメVIDEO ◆◆◆ 日本が誇る子供たちを描いた、希にみる秀作青春映画『バウンス koGALS』。『夜の子供たち』(原題「泥棒たち」)は、フランス の困った大人たちを描いたサスペンス調のタイトなドラマ。 ────────────────────────────────────── 『バウンスkoGALS』 なんだかんだいってもう大人な、子供たちの夜 ────────────────────────────────────── 【データ】'97年/日本/1時間49分(5/22発売:ポニーキャニオン) 監督:原田眞人 出演:佐藤仁美、佐藤康恵、岡元夕紀子、役所広司、桃井かおり タイトルから単なるコギャルの生態のレポートだなんて想像してるとしたらそれは 大間違い。留学のための資金を貯めて出発前日に上京した少女リサ。トラブルでリサ が資金を盗まれた現場で出会ったラクチャンは、ウリなしでオヤジから金を巻き上げ ているジョンコを呼び出し、リサのための資金稼ぎの手伝いを頼み込む。しかしジョ ンコはヤクザに脅されて「仕事」をやめたところだった。かくして3人の少女は、と ても危険な東京の一夜を走り回る。思い出しても涙が出そうな、眠らない夜の物語。 ────────────────────────────────────── 『夜の子供たち』 こだわりと渇きに縛られた、未熟な大人たちの夜 ────────────────────────────────────── 【データ】'96年/仏/1時間57分(5/22発売:コムストック) 監督:アンドレ・テシネ 出演:ダニエル・オートゥイユ、カトリーヌ・ドヌーヴ ある夜死体となって帰ってきたイヴァンは、車泥棒を仕切っていた男。葬儀に訪れ た弟アレックスは、兄(一家)への反発から刑事をやっている。アレックスが連れて きたジュリエット(ロランス・コート)は大学教授のマリーと愛を交わしていた。ア レックスはジュリエットの失踪をきっかけに急速にマリーと接近するが……。マリー を演じるカトリーヌ・ドヌーヴは貫禄と可愛さが同居して何ともいえない魅力。皮肉 でスタイリッシュな映像感覚と、ロランス・コートの両性的な輝きも見どころ。 ○CHECK 4本! ■『セルゲイ・エイゼンシュテイン自伝』1時間30分/露 (5/21発売:アイ・ヴィー・シー) 『戦艦ポチョムキン』を始め、長・短編、未完成断片などを編集したドキュメント。 ■『草原とボタン』1時間35分/英(5/20発売:フジテレビ) 南アイルランドが舞台の青春ドラマ。少年たちの友情と成長の日々を描く。 ■『イベント・ホライゾン』1時間33分/米(5/22発売:CICビクタービデオ) SFホラー。行方不明だった宇宙船からのSOS信号を受信、救助に向かうが……。 ■『ブラッド アンド ワイン』1時間36分/米(5/22発売:パイオニアLDC) 義理の父子の執拗な闘いを描くサスペンス・スリラー。ジャック・ニコルソン主演。 [Written by 唯よーじゅ] ◆◆◆ BS&CS今週の3本 ◆◆◆ セレクター:古山 慶 ────────────────────────────────────── 5/16(土)『恐怖のメロディー』 CSN1ムービーチャンネル(15:30~) ────────────────────────────────────── カリフォルニアのDJが精神異常の女のリクエスト曲「ミスティ」をかけたことから、 女につきまとわれ、事件へと発展していく。クリント・イーストウッド初監督作。サ イコな魅力に満ちた作品。 ────────────────────────────────────── 5/20(水)『ストリート・オブ・ファイヤー』 NHK衛星第2(20:00~) ────────────────────────────────────── チンピラに誘拐された女性ロック歌手を救いに、かつて恋人だった男が街に帰ってく る。ロックンロール寓話アクションの傑作。といっても、そんなジャンルは恐らくな いが、本編にはこの言葉がバッチリはまるんだ。 ────────────────────────────────────── 5/22(金)『イル・ポスティーノ』 WOWOW(14:00~) ────────────────────────────────────── ナポリの小島に亡命してきた詩人と郵便配達人との心の交流を描いた作品。本編は日 本でも大ヒットしたが、観ていない人には是非オススメ。世界は隠喩に満ちているか ら、観た後、思わず詩をうたいたくなる、そんな1本。 ◆◆◆ THE DAY OF BIRTH(5/16~5/22) ◆◆◆ 5/16 溝口健二(1898)、ヘンリー・フォンダ(1905)、 ピアース・ブロスナン(1953)、ジャネット・ジャクソン(1966)、 遠山景織子(1975) 5/17 ジャン・ギャバン(1904)、デニス・ホッパー(1936)、 島田陽子(1953)、ビル・パクストン(1955)、エンヤ(1961)、 斉藤陽子(1968)、坂井真紀(1970) 5/18 フランク・キャプラ(1897)、寺尾聰(1947) 5/19 ピート・タウンゼント(1945)、安藤政信(1975) 5/20 バルザック(1799)、ジェームズ・スチュアート(1908)、 ダニー・アイエロ(1933) 5/21 ジョー・コッカー(1944)、ニック・カサベテス(1959)、 原田貴和子(1965) 5/22 リヒャルト・ワーグナー(1813)、アーサー・コナン・ドイル(1859)、 ローレンス・オリビエ(1907)、バーナード・ショー(1940)、 大竹まこと(1949)、庵野秀明(1960)、アン・キューザック(1961)、 嶋大輔(1964)、ナオミ・キャンベル(1970) ▼星座別オススメ映画はwebへのリンクに移行しました。 http://www.cup.com/yoge/tarot/astro/ 占い協力:TAROT-ASTROLOGY OF THE WEEK ◆◆◆ 後記 ◆◆◆ ■早くも熱帯夜を記録しそうな東京。夜が暑いと怪談が欲しくなる。ビックリものは その場かぎりでつまらない。やっぱりじわじわ系が一番。怪談サイト探そっと。<唯> ■要チェーック! アラニス・モリセットetc.参加の、メグ・ライアン&ニコラス・ ケイジ主演作『天使の街』のサントラが25日に発売ですと。 <巴> ■虚構が現実を、より如実に伝えてしまうおもしろさが映画にはある。作品の出来が イマイチでも、どこかにそういうポイントをみつけられたらひとまずオーケー。<冴> ▼問い合わせ先 ────────────────────────────── movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 ウォッチ編集部 ad-sales@impress.co.jp :広告関連 インプレス A&D sales@ips.co.jp :配信先等 インプレス販売 ▼購読中止・配信先変更 ────────────────────────── 下記のURLから、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを入力し、案 内にしたがって、中止・変更をしてください。なお、メンバーID等が不明なときは、 sales@ips.co.jpまでご連絡ください。 http://www.ips.co.jp/pointup/query.htm ────────────────────────────────────── 発行人 塚本慶一郎/編集長 井芹昌信 発行 株式会社インプレス 〒102-0075 東京都千代田区三番町20 編集:デラ・ジャパン株式会社(紺野美樹、服部弘一郎、唯洋樹、菊池朋子) LIFE WATCH編成:深栖篤匡/村田敦史 Copyright(C) 1997-1998 Impress Corporation. 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