ぼくらの自由研究室

ワンちゃんや猫ちゃんも大満足!? マウスコンピューター「スマートハウス」をペット用に使ったらかなり快適!!

乃木坂46のテレビCM「マウス! マウス! パソコン マウス♪」でお馴染み、マウスコンピューターから発売されている「スマートホーム」。自分独自のホームセキュリティやホームオートメーションがつくれるお手軽キットだ。

マウスコンピューターの「mouse スマートホーム スターターキット」

じつは以前にほかの記事で「スマートホーム」機能を使って、簡単なホームセキュリティシステムや、新幹線のようにトイレが使用中だとランプが付くなどのシステムをつくった。

新たに追加で発売されたスマホで遠隔操作できる空気清浄機と、空気の汚れ「PM2.5」を計測できるセンサーも発売

でも、よく考えてみると、ウチで飼っている犬の定吉くんや、新たに家族に加わった猫のドミちゃんにも便利に使えるんじゃないか? と実験的に試してみた。

マルチーズの定吉くんと、定吉くんの1.5倍は大きい猫・メインクーンのドミちゃんも興味津々の製品

結論から言うと、こうして記事として公開できるほどペット用グッズとしての利用価値も高いことがわかったので、ここでご紹介しよう。

「スマートホーム」はスマホで家電を操作したり、センサーの状態がわかるキットでも……

まずは、マウスコンピューターから発売されている「スマートホーム」がどんな製品なのかを説明しておこう。

価格は2万4800円(税別)で、外からスマホを使ってエアコンや扇風機、テレビなどを赤外線リモコンで操作したり、ドアの開閉や部屋の温度、人の動きを監視するモーションセンサーなどで、部屋の状態をチェックできる。

本来は侵入者があったときに回転灯で警告するセキュリティシステムをつくったり
トイレに誰か入っていると、それをお知らせするサインボードをつくったりするもの

また、スマートプラグを使うと、消費電力を記録したり、機器の電源をON/OFFしたり、スマートLEDライトでは外部からライトの点灯・消灯・明るさの調整などができる。

テレビやエアコンを外出先からスマホで操作できるリモコンにもなる

おもな機能は、以下のとおりだ。

【ルームハブ】

スマートホームの中核。無線LANと接続し、各種センサーや装置との入出力を行うだけでなく、自身に温度・湿度センサーも持つ。また、赤外線リモコン機能があり、エアコンやテレビ、扇風機などの家電を外出先からスマホで操作できるようになる。

【モーションセンサー】

通常は侵入者などの動きを見張るセンサーだが、椅子の下に隠れている猫や犬の動きも検知できる。ただし、遠くからは見分けられないので、天井などではなく、ペットがいつもいる場所の近く(50cmぐらいが目安)に設置する。

【スマートプラグ】

家電の消費電力を計測するワットメーターに、コンセント自体のスイッチが付いた装置。ペット用のヒーターなどを繋げておけば、急に寒くなっても外出先からヒーターをONにできる。また、毎日夜の時間帯だけONにするといったタイマー予約も可能。

【ドアセンサー】

猫ドアなどに取り付けておけば、部屋への出入りがあると自動的にスマホへメッセージを送ったり、センサーの状態に合わせて装置の電源をON/OFFしたりできる。

【スマートLEDライト】

ペットが夜中に起きてトイレへ行くとき、モーションセンサーやドアセンサーで動きを検知して、廊下につけたLEDライトの点灯や消灯、明るさなどの調整ができる。

これら5つのセンサーや装置は、別売で買い足すこともでき、1台のルームハブに最大次の台数を繋げられる。数が足りなければ、複数のルームハブを使うとさらに増設が可能だ。

なお、別売のオプション品が、次の2点。

【PM2.5センサー】

健康を害すると言われている空気中の超微粒子PM2.5の濃度を調べ、外出先などからスマホで値を確認できる。また、一定濃度に達した場合、空気清浄機の電源を自動でONにしたりということが可能に。価格は9980円(税別)程度。

【スマート空気清浄機】

HEPAフィルターを搭載し、空気中の微粒子や花粉など、ペットの毛などをキャッチ。市販されている空気清浄機と変わらない性能を持ち、活性炭フィルターも内蔵しているので、ペット臭の消臭にも効果あり。価格は3万4800円(税別)程度。

外側には抜け毛などをキャッチするフィルター、そしてHEPAフィルター
さらに、その奥には活性炭の消臭フィルターを備える本格的な空気清浄機

一般的な使い方は、外出先から家電をコントロールするホームオートメーションや、独自のセキュリティシステムをつくるキット。しかし、モーションセンサーやドアセンサーなど、ほとんどがペットグッズとしても利用価値が高いキットとなっている。とくに空気清浄機との組み合わせは、強力だ。

モーションセンサーで居場所チェック!【猫】

ともすれば、どこかにいなくなってしまう猫。呼んでもサッパリ顔を出さず、あちこち探していたら「こんな近くに!」なんてことがあった人も多いはず。

そんなときに便利なのがモーションセンサーだ。これをいつもの隠れ家近くにセットしておけば、猫がそこを通るとセンサーが反応し、リアルタイムでスマホに感知した旨のメッセージが届く。

ソファーの下や家具の影など、猫ちゃんの秘密基地付近に設置しておくと、近くを横切ったときに通知が入る

こうすることで、ペットの大まかな居場所を判断できるので、ペットの見守りカメラなどと併用すると便利だ。ただし、ポイントがひとつある。それはセンサーを取り付ける高さで、ペットの胴体中央と同じぐらいの高さが一番反応するようだった。

ドアセンサーと連動して階段灯【犬】【猫】

夜目が効くペットとはいえ、夜中に真っ暗な階段を下りるのは危険だ。そんなときには、ドアセンサーとスマートLEDライトを連動させると、ぼんやりと明かりを灯してあげられる。

2つの四角いセンサーが互いに向かい合っている場合は、ドアが閉まっていると認識される
ペットがドアを開けると、センサーがズレるためドアが開いたことを検知できる

ドアセンサーは、ペット用のドアにセット。このドアが開いたことを検知して、自動的にスマートLEDライトを点灯できる。指定した時間だけライトをONにでき、しかもLEDライトの明るさを調整できるので、ペット用に薄暗く点灯してあげればいい。人間用のセンサーライトは、眩しすぎたりペットには反応しなかったり、といったこともあるが、ペット用のドアにセンサーを取り付ければ確実に点灯できる。

ダウンライトなどは壁のスイッチで電源が切れてしまうので、安い照明を1つ購入して常時電源をONにしておく。スイッチ自体は電球の中に内蔵されている
ドアセンサーとLED電球を連動させたところ。点灯しておく時間や明るさの調整もできる

部屋に入るとペットヒーターをON!【犬】【猫】【小鳥】

この時期、ペットにお留守番させて外出するときの心配ごとといえば、寒さ対策だ。ペットのために、24時間エアコンをつけっぱなしという飼い主さんも多いと聞く。しかし、気にかかるのが電気代。そんなときは、ドアセンサーやモーションセンサーでペットが部屋にいるときに、ペット用ヒーターの電源ONも可能だ。
※安全のため、在宅中や飼い主の目の届く範囲で使用ください。

機器の電源はONにしたままでスマートプラグに差し込み、その機器の電源をON/OFFする
外出先から手動でON/OFFしたり、タイマー(スケジュール)を使ったり、センサーと連動することもできる

機器の電源をON/OFFするには、スマートプラグを使うだけ。外出先から手動で、コンセントのON/OFFを切り替えられるほか、タイマー予約やセンサーとの連動などもできる。

ご主人、これ暖かいニャー! 眠くなるニャ!

もちろん、現在のスイッチ状態も把握できる。さらには、コンセントにつながっている機器の消費電力も調べられるインテリジェントなコンセントとなっている。

空気清浄機で抜け毛もキャッチ!【犬】【猫】【小動物】

ペットと一緒に暮らしている家庭にオススメしたいのが、PM2.5センサーと空気清浄機の組み合わせだ。先ほどご紹介したとおり、空気清浄機は大手メーカーのモデルと遜色なく、HEPAフィルターに活性炭フィルターを備えているので、微粒子もニオイも抑えられる。

PM2.5センサー。空気の汚れを3段階で示してくれる。本体のランプの色でも空気のキレイさがわかる
大手メーカー製に引けをとらない空気清浄機
もちろん、スマホで操作でき、PM2.5センサーとも連動できる

さらに、部屋を浮遊する抜け毛(とくに猫ちゃんの細い毛)を、グングン吸い取ってくれるので、掃除もいくらかラクになる。

PM2.5センサーで空気の汚れに反応して空気清浄機をONにするもよし、ペットが動き回る時間ごとに空気清浄機の強さを変えるなどのタイマーを利用してもいいだろう。

自分では何もできないペットだからこそ本キットが「超」有用

ホームセキュリティ向けの記事を書いていて、ふとペット用に使ったらスゴく便利じゃないか? という思いつきからスタートしたこの企画。

いろいろ検証してみたが、ペット家電を外出先からコントロールしたり、ペットを寒さから守ってあげたり、抜け毛などは空気清浄機でキレイにしたりと、ワンちゃんや猫ちゃんと暮らすご主人にぜひオススメしたい製品という結論に至った。

マルチーズの定吉くんは、新しいメインクーンのお友達もできて、ますます楽しい家族に!

犬や猫だけでなく、ウサギやハムスターなどの小動物でも便利に使えるだろう。

この製品には、ペットの見守りカメラはないが、各社から発売されているものと併せて使えば、ペットとのデジタルの絆をつむげるだろう。

ねぇねぇ、ドミちゃん! 一緒に遊ぼうよ! と絆をつむぐ定吉くん。ドミちゃんは、怖がらないものの付きまわされて迷惑気味(笑)

今後もショックセンサーなどの各種センサーが追加で発売されるということなので、さらに応用範囲が広がりそうだ。

※この記事はペトハピの記事(2018年1月19日掲載)を転載したものです。

ペトハピ

2015年4月にImpress Watch ペット特集としてスタート。同年10月に「ペトハピ」創刊。2017年5月にインプレスから独立し、ペトハピ株式会社として運営中。ペットとオーナーが、どのように共生し、お互いに幸せになっていくかを提案するWebメディア。

https://pet-happy.jp/

藤山 哲人