テラドローンは、ドローンによる非破壊検査サービス「超音波板厚検査サービス(UT)」を開始したことを発表した。

 ガスやオイルなど様々な貯蔵タンクの板厚検査を行う際に、ドローンを活用することで、従来、高所での作業に必要とされていた仮設足場の組み立てや撤去にかかる時間を削減、更には検査期間が大幅に短縮される。これにより、人件費の削減、検査中の施設稼働停止による損失の削減を実現する。

 使用機材は、安全飛行のため総重量は約2.5 kg。特許を取得した、接触触媒(カプラント)ディスペンサーが搭載されており、飛行中でも探触子にカプラントの供給が可能であるため、効率的に検査を進めることができる。
 また、3つの高精度カメラが搭載されており、飛行中のドローンからの映像、またUTグラフを地上から即時的に確認することができます。この検査に対応する金属は、カーボン、ステンレス、アルミなど多岐に渡る。

 同社は、今後、更なる安全性や高所での点検作業の効率化を目指し、自動飛行システムの開発にも尽力していく、と展望を述べた。

地上のモニタにて確認できる、ドローンが撮影するライブ映像
地上のモニタにて確認できるUTグラフ