2019年2月18日、ジオリンクはUAV(無人航空機)写真測量のための次世代型リアルタイム測位技術『KLAU PPPシステム』を発表した。

 『KLAU PPPシステム』(Precise Point Positioning:精密単独測位)は、UAV写真測量システム開発をリードするKLAU Geomatics社(クラウジオマティックス:オーストラリア)と高性能・高精度なGNSSエンジンを開発するNovAtel社(ノバテル:カナダ)が共同開発した、最新のUAV写真測量技術である。
 同システムは、RTKのような現場での携帯接続環境の確保や電子基準点の設定を一切要することなく、リアルタイムに±3~5cmの高精度測位を実現できる。

 また基準点の範囲制限を受けないため、洋上のような遠隔地や山岳に囲まれた閉塞地などにおいても無制限且つ広範囲における正確な座標取得が可能となる。

 これまでのRTK(Real Time Kinematic)およびPPK(Post Processing Kinematic)とは異なり電子基準点からの補正情報を必要とせず、複数の測位衛星からの信号をUAV側で補足するだけでリアルタイムに高精度の写真測量を実現する。同社は、KLAU PPPについて検証をしていただける大学、研究機関、一般企業を広く募り、日本国内における有効性を確認した上で年内の製品化を目指す、としている。