ドローン・フロンティアは、1月22日、足立区と災害時におけるドローン活用の協定を締結し、足立区役所内で調印式を開催した。区と民間ドローン会社が正式に災害時におけるドローン活用の協定を締結するのは、東京23区では初の事例となる。

 東京23区でも5番目に人口の多い地域である足立区。災害時には一級河川である荒川の氾濫や、乗降者数ランキングで常に上位の北千住駅の混乱など、大規模震災などでは多くの被害が想定されている。

 今回の災害協定は、「災害時、足立区に本拠を置くドローンフロンティアが事前に取り決めをしている各離発着地点よりドローンを飛行させる。そして一早く現場の撮影を空から行い、リアルタイムで区役所内の防災センターに映像を伝送する」というもの。

 これにより区は従来よりも迅速な情報収集が可能となり、災害時における対策への動きを早めることが可能となる。

 調停式には足立区・近藤区長を始めとした各関係者が出席。今後も区内でのドローン活用に関して発展的な会話が繰り広げられた。

 足立区とドローンフロンティアでは、 これを皮切りに橋梁点検や人命救助など災害時での幅広いドローンの利活用に向けて今後も多くの分野で実証実験を行っていく予定だ。