NTT西日本は、ドローンを活用したインフラ点検の新会社「ジャパン・インフラ・ウェイマーク」を2019年4月1日に設立、営業を開始することを発表した。

新会社設立の背景

 公共インフラは老朽化が進む一方でインフラを維持する技術者は減少傾向にあり、効率的なインフラのメンテナンスは大きな社会課題となっている。一方、ドローンはその関連技術の進展に伴い各種点検などにも広く活用されており、作業従事者の安全確保と時間短縮につながるソリューションとして注目されている。NTT西日本グループもドローンによる太陽光パネルの点検ソリューション※1や、AIを活用し道路路面の状況を診断するサービス※2の提供を通じ、ドローンによる点検技術や画像解析におけるAI活用ノウハウの蓄積をしてきた。
 さらに、2018年には自社で保有する橋梁や鉄塔の設備に対して、ドローンを活用した点検業務のトライアルを実施、一定の効率化を確認することができた。
 これらの取り組みを踏まえ、新たにジャパン・インフラ・ウェイマークを設立し、ドローンを活用したインフラ点検・診断サービスを提供開始する。

※1 太陽光パネル点検ソリューションについて(2017年3月24日報道発表)
 https://www.ntt-west.co.jp/news/1703/170324a.html
※2 AIを活用した「道路路面診断ソリューション」の提供開始について(2018年3月29日報道発表)
 https://www.ntt-west.co.jp/news/1803/180329a.html

新会社の概要

主な事業内容

 ジャパン・インフラ・ウェイマークはインフラ点検の企画・コンサルを実施し、顧客に適したインフラ点検・診断サービスを提供する会社である。

特徴1.業務プロセスに即したインフラ点検機能をトータルに提供
 ドローンによる空撮/点検はもとより、コンサル・企画/空撮/点検/診断・レポート化に至るまでワンストップで提供が可能。

※3 同サービスは「KnowledgeMap(R) 4D」を使用している。「KnowledgeMap(R) 4D」はNTTコムウェアの商標または登録商標。

特徴2.幅広い点検ラインナップ
  送電線鉄塔・通信鉄塔・橋梁・のり面・太陽光・風力発電設備等の様々な構造物の点検に対応する。(点検・診断業務においてはAIの活用により技術者をサポート)

特徴3.橋梁点検時にも飛行可能な非GPS環境対応ドローンの導入
 橋梁の下などGPSが受信できない環境でも飛行可能な、橋梁点検専用ドローンを導入した。

今後の展開

 ジャパン・インフラ・ウェイマークは点検、診断業務に加え、修繕計画の策定まで、 幅広く顧客のインフラ点検・診断業務をサポートする事業を展開する。
「支える人を支えたい」というビジョンに基づき、全国の点検事業者の負担を軽減し、 安心して暮らせる社会環境づくりをめざしていく、としている。