GROUNDは、米国のロボティックピッキングシステムを開発・提供するSoft Robotics(以下「ソフト・ロボティクス」)のソリューション『SuperPick(スーパーピック)』を日本で初めて提供する販売パートナー契約を正式締結したことを発表した。これに伴い、2019年1月より本格的に同ソリューションの国内提供を開始する。

ソフト・ロボティクスは、2013年にハーバード大学の研究員らを中心に創業された米国発のベンチャー企業である。同社の『SuperPick』は、独自開発された最新ビジョン技術やアルゴリズム、特許を取得している素材などのテクノロジーを応用し、非定型な個体を人間の手のように高い精度とスピードでピッキングすることができる画期的なロボティックピッキングソリューションである。米国では、食品製造業や自動車部品工場などで既に導入、活用されている。

GROUND 代表取締役 CEO 宮田啓友のコメント

『SuperPick』を日本で初めて提供するパートナーとして、GROUNDが選ばれたことをとても誇りに思っている。「Intelligent Logistics(インテリジェント・ロジスティクス)(R)※」で世界の物流・流通業界に新しい価値提供を目指す私たちにとって、重要なソリューションになると確信している。

ソフト・ロボティクス CEO CARL VAUSE氏からのコメント

GROUNDとの協業を通して、ソフト・ロボティクスのソリューションを日本国内へ提供できることを嬉しく思う。宮田社長をはじめとするGROUNDメンバーの物流・流通における知見・専門性とソフト・ロボティクスのロボティックソリューションを掛け合わせることにより、これまでにない物流施設でのピッキング自動化を実現できると信じている。

同ソリューションの最大の特長は、“ハンド”と呼ばれる対象物をピックアップする部分の素材と独自開発されたビジョンシステムにより、重さ、素材、形が異なるさまざまな物を人間のように適切に掴むことができる点にある。
対象物をピックアップするために膨大なデータの事前インプットを必要とする従来のロボットに比べ、 『SuperPick』は、人間がさまざまな物を無意識に掴むことができるように、対象物の重心や素材、大きさを自動で判断・調整し、適切な握力で掴むことができる。

特に、多種多様な商品を扱う物流センターや製品の取り扱いに高い専門性や精度が必要とされる製造現場など、これまでロボットによるオートメーションが困難であるとされてきた業界において、『SuperPick』は人手に代わる画期的なソリューションとなると確信している。

『SuperPick』の特長

1.重さ、素材、形が異なる物や精度を求められるさまざまな物品をピックアップできる
 米国で特許を取得している高品質な素材で作られたハンドは、-10℃~65℃の耐熱性があり、物品の重さ、素材、形を問わずにピックアップが可能である。物品を掴むハンドに採用されている素材は、最先端科学を応用し、ハーバード大学の材料科学発明によって独自開発された。

2.ピッキングエラーが少なく、 業務効率化を実現
 物品のアウトラインを捉えるビジョンカメラ、独自開発されたアルゴリズム、特許を取得しているピッキングハンド部分の素材により、物品の重心や形状、重さを予測し、人の手を再現した正確でスピーディなピックアップが可能となる。

3.物の形状と掴み方などの情報を自律的に蓄積・学習することにより、生産性向上を実現
 人の介在と事前のインプット情報を最小にする設計で、物品をピックアップするために必要な情報を自律的に蓄積・適正化し、学習する。これにより、ピッキング作業全体の生産性を向上させる。

『SuperPick』運用イメージ

導入目標社数:10社(初年度)

GROUNDは、今後も物流・流通業界に対してテクノロジーを用いた新しい価値を創出することを目指し、AIやロボティクスを活用した「Intelligent Logistics(R)※」を提唱・推進していく。
※「Intelligent Logistics」は、GROUNDの登録商標または商標。