◆MOVIE Watch (毎週金曜日発行:無料)─────────1998-3-20 ●HEADLINE―――――――――――――――――――――――───――――――― [特別企画] ●アカデミー・クイズ! 第70回アカデミー賞(カンが頼りの?!)受賞予測大募集!! [MOVIE PADDOCK] ●出走を待ちわびる最新作情報 [オススメROAD SHOW] 映画になってパワー全開!◆『ビーン』 関係者総出演。伝説の純愛ドラマ◆『シーズ・ソー・ラヴリー』 「カルト」がテーマのカルトムービー◆『ウィッカーマン』 ●CHECK10本! [REVIEW/映画4人衆] 『トゥモロ-・ネバ-・ダイ』──おもしろマジメの原点、復活! [TOPICS] ◆パラマウント、低予算で質の高い作品を製作する新部門を設立 ほか [ザ・ランキング] 観客層広し! 『トゥモロー・ネバー・ダイ』 [オススメVIDEO] 『東京夜曲』── 70年代の香り漂う大人の恋愛映画 『殺人論文』──気鋭の体当たりサスペンス。俳優にも注目を ●CHECK7本! [BS&CSチェック] 今週はこの3本! [COLUMN] 【世界の終わりとハードとソフト・ワンダーランド(5)】 ──ついに登場したDVデッキ「ソニーDHR-1000」が君のデジカム・ライフを変える (3)完結編 [占星映画術] ◆THE DAY OF BIRTH/星座別オススメ映画 ──●特別企画●── >>>アカデミー・クイズ!<<< >>>第70回アカデミー賞(カンが頼りの?!)受賞予測大募集!!<<< 来る3月23日(日本時間 24日)、米映画芸術科学アカデミー主催の第70回 アカデミー賞授賞式が行われます。そこで、MOVIE Watch 編集部では、第70 回アカデミー賞主要部門受賞予測を、読者のみなさまから大募集!! 作品、 監督、主演男女、助演男女、脚本の主要部門ノミネートの中から、あなたの 予測する受賞者(作品)を、1名(作品)ずつお選びください。全賞的中し た方の中から抽選で、ペア5組(10名)の方に、お好きな映画のチケットを プレゼント。締切は3月23日(月)。日本未公開作勢ぞろいのラインナップ だけに、頼りはあなたのカンばかり?! ノミネート毎のひとことコメントも 参考に、どうぞふるってご参加ください。 http://www.watch.impress.co.jp/movie/vote/academy98/ ──●MOVIE PADDOCK●── このコーナーでは、出走を待ちわびる新作情報をお届けします。 ■『遥かなる帰郷』 5月中旬/シネスイッチ銀座 アウシュヴィッツから開放された、主人公プリーモ・レーヴィの人間性回復までの旅 路を、フランチェスコ・ロージ監督が渾身の想いを込めて描いた魂の叙事詩。 ■『モンタージュ』 5月下旬/新宿武蔵野館シネマカリテ セックス・スキャンダルをネタにする恐喝グループで起こった連続殺人事件。犯罪カ メラマン、ジョニーが突き止めた真相は?! 監督は『レリック』のジョン・ラフォー。 ■『オスカーとルシンダ』 6月/シャンテシネ 敬虔な牧師オスカーとガラスの輝きに魅せられたルシンダ。ガラスの教会をオースト ラリアの奥地に運ぶ、愛を賭けた2人の生涯最大のギャンブルの行方。 ■『ファイアーストーム』 6月/銀座シネパトス他 森林火災現場の消火隊員の活躍と、猛火の中の脱獄犯を追うノンストップ・アクショ ン。『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の名カメラマン、ディーン・セムラー初監督作。 ■『コレクター』 5~6月/みゆき座他、全国東宝洋画系 愛しているから殺さない、美しいから標本にしたい……。現代社会の暗闇の中から出 現した、倒錯の犯罪者“コレクター”とは?! ──●オススメ ROAD SHOW●── 情報誌には山ほど映画が載ってるけど、本当に面白い映画はどれだろう……? そんな疑問に答える耳寄り情報。この週末はこれさえ見れば大丈夫! ────────────────────────────────────── 映画になってパワー全開!◆『ビーン』 ────────────────────────────────────── 3月21日より全国松竹東急洋画系にて公開 '97年/イギリス/1時間29分 ◇監督: メル・スミス ◇脚本:リチャード・カーチス、ロビン・ドリスコール ◇出演:ロ ーワン・アトキンソン、ピーター・マックニコル ◇配給:GAGA、ヒューマックス 1989年にテレビシリーズとしてスタートし、今や世界中の人気者となった『ミスタ ー・ビーン』。日本でもレンタルビデオ店では常に貸し出し中という人気シリーズ。 今回の映画版では、ビーンがアメリカの美術館で大騒動を巻き起こす。全編あの手こ の手のギャグ満載で、時にはホロリとさせる場面も……。老若男女を問わず楽しめる 娯楽作品で、方向性としてはチャップリン映画に近くなったかもね。オススメです。 ・OFFICIAL SITE http://www.mrbean.co.uk/ ────────────────────────────────────── 関係者総出演。伝説の純愛ドラマ◆『シーズ・ソー・ラヴリー』 ────────────────────────────────────── 3月21日よりシネマライズにて公開 '97年/アメリカ、フランス/1時間36分 ◇監 督:ニック・カサヴェテス ◇脚本:ジョン・カサヴェテス ◇出演:ショーン・ペ ン、ロビン・ライト・ペン、ジョン・トラボルタ ◇配給:アスミック ―シネマライズ 12:00/14:00/16:00/18:00/20:00(~21:45) 10年の時を隔てても、変わらぬ愛情を持ち続けるカップルの物語。故ジョン・カサ ヴェテスの遺した脚本を、息子ニック・カサヴェテスが映画化した。実際の夫婦であ る、ショーン・ペンとロビン・ライト・ペンが、主役カップルを演じている。また、 トラボルタも抜群の芝居を見せる。前半のすさんだ生活を赤茶けたトーンで表現し、 後半の家庭風景を青みがかったトーンで描く、色彩設計の対比に注目してほしい。 ・She's So Lovely http://www.moviereviewmagazine.com/089723mp.htm ────────────────────────────────────── 「カルト」がテーマのカルトムービー◆『ウィッカーマン』 ────────────────────────────────────── 3月21日より俳優座トーキーナイトにてレイト公開 '73年/イギリス/1時間28分 ◇監督:ロビン・ハーディー ◇脚本:アンソニー・シェーファー ◇出演:エドワ ード・ウッドワード、クリストファー・リー ◇配給:ケイブルホーグ ―俳優座トーキーナイト 連日21:45(~23:15) 22日 17:00/19:00(~20:35) 行方不明の少女を探すためスコットランド沖の小さな島を訪れた警部は、島を支配 する古代ケルト信仰と生け贄の儀式の存在を知る。筋立てはまるで諸星大二郎の「妖 怪ハンター」。おどろおどろしい世界を描きながら、全編を覆っているのは半裸の女 たちの明るい歌声(内容はかなり卑猥)と踊りというミスマッチが最高! 残酷さや 不気味さとユーモアが見事に溶け合った、伝説のカルトムービーだ。強力にオススメ。 ・The Wicker Man http://159.92.144.91:80/Steve_P/WM/history.htm ●CHECK10本! ★=注目作 ★★=見て損はしない ★★★=これは必見! ■『ポストマン』 3月21日より全国松竹東急洋画系にて公開 ケヴィン・コスナーが満を持して放つ監督主演第2作。星を付け忘れたわけではない。 ■『オスカー・ワイルド』 3月21日よりシネスイッチ銀座にて公開 ★★ 男色罪で投獄されたワイルドの伝記映画。恋人役ジュード・ロウに注目してほしい! ■『女優マルキーズ』 3月21日よりル・シネマにて公開 ★★ 17世紀に活躍したフランスの女優マルキーズの生涯を、ソフィー・マルソーが熱演。 ■『世界の始まりへの旅』 3月21日よりシャンテ・シネにて公開 ★ マルチェロ・マストロヤンニの正真正銘の遺作。彼は最後まで俳優として生きた……。 ■『タイタニック』 全国東宝洋画系にて公開中 ★★★ 平日昼間いまだに立ち見が出る盛況ぶり。リピーター多し。最後はやはり泣ける! ■『フェイス/オフ』 全国松竹東急洋画系にて公開中 ★★★ アクション映画の歴史に残る傑作。まだ見てないなら、見ることを考えたほうがいい。 ■『グッド・ウィル・ハンティング』 全国松竹東急洋画系にて公開中 ★★★ 切符売場は長蛇の列。見た人の評価も高い。最後は素直に泣けると大評判だ! ■『フル・モンティ』 シネマ・カリテにて公開中 ★★ この小さな映画が『タイタニック』と並んでアカデミー賞候補になっている不思議! ■『ブエノスアイレス』 3月27日までシネマライズにて公開中 ★ 映画館で新記録を作ったウォン・カーウァイのゲイムービー。そんなにいいか?! ■『アミスタッド』 3月27日まで全国東宝洋画系にて公開中 ★★★ 作品の質と客の入りが必ずしも比例していない作品のひとつ。座って見られます。 [Written by 服部弘一郎] ──●REVIEW/映画4人衆●── ────────────────────────────────────── 『トゥモロ-・ネバ-・ダイ』──おもしろマジメの原点、復活! ────────────────────────────────────── かつて「『007』シリ-ズはコンピュ-タに物語設定が入力されていて、それをも とにシナリオが作られている」という噂がまことしやかに流れていた。それほど、 『007』シリ-ズには「お約束」ともいえるスト-リ-展開がみられるのだ。 (1)基本的に、物語とは関連性がないタイトル前の華々しいアクション場面 (2)世界征服をたくらむ悪役の登場 (3)悪役の情婦とボンドの恋愛関係 (4)変態的ともいえる悪役の配下に殺害される(2)の情婦 (5)ハイテク満載の秘密兵器をQ(デズモンド・リュ-ウェリン=寅さんシリ- ズでの晩年の笠智衆みたいになってきた)から渡されるボンド (6)敵との壮絶な闘い(カ-チェイスが多い)と、秘密兵器の活躍(最後に壊れ てしまう) (7)敵の秘密基地に捕らわれるボンドとボンド・アクトレス (8)ボンドの逆転勝利による秘密基地の爆破と悪役の死 (9)ボンドとボンド・アクトレスのラブシ-ン(なぜか海が背景の場合が多い) 新作のスト-リ-にはこれらの要素がほぼ満たされている。ロシア国境での武器商 人たちの取引を壊滅させるボンド(ピア-ス・ブロスナン)の活躍に続いて、秀逸な CG映像を駆使したメインタイトル画面へ。そして今回の悪役、メディア王を名乗るエ リオット・カ-ヴァ-(ジョナサン・プライス)の登場。彼の野望はメディア上で 「やらせ」の中国 VS 英国の戦争を仕掛け、世界征服をもくろむことだ。ボンドの元 恋人、今はカ-ヴァ-の妻であるパリス(テリ-・ハッチャ-)とボンドは再会する が、彼女はカ-ヴァ-の手下により非業の死を遂げる。ボンドは中国の女性工作員 (ミシェル・ヨ-)と共に、サイゴンにある敵の本拠ビルに潜入する。そこから辛く も逃亡、再度、洋上に浮かぶ敵の秘密基地への潜入を試みる……。 と、心地よいくらい「予定調和」で物語が進行する。それと、もうひとつ。シリー ズの全体的な特徴と呼ばれる「シリアスでありながら、おふざけがある」という「お もしろマジメ」のコンセプトが、新作ではバランスよく配されている。 また新作で特筆すべきは、全編を盛り上げているデビッド・ア-ノルドの音楽だ。 さすが「007/30周年記念アルバム」を手掛けた作曲家だけあって、007のテ-マを鳴 らすツボは絶妙だ。さらに、シェリル・クロウの、シャ-リ-・バッシ-を彷彿とさ せる「コブシの効いたド演歌」主題曲も絶品! ミシェル・ヨ-が耳のピアスでいとも簡単に手錠をはずせるなら、なぜ、ボンドと 手錠でつながれたままバイクで疾走する時にはずさなかったのか? なんていう演出 の荒っぽさを指摘したりせずに、頭をカラッポにして楽しむ。テ-マ性重視の現在の 映画界にあって、007の新作は、久かたぶりに娯楽映画の面白さを満喫させてくれた。 [Written by 川崎なおや] (満点は★5つ) ■職人カタギな芸の細かさにニヤケながら実写スタントのこだわりに泣きながら、嬉 々として007を作ってる人たちを想像して嬉しがりながら、釘づけ。 ★★★★★<唯> ■まさかそこまで?! と叫びたくなるほどのアクションの連続。そんな中でも、涼し い顔で観客にニコニコ顔を与えてしまうボンド。おそるべし。 ★★★★☆<巴> ■導入部のつながり具合が背筋にゾクッときます。最新作なのに古き良き時代の007 の雰囲気がチラホラ。昔007好きで最近遠ざかっていた人にもグー。 ★★★★☆<ま> ■"M"のジュディ・デンチもうるんだ瞳で微笑んでる! 新シリーズ2作目の余裕とコラ ボレーションの成果は快感そのもの。大スクリーンの劇場をめざせ。★★★★★<冴> ──●TOPICS●── ◆パラマウント、低予算で質の高い作品を製作する新部門を設立 ────────────────────────────────────── パラマウント映画は、ルース・バイテール、デビット・ダイナーステイン両氏を社長 に迎え、低予算で質の高い作品製作をめざす、独立新部門を設立すると発表した。バ イテール女史は、ファイン・ライン・フィーチャーズ社長として『シャイン』『十二 夜』『ドンファン』などを手掛け、ダイナーステイン氏はミラマックスのマーケティ ング・ヘッドを経て、FOXサーチライト社のマーケティング筆頭副社長として『マク マレン兄弟』『魅せられて』『リチャードを探して』『フル・モンティ』などを担当 した経歴をもつ。設立後は、バイテール女史が権利獲得およびプロダクションを、ダ イナーステイン氏はマーケティングと配給および新部門の経営全般を担う。 ◆『ビーン』、前売り依然好調 ────────────────────────────────────── 3月21日から全国松竹東急系で公開(一部3月28日、4月4日初日)される『ビーン』の 前売り券売り上げが好調で、公開前2週間を目安とする他作品との比較では、『マス ク』(配収18億5,000万円)の257.1%、『セブン』(配収26億5,000万円)の67.6% に相当する数字を記録している。 ◆キネカ大森でスパイク・リー特集開催中 ────────────────────────────────────── スパイク・リー監督の新作『ゲット・オン・ザ・バス』を公開中のキネカ大森では、 同監督の旧作をレイトショー上映(午後7時45分~)している。入場料金は一般、学 生1,200円(シニアおよび水曜1,000円)、上映作品は次のとおり。3月21日~27日 『モ'・ベター・ブルース』、3月28日~4月3日『ジャングル・フィーバー』、4月4日 ~10日『マルコムX』、4月11日~17日『クルックリン』、4月18日~24日『クロッ カーズ』、4月25日~5月1日『ガール6』。 ──●ザ・ランキング●── 『トゥモロー・ネバー・ダイ』が、『タイタニック』をわずかに押さえて 首位。観客層が幅広く、昼間の回から背広姿もみられる盛況ぶり。上位作 品はそのまま繰り下がったが、『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイ ナ』は初登場6位と健闘している。今週末は『ビーン』に注目。来週の予想 順位は、ビーン→タイ→トゥモロー→フェイス→グッド。 【配収】 1 初(─)トゥモロー・ネバー・ダイ ( 1週) 2 ↓( 1)タイタニック (13週) 3 ↓( 2)フェイス/オフ ( 3週) 4 ↓( 3)グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち ( 2週) 5 ↓( 4)ドラえもん・のび太の南海大冒険 ( 2週) 6 初(─)ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ( 1週) 7 ↓( 5)マウス・ハント ( 2週) 8 ↓( 7)スポーン ( 5週) 9 初(─)ナイス・ガイ ( 1週) 10 ↓( 8)アミスタッド ( 3週) 興行通信社調べ 1998/3/14~1998/3/15(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計) ──●オススメVIDEO●── ◇『ミツバチのささやき』以来、マニアックな人気の往年の美少女、アナ・◇ ◇ トレント主演の『殺人論文』は、相手役のホラーマニアを演じる男優 ◇ ◇のフェレ・マルチネスにも注目。普通の格好をしたら相当な美男のはず。◇ ────────────────────────────────────── 『東京夜曲』── 70年代の香り漂う大人の恋愛映画 ────────────────────────────────────── 家出をしていた男、浜中康一が数年ぶりに帰ってきた。うわさ話に花が咲く商店街。 両親と妻子を残して出ていった男を、何もなかったように受け入れる妻、久子。帰っ てきた浜中を気にする女、大沢たみ。年齢を刻んだ大人の男女、その間に流れる時間 と感情をじっくりと見せ、現在でも、未来でも色あせない情緒をかもし出す。脚本は '94年ぴあFFの佐藤信介。音楽は知る人ぞ知る、アレポスの2人。 【データ】'97/日本/1時間27分(3/25発売:SHV松竹ホームビデオ) 監督:市川準 出演:長塚京三、倍賞美津子、桃井かおり、上川隆也 ────────────────────────────────────── 『殺人論文』──気鋭の体当たりサスペンス。俳優にも注目を ────────────────────────────────────── 「映像が殺人を犯すことがあるか」を卒論テーマにしたアンヘラは、衝撃的で暴力 的な映像を探す折、映写室で担当教授が発作で死亡しているのを発見する。教授が死 の直前に見ていたらしいそのビデオには、なんと本物の猟奇殺人が映っていた! 暴 力映像とメディアに対する痛烈な皮肉と、ハリウッドにはない情緒的なスリルにも満 ちたサスペンス、撮ったのは23歳の学生監督。期待する人と怖がりの人両方のために いっておくと、実際の画面に映る猟奇映像はソフトな部分だけ。ただし音声は……。 【データ】'95/スペイン/2時間5分(3/27発売:クロックワークス) 監督・脚本・音楽:アレハンドロ・アメナバール 撮影:ハンス・バーマン 出演:アナ・トレント、フェレ・マルチネス、エドアルド・ノリエガ ●CHECK7本! ■『エコエコアザラク III』1時間33分/日本(3/27発売:GAGA PRODUCTIONS) 3作目の主役は佐伯日菜子。謎の焼死体をきっかけに、壮大な魔術的陰謀に挑む。 ■『項羽と劉邦 その愛と興亡』2時間20分/香港=中国 (3/27発売:アミューズビデオ) 項羽と劉邦の戦いを描いた有名史劇。劉邦の妻は『花の影』のコン・リー。 ■『トゥリーズ・ラウンジ』1時間35分/米(3/21発売:パイオニアLDC) スティーブ・ブシェーミが監督・脚本・主演の、ほろ苦い恋愛映画。 ■『君が、嘘をついた。』1時間47分/仏(3/27発売:クロックワークス) 嘘をきっかけに憧れの映画監督と出会った女。やがて監督は失踪、戻った彼は……。 ■『FLIRT フラート』1時間24分/米=独=日(3/27発売:Switch) N.Y.、ベルリン、東京で起こる3つの物語のオムニバス。出演は永瀬正敏ほか。 ■『フレンチ・ノアール』1時間22分/仏(3/27発売:彩プロ) ジャン・レノが、とある警官の心の影と葛藤を演じる、'85年の日本未公開作品。 ■『ファングルフ』1時間39分/米(3/27発売:アミューズビデオ/松竹富士) 『ティコ・ムーン』の主演女優、ジュリー・デルピーが狼人間を演じる。 [Written by 唯よーじゅ] ──●BS&CSチェック●── ◆今週はこの3本! セレクター:古山 慶 ────────────────────────────────────── 3/21(土)『タイ・カップ』 WOWOW(午前11:50) ────────────────────────────────────── スポーツ記者アルは、30年以上前に引退したタイ・カップから伝記執筆依頼を受ける が……。生涯最高打率記録を大リーグに残したタイラス・レイモンド・カップの人生 を描いた作品。監督はスポーツ映画はお手のもののロン・シェルトン。 ────────────────────────────────────── 3/23(月)『燃えつきた納屋』 パワームービー(21:00) ────────────────────────────────────── アラン・ドロン主演作。フランスの田舎で殺人事件が起きる。現場近くの「燃えつき た納屋」という名の農家の家主ローズに、疑惑の目を向ける気鋭の判事(ドロン)。 地味ではあるが落としちゃならない1本。 ────────────────────────────────────── 3/23(月)『アンダルシアの犬』 NHK衛星第2(深夜1:15) ────────────────────────────────────── 前衛映画の金字塔。イメージ・シーンの連続と突然襲う音が、見る者の感覚を刺激す る。サルバドール・ダリとルイス・ブニュエルの共同脚本。天才たちが作った17分間 が、後の映画におよぼした影響は絶大だ。本編は1928年製作。 ──●COLUMN●── ────────────────────────────────────── 【世界の終わりとハードとソフト・ワンダーランド(5)】 ──ついに登場したDVデッキ「ソニーDHR-1000」が君のデジカム・ライフを変える (3)完結編 ────────────────────────────────────── 自主映画界においても、女性監督の台頭が目覚ましい昨今。彼女たちもソニーのデ ジカムを愛用していて、早くもDVデッキ「ソニーDHR-1000」で自宅編集している監督 もいる。これを聞いた時には、「最近の女の子は、最新の機材にも詳しいンだな」と、 ひどく関心させられた。 LANC(ランク)端子とDV端子を合わせ持つデジカムを使っているならば、「DHR- 1000」で自宅編集という選択肢は、正直ベスト・オプションである。LANCとは、Lo- cal Application Control bus systemの略で、ソニーがAV機器の制御用に開発したイ ンターフェイスである。そして、コイツこそがDVデッキの核心である。 LANC端子付きのソニーやキヤノンのDVキャメラを「DHR-1000」の操作パネルからプ レーヤー(再生機)としてコントロールできるのだ。ビデオ編集というのは、当然プ レーヤーとレコーダーの2つのデッキ、そしてコントロールユニットを必要とする。 ところが、この「DHR-1000」はカメラをプレーヤーとしてしまおうというのだ。お客 さん、ここが大事なトコだから、よーく聞いてほしい。もし、あなたがこれから自宅 編集の環境をそろえようと思っているなら、LANC端子付きのDVキャメラと「DHR-1000」 を買えばいいのだ。前回もお伝えしたように、「DHR-1000」の実勢価格は310,000~ 380,000円程度と決して安くはない。が、プレーヤーを買う必要がないのだから、そ のコストパフォーマンスがいかに優れているか、おわかりだろう。画質、編集精度を 考えても、この組み合わせが最もローコスト・ハイパフォーマンスな編集環境といえ る。「DHR-1000」は、10イベントまでプログラムできるアッセンブル編集等、多彩な 編集機能を備えているが、編集精度にこだわるなら、1フレームもズレないカット編 集をお勧めする。ホーム・ムービーを撮ってるお父さん、今日からあなたも映画監督 です! [Written by 藤原タカシ] ──●占星映画術(3/21~3/27)●── ◆THE DAY OF BIRTH ────────────────────────────────────── 3/21 J.S.バッハ(1685)、ムソルグスキー(1839)、ラス・メイヤー(1922)、 ティモシー・ダルトン(1946)、ゲイリー・オールドマン(1958)、 マシュー・ブロデリック(1962) 3/22 アンドリュー・ロイド・ウェーバー(1948)、マシュー・モディーン(1959) 3/23 黒澤明(1910)、マイケル・ナイマン(1944)、 トレバー・ジョーンズ(1949)、チャカ・カーン(1953)、 大沢逸美(1966)、七瀬なつみ(1967) 3/24 ハリー・フーディニ(1874)、スティーブ・マックイーン(1930)、 カーティス・ハンソン(1945)、アナベラ・シオラ(1964) 3/25 京マチ子(1924)、サラ・ジェシカ・パーカー(1965) 3/26 いしだあゆみ(1948)、後藤久美子(1974) 3/27 宮本信子(1945)、クエンティン・タランティーノ(1963) ◆星座別オススメ映画 ────────────────────────────────────── 占い協力:TAROT-ASTROLOGY OF THE WEEK http://www.cup.com/yoge/tarot/astro/ ○おひつじ座(3/21~4/20) オススメ映画は『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』。大事な人に限って どうしても衝突しがち。無理にでも寛容になって、悪循環を終わらせましょう。 ○おうし座(4/21~5/21) オススメ映画は『女優マルキーズ』。努力がひとまず報われそうです。もうひと 頑張り、妥協せずしたたかに必要な手続きをこなせば、満足のいく結果が。 ○ふたご座(5/22~6/21) オススメ映画は『ゲット・オン・ザ・バス』。いやおうなしに運命は変化を求め てきそうです。心を決めて、新しい波に乗ってみましょう。 ○かに座(6/22~7/22) オススメ映画は『トゥモロー・ネバー・ダイ』。思い切って決断すべき時です。 冷静な決断で新しい未来を歩めば、よい条件が転がっていたりヤル気も出たり。 ○しし座(7/23~8/22) オススメ映画は『ポストマン』。必要な知識や技術を身につけたら、あとはまっ すぐに目標へ突き進みましょう。健康さえ注意すれば運勢はあなたの味方です。 ○おとめ座(8/23~9/23) オススメ映画は『フェイス/オフ』。めまぐるしい展開の中では、なすすべもな く、気がついたら損してたり。気力をふり絞って今週一杯は神経をとがらせて。 ○てんびん座(9/24~10/23) オススメ映画は『世界の始まりへの旅』。せっかくの幸運を俗っぽいことで消耗 するくらいなら、いっそ旅に出たりして精神的な大充実を図ってみましょう。 ○さそり座(10/24~11/22) オススメ映画は『シーズ・ソー・ラヴリー』。誠実な相手と、魅力的な相手。恋 人でも友人でも、今週は誠実な人が必ずしも愛情で満ちているとは限りません。 ○いて座(11/23~12/21) オススメ映画は『四月物語』。恋愛面、感情面ではとても満たされる運勢。好き な人、親しい人と過ごす時間を大事にしましょう。 ○やぎ座(12/22~1/20) オススメ映画は『オスカー・ワイルド』。自分が抱える根本的な問題を真正面か ら見すえさえすれば、解決は時間の問題。身動きがとれない時こそチャンス。 ○みずがめ座(1/21~2/18) オススメ映画は『F <エフ>』。未熟なばかりに大変な重圧、責任を感じて、 思い切った行動がとれなかったり。自分の持ち味をもっと有効活用しましょう。 ○うお座(2/19~3/20) オススメ映画は『ビーン』。あぶなっかしい週ではありますが、運のおかげもあ ってか最後はうまくおさまるでしょう。神経はとがらせても気持ちは前向きに。 ▼問い合わせ先 ────────────────────────────── movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 ウォッチ編集部 ad-sales@impress.co.jp :広告関連 インプレス A&D sales@ips.co.jp :配信先等 インプレス販売 ▼購読申込・購読中止・配信先変更 ───────────────────── ──購読申込 下記のURLから案内にしたがってお申し込みください。 ◎ http://www.ips.co.jp/tana/watch.htm#muryo ──購読中止、配信先変更 下記のURLから、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを入力して、案 内にしたがって、中止・変更をしてください。なお、メンバーID等が不明なときは、 sales@ips.co.jpまでご連絡ください。 ◎ http://www.ips.co.jp/pointup/fpchg.htm ────────────────────────────────────── 発行人 塚本慶一郎/編集長 井芹昌信 発行 株式会社インプレス 〒102-0075 東京都千代田区三番町20 編集:デラ・ジャパン株式会社(紺野美樹、服部弘一郎、唯洋樹、菊池朋子) Life Watch編成:深栖篤匡/村田敦史 Copyright(C) 1998 Impress Corporation. ムービー・ウォッチに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます ──────────────────────────────────────