2019年2月19日、エアロネクストは、同社の重心制御技術「4D Gravity(R)」を搭載する次世代ドローン『Next』シリーズの量産化を目的として、農業機械製造の小橋工業との業務提携を行うことを、発表した。

画面向かって左より、エアロネクスト代表取締役CEO 田路圭輔氏、小橋工業代表社長 小橋正次郎氏

背景

 2018年、エアロネクストが発表した『4D Gravity(R)』は高い評価を集め、多くの賞を受賞した。同年10月B Dash Ventures主催のスタートアップイベント「B Dash Camp PITCH ARENA」で優勝(パーソル賞同時受賞)。同じく10月、ベンチャー企業として初めて「CEATEC AWARD 2018」の「経済産業大臣賞」を受賞。11月にはドローンの本場中国深センで、深セン市南山区人民政府が主催する「創新南山2018“創業之星”大賽(英語名:Nanshan“Entrepreneurship Star”Contest 2018)」に日本企業として初めて出場し、「スタートアップ部門第3位」に入賞するとともに知財戦略を評価されて「知的財産賞」を受賞した。国内でもInfinity Ventures Summit 2018において厳しい審査を経て選別されたスタートアップ14社により争われたピッチイベント「LaunchPad」で優勝した。
 上記受賞のニュース報道等により、国内外から『4D Gravity(R)』を搭載した『Next』シリーズ量産化への期待が高まっていた。

経緯および今後

 両社は、小橋工業の千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合(通称:Drone Fund2号)出資を機に、産業用ドローンの市場創造について意見交換を重ねてきた。そして今回、ドローン前提社会を実現する戦略パートナーとして、両社の提携について合意に至った。業務提携契約の締結は、2月末を予定している。

 産業用ドローンの重心制御等に関する技術「『4D Gravity(R)』および知的財産に基づく機体(『Next』シリーズ)の商品化・量産化を目的に提携し共同で商品の企画・開発・製造・販売等を行っていく。

小橋工業で製造予定の原理試作機『Next DELIVERY(R)』

 エアロネクストと小橋工業は、今後ドローン業界のリーディングカンパニーとして、安全で利用しやすいドローンを企画・製造・販売していく、と今後の展望を示した。