DJI JAPANとdoは、日本アジアグループ傘下の国際航業と業務提携契約を締結し、国際航業で長年培われた写真測量の知見を、DJI Phantom 4 RTKの機体特性に最適な形で反映させた、高精度UAV測量を実現するための講習プログラムを開発したことを発表した全国の提携講習団体が、2019年3月より受講者の募集を開始することを発表した。受講者は、Phantom 4 RTKを使用した写真測量と対象地形を撮影した複数の写真を国際航業の「3次元空間解析クラウドサービス(KKC-3D)」で解析する概要⼿順を最短1日で学習できる。

「Phantom 4 RTK 写真測量講習プログラム」について

 2016年より国⼟交通省は、建設現場における労働環境の改善並びに生産性を向上させるため、調査・測量から設計、施工、検査、維持管理・更新までのすべてのプロセスにおいてICT技術を活用する「i-Construction」を推進しており、UAV による写真測量も急速に広まりつつある。建設業界の生産性向上や労働⼒不足解消に貢献するツールの一つとして期待されているUAVだが、UAVの機体特性を把握し、かつ写真測量の前提となる知識を持つドローンオペレーターの数はまだ限られていることや、写真測量⽤ソフトウェアの各種設定や操作方法が難しいことといった課題の解決が求められている。

同プログラムの特徴

 同プログラムでは、1日の講習で以下の3点を習得することができる。
(1)UAV写真測量の前提となる知識
 Phantom 4 RTK を使った写真測量を行う上で必要な写真測量の原理やSfM概論、各種測位⽅式の仕組みを習得することができる。航空写真測量のリーディングカンパニーとして、建設、地質・海洋調査、防災分野での先進的な測量技術やノウハウを持つ国際航業が監修を行った。

(2)Phantom 4 RTK等の機器の正しい使用方法
 Phantom 4 RTKで使用するネットワークRTKや地上局の使用方法、操作を行うためのソフトウェアの正しい使用手順を習得することができる。

(3)3次元データ作成方法
 国際航業が提供する3次元空間解析クラウド「KKC-3D」や「Pix4Dmapper」を活用した3次元データ作成⽅法を習得することができる。さらに、受講者には特典としてKKC-3Dの優待プログラム(最大13万円相当)が提供される。

同プログラムの概要

(1)座学コース(1日)
<対象者>
 Phantom 4 RTK を購入した、もしくは購入を考えている人

<カリキュラム>
 ①写真測量概論、SfM概論、測位方式の種類
 ②Phantom 4 RTKと関連機器および概念、GS RTKアプリの使用方法
 ③KKC-3D、Pix4Dmapperの使用方法、国際航業による精度検証事例

<受講費>
 90,000円(税抜)

(2)座学+屋外実習コース(1.5日)
<対象者>
 Phantom 4 RTKを購入した、もしくは購入を考えている人
 ※飛行経験のない場合は講習開催企業に予め相談すること。
<カリキュラム>
 座学コースに加え、Phantom 4 RTKを使用した半日間の屋外実習を行う。
<受講費>
 140,000円(税抜)

[プログラム受講後の認定について]
 受講者全員に修了証を発送する。
 ※修了証発行には、講習後のオンラインテスト受験が必須。

[受講者募集開始]
 2019年3月11日(月)
 北海道、栃木、東京、大阪、福岡(全9キャンパス)で開講予定

[受講申し込み]
 UTC web サイト内 https://www.uastc.com/jp/