2019年2月7日、GeoLink Japan(以下ジオリンク)は、小型で軽量の超高感度カメラと赤外線カメラを組み合わせたD-eyes社製デュアルカメラ“WCAM001GL”の取扱いを開始したことを発表した。
光学20倍ズーム搭載の超高感度カメラ側では、SONY製207万画素の1/2”CMOSセンサーによって、ISO感度100万相当のカラー映像の撮影が可能である。また、非冷却マイクロ・ボロメーター(640×480素子)を搭載した赤外線カメラは、50mK/−30℃~150℃、30mK/30℃の分解能を有している。
これら両方の機能を統合することで、人命救助、捜索、監視活動、トンネルなど暗所での点検をはじめ、様々な用途での活用が見込まれる。
寸法はW140mm/H120mm/D160mmで軽量約1.3kgと非常にコンパクトなデザインのため、産業用無人航空機に搭載できる他、既存のカメラに置き換えも可能である。
可視画像はHDMI(1080P/30fps)で出力可能で、3モード(モノクロ、 反転モノクロ、 カラー)で表示できる。また、ズーム画像の倍率調整や表示切り替え、フォーカス調整、感度調整は汎用のプロポによる制御も可能である。IP64防塵防滴対応。可視光カメラについては用途に応じたシャッタータイプ(グルーバルシャッターあるいはローリングシャッター)も選べる。
ジオリンクでは本製品を産業用無人航空機にインテグレーションして販売する他、インフラ点検、災害調査、24時間監視、交通量調査等様々な用途向けに販売していく予定である。
今後も同社は企業理念である『より精密で統合化された地理空間プラットフォームの実現』に向け、今後深刻な人手不足が懸念される測量業界などにおいて持続的な地理情報基盤の整備と構築を目的としたソリューションの提供および関連製品の販売を事業として展開していく、としている。
今回取扱う光学機器がこれまで可視化できなかった時空の障壁を取り除き、日本の地理情報システムにおける革新的な躍進に貢献すると同社は考えている。また同時にこれらの技術の導入が無人航空機の新たな可能性を拡大し、その他ロボット技術全般の向上にもつなげたい、との展望を示した。