製品名：POCKET三脚
メーカー名：マンフロット
参考価格：Lサイズ:4,480円、Sサイズ:2,980円
入手先：Amazon.co.jp

　普段三脚を持ち歩かないお手軽スナップ派も、「もし今三脚を持っていれば…」という局面があると思います。小型三脚さえ持ち歩くのが苦痛という人には、カメラに装着したままでも邪魔にならないマンフロットのPOCKET三脚はいかがでしょう。

　この三脚は、手のひら程度のスペースがあれば使うことができる非常にコンパクトなプレート型の三脚です。重さわずか70gでありながら、1.5kgまでの一眼カメラに使うことができます。脚は伸縮不可能なため高さを持たせることはできませんが、それぞれ個別に脚を開くことができるため、カメラを上向き（ローアングル）、下向き（ハイアングル）などと、自在に角度をつけて設置できます。ラバー付きの脚は滑らず、かなりしっかりとカメラを安定させてくれます。

　カメラへの取り付けは、標準的な三脚取り付けネジで行います。ネジ回しのためのパーツが付属されており、三脚やカメラなどに紐でつないでおくことができます。硬貨の持ち合わせがないときの付け外しも心配不要です。

　折り畳み時にはフラットな三角形になり、まるでクイックシューのような小ささ。付けたままでも手持ち撮影の邪魔になりません。取り外して持ち歩く際には、付属の小袋に収納します。

　いわゆる卓上三脚の部類に入ると思いますが、活躍シーンは卓上の小物を撮る時やセルフタイマー使用時に限りません。たとえば、ファインダーを覗くのが困難なローポジション撮影時には、ライブビューを併用することで確実なフレーミングの手助けとなります。

　筆者にとってこの製品が最も役にたつ場面は、夕方、スローシャッターを切る時です。手持ち派は、気合いで手ブレを防ぐことも多いと思いますが、この三脚をポケットに忍ばせておけばいつか「持っていてよかった」と思えるシーンがきっとあるはずです。

　三脚は、必ず使うとわかっていない限りなかなか持ち出さないもの。洋服のポケットに入ってしまうPOCKET三脚は、ぜひ常備をお勧めします。

カラーはブラックとグレーの２種類（写真はブラック）。今回ご紹介の「L」の他に、コンパクトカメラ向きの「S」もあり	収納用の小袋とネジ回し用のパーツが付属しています

レンズ側に２本、背面側に１本の脚が来るように取り付けます