◆MOVIE Watch (毎週金曜日発行:無料)─────────1998-1-30
●HEADLINE―――――――――――――――――――――――───―――――――
[特別企画]
●「MOVIE Watch読者が選ぶ1997年ベスト10!」投票受付開始
●「1997年を振り返る」大特集
[オススメROAD SHOW]
なめてかかると本気で恐いぞ!◆『リング』
●CHECK10本!
[TOPICS]
◆ピアース・ブロスナン、ミシェル・ヨー来日記者会見
◆米国映画監督組合、大賞候補にスティーブン・スピルバーグ監督も
◆東映、『蘇える優作・探偵物語(特別編)』を公開
◆『ボッカチオ'70』(完全版)公開
[ザ・ランキング]
[オススメVIDEO]
『バスキア』──N.Y.を熱くした落書きアーティストとスターたちの、輝きと影
『コーリャ愛のプラハ』──初老の男と幼い少年の出会いと、心のふれあいの妙
●CHECK5本!
[BS&CSチェック]
今日の1本/今週の1本
[REVIEW]
『この森で、天使はバスを降りた』
──現代人が求めているのは「癒し」なのだ
[COLUMN]
【映画は音楽だ(1)】
――今年からの月1企画、サントラ盤コラム。今回は超メジャーと単館モノを
1枚ずつ。
『メン・イン・ブラック/オリジナル・サウンドトラック』
『ブエノスアイレス/オリジナル・サウンドトラック』
[占星映画術]
THE DAY OF BIRTH/星座別オススメ映画
──●特別企画●──
>>>「MOVIE Watch読者が選ぶ1997年ベスト10!」投票受付開始<<<
http://www0.watch.impress.co.jp/movie/vote/vote97/
◆ 1998年1月30日(金)から2月26日(木)までの期間、MOVIE Watch編集部 ◆
◆ では、特別企画「MOVIE Watch読者が選ぶ1997年ベスト10!」を実施いたし ◆
◆ ます。1997年に国内で公開された全作品の中から、あなたの「作品賞」を5 ◆
◆ 本、「監督賞・男優賞・女優賞」を各1名ずつ選んでください。 ◆
◆ 投票結果は3月6日号のMOVIE Watch 誌上で発表いたします。また、参加者の ◆
◆ 中からペア5組(10名)の方に、抽選でお好きな映画のチケットをプレゼン ◆
◆ ト。さあ、あなたもふるってご参加ください。
>>>「1997年を振り返る」大特集<<<
http://dela.cup.com/watch/special/1997.html
◇ 「MOVIE Watch読者が選ぶ1997年ベスト10!」投票に先立ち、文字どおり ◇
◇ 「1997年を振り返る」ラインナップが勢ぞろい。今すぐ読めば、その一票 ◇
◇ を左右すること間違いナシ!? ◇
──●オススメ ROAD SHOW●──
情報誌には山ほど映画が載ってるけど、本当に面白い映画はどれだろう……?
そんな疑問に答える耳寄り情報。この週末はこれさえ見れば大丈夫!
──────────────────────────────────────
なめてかかると本気で恐いぞ!◆『リング』
──────────────────────────────────────
1月31日より東宝邦画系にて公開 '97年/日本/1時間35分 ◇監督:中田秀夫
◇原作:鈴木光司 ◇脚本:高橋洋 ◇製作総指揮:原正人 ◇出演:松嶋菜々子、
真田広之、中谷美紀、竹内結子、佐藤仁美 ◇配給:エースピクチャーズ
―続編『らせん』(監督・脚本:飯田譲治)と同時上映
「見たものは7日目に死ぬ」と噂されるビデオを取材中に見てしまった主人公が、
ビデオに秘められた謎を解き明かしていくホラー・ミステリー。監督・脚本は、和製
ホラー映画の傑作『女優霊』の名コンビ。試写室では、全身に鳥肌が立ちっぱなしだ
った。この映画を見た後は、しばらくは恐くてビデオが見られなくなること必至。完
結編の『らせん』と2本立てだが、『リング』だけでも絶対に見る価値のある傑作だ!
・OFFICIAL SITE
http://toho-group.co.jp/movie/ring-spiral/welcome-j.html
●CHECK10本!
■『G.I.ジェーン』 1月31日より松竹東急洋画系にて公開
リドリー・スコット版『トップガン』。デミ・ムーアが頭をまるめて大熱演!
・OFFICIAL SITE
http://www.movies.com/GIJane/
■『桜桃の味』 1月31日よりユーロスペースにて公開
'97年カンヌ映画祭グランプリ作品。自殺志願の男が自分を埋めてくれる人を大募集。
■『タイタニック』 東宝洋画系にて公開中
1日3回しか上映できないくせに、興収トップなんだからたいしたもんです。
■『HANA-BI』 テアトル新宿他にて公開中
暴力描写に様式美を盛り込みたいという、北野監督の意図は成功しているか?
■『アートフル・ドヂャース』 シネ・ヴィヴァン・六本木にて公開中
ニューヨークでは誰もが夢を見られる。その夢が、人を癒してくれるのだ……。
■『ラブ&ポップ』 シャンゼリゼにて公開中
見た人の評価が総じて高い、庵野秀明版コギャル・ストーリー。原作は村上龍。
■『フル・モンティ』 シャンテ・シネ他にて公開中
似たテーマでも、映画としての出来は『ブラス!』よりこちらのほうが上。
■『CURE/キュア』 2月6日まで松竹洋画系にて公開中
東京国際映画祭で公開され、世界中の映画記者たちを戦慄させた衝撃のサイコホラー。
■『ワイルドバンチ』 2月6日までシネセゾン渋谷にて公開中
同時上映のメイキングとあわせて見ると、その感動もひとしおなのだ。
■『いますぐ抱きしめたい』 2月6日までユーロスペースにて公開中
今じゃすっかりオバサン顔のマギー・チャンが、若くてピチピチしてます。
[Written by 服部弘一郎]
──●TOPICS●──
◆ピアース・ブロスナン、ミシェル・ヨー来日記者会見
──────────────────────────────────────
007シリーズ最新作『トゥモロー・ネバー・ダイ』で、前作『ゴールデン・アイ』に引
き続き、5代目ジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンと、今回のボンド
・アクトレスとしてハリウッド・デビューを果たした、香港のアクション女優ミシェ
ル・ヨー。その来日記者会見が1月26日、帝国ホテルで行われた。シリーズ最高のヒ
ットとなっているこの作品、日本公開は3月に予定されているが、終始熱々ムードで
行われた記者会見の模様は、来週Web上でお伝えする予定。
・OFFICIAL SITE
http://www.tomorrowneverdies.com/bondmain.html
◆米国映画監督組合、大賞候補にスティーブン・スピルバーグ監督も
──────────────────────────────────────
新作『アミスタッド』で、1839年の黒人による奴隷船乗っとり事件を描いたスティー
ブン・スピルバーグ監督が、このほど米国映画監督組合の大賞候補に加えられた。他
に、『タイタニック』のジェームズ・キャメロン、『L.A.コンフィデンシャル』のカ
ーティス・ハンソン、『オールド・フレンズ』のジェームズ・ブルックス、『グッド
・ウィル・ハンティング』のガス・ヴァン・サントら。授賞式は3月7日に行われる。
◆東映、『蘇える優作・探偵物語(特別編)』を公開
──────────────────────────────────────
東映は、2月14日から3月6日までの3週間、『蘇える優作・探偵物語(特別編)』(製
作セントラルアーツ)を公開する。作品は、'79年9月から'80年4月まで日本テレビで
放映された人気TVシリーズ『探偵物語』のうち、第1話『聖女が街にやって来た』と最
終話『ダウンタウン・ブルース』を新たに35ミリにブローアップしたもの。このほか、
TV予告編、ハイライトシーン、メモリアル・フィルム(15分)なども特別上映される。
◆『ボッカチオ'70』(完全版)公開
──────────────────────────────────────
イタリア映画黄金時代に製作されたオムニバス大作『ボッカチオ'70』(完全版)が、
4月18日から三百人劇場で公開される。『くじ引き』(ヴィットリオ・デ・シーカ監
督)、『アントニオ博士の誘惑』(フェデリコ・フェリーニ監督)、『レンツォとル
チャーナ』(マリオ・モニチェッリ監督)、『仕事中』(ルキーノ・ヴィスコンティ
監督)の全4話で構成され、上映時間は3時間24分。
──●ザ・ランキング●──
今回初登場の『ミミック』が、地味ながら4位にくいこんだ週末。先週2位の
『ピースメーカー』は早くも5位にダウン。『タイタニック』をはじめとする
上位3作品の強さは並みじゃない。上映館が限られている『HANA-BI』の健闘が
光る。来週の予想順位は、タイ→G.I.ジェーン→セブン→メン→ピース。
【配収】
1→(1)タイタニック (6週)
2↑(3)セブン・イヤーズ・イン・チベット (7週)
3↑(4)メン・イン・ブラック (8週)
4初(─)ミミック (1週)
5↓(2)ピースメーカー (2週)
6↓(5)エアフォース・ワン (9週)
7初(─)HANA-BI (1週)
8初(─)ブレーキ・ダウン (1週)
9↓(7)虹をつかむ男/南国奮斗篇 (5週)
10↓(8)極道の妻たち 決着 (2週)
興行通信社調べ
1998/1/24~1998/1/25(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)
──●オススメVIDEO●──
◇ 今週は『スピード2』というアクション大作を押しのけて、 ◇
◇ 胸にしみこむオススメ作品を2本! ◇
──────────────────────────────────────
『バスキア』──N.Y.を熱くした落書きアーティストとスターたちの、輝きと影
──────────────────────────────────────
街や部屋の壁に雑っぽく描かれる絵や文字。稚拙なタッチの奥から湧き出してくる
熱いモノを感じた人々によって、一躍アート界でスターの仲間入りをする青年、バス
キア。アンディ・ウォーホルをはじめ、表舞台の人々との交流の中で、無邪気だった
青年は苦悩を知り、ドラッグに沈み、それでもN.Y.の空に南の海を見る。豪華な役者
陣、華やかなりしN.Y.の光と影を、贅沢な演出で描き出す。今週のイチオシ!
【データ】'96年/アメリカ/1時間47分 (2/6発売:アスミック)
監督:ジュリアン・シュナーベル 出演:ジェフリー・ライト、デヴィッド・ボウイ、
ゲイリー・オールドマン、クリストファー・ウォーケン、デニス・ホッパー
──────────────────────────────────────
『コーリャ愛のプラハ』──初老の男と幼い少年の出会いと、心のふれあいの妙
──────────────────────────────────────
政変直前のチェコ。気難しいわりに気持ちは若い初老のチェロ奏者・ロウカは、金
のための偽装結婚をしたものの、相手の女が小さな子供をおいて逃げてしまう。子供
なんてまっぴらという雰囲気の男の家で始まるぎこちない共同生活で、ぶっきらぼう
なやりとりがやがて見る者の胸をしめつける思い出にかわる。コーリャ少年がとにか
くかわいくて、また軽妙で細かい演出センスとドラマの厚みにも大満足の逸品。
【データ】
'96年/チェコ=英=仏/1時間46分(2/6発売:アミューズビデオ/東芝EMI)
監督:ヤン・スビエラーク 脚本・主演:スディニェク・スビエラーク
●CHECK5本!
■『スピード2』2時間5分/米(2/6発売:20世紀フォックス ホーム エンターテイ
メント ジャパン)
サンドラ・ブロックが今度は海で暴走。豪華客船シージャック犯と対決する。
■『ピーター・グリーナウェイの枕草子』2時間7分/英=仏=オランダ(2/1発売:VAP)
字を書くこと、肌に書くことの悦びと愛、そして復讐。異色監督の奇妙な果実。
■『僕は、パリに恋をする』1時間26分/仏(2/6発売:アスク講談社)
ジャングルで育ったけどフランス語ペラペラの美少年が、初対面の父とパリで一騒動。
■『二人が喋ってる。』1時間7分/日本(2/6発売:オンリー・ハーツ)
若手女性漫才コンビがくぐり抜ける月日。夢と挫折と喋りと笑いの青春ドラマ。
■『ときめきメモリアル』1時間30分/日本(2/4発売:フジテレビ)
榎本加奈子、中山エミリ、矢田亜希子など、アイドルたちが競演する青春ロマンス。
[Written by 唯よーじゅ]
──●BS&CSチェック●──
◆今日の1本 今週のセレクター:松岡洋子
──────────────────────────────────────
1/31(土)『ウディ・アレンの影と霧』 パワー・ムービー(深夜3:20)
──────────────────────────────────────
ジョディ・フォスター、キャシー・ベイツ、マドンナ等、スターがずらりと顔をそろ
えた白黒ながら豪華な作品。ミア・ファロー演じる独特のウディ・アレン・ヒロイン
が情けなくてかわいい。
──────────────────────────────────────
2/1(日) 『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』 WOWOW(深夜0:30)
──────────────────────────────────────
近日ロードショー『フェイス/オフ』のジョン・ウー監督作品。チョウ・ユンファ、
トニー・レオンたちが大活躍のアクション映画。息もつかせぬ、とはこのこと。とに
かくおもしろい! カッコいい! 『フェイス/オフ』は映画館で見ようね。
──────────────────────────────────────
2/2(月) 『会社物語』 シネマジャパネスク(22:00)
──────────────────────────────────────
市川準監督作品。定年退職するお父さんの姿を描いたちょっとせつなく、けれど「日
本人だよねえ……」と、思ってしまう作品。月曜日のサラリーマンにはせつなすぎる
かも。主人公のハナ肇を筆頭に、クレイジー・キャッツが顔をそろえているのも見も
の。
──────────────────────────────────────
2/3(火) 『昼下がりの情事』 スター・チャンネル(13:10)
──────────────────────────────────────
Hっぽいタイトルが気になるが、オードリー・ヘップバーンのラブ・コメディ。プレ
イボーイの男性をモノにしようと、必死に背伸びするヘップバーンがとてもかわいい。
安心して楽しめる1作。
──────────────────────────────────────
2/4(水) 『月はどっちに出ている』 スター・チャンネル(7:00)
──────────────────────────────────────
在日韓国人の姿を明るく淡々と描いた崔洋一初監督作品。地味ながら秀作。「もうか
りまっか?」「ぼちぼちでんな」……岸谷五朗、ルビー・モレノの出世作ともいえる。
岸谷五朗のどことなく貧乏くさいところが非常によろしかった。
──────────────────────────────────────
2/5(木) 『トキワ荘の青春』 シネマジャパネスク(22:00)
──────────────────────────────────────
市川準監督作品。トキワ荘に集った漫画家のタマゴたちの姿を描いた、とても静かで
愛しい作品。おそらく貧乏であろう小劇場の俳優たちが、貧乏な漫画家を演じている
のも泣ける。それにしてもモックンは素晴らしい俳優さんになられました。
──────────────────────────────────────
2/6(金) 『アリゾナ・ドリーム』 シネフィル・イマジカ
(8:10から6回/オリジナル企画特集)
──────────────────────────────────────
ちょっと不思議な空気の漂う作品。音楽がまた、よいのだ。お部屋を暗くして、お酒
でも飲みながら見ると、違う世界に行けちゃうかも。ジョニー・デップ主演。ベルリ
ン映画祭銀熊賞(審査員特別賞)受賞作品。
◆今週の1本
──────────────────────────────────────
アクション派には『ハードボイルド』、しみじみ派には『トキワ荘の青春』がおすす
め。1本にしぼれない、ごめんなさい!
──●REVIEW●──
──────────────────────────────────────
『この森で、天使はバスを降りた』──現代人が求めているのは「癒し」なのだ
──────────────────────────────────────
『燃えよドラゴン』を見てブルース・リーのような強い男を、『ローマの休日』を
見てオードリーのような細いウエストをめざした人は多いだろう。映画は、新しい自
分を発見したり、ワンランク上の自分になるための手段のひとつでもある。それでは、
傷ついた心を修復し、リラックスした本来の自分に戻してくれるような物語はないだ
ろうか? そんな願いにこたえてくれるのがこの作品だ。
5年の刑期を終えた娘・パーシーは、凍てつく寒さの中、バスを降りた。すべてを
やり直すべく食堂で働き始めるが、服役の噂はすぐに広まり、冷たい視線にさらされ
るようになる。しかし彼女は持ち前の優しさで、息子を亡くした食堂の女主人・ハナ
を、夫に虐げられて生きる価値さえ見出せないでいる主婦・シェルビーを温かく包み
込んでいく。その笑顔の裏に、とてつもなく悲しい過去を隠したまま……。
映画は、冬から春へ静かに移ろいゆく季節を繊細に描きながら、人々の心の変化を
クロスオーバーさせて進んでいく。人の心を傷つけるものは、世界中にたくさん存在
する。だが人の心を癒せるものは「純粋な優しさ」「ひたむきな愛情」「深い思いや
り」と言葉は違っても、人の心でしかない。主演のアリソン・エリオットは、ジョデ
ィ・フォスターにも似た、芯のしっかりとした演技でそのことを証明してくれる。仕
事に疲れ、恋愛に疲れ、そして人生そのものに疲れてしまったという人は、ぜひ、こ
の映画の処方箋に手を伸ばしていただきたい。
[Written by 川越雅宏]
──●COLUMN●──
──────────────────────────────────────
【映画は音楽だ(1)】
――今年からの月1企画、サントラ盤コラム。今回は超メジャーと単館モノを1枚ずつ
──────────────────────────────────────
『メン・イン・ブラック/オリジナル・サウンドトラック』
(ソニー/SRCS-8411/税抜価格\2,233)
今年度のお正月映画興行成績ナンバー1になりそうなMIB。ウィル・スミスが手がけ
たテーマ曲はもうすでに耳タコだろうが、その他の収録曲もヒップホップ/R&Bファン
にとってはたまらないアーティストばかり。ざっと挙げただけでもスヌープ・ドギー
・ドッグ、ザ・ルーツ フィーチャリング ディアンジェロ、NAS、ア・トライブ・
コールド・クエスト、デ・ラ・ソウルとファン垂涎のメンツ。ところで、ブラック・
ムービー以外の一般映画、それもSF超大作のサントラがヒップホップ/R&Bの曲で占め
られているのは初めてのこと。それだけ白人層にもこの手のジャンルが浸透している
ということだろう。また音楽ファンには周知の事実だが、ウィル・スミスはラッパー
として10年以上のキャリアをもち、ジャジー・ジェフと組んでフレッシュ・プリンス
(ダサい!)として数々のヒットを生んだアーティストなのである。ところで、スコ
ア(ダニー・エルフマン)に関してだが、申し訳程度に2曲が収録されている。
『ブエノスアイレス/オリジナル・サウンドトラック』
(ロックレコード/RJJD-002/税抜価格\2,666)
すでに渋谷では5カ月のロングランとなった『ブエノスアイレス』。カーウァイ監督
が語る「僕にとって映画というのはシーンとサウンドの融合物。音楽は、そのサウン
ドの一部だと思う」という言葉には同感。原題にもなり、『恋する惑星』での「カリ
フォルニア・ドリーミング」にあたる象徴的な曲は、オールディーズ・ポップス「ハッ
ピー・トゥゲザー」のカバー。そしてこのアルゼンチン・ロケになくてはならないタ
ンゴは、アストル・ピアソラの作品が3曲収録されている。彼の音楽は、『12モンキー
ズ』でかなり印象的な使われ方をしていたり、フェルナンド・E・ソラナス監督の一連
の作品やイタリア、フランス映画(『エンリコ4世』など)でも使われるなど、映画と
の関わりは深い。その他にもギタリストのフランク・ザッパ、ブラジルのカエターノ
・ヴェローゾなど、カーウァイ作品らしく一癖あるアーティストがそろった。
[Written by 大竹利実]
──●占星映画術(1/31~2/6)●──
◆THE DAY OF BIRTH
──────────────────────────────────────
ベーブ・ルースとハンク・アーロンが1日違い。水瓶座は悪くいえば頑固でこだわ
りが強い、よくいえば意志が強い。というわけで、デレク・ジャーマン、ジョン・
フォード、ロメロ、リンドバーグときて、2人のホームラン王というラインナップに
もう、ただただ納得。
1/31 フランツ・シューベルト(1797)、デレク・ジャーマン(1942)、
今村恵子(1974)
2/ 1 ジョン・フォード(1895)、クラーク・ゲーブル(1901)、中村雅俊(1951)
2/ 2 ボー・ホプキンス(1942)、ファラ・フォーセット(1947)
2/ 3 山口美也子(1952)、根岸季衣(1954)、ネイサン・レイン(1956)
2/ 4 チャールズ・A・リンドバーグ(1902)、加藤剛(1938)、
ジョージ・A・ロメロ(1940)、時任三郎(1958)、小泉今日子(1966)、
ガブリエル・アンウォー(1971)
2/ 5 山田五十鈴(1917)、ハンク・アーロン(1934)、西郷輝彦(1947)、
ジェニファー・ジェイソン・リー(1962)、川上麻衣子(1966)
2/ 6 ベーブ・ルース(1895)、やなせたかし(1919)、
ヤン・スビエラーク(1965)、福山雅治(1969)、鈴木美恵(1974)
◆星座別オススメ映画
──────────────────────────────────────
占い協力:TAROT-ASTROLOGY OF THE WEEK
http://www.cup.com/yoge/tarot/astro/
○おひつじ座(3/21~4/20)
オススメ映画は『いますぐ抱きしめたい』。恋人やパートナー、好きな人への自
分の気持ちがどれくらい本気なのか、考えたり考えさせられたりしながら前進。
○おうし座(4/21~5/21)
オススメ映画は『フル・モンティ』。一攫千金!とまではいかないかもしれない
けど、天からのごほうびが期待できます。平日はアクティブに。
○ふたご座(5/22~6/21)
オススメ映画は『HANA-BI』。気分がパッとしない人はむしろラッキー。しばら
く静かにしていれば前向きになれます。浮かれている人はちょっと危険かも。
○かに座(6/22~7/22)
オススメ映画は『G.I.ジェーン』。女性のほうが運はいいでしょう。情に流され
ずしたたかに。男性はしっかりしないと、物忘れなどでポイントを落とします。
○しし座(7/23~8/22)
オススメ映画は『桜桃の味』。心の傷が蒸し返されるようなことがあるかもしれ
ませんが、八つ当たりさえしなければ別の幸運で癒されるでしょう。
○おとめ座(8/23~9/23)
オススメ映画は『CURE/キュア』。人を信じすぎてはいけない週ですが、疑って
いるのがバレバレだと、どんどん敵が増えていきます。せめて信じてるフリを。
○てんびん座(9/24~10/23)
オススメ映画は『アートフル・ドヂャース』。少ない人数の友人で集うといいの
ですが、こみ入った話をするよりは単純に楽しい時を過ごしましょう。
○さそり座(10/24~11/22)
オススメ映画は『ワイルドバンチ』。寂しい気持ちの夜でも、人に頼りすぎると
意外に冷たくされて余計に落ち込んだり。ひとりで気晴らしするほうがよいです。
○いて座(11/23~12/21)
オススメ映画は『ブラス!』。やる気があるうちに新しいことを始めましょう。
学ぶことが多くても、今なら楽しんでこなしていけそうです。
○やぎ座(12/22~1/20)
オススメ映画は『タイタニック』。自信に満ち満ちていた人ほど落差の大きい、
急転直下、どん底の気分を体験する? 深い自己反省で未然に防げるかも。
○みずがめ座(1/21~2/18)
オススメ映画は『リング』。ドライな関係を意識していれば問題ないのですが、
相手に情を注ぎすぎると見返りの少なさに失望。計算ずくの誘惑は成功率大。
○うお座(2/19~3/20)
オススメ映画は『ブエノスアイレス』。過去を振り返るなといっても無理な時は
一度思いきり浸ってふっ切りましょう。引きずりながら進むなら、せめて睡眠を。
▼問い合わせ先 ──────────────────────────────
movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 ウォッチ編集部
ad-sales@impress.co.jp :広告関連 インプレス A&D
sales@ips.co.jp :配信先等 インプレス販売
▼購読申込み・購読中止・配信先変更 ────────────────────
──購読申込み
下記のURLから案内にしたがってお申し込みください。
◎ http://www.ips.co.jp/tana/watch.htm#muryo
──購読中止、配信先変更
下記のURLから、ポイントアップシステムのメンバーIDとパスワードを入力して、案
内にしたがって、中止・変更をしてください。なお、メンバーID等が不明なときは、
sales@ips.co.jpまでご連絡ください。
◎ http://www.ips.co.jp/pointup/fpchg.htm
──────────────────────────────────────
発行人 塚本慶一郎/編集人 井芹昌信/編集長 山下憲治
発行 株式会社インプレス
〒102 東京都千代田区三番町20
編集 デラ・ジャパン株式会社(紺野美樹、服部弘一郎、今祥枝、菊池朋子)
Copyright(C), 1997-1998 Impress Corporation.
ムービー・ウォッチに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます
──────────────────────────────────────