2019年4月3日、ミライト・テクノロジーズは、南海電気鉄道のグループ会社である南海ビルサービスと共同で、吹田市立武道館(洗心館)の屋根の点検業務のドローン撮影によるトライアルを行った結果、点検費用の大幅なコストダウンや安全な調査が可能であることが確認できたことを発表した。今後、両社は、建物等の点検業務においてドローンの活用を推進する予定である。

 ミライト・テクノロジーズでは、2017年より、ドローンの基本操縦技術を習得するJUIDA認定コースを実施し既に400名を超えるパイロット養成、ドローンサービス事業者様の運航代行、ドローン撮影による様々な建物や設備の点検などを行っている。
 また、南海ビルサービスは、1978年に設立され、南海グループの施設をはじめ、自治体や民間の建物、マンションの管理を行っている。これらの建物の保全を目的とした顧客からの様々なニーズに応える為にワンストップサービスを提供している。2016年から本社に一級建築士事務所を開設し、建築・設備の調査・診断から設計・施工を一貫して実施する体制として技術部を新設した。

 建物の壁面や屋上の点検業務は、高所作業となるためコストや安全面が課題となっている。ドローンで建物を撮影した画像を点検する方法を採用することで、作業者が高所の足場に上ることなく短時間で精緻な点検を行える可能性があることから、ドローンによる建物・設備点検で実績のあるミライト・テクノロジーズと共同で、2018年11月に南海ビルサービスが管理する吹田市立武道館(洗心館)建築面積約3,000 ㎡、日本瓦約63,800枚を対象としてドローンによる点検のトライアルを行った。

 ドローン撮影はミライト・テクノロジーズが行い、撮影画像からの解析、報告書作成は南海ビルサービスが行った結果、実働期間として事前調査1日、撮影2日、解析7日で完了し、従来の足場組立による調査に比べ、約1/10以下のコスト、期間は約1/5以下に短縮し、安全に実施することができた。

 今後は、両社が連携し、効果の大きい大規模な建物の屋根や壁面点検を中心に、ドローンの活用を推進していく予定、としている。